いやー、びっくりしました。思った以上に賑やかで、楽しそうなのには……。県立吉川高等特別支援学校で行われたスマイルカフェのことです。きょうの午前、学校へ行き、スマイルカフェを体験してきました。
「スマイルカフェ」というのは「笑顔の喫茶店」という意味でしょうか。特別支援学校の生徒のみなさんが取り組む実習のひとつです。お客さんを迎え、飲み物の注文をとる。実際にコーヒー、紅茶を入れて、テーブル席まで持って行く。帰るお客さんにお礼を言う。この流れのなかで、しっかり挨拶することはもちろんのこと、お客さんに注文された飲み物を美味しく飲んでもらい、楽しい時間を過ごしていただけるよう接客の仕方を学ぶのです。
お客さん役は、地域のみなさん。私も10時半頃、学校へ行ってお客さんになりました。学校の3階にある作業室が「喫茶店」です。たくさんの人たちが入りきれなくて、廊下で待っていました。生徒たちは大勢のお客さんがきて、緊張した人もいたようです。私のそばに来た生徒の表情はやや硬く、大きく息をしていました。でも、みんな、自分に与えられた仕事をちゃんとやれました。これで自信を持てたでしょう。
スマイルカフェは今回が2回目。わずかな時間ですが、生徒のみなさんと地域のみなさんとで交流ができました。それだけではありません、地域のみなさんが学校に出かけることによって、日頃、なかなか交流できない地域の人たちともおしゃべりなどを楽しむことができたのです。もちろん、私もそのなかの一人です。
きょう、学校へ出かけ、スマイルカフェに入った人たちは約80人になります。おそらく、「喫茶店」が開いている時間帯、3階の作業室とその周辺の空間は「吉川区で一番人口密度の高い」(赤松先生)空間だったに違いありません。吉川高等特別支援学校は小さな学校ですが、15人の生徒がいて、学ぶだけで、こんなにも明るく賑やかになるなんてすごいことです。きょうはとてもうれしくなりました。
写真は県立吉川高等特別支援学校から提供していただきました。