一日中会議でした。総務常任委員会、全員協議会、議員勉強会、中山間地域振興基本条例案づくりについての報告会、岩手県での被災者支援報告会と続きました。
総務常任委員会の議題は地域事業費制度の見直し問題についてです。地域事業費制度は、合併協議会において、合併するしないに大きな影響を与えた重要問題です。市議会でも地域協議会でも慎重、丁寧な議論が必要です。今回は地域協議会での市の説明と審議の概要について総合政策部長から報告があり、質疑を行いました。
私からはまず、今回配布された「地域事業費制度の見直しについて」のイメージ図が2月25日配布のイメージ図と記述が変わっていることから、変えた時点で総務常任委員会にも説明すべきだったのではないかと部総合政策長に見解を求めました。部長は、「中身については基本的に変わっていない」としてゆずりませんでした。しかし、地域事業を追加する場合、「地域を元気にするために必要な事業」に関しては、「地域協議会が市長に意見(提案)」し、「市が要否を判断」するとしていたものを、「地域協議会と市が連携して事業提案」するという手順に変えています。このような変更をすることで地域協議会の自主性が損なわれないか心配ですが、この点については他の委員からも懸念する声が出ました。いずれにせよ、イメージ図の変更の時点で議会にも説明する丁寧さが必要だったと思います。
地域協議会に対する市の説明にも意見させてもらいました。じつは、今回の委員会資料を読んだ議員から、それも複数の議員から「市の説明はおかしい。事実関係を正しく伝えていないところがあるし、誤解を与える説明もある」と言われていました。それで、昨日、「各地域協議会との意見交換記録」をじっくり読ませてもらいました。結果はそのとおりでした。
きょうの委員会では、いくつかの事例をあげながら、地域協議会に対する説明では、①事実と違う説明をしないこと、②誤解を与える発言をしないよう努めること、③行政の継続性を重視して責任ある発言をすることを求めました。私はこういう発言はできるだけしたくはありませんが、地域事業費制度見直し問題は市政の当面の重要問題ですので、率直に言わせてもらいました。
総務常任委員会が終わってから、3人の委員ときょうの議論や今後の審査のあり方について意見交換しました。そのなかで、ある委員は、「私は、なぜ見直しという事態になったのかなど市長に直接聞きたい。市長の見解を聞かない限り、委員会を開いても発言する気にならない」と言っていました。きょうの委員会では4人の委員しか発言しませんでしたので、ひょっとすると、他の委員も同じような気持ちなのかもしれません。他の委員とも意見交換し、委員長に進め方について提案していきたいと思います。
きょうは委員会後、総務常任委員外の議員が何人も感想を寄せてくれました。「(市の説明は)釈然としなかったね」「逃げの答弁しちゃダメさ」「全市的な優先度の話に入ると、見直しに踏み込むことになるんじゃないの」などです。合併前上越市選出のあるベテラン議員からは、「地域事業費制度の見直しイメージ図に地域活動支援事業まで入れたのはおかしい。ますますわかりにくくしている。撤回させるべきだ」とまで言われました。まだ、私の追及が弱かったのかも。