きょうは党市議団で安塚区、大島区に入り、地震や融雪に伴う災害の調査をしてきました。調査には市議団のメンバーだけでなく、地学団体研究会のSさんにも同行してもらいました。
安塚区では総合事務所幹部から区内の災害の概要について説明を受けた後、林道坊金高山線の崩落現場、信濃坂地内の田んぼの沈下個所を見てきました。坊金高山線の崩落現場は坊金大杉の近くです。
Sさんの説明によると、崩落した場所の地層は地滑り地帯特有のもので、かつて地滑りを起こしたところが再び崩れた可能性が高いということでした。林道へは上の林地から水が落ちていたので、林道上部へ行くと、耕作放棄地があり、そこの先端部分の崩れが始まっていました。ここが落ちると被害はさらにひどくなりそうです。
信濃坂地内の田んぼは一部が沈下しています。これは地震によるものといいます。沈下した田んぼの表面を見ると、線状に盛り上がったところがいくつもありました。これは、地震発生時には3メートルからの積雪があり、流動化した田んぼの泥が雪の割れ目に流入してできたのではないかとのことでした。地震発生直後に信濃坂、須川地内を視察した時、雪の割れ目がとても気になりましたが、その下の田んぼでこんなことが起きていたんですね。
大島区の調査は先月末以来です。残雪が多くて確認できなかった農業用水路、農道などがどうなっているかを見てきました。写真は前回調査の時にも紹介した場所です。やはり、大きく割れていました。農業用水路も小規模ながらあちこちで壊れていました。いまのところ、応急措置がとられていますが、強い雨が降った時にどうなるか心配です。
きょうは大島区でも林道の地震被害を調査する予定でした。しかし、林道菖蒲線も、牛ヶ鼻浦田線も、少し入ったところで土砂崩れが始まっており、奥へ進むことは危険と判断し、調査を断念しました。