一昨日の朝、ショウジョウバカマの花写真を撮ろうとした時に、偶然出合った木の実がずっと気になっていました。木の実の近くには柏の木の葉が落ちていたので、柏の木の実ではないかとネットで調べたものの、わかりませんでした。それが、きょうの午前、山菜まつりの準備で山へ出かけた時、同じ木の実を大量に見つけたのです。一緒に出かけたOさんは、「たぶん、モクレンではないか。(実の)皮は石鹸がわりになるし、黒い実は羽子板の羽の玉としても使われた」と教えてくださいました。これがヒントになりました。調べた結果は、ムクロジの実でした。
ヤフー百科事典には、「ムクロジ科の落葉高木。高さ約10メートルに達する」「果実は球形で径約2センチメートル、熟すと黄褐色になり、中に球形で堅い、黒色の種子が1個ある」「果皮を漢方では延命皮(えんめいひ)とよぶ。サポニンを含み、泡立つので、それを洗剤に使った」「種子は堅く、中国では唐代から数珠(じゅず)に用いられていた。日本では正月の羽根突きの球(たま)にされた」と書かれています。木の実が落ちていた場所の上の方には、確かに、大きな木が2本ありました。秋には黄葉するといいますので、観察を続けようと思います。
さて、山菜祭りの準備ですが、きょうの仕事は山菜採りです。いつも採る場所には先客が何人もいたので、思い切って計画とは違う山に入りました。ところが、最初に登った急斜面には、「ののば」(ツリガネニンジン)とゼンマイが少々あっただけ。そこから、さらに登り、別の沢へと移動しました。途中、カタクリの花がきれいに咲いていました。これで疲れがだいぶ取れました。
たどり着いた標高300メートルくらいの山の斜面、雪がかなり残っていました。
ウドは雪消えが進んだところに群生していました。まだ、採るには早いものが多かったのですが、祭り当日に採りに出かけるわけにはいきません。小さなウドも採ってきました。山を下りて、川岸の周辺でコゴミも採ることができました。あとは、コシアブラ、タラの芽を採ればオーケーです。山菜まつり(正式には橋爪法一を囲んで山菜料理を楽しむ会)は5日午後3時から。わが家の牛舎脇広場で実施します。会費は1000円。どなたでも自由に参加できます。ぜひお出かけください。