寒い一日でした。雪もちらちらと降りました。「しんぶん赤旗」日曜版の配達と集金をしていて、「寒いね」と言うと、「でも、地震に遭って寒いめをしている人たちに比べれば…」という言葉が返ってきます。いま対話をすると必ず地震のことが話題になります。みんな被災者のことを心配しているんですね。
配達の途中、ハクチョウたちと出合いました。先日は吉川区の竹直というところの田んぼで見かけたのですが、きょうは片田の田んぼです。農道を車で走っていて見つけたので、尾神岳をバックにして撮りました。朝日池に近い竹直だけでなく、吉川区の中心部までやってきてエサを食べている姿は初めて見ました。雪消えが進むともっと奥の田んぼで見かけることができるかも知れません。
きょうはある読者のところでおもしろいものを見せてもらいました。70前後のお母さんが、私に、「ねえ、橋爪さんて、前にどんぐりのこと書きなったよね。孫がね、どんぐりを育てているんだでね。見なる?」と声をかけてくださいました。私が書いたドングリの話というのは「春よ来い」の第125回「ドングリのあてっこ」です。この話を憶えていて下さったのもうれしかったですが、空き缶の中で根を生やし、葉をつけているドングリにはびっくりしました。こんなふうにして芽を出すんですね。
夜は、県議候補のいとう誠事務所開きでした。事務所は狭いので、事務所に近い市民プラザの2階の大会議室が会場です。100人近い人たちが寒いなか集まってくださいました。まずは、先日の東京の決起集会のビデオを見て、その後、いとう候補の決意表明、私からの訴えなどが続きました。
いとう候補の挨拶は磨きがかかってきて中身もよく準備されていました。防災のまちづくりに関連して、今晩、彼が新たに指摘したのは新潟県内の消防職員数が基準の6割程度にとどまっているという問題です。早期に世論を盛り上げ、職員数を増やす流れをつくりたいものです。きょうはいとう候補の両親も駆けつけられたので、一言挨拶していただきました。子どもさんの名前について、「兄が誠(まこと)で弟は実(みのる)とつけました。ふたりを合わせると誠実となります」と紹介されると会場からは拍手が起きました。お母さんは、いとう候補が挨拶している時、途中までは下を向いておられましたが、そのうち顔を上げ、息子さんの姿をじっとごらんになっていました。うれしかったのでしょう、息子さんが大きく成長して頑張っている姿を見て。
事務所開きの最後は団結ガンバローでした。音頭をとったのは上野公悦議員です。司会者から「上野議員は釜石市の出身です」と紹介されたことから、同議員は今回の大地震についてのべました。「地震発生から毎日、夜遅くまで電話をかけ続け、ようやく実家と連絡がとれたのは17日早朝でした。親戚とはまだ連絡がとれていません。長野県北部地震ではいち早く大島区に駆けつけ、いまは、毎日のように希望館に避難してきた福島県の人たちの声を聞きながらがんばっています。早く実家へ帰りたいが選挙が終わってから行ってきたいと思います」この決意表明にみんな、涙を流しました。上野議員の挨拶で、みんなの心が一つになりました。がんばらなくっちゃ。
明日は午前中に旧吉川町農業委員だったIさんの葬儀です。3期ほど農業委員の仕事を一緒にさせてもらい、ずっと親しく付き合いをさせてもらってきた人だけにとても残念です。いつも農民の立場に立って発言し、行動していたIさん、お疲れ様でした。