明日からのいっせい地方選挙を前に「被災者支援・いっせい地方選挙勝利全国決起集会」が東京の日本共産党中央委員会で開催されました。この模様はインターネットで中継されるというので、近くに住む仲間たちが私の事務所に集まり、大きなスクリーンで視聴しました。
この中継を見て何よりも感動したのは被災地でがんばる党員たちの献身的な活動です。自分の家が目の前で流され、親戚の人たちも津波にさらわれるという事態の中で市長を支えて奮闘する陸前高田の市議、間一髪のところで子どもたちを救い、避難所で保育所を開設して子どもたちを守っている党員などの話に心を揺さぶられました。上越市には現在、南相馬市から多くの市民が避難されていますが、そこの党議員が、燃料補給のためにタンクローリーの運転手を確保し、燃料を届ける手配をしたという話も紹介されました。
いっせい地方選挙をどうたたかうかについても注目しました。戦後未曽有の災害からの復興に、国の総力をあげてとりくむ、住民の命と暮らしをまもる「福祉・防災のまちづくり」をすすめていくなどの政策は大いに語り、広げていかなければなりません。選挙については自粛ムードがありますが、「有権者の気分・感情を考慮しながら、堂々と政見を訴え抜く」点は重要だと思いました。一人ひとりの結びつきを生かし、集いを開催し、住民とともに活動に取り組むのが基本。一せい地方選挙では、東日本大震災被災者の支援とともに、4年間の自治体をどうするかの公約を堂々と訴えて審判を仰ごうという方針は当然のことと受け止めました。三重県だったと思いますが、有権者の冷静で正確な選択を妨げる「小手先の人気取り策」を批判する新聞もあることも知りました。マスコミには良識ある記事をどんどん書いてほしいものです。
福島原発の放射能汚染は拡大の一途をたどっています。きょう、私のところに来たメールの中に、「放射能拡散シミュレーションは気象庁も行っており,すでにIAEAにも送っているとのことです。知らぬは国民ばかりです」というのがありました。そして、そこでは仏放射線防護原子力安全研究所(IRSN)放射能拡散シミュレーションが紹介されています。この調子だと、風向き次第では日本列島全域が放射能でおおわれます。日本政府も早く、正確な情報を国民に伝えるべきです。