とうとう農畜産物から放射性物質が検出されました。きょうのニュースによると、福島県産の生乳、茨城県産のほうれん草から食品衛生法の暫定規制値を超える放射性ヨウ素などの放射性物質が検出されたというのです。今後、放射性物質による農畜産物汚染はさらに拡大される可能性があります。
午後からの「しんぶん赤旗」配達では、このニュースを聞いた農家の人たちが今後の農業生産についてとても心配されていました。放射性物質による汚染は、風向き次第では関東、東北、そして北信越にも広がるかも知れない。そうなると、野菜だけでなく、果樹、米などにも影響が出てきて、まず品不足になるというのです。「汚染されたものを食べたくないなら、野菜作りはハウスでやったほうがいい」と言う人までいました。
米は主食です。米なしには暮らせません。今回の原発事故により、以前経験したことのある長粒種の輸入もあるのではないか。今年の米作りはもうすぐ始まるから、生産調整も直ちに見直ししないとたいへんなことになるかも知れない、そんな声もありました。どうしても、悪い方、悪い方へと考えがちですが、汚染はこれから始まるのではなく、すでに始まっていますから汚染拡大阻止は緊急課題です。政府・関係機関は総力をあげて対策に乗り出してほしいものです。