昨日に続いて被災地の調査を行いました。きょうは安塚区和田地区と須川地区です。和田地区では介護複合施設、安塚やすらぎ荘を訪問してきました。ここは耐震診断を2010年度で実施し、これから耐震補強工事を進めていく計画になっていました。昨日の早朝、長野県北部で発生した地震によって、床や壁などに亀裂が入り、安心して使えなくなりました。注目したのは最初に建設した建物とその後増築した建物の接合部分です。大きくずれていました。
案内してくださった社会福祉協議会の職員のひとりの方は、「地震はドーンと来た。一時停電して、不安が広がった。宿直の人は生きた心地がしなかったと思う。こんなに大きな地震は見たことがない。現在、ショートの人たちをどうするか話が進んでいるが、今後、ディサービスがどうなるか心配だ」とのべておられました。
やすらぎ荘のショートスティなどで入所していた人たちは、現在、隣接のほのぼの荘に移っていますが、今後、吉川ほほ笑みの里など市内の介護施設で受け入れてもらうよう準備が進められています。安塚やすらぎ荘は元学校です。体育館では、入所していた人たちの荷物などをそれぞれの部屋から運び入れ、他の施設に運ぶための整理作業が行われていました。
次に訪問したのは須川地区にあるキューピットバレースキー場です。ここでは渡辺社長から被害状況などを説明していただきました。被害の中心は、センターハウスとレストランです。スプリンクラーと暖房などの配管が悪い動き方をして天井などに被害が出たようだと語っておられました。
キューピットバレイの今シーズンのスキー場営業は今回の地震被害のため昨日、12日で終了しました。現在、リフトの支柱がずれていないか測量会社に測量してもらって調べているとのことでした。今冬は3月に新雪が何度も降り、雪質は上々、今後、例年を上回る2万人の客を見込んでいたといいます。関係者のみなさんはさぞかし残念だったことと思います。同施設ではきょうも断水が続いており、渡辺社長は、「早期に復旧させて、ゆきだるま温泉と宿泊施設だけでも15日までに再開したい」と希望をのべておられました。
これまで、市役所などから被害状況などの情報を伝えてもらってきましたが、現地調査をしてみて感じたのは、報告を聞いたり、読んだりするのと現場を見るのでは、実態把握にずいぶん差が出るということです。まず現場を見なければと改めて思いました。