朝早く、上越地域消防事務組合本部を訪ねました。今冬の豪雪時の救急対応がどうであったかなどを教えていただくためです。小池消防長と懇談する中で、救急だけでなく、停電時の対応などいろいろと教えてもらいました。小池消防長はまた、私の『五センチになった母』や『春よ来い』をよく読んでおられ、乳牛を飼っていた当時の思い出などを語ってくださいました。懇談を終えて帰り際に、同消防長から、「橋爪議員から激励に来ていただきました」と職員に紹介され、ひと言挨拶させてもらいました。職員のみなさんが全員起立され、聴いてくださったのには感激しました。
市役所では建設企業常任委員会が開かれました。きょうは2日目です。(仮称)厚生産業会館をめぐる議論に注目しました。同会館の建設は村山市長の選挙公約のひとつですが、地域事業費の不足などが表面化する中で、建設するかどうかを含めて慎重な対応が求められています。塚田俊幸議員が、「普通に考えれば、無いよりもあった方がいい。しかし、事務事業の総ざらいをやり、廃止・見直しで市道など待ちに待っていたものを削ってきた経過がある。先に延ばしてもいいのではないか。13区のみなさんがやる事業も、また遅れてしまうのではないか」などとのべていましたが、多くの議員の共感を呼びました。また、樋口議員も、「どういう規模のものをつくってもらう気か。市役所職員だけで検討するには限界があるというなら、市民に知恵を借りてこの施設がいるかどうかを含めて検討すべきだ」と訴えていました。これも当然のことだと思います。
建設企業常任委員会終了後、中山間地対策特別委員会が行われました。先日、2日間にわたって実施した、「中山間地域振興基本条例素案についての市民の意見を聴く会」で出された意見や提案、行政側から出された意見等などについて検討しました。このなかで委員会メンバーの見解が分かれたのは、前文を修正するかどうかです。「全体として現状について書かれた部分をもっとコンパクトにした方がバランスが良い」とする見解と、「現行案の方が心に響き、わかりやすい」との見解です。私は、「これまで委員会でワークショップなどをやり、上越市らしさ、分かりやすさを考えて現行案をまとめてきた。修正の必要はないのではないか」と訴えました。
きょうの議論を踏まえ、中山間地特別委員会の作業部会を15日に開催し、前文をどうするか最終的な詰めをすることになりました。この種の文章は短くすればするほど、「四季折々の美しい風景」などといったありふれた、抽象的な表現になりがちです。そういうなかで、より短い文章で、上越市らしさの出た、生き生きした表現をする。これは簡単にできる仕事ではありません。いろいろと検討をしてみたいとは思いますが、中山間地域をかかえる市町村ならば、どこでも使えるような前文にはしたくないものです。議会で検討してきた条例素案は上越市議会のホームページでご覧いただけます。ご意見をお寄せ下さい。