午前は私の弟と同級生の人の葬儀でした。誰よりもふるさとの山を愛し、まじめに仕事をしてきた人でした。カメラが好きで、気に入った写真があるとすぐに現像して渡してくれました。私の市政レポートでも何枚か使わせてもらったことがあります。喪主を務めた若い息子さんが父親についてしっかり語り、母親への想いも語ってくれ、涙が自然と流れ落ちました。ゆっくり休んでほしいと思います。
午後からは市が主催した中山間地域活性化研修会でした。静岡県浜松市天竜区のNPO法人「夢未来くんま」副理事長・大平展子さんの地域づくりについての講演、新潟大学の斎藤順さんの講演を聴きました。
このうち、斎藤さんの講演は、国の中山間地直接支払3期対策にも影響を与えた上越市の取組について語られ、集落間連携の取組について踏み込んだ整理をしていて注目しました。講演の中で、きょうは新潟市でTPPについて講演されていた伊藤亮司さん(新潟大学農学部)の「櫛池の中の梨平集落」についての分析も紹介されました。同集落は2度ほど訪ねたことがありますが、集落中央部にある「屋号入り案内図」を見た途端、この集落は一味違うと直感したものです。「危機感バネ+少数精鋭の合意形成の速さ」「一見にぶい集落だが、内部に多くの宝が眠っている」。興味深い分析でした。
研修会の最後は市役所笹川肇農業振興課長が「集落間連携の推進方向について」(素案)説明しました。連携体制を構築し、いまある条件の中で最大限できることに取り組んで地域を守っていく。国県事業などの有効活用、地域のことを考える団体などとの新たなつながりの構築などが提起されました。上越市の集落間連携は様々な困難を抱えていますが、もう一段、階段を上がって行くなと感じました。
夕方の6時半からは中郷区で中山間地域振興基本条例素案についての市民の声を聴く会でした。20数人の人が参加し、意見をのべてくださいました。主な意見は、「大綱で対策を定めたら、議会としても進行具合をちゃんとチェックしていっていただきたい。絵にかいたモチにならないように」「対象となっている地域は地滑り地域、土石流地域が多い。自助、共助として何をやっていくのか(考える必要がある)」「今回開催されない地域でもこういう会を開いてほしい」などでした。
明日は午後6時半から吉川コミュニティプラザです。ご都合のつく方はぜひ参加してくださいますようお願いします。