きょうも雪となりました。午後から党市議団と伊藤誠上越地区委員長で市内の山間豪雪地を視察してきました。訪ねたところは、23日、災害救助法の適用基準に10数センチと迫った吉川区の山間部と最高積雪を記録した(同日)大島区旭地区です。総合事務所で全体の状況を把握し、高齢者世帯、町内会長さん宅などで要望をお聞きし、激励してきました。
最初に訪ねたのは吉川区の尾神です。夫婦だけで暮らしているあるお宅では、最初は市道から家まで50メートルほどの道を除雪機で開けていましたが、その道が沢のようになり除雪を断念、カンジキによる道踏みに切り替えたといいます。その家で除雪機用にと用意した越冬用軽油は200リットル。家の周りの雪処理などで時間がかかり、まだ1月なのに半分以上を使ったということでした。
尾神では町内会長さんとも話をしました。同町内会の19世帯のうち高齢者世帯、一人暮らし世帯は10世帯を超えています。若い者がいても仕事に出ていて、消防ポンプ小屋などの屋根雪処理が思うようにできなくて困っているなどといった声を寄せてもらいました。
次に訪問したのは吉川区川谷地区です。ここでは県道の雪庇落とし作業が行われていました。作業は今月末までかかりそうだということです。
上川谷では作業中の冬期保安要員さんと懇談しました。毎日連続の除雪作業でくたびれ果てた様子で、何回も「まいった」という言葉を繰り返しておられました。一人暮らしのTさん宅も訪問しました。先日、電話で「元気かね」と声をかけたばかりですが、突然の訪問を喜んでもらいました。
大島区旭地区も豪雪地帯です。上川谷から板山間の県道は赤と白のポールがもう少しで見えなくなるほどの雪の壁ができています。ポールが見えなくなれば、どこが道かわからなくなります。竹平の町内会長は私の従兄です。市道から家までの道は除雪機で開けてありましたが、雪の壁はごらんのとおり。雪を飛ばすことがよくできたなと感心しました。竹平町内会の役員さんたちはきょう、共同車庫やお宮さんなどの雪掘りでした。
大島区の田麦地内で除雪車と合いました。すれ違う時にオペレーターと補助者の顔を見たら、二人とも従兄です。二人も私に気づいて、声をかけてくれました。朝は暗いうちから作業に当たっているとのことです。「おい、何とかしてくれや。ここは日本一積もっているど。3㍍80センチもある。雪を止めてくれ」と言っていました。オペレーターの疲れもピークに達しています。
きょうの視察で気になったのは明らかに屋根雪処理が遅れている民家があったことです。市内全体でこうした家がどれくらいあるのか、どんな支援が必要なのか。市の関係部局と話し合ってみようと思います。