上越地域消防事務組合議会議員がきょうの午後、管内視察を行いました。小池消防長の話では、消防事務組合議員の管内視察は初めてのことだといいます。視察では、東頸消防署と頸北消防署を訪問、それぞれの消防署の取り組みの説明を受けたほか、施設や消防・救急活動にかかわる機器などを見せてもらいました。私は消防事務組合議員となってから6年目ですが、きょうは、とてもいい勉強になりました。
東頸消防署の管内は、中山間地であり、豪雪地帯でもあります。重点的に取り組んでいるのは、住宅用火災警報器の設置促進、林野火災警防対策、消火活動困難集落(「限界集落」)警防対策の3つ。後者の2つについてはマニュアルが用意されていることを初めて知りました。具体的な対象地域や集落も決まっていて、地図でよくわかるようにしてありました。特に、消火活動困難集落については、個別の住宅と消防水利の関係まで図面上に書いてあるのでびっくりしました。さすがです。写真は、林野火災対策マニュアルの図面です。
東頸消防署庁舎は平成19年度に新築されたばかりです。出動準備室、救急準備室、自家用発電設備など最新のものとなっていました。自家用発電設備があるのは本部とここだけで、他は移動式発電機だということでした。仮眠室はプライバシーや感染防止対策を考慮して個室型となっていました。
頸北消防署管内には海があります。米山という山もあります。石油会社のタンク群もある。さらに、高速道が走っています。ここの消防署ならではの機器もありました。
ここの庁舎は昭和56年2月の竣工です。すでに30年近く経っていることになります。どこの部屋もかなり古くなっています。例えば、仮眠室、写真でごらんください。東頸消防署の仮眠室と比べて見ると大違いですね。
頸北消防署では高規格救急車の内部も見せてもらいました。テレビのER(緊急救命室)のような雰囲気がありました。こういうのには、やっかいにならないようにしないと……。
夕方、先週金曜日に視察したパプリカ栽培のハウスをいま一度訪問してきました。栽培部長さんなど3人の若い農業者と懇談することができ、良かったです。