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バッハを聴いて育つパプリカ

 訊いてみるもんですね、何でも。パプリカを栽培しているハウスで軽音楽が流れていたので、管理をしている人に、「この音楽は仕事をしている人に聴かせるために流しているんですか、それともパプリカに聴かせているんですか」と質問してみました。そうしたら、「この音楽は仕事をしている人のためです。朝晩はパプリカのためにバッハの曲を流しています」という答が返ってきました。これはおもしろい。

 何でこんな質問をしたかというと、牛たちにいっぱい乳をだしてもらうおうと、牛をつないでいる牛舎内で音楽を流している人がいたからです。私の牛飼い仲間の一人でした。ひょっとしたら、植物を栽培している人のなかにも彼と同じことを考えている人がいるのではないかと思ったのです。そうか、バッハか……。バッハは幅広いジャンルにわたって作曲をした人です。いったいどんな音楽を流しているのか聴いてみたくなりました。

 さて、きょうは農村議員連盟の視察でした。その視察地のひとつが、農事組合法人えちご高田ワールドスーパーライスでした。同法人はコメの栽培を中心にした生産組織ですが、きょうはパプリカ栽培を見せてもらいました。上越市内では初めてでしょう、パプリカを大規模ハウスで栽培しているところは。

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 説明を聞いて初めて知ったことがいくつもありました。播種をして約4か月で収穫できるまでに生長するといいます。収穫を始めてから終わりまでは約8カ月持つとも聞きました。養液栽培。一本の茎を根っこから20センチほど上のところで2本に分岐させ、一本あたり、15個から20個くらい収穫しているそうです。パプリカには赤、黄色、橙、茶などいろんな色のものがあるそうですが、ここでは赤と黄色を栽培していました。黄色よりも赤の方が人気があるといいます。気に入ったのは色が完全についてから出荷していることです。外国産のように6割ほど色がついたところで収穫したものと違い、パプリカ本来の甘みが出て美味しいのです。では、最後に、太陽の光をいっぱい浴びている赤いパプリカをごらんいただきましょう。

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2010年11月12日 23:34に投稿されたエントリーのページです。

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