午前10時から第三セクター等特別委員会(塚田隆敏委員長)でした。同委員会は、7月に2日間、今月は12日と合計3日間をかけて市内の第三セクターを訪問、経営陣からの聴きとりなどをしてきました。各委員がどう受け止めたか、きょうはそれを聞きたくて1時間ほど傍聴してきました。
各委員の発言から主なものを拾ってみます。
●総じて言えることは、それぞれの立場で一生懸命にやっておられるが、どこでも共通していたのは、将来的な人口減少のなかで(経営している施設の)いまの規模を維持していくことが明確でなかったことだ。
●厳しいなか頑張っているにしても、これからもやっていけるのかどうか。なかには、これ以上穴をあけないうちに早急に手を打たないと税金の垂れ流しになるものもある。どうにもならないところはしっかりとメスを入れていく必要がある。
●民間と競争してでるには厳しさがある。なかには再生が難しいというところもみられた。ただ、我々が経営的に見て専門的な判断ができるかどうかとなると限界がある。
●合併して6年目。この間、合併によって経営が困難になったとの声を聞いたが、合併しなければもっとひどくなったと思う。この施設を地域に残してほしいという熱意がいまひとつだった。
●50%出資の三セクの経営責任は市にある。経営責任、監督責任が問われる。(施設は)民間への売却も検討しなければならないのではないか。
●我々としては経営の方だけでなく、地域の人たちがどう思っているか検証が必要だと思った。地域の思いが空回りしている部分もあった。
各委員の発言は委員長の要請で第三セクターの固有名詞を出さないで行われました。風評被害がでたら困るというのが理由でした。しかし、感想を出し合うのが一巡したあと、委員会をどう進めていくかのなかで議論になりました。何人もの委員が、問題を掘り下げていくには具体的にやっていかないと結論が出ないと言っていましたがもっともだと思います。
地元で葬儀があり、残念ながら、委員会の進め方をどうするかの話し合いは最後まで聞けませんでした。そうしたなかで、水澤委員が「スキー場やハング(の施設)はやめるわけにはいかないでしょう」とのべていましたが、施設と三セクの関連と区別を明確にすることが大事だと思いました。また、委員長の発言の中に、「10月になってまた地域を回りたい」というのがありました。柳沢委員や上野委員がのべていたように、経営陣からだけの聞きとりで終わらせないで、地域の人たちが三セクをどう見ているのかも把握していく、この姿勢も大事なのではないでしょうか。