きょうの視察は奈良市。同市が昨年度、今年度と二度にわたって実施した「事業仕分け」についてです。
「事業仕分け」は厳しい財政情況のなかで効率的な行政運営をめざすための手法のひとつですが、きょうは、「外部の視点での議論を通じて」事業の要・不要などを仕分ける難しさを感じました。
そもそも、市外の専門家などが事業のことを十分把握できるのか、30分や40分の議論で正しい判断が出来るのか、大いに疑問を感じます。実際、昨年度の事業仕分けで「不要」と判定された事業が、今年度の予算編成では「改善しながら実施」とされた事業が7事業もあったのです。この他、「事業仕分」の対象事業をどのように選ぶかについても、きょうの説明では簡単ではないな思いました。市民が「これを対象にしてほしい」としてほしいとした事業をどう絞り込んでいくのか、その客観的な基準がまだ確立されていないように思えました。
きょうは朝食後、出発までに時間があったので、歩いて興福寺、東大寺まで出かけてきました。初めての奈良、興福寺の五重塔のスケールの大きさ、迫力に圧倒されました。
東大寺では、大仏殿を遠くから見てきました。本当は中に入りたかったのですが、時間が足りませんでした。でも南大門の金剛力士立像を見ることができたので満足です。いつか、ゆっくりと見に来たいと思います。