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福井市での自治体学校に参加

 きょうから3日間、福井です。第52回自治体学校で地方政治をめぐる諸課題を学ぼうと、朝早く家を出て、上野議員とともに福井市まで来ました。こちらも30度を軽く超える猛暑ですが、会場のフェニックスプラザは冷房がよくきいていて快適でした。

 初日は記念講演とリレートークでした。

 専修大学の晴山一穂教授の記念講演は、話の中身が難しかったところもありましたが、政治主導・官邸主導の論理と問題点、国民のための行政実現に向けた方向について、整理してとらえることができました。民主党政権の「政治主導・官邸主導」論は、橋本行革、小泉改革によってすすめられた新自由主義をより徹底・純化しようとしているものだとの指摘は新鮮でした。「政治主導・官邸主導」論の問題点としてまとめられた3つの問題点は、今後、統治システムのあり方を考える重要な視点でもあると思いました。すなわち、①国民の意思が国会に正しく反映されているか、②政策決定過程に国民の声が正しく反映されているか、③省庁の存在意義が正しく反映されているかです。これらの視点は地方政治でも大事な視点だといってよいでしょう。

 リレートークは立命館大学の平岡和久教授、能登ワイン夢一輪館代表の高市範幸さん、ジャーナリストの猪熊弘子さん、『反貧困』の著者、湯浅誠さんの4人。

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とてもききがいのあるスピーチの連続でした。
 平岡教授は地域主権戦略大綱の目玉のひとつである「ひも付き補助金の一括交付金化」の問題点を浮き彫りにしました。
 高市さん、役場職員を辞め、ふるさとの地域づくりに全力を上げてきたドラマをわかりやすく、楽しく語ってくれました。能登を紹介する時に「はい、左手を上げてください。そして、その手を胸のところに持ってきて…親指をちょっと曲げて…」の仕草は湯浅さんも使い、今回の自治体学校で流行しそうです。
 ジャーナリストの猪熊さん、この人も初めて出会った人ですが、子育てをめぐる状況、課題をじつにわかりやすく語ってくれました。朝日新聞のアエラの育児雑誌版を編集しているそうです。「子ども・子育て新システム」の「基本制度要綱」について解説するなかで「要保育度の認定」の話を聴き、保育もここまできたかと思いました。猪熊さんの、「子育てはゆったりした時間の中で」との訴えもよかった。
 湯浅さん、「反貧困と自治体行政」というテーマで、行政に対する注文などをズバズバと30分語りました。ちょっと時間が足りなかったかな。「貧困=貧乏+孤立だ」「自治体と自治体の間には隙間がないはずなのに貧困問題では隙間がある」「自治体には汗をかけば損をするという思いがある」「官の理屈がわかる民、民の理屈がわかる官、このためには通訳がいる」などなるほどと思ったフレーズがいくつもありました。

 きょうは、夕食は新潟県から参加した人たちと一緒でした。講演やリレートークについての受止めはそれぞれみんな違って、とても参考になりました。明日も楽しみです。

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2010年07月31日 23:42に投稿されたエントリーのページです。

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