市議会の第三セクター等特別委員会が三セク会社を直接訪ね、経営陣と懇談を重ねています。きょうは第2回目。吉川区の「杜氏の郷」と「みなもとの郷」を訪問するというので委員長にお願いして同行させてもらいました。
訪問先では、冒頭、塚田隆敏委員長が「三セクには市民の厳しい目がある。みなさんの課題、問題点を出していただき、一緒に勉強させてもらいたい」と挨拶。その後、三セク会社側から会社概要、現在かかえている課題などの説明を受け、意見交換をしています。
このうち、「杜氏の郷」では金沢専務が応対。同専務は、「一昨年12月議会で増資の御支援とご指導をいただき感謝申し上げたい。ようやく再生の道筋をつけてもらったがとりまく状況は厳しい」「今期については天地人効果があって前年対比120%の売り上げとなったが、12月になった途端、関心が土佐の方に向いてしまった(感がある)」「地元販売は役員以外の小売店からも使っていただくようになってきて、ようやく雪が解けてきたという印象だ」「道の駅での売り上げが強み。この駅を拡充できないか。できれば移動型の足湯がほしいと思っている」「現在、(酒造施設の)稼働率は40%。少なくとも60%に上げ、安定させたい。来年3月が私募債の返済期限であり、この9月頃までに返済の方向性を出したい。今年が大きな山場となる」とのべました。
委員会のメンバーからは、「増資には賛成したが昨年度の1300万円の赤字にはショックを受けた。直販も結構だが、小売店販売も重要だ」「ゆったりの郷との連携で(双方のメリットを)活かす努力をすべきではないか」「継続的に売上げを伸ばしていくには大口のJAグループ、この販売力を利用しない手はない。営業のやり方も考えていかねばならないのではないか」などの意見や注文が次々と出されました。