並行在来線を守る三市連絡会のメンバーのAさんから電話をもらって驚きました。JR東日本が21日、新潟県と上越市にたいして行った回答の中身については県議会議員にはほとんど知らされていないというのです。Aさんは、県政の重要課題なのでこうした動きは全県議に直ちに伝えるべきだ、少なくとも上越市選出の県議くらいは伝えるべきだった、と語っていました。この主張は当然です。
電話をもらってから上越市と新潟県のホームページを見てみました。県民、市民に対して知らせているかどうかをチェックするためです。どちらのホームページにもこの回答についての情報は掲載してありませんでした。県政や市政の重要課題で大きな動きがあっても伝えないホームページでは、ホームページを設けている価値がありません。こう書くと、「回答についての詳細の確認がとれていないから」と言い訳されるのかも知れませんが、それは通用しません。上越市議に対してはファックスで【回答の要旨】が伝えてあるのですから。
【回答の要旨】については、22日付の「ホーセの見てある記」に書きました。その主要部分を再録しましょう。
先般、新潟県と上越市より要請のあった信越本線(脇野田駅)移設事業については、地元のために出来る限りの協力をする観点で協力してきた。
弊社の施工体制については、北陸新幹線の開業関連工事や並行在来線(信越本線 長野・直江津間)の経営分離に必要な工事を実施するため、特に電気関係を中心に人手が不足している状況にある。
弊社としては、これらの状況を勘案した結果、以下に示す条件に了解いただくことを前提に、脇野田駅移設の設計・施工を引き受ける。
1 適用する仕様・基準等
2 事業費の負担
3 並行在来線(信越本線 妙高高原・直江津間)の一括在姿譲渡
4 第三セクター会社による旧線施設等の撤去
その他、「詳細については、JR、県、市で確認しております。」
改めて【回答の要旨】を読んでみると、疑問も浮かびます。この回答は口頭だけだったのか、それとも文書回答もついていたのかどうか。「詳細については、JR、県、市で確認しております」とあるが、それは回答のどの部分なのか。ファックス送信は22日なのに、まだ確認は終わっていないのか。こうしたことは速やかに伝えてほしいものです。