6月議会最終日。朝の8時半過ぎに市役所に着きました。議会事務局へ入ると、ある職員さんに「きょうは何かあるのでしょうか」と訊かれました。けげんそうな顔をすると、私のブログのコピーに黄色のアンダーラインがひいてあります。その場所は、「明日の本会議では予想外の展開も起こりそうです。議会のチェック機能が機能しているかどうかが問われる議会となりました」の部分。私としては、私たちが提出した修正案に対する他会派の対応が委員会の採決時と違った展開になるかも知れないことを書いただけなのですが、議会での進み具合に大きな影響を与える動議か何かでも提起されると思ったのでしょう。
本会議。注目の並行在来線会社にかかわる予算が計上されている一般会計補正予算に関しては上野議員が修正案について提案理由の説明を行い、平良木議員が討論を行いました。平良木議員は市議会での総括質疑、常任委員会審査、県議会連合委員会での質疑を踏まえて、まとめてくれました。「何よりも、設立される経営主体の全体像や将来見通しなどがほとんど明らかにされないまま、出資のみを先行するということは、市民の財産である予算の使い方として、きわめて不適当」であるとのべたうえで、「委員会審議などの中で、見過ごすことのできない問題点が明らかになりました。ひとつは会社設立についての4つの自治体による合意文書がそもそも存在しないという事実、2つめには、出資金の額は決めたものの、経営内容については基本的なことが何一つ正式決定を見ていないという事実。3つめに、経営計画をだれが作るのかをめぐって、県並行在来線開業準備協議会の事業計画と市の説明に大きな隔たりがあるという事実。さらに、経営委員会では、今後の地元負担が当初予想されていた386億円から大幅に増額する見込みであることが議論されたという事実。このことは、資金計画をかなり綿密に立てた上での立ち上げでないと、経営主体自体が立ちゆかなくなりかねないことを示しています」と具体的に展開しました。やじひとつ飛ぶことなく、とても説得力のある討論だったと思います。今後の並行在来線会社に関する動きに影響を与えるはずです。
採決の結果は、昨日入った情報通り、修正案に対する賛成は私たち議員団のみでした。今後の動きを注視しながら、並行在来線を守る連絡会の皆さんと連携して頑張っていきたいと思います。