議会基本条例策定検討委員会(内山米六委員長)による条例素案についての市民説明会が市民プラザで行われました。きょうの説明担当は検討委員会の中の1班のメンバーです。私は2班で、受付担当でした。議会関係者以外の市民参加は18人と前回よりは少なかったものの、たくさんのご意見をいただきました。
最初のお二人のご意見は1回目と同様、条例策定の進め方、市民への説明の仕方に対する注文でした。「こんなに短い期間で策定しようとするのはどういうことか。もっと市民の声をしっかりと聞いて盛り上げていく丁寧さが必要ではないか」「いままでの議会活動との比較した説明がほしい。この条例の中でいままでやってきていることは何パーセントくらいか、また、新たに条項として盛り込むことになったのは何パーセントか」いずれの発言も議会に対する厳しい視線を感じました。
厳しい視線は条例素案の内容そのものにも注がれます。「『調査研究を積極的に行うよう努めるものとする』『議案に対する議員の賛否の表明を、市民に公表するよう努めるものとする』というのはやらなくてもいいということか」「昨年の市長選で30数人の方が市長を応援した。そういう人たちがどうやって市長と緊張関係をもてるのか」「条例の見直しにあたって『自主的な検証』でいいのか。市民も参加して検証した方がいいのではないか」「請願などの審査で『必要に応じて』請願者などの意見を聞くものとするというのは上から目線ではないか」などの発言が続きました。
きょうの発言では「条例素案は評価する」「よくここまでつくった」という声が複数ありました。一定の評価をしたうえで、「運用にあたっては問題点を敏感に感じ取って見直しに反映してほしい」「議会事務局の機能強化とあるが、職員の人数を増やすのか増やさないのか。どういう機能を強化するのか」といった注文、意見が出ています。私が聞いた感じでは、前段で紹介した発言も一定の評価をしたうえでの発言かと思います。ただ、マナの発言をお聴きになればわかりますが、全体として、議会との信頼関係はできていないという印象を持ちました。これは私たち議会人の努力不足です。これから頑張るしかないでしょう。
なお、質問や注文などについていちいち見解を書きませんが、説明会で出されたものは策定検討委員会で改めて確認したり、手直ししたりすることになります。