柏崎の父が米寿を迎えたことからささやかな祝う会を開催しました。「どうぜ開くなら、潮風が吹き、海の匂いがするところで」とホテルの一室を借りました。集まったのは義父母と子ども、その連れ合いです。部屋に入ったら、窓の外の景色が抜群で、まるで大きな絵画のようでした。
朝、妻から、「きょうの会ではスライドを見せてもらえるものと思っているみたいだわよ」と聞いてあわてました。何も準備していなかったからです。ホテルの部屋に着いてから30分ほどの間に懐かしい写真ファイルを10数枚探し出し、パワーポイントでスライドを作成しました。バタバタと作成した割には、親戚の人たちとの旅行の写真、かわいい孫の子どもの頃の写真などをいいスライドにできました。
スライドを見てからは、楽しい話が続きました。今年の早い時期に柏崎の母も私の母も目の手術をしています。白内障の手術ですが、術後の話で大笑いしました。「手術をしたら顔のシワが見えちゃってさ。病院の鏡、でっけねかね、そこにハッキリと写っていた」とやっています。言うまでもなく、会では酒も食べ物もたくさん出ました。次々とご馳走が運ばれてくるものですから、みんながせっせと食べました。柏崎の父が、「もう食うのがやになっちゃった」と言うと、義母が「おまさん、飲み過ぎたんだこてね。血管浮き出ているねかね」。また、みんなで笑いました。
会が終わりに近づいて、妻が柏崎の父にプレゼントを手渡しました。
送り主は長女です。
手紙とともに渡したのは造花と大きなハンカチです。造花はすぐに酸素ボンベのところにかざりましたが、「リンタはいい子だ」と満足そうでした。
来年は私の母も柏崎の母も米寿を迎えます。ふたりとも「祝いなんてやらやくていいよ」と遠慮していますが、元気であれば、みんなで山菜料理を食べたいねと言っていました。きょうのメンバーみんながそろって楽しくやりたいものです。