新潟市へ行ってきました。市田書記局長を迎えての日本共産党演説会です。満開の桜に囲まれた県民会館が会場です。演説会が行われた大ホールは満席で、第2会場もつくられるほどの盛況ぶりでした。
市田さんの話はいつものことながらゆったりと語り始め、後半の、というよりも最終盤でぐんと盛り上がります。前半の演説で印象に残ったことのひとつは、派遣労働など今日の諸問題を解決するうえで大企業に対してどういう態度をとるかどうかが核心だとのべた点です。「日本共産党は大企業を敵視をするものではない。主張しているのは、国際的なルールを守って社会的な責任を果たしてもらいたいということだ。ぼろ儲けの『ぼろ』を社会に還元しなさいと言いたい」「いまある最大の埋蔵金は大企業の内部留保だ。大企業・大資産家に対する優遇税制を改めることが重要だ」こういう話をどんどんしていけば、行き詰まった政治を変えていく展望が見えてくると思います。
最終盤の演説はユーモアたっぷり、そして聴衆の心を揺さぶるものでした。
「自民党や大企業から愛されるようになったら終わり。右手で企業献金、左手で政党助成金をもらっているから、民主党には個人献金を『手』がない。こういう演説をすると募金が集まることになっている。よろしくお願いします」には爆笑でした。89歳で亡くなったお母さんについての話は感動的でした。「どんなことをしてもいいが、間違ってもアカだけにはなるな」と言っていたお母さんは、自分が産み育てた8人の子どものうち4人を戦争などで亡くし、命がけで戦争に反対した日本共産党の歩みを知って、80歳で「アカ」になります。「わずか9年間だったけれども母にとっては最高の9年間だったのではないか」との話はジーンときました。
きょうの演説で7月の参院選は政治を変える絶好の機会だと感じました。市田さんは奈良県の演説会に出席して「参院選で勝利され活躍されることを祈念します」と挨拶された奈良県医師会長の塩見さんのことについてふれました。演説会後に行われた奈良県医師会会長選挙での争点は「共産党の演説会で支持を表明するような人でいいのか」だったそうですが、塩見さんは「政策で一致する政党や団体と共同しなければ医療危機は打開できない」と訴え、圧勝したといいます。これまで保守的な団体と思われてきたところも大きく変わりつつありますね。