参加者は少なかったけれど貴重な意見や情報をいくつも聴くことができました。今晩、直江津で実施した議会報告会のことです。
直江津地区のある町内会に住むTさん。スクールバスの新基準のことについての私たちの報告を受けて発言しました。自分たちの町内会の子どもたちはこれまでスクールバスに乗れなかったが、町内会で運動をしたところ、今回の教育長の特例措置によって乗れるようになったといいます。基準以内の通学距離であっても通学に危険が伴うことがあるようなケースでは当然のことですが、運動をして実現したという話を初めて聞きました。すばらしい。
直江津はどちらかというと雪があまり降らない地域です。ところが今冬は違いました。道路除雪が思うように進まないことがあったり、通学する児童生徒が車道を歩かざるを得ず、事故が起きないのが不思議なくらいでした。「歩道の除雪が間に合わないことがあった」「歩道が狭すぎて機械除雪できないところがある」「次の冬までに対策を考えないといけない」。こんなに雪対策で発言が相次ぐとは思いませんでした。
地域協議会委員の人からは、「屋台会館の利用をめぐって地域協議会が市長に意見書を提出したがまだ回答がない。そういうなかで利用目的の変更の条例改正についての諮問の動きがある。これでいいのか」という発言があり、その後、地域協議会委員の活動について様々な情報を寄せていただきました。その中でも、ある身障者の委員さんが、新直江津図書館の駐車場対策に関連して、直江津駅の南口駐車場から新図書館まで歩いて調べ発言しているという話は感動的でした。新図書館の駐車場不足は思った以上に深刻な問題です。
今晩の参加者の一人は足の不自由な方でした。この方は、「木田庁舎の障害者用の小さな駐車場から正面玄関までは少し坂になっている。ここに屋根をつけてほしい。また、2メートルくらいの幅の平らな道を整備してもらえないか」「高田図書館の玄関近くの坂はきつすぎる。車椅子の場合は手助けがないと上れない」「オールシーズンプールの車椅子は古くなっている」などと具体的に問題箇所をあげ、改善を求められました。議員団では早急に現地調査をするとともに、公共施設のバリアフリーがどうなっているかの調査をすると約束しました。
市議会議員の政務調査費に関する今回の条例「改正」についても発言がありました。昨年度までは全議員に会派分、個人分、それぞれ年間、30万円ずつ支給されていました。今回の「改正」によって、一人会派の議員には会派分を支給しないこととなったことから、強い反発をされていましたね。今回、党議員団で反対してよかったと改めて思いました。
最後に議会報告会とは関係のないことをひとつ書いておきます。会が終わってからの帰り道、市街地のあるセブンイレブンに入り、おにぎりを買いました。お金を払い終わったところで、店員さんから「橋爪さんですね」と声をかけていただきました。最初はわからなかったのですが、この店員さんは私が設計事務所に勤めていたときの事務員さんでした。35年ぶりの再会、手を握り合って喜びました。「私の顔がよくわかりましたね」と言ったら、ケーブルテレビで私の質問を見ていてくださるとのことでした。ありがとう、Kさん。