父が旅立って約1年。きょうは1周忌法要でした。家族や親戚の人たち約40人が集いました。本来ならばお経、納骨、お斎という流れになるはずでしたが、わが家の墓の周辺にはまだかなりの雪が残っています。納骨については来月、改めてお願いすることにしました。そのおかげで、きょうは余裕を持ってお斎の時間を持つことができました。
きょうの法要のために準備してきたことがふたつあります。ひとつは父や母のことを書きためてきたものを1冊の本にすることです。これはすでにお知らせしたとおり、「『5センチ』になった母」として出版でき、何とか間に合いました。本は引き出物のひとつにしました。何人もの人たちがこの本の出版を待っていてくださり、お斎の席で袋から出して読み始める人もいました。
いまひとつはスライド作成です。「橋爪照義、懐かしの写真集」として62枚の写真を用意し、パワーポイントを使って参加者の皆さんに見ていただきました。
写真は父や母の写真だけでなく、できるだけ多くの参加者の懐かしの写真も加えました。これにはみんなびっくりしたようです。
連れ合いを68歳で亡くした叔父は、自分の結婚式の当時の写真を見て、「いい女だったなぁ」と声を出して喜んでくれました。今回、写真で登場した人たちには、その写真ごとに手をあげてもらうことにしました。これは参加型の法要にするための私の作戦です。手をあげるだけであっても参加者の気持ちはずいぶん違います。それに、写真と手をあげた人がどういう関係にあり、わが家とどういう親戚関係にあるかをわかってもらう手助けになったはずです。
法要が終わってわが家に帰ってから、何人かの親戚の人たちや家族とお茶会をやりました。ここでも本の話やスライドの話が中心になりました。金沢市で仕事をしている次男は、「お父さんのことだから、必ずおれたちの結婚式の写真を使うと思っていた」と言い、その連れ合いは「私たちの結婚式のこと、本に載っているんですか」と笑顔で訊いてきました。従姉のひとりは、「よく、あんな古い写真、あったね。私の若い時分の写真、頂戴」。スライド上映の余韻はしばらく消えませんでした。
市政レポート1442号をホームページに載せました。ご覧ください。