上越市が未就学児等を対象に行ってきた新型インフルエンザワクチンの集団接種の接種率が当初見込み65%を大きく下回る18.4%だったことが明らかにされました。市が計画した接種対象者は1歳から6歳までの子ども、小学校1年生から3年生までの1万6000人。このうち、接種者数は2942人でした。
きょうの厚生常任委員会では、当初見込みと違った原因や今後の新型インフルエンザ対策体制などについて質問がありました。
当初見込みを下回った原因について流石玲子健康づくり推進課長は、「計画時点では83%の人たちが新型インフルエンザにかかっていなかったが、11月から12月上旬にかけてかかった人がかなり出たことがある。また、(ワクチンが重点的に供給された)医療機関での接種が行われたこともあって接種率が下回った」と答えました。
野澤朗健康福祉部長は、「新型インフルエンザワクチン接種については総合病院に集中しがちであったことから、(集団接種をという)切実な訴えがあった。ワクチンの偏在もあったし、医療機関との連携をめぐって県との間で話し合っていく必要があると感じている。しかし、集団接種、医療機関での接種、罹患者合計で抗体を持った人たちの割合は77.3%となり、県内の他地区と比べて高いものとなった。(市の取り組みは)保健所からも高い評価を受けた。今年、一年は貴重な一年だったと言える」とのべました。