毎週日曜日の新潟日報に東京、新潟、長岡、上越の書店で「売れている本」の紹介があります。私はこの欄を読むのが習慣になっていますが、今朝の日報を見て眼を疑いました。上越の書店の「売れている本」の第2位に、なんと『集落再生と日本の未来』(自治体研究社、税込1890円)が入っていたからです(画像)。どなたが買って下さったのか、さっぱりわかりませんが、まさか、この種の本が五木寛之の『親鸞』よりも売れるとは思いませんでした。どうあれ、感謝、感謝です。
きょうは高崎で法事でした。北越急行ほくほく線で越後湯沢まで行って、そこからは上越新幹線で高崎に行く。これはいつものパターンですが、直江津発8時09分の電車に乗ったところ、きょうは「イベント電車」となっていました。トンネルに入ると、車内の天井に映像が映し出されるのです。春から冬までの風景、夜空など、あまりにもきれいなので、夢中になってデジカメで撮影し続けました。電車の中で、こんなことを楽しめるのはここだけかも知れません。感激しました。
法事が行われたのは高崎市赤坂町の長松寺。法事が終わったときに、お寺さんから、「2月しか公開しない涅槃図はきょうまでです。ぜひご覧ください。それから、天井に描かれた龍の絵もご覧になってください。いずれも市の重要指定文化財です」と案内がありました。運が良かったというものです、こんなにいいものを見られるとは。
最初に涅槃画像(1805年筆)をご覧ください。
それから大間(だいま)天井絵(1791年筆)です。
これらはいずれも狩野探雲作です。
そうそう、もうひとつ、この長松寺で出されたお菓子のことについて書いておきましょう。まずはご覧ください。
お菓子の名前は「ブルーノ タウト」。名前のもとはいうまでもなく『日本美の再発見』(岩波新書)で有名なブルーノ・タウトです。この人が高崎でも2年ほど住み、群馬県工業試験場高崎分場で、家具、竹、和紙、漆器など日本の素材を生かし、モダンな作品を発表していたのです。人の名前がお菓子の名前になっているのはめずらしいですね。お菓子はクルミの味が活かされた美味しいものでした。高崎市南町7の(有)九重ねぼけ堂でつくられています。