今年の上越市政の重要課題のひとつは中心市街地活性化問題です。党市議団は昨年1月、この問題で市民の声を聞くために懇談会を開催しましたが、きょうは高田の本町3、4、5丁目の商店街を4人そろって見て歩きました。4人が8つの目で同所を視察するのは初めてのことです。
高田共同ビル(旧長崎屋のあった建物)は雁木通り美術館が昨年末で閉じて、1階から3階までしか利用されていません。2階では喫茶店がただひとつ頑張っていました。今度、時間がある時に、コーヒーを飲みに行って、経営者の方がどんな思いで頑張っておられるかきいてみたいと思います。この建物の外では廃止される市道や拡幅される市道などを確認してきました。
きょうはまだ正月の5日です。もう少し賑やかであってもいいと思うのですが、本町商店街は人通りが少なかったですね。開いているお店の中をひとつひとつ眺めていた上野議員は、「よくやっているなあ」とつぶやいていました。ショーウインドーによく目が行く樋口議員、「いいものがあるのに、もったいない」と言っていました。「最近、飲み屋さんが増えてきたんだよね」と教えてくれたのは平良木議員。同じ議員団でも見るところが違うものだと感心しました。
今春閉じることが発表された大和デパートにも入ってきました。1階の総合案内のそばに、「赤いろうそくと人魚」像があります(画像)。私はこの像があることをいままで気がつきませんでした。本町街が賑やかだった当時、この像の足元には水がはられ、魚も泳いでいたそうです。この話を聞いた時、「児童文学のまち、高田」をもっと前面に出してまちづくりをしてもいいのではないかと思いました。7階では高井進さんの作品展をやっていました。平良木議員が、「こういうのをやれるのが百貨店だ。スーパーにはできない」と言っていました。
商店街振興組合の役員である春陽館の熊田さんのところへも顔を出してきました(画像)。仲間の議員を一人ひとり紹介しようとしたら、ニコニコして「みなさんの顔はよくわかっています」と言われました。うれしいですね。熊田さんとはきょうの視察のことだけでなく、新潟の北光社閉店のことについても話をしました。また、議員団と振興組合の間で懇談会を開催したいとお願いしてきました。中心市街地の活性化を図るうえで必要なことは何か。じっくりと本音で語り合う機会がほしいと思います。