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子どもみたいな疑問を持って書く

 「しんぶん赤旗」日曜版をすすめる行動の前に今週号に目を通し、胸にドーンときて、繰り返し読んだ記事があります。文化欄に掲載された評論家・富山和子さんについての記事です。

 富山さんは「川」「森」「お米」など子ども向けの「自然と人間 生きている」シリーズを書き続けてきた著者で、近著としては『海は生きている』があります。君塚陽子記者のインタビューのなかで、富山さんが児童書を書くことのむずかしさについて語っていました。「日本の川は急流です」と書いたら出版社からクレームがついて、「急流ってなんだろう」と考え込み、「やさしく書こうとすると、自分がいかに正確に理解していないかが分かる」といいます。

 すごいなと思ったのはシリーズ4作目、『お米は生きている』の書き出しに苦しんだというところ。どう書いたらいいか苦しんで、出版を断念しようかというところまで追い込まれました。14年かかって決まった書き出しは、「わたしたち日本人はお米と大のなかよしです」。文章は、子どもたちが声を出して読めるように、美しい言葉、リズムにもこだわるといいます。うなってしまいました。

 富山さんについては、これまで環境問題の専門家としてしか知りませんでした。いつか子ども向けの文章を書いてみたいと思っていた私にはとても有難いインタビュー記事でした。早速、『お米は生きている』を読んでみようと思います。

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2009年11月22日 23:40に投稿されたエントリーのページです。

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