まさか日本有数の豪雪地帯にこれほど巨大なナメコの生産施設があるとは……。きょうまで知りませんでした。場所は十日町市松之山、有名な美人林へ行く途中です。大きな建物は前から知っていましたが、倉庫だと思い込んでいました。
きょうは市議会食料・農業・農村議員連盟の視察でした。松之山のナメコ栽培、松代のレタス栽培、安塚のシイタケ栽培の状況を見て学ぶことが目的です。7人の市議のひとりとして参加してきました。3か所の視察で共通して感じたのは、豪雪地帯でも通年で仕事をして稼ぐために農業分野で頑張っている人たちがいることの素晴らしさです。「雪がたくさん降るから農業はダメ」という先入観を吹き飛ばしてくれました。そしてもうひとつ、弱電工場などが相次ぎ撤退するなかで農業関係の生産施設が残っていて、そこが地元の大事な雇用の場となっている、これもたいしたことだと思いました。
さて、話を前に戻しましょう。松之山のナメコ生産施設ですが、ゆきぐに森林組合、有限会社松之山きのこ、JA十日町がそれぞれ分担し、ナメコ生産を最先端の技術を駆使して行っているのです。それも国内では最大の施設といいます。培養、発生、パッケージのほとんどを機械でやり、年間364日稼働、年間1200トンものナメコをジャスコなどに出荷しているそうです。ボトルで育ったナメコをカットする機械(画像)は全国ではふたつしかないということでしたが、見事にカットしていましたね。人間はというと、コンベヤーで流れてくるナメコを選別(画像)したり、箱詰めされて出てくるものを運ぶ仕事などをやっていました。これは機械に追われてたいへんな作業に見えました。
キノコの栽培は上越市内でも柿崎区や三和区など各地で行われているそうです。東京都の面積の半分もある市ですので、まだまだ、私の知らない農業の取り組みがあります。きょうは、もっと現場に出て勉強しなければと思いました。