11日の午後から京都へ行き、今朝、というより深夜に帰ってきました。三日ぶりの書き込みです。京都では集落再生をテーマにした本の出版の打ち合わせです。集落はなぜ守らなければならないか、その理念を明確にし、いくつかの先進事例を紹介するとともに再生に向けた方向性、具体策を提示するという企画です。徳島大学の中島信教授が中心になって5人で執筆することになりました。5人のうち4人はすでに書く内容が定まっていて、一番遅れていたのは私でした。来年2月には出版という計画ですので、これからしばらく忙しくなりそうです。
きょうの会議の前に京都の町を約2時間半ほど歩きました。うっかり革靴を履いて出かけてしまったので、足の裏が痛くなりました。予め行ってみたいと思っていたのは浄土真宗本願寺派の総本山本願寺(西本願寺)です。阿弥陀堂、御影堂をみて、書院に入ってびっくりしましたね。国内最古の能舞台や襖絵など、ここは建物も部屋もすべてトップクラスの美術品だらけ、まるごと美術館といった印象を持ちました。もうひとつ、感動ものだったのは飛雲閣です。これは1632年にあの聚楽第の一部を移築した建物と説明がありました。先日、上越市内で聚楽第にかかわる屏風が発見されて、それをみていたので、三階建ての楼閣を見た瞬間、くぎ付けになりました。
本願寺を出てからは堀川通りを北の方向へ進み、途中から細い通りをぶらぶらと歩きました。京の町は歴史のある町ですから、どこへ行っても歴史的な建造物などにぶつかります。古典落語の「やかん」に「油小路のぶらこうじ、ぱいぽ、ぱいぽのしゅうりんがん…」というのがあります。まずはその油小路に入ってみました。素敵な町屋がたくさんあり、いいなあ、と思っていたら、右側に石碑があります。何だろうと思ったら、本能寺跡の碑(画像)でした。もう、気分は最高でした。その後は、室町通りに移行。そこでも町屋があり、和服姿で歩く人たちがいる。事前に調査をしないで歩くのがこんなにも面白いとは思いませんでした。