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読書 への全投稿

2009年09月24日

討論準備、議会基本条例検討

 9月議会は明日が最終日です。きょうは午前中に党議員団会議を行い、明日の討論準備をしました。11月には市議会としての議会報告会もあります。賛成するにしても反対するにしても市民の皆さんにきちんと説明できるように、それもわかりやすく、を心がけて予め用意してきてもらった討論原稿を練りました。

 午後からは議会基本条例策定検討委員会と財政問題勉強会がありました。前者の会議では、「市長等との関係」「監視と評価」「政策等の形成過程の説明要求」「政策立案、政策提言」などで各委員の意見を出し合い、議論を進めました。議会においては市長等と議員は立場や権限の違いはあっても基本的には対等、平等です。これを明記すべきではないかと主張したところ、「二元代表制だから総則か前文でうたったらどうか」などの意見が出ました。政策立案、政策提言についても議会としてだけでなく、議員としても積極的に取り組むべきだと主張しましたが、みんな、市長選などで疲れているようです、前回ほど活発な議論にはなりませんでした。

 昨日までの連休中に市内の橋を何か所か訪れ、写真を撮ってきましたが、市政レポートで紹介するにしてももう少し面白くできないものかと考えています。きょうから、藤沢周平の『橋ものがたり』(新潮文庫)を読み始めました。どの橋も人や車が通り、そこにいろいろなドラマがあります。シリーズ「市内の橋」に役立つヒントがありそうです。


2009年07月06日

永井一郎の『朗読のススメ』

 日曜日に生活相談や問い合わせが6件も寄せられました。農地、道路、住宅、バスなどについてです。すぐに対応できるものはいいのですが、行政がらみのものはいずれも月曜日に、ということになります。したがって、きょうは朝から市役所で調査をしたり、担当課などと交渉したりと忙しい時間を過ごしました。

 一日の活動が終わっての夜、先日買い求めた永井一郎の『朗読のススメ』(新潮文庫)を拾い読みしました。そのなかで方言についての記述にひき込まれました。学校の先生は昔、あたりまえのように地方の言葉で教えていたとありました。大阪弁での数学の授業。「エックスがここにいてはりまっしゃろ。ここにもいてはる。ここにもいてはる。ワイはここにいてはる。(中略)ほな、エックスはエックス、ワイはワイで集まってもらいまひょか」永井さんは数学の授業がとても好きになったということです。宮崎県の東知事が所信表明演説で宮崎弁を印象的に採用したとも書いてありました。改めて方言の力を知りました。

 きょうは一日中、暑い日となりました。タオルを首に巻いてがんばるスタイルが戻ってきました。軽の乗用車には冷房が入っていますが、長距離運転以外はなるべく使わないようにしています。


2009年05月03日

連休中に読みたい本

 2冊の本をこのほど入手しました。1冊は『赤倉ホテルのおばあちゃん』(古海法雲著・法藏館)、もう1冊は『山からの伝言』(最上一平著・新日本出版社)です。
 2冊とも今回の連休中に読みたいと思っていたのですが、古海さんの本は一気に読了しました。古海さんは先日の「宗教人と日本共産党との懇談会」の呼びかけ人のひとりです。壇づとめにこられた専徳寺の住職から、「古海さんは多方面で活躍されていて、上越では有名人ですよ」という話もお聴きしていました。あるところでこの本を見かけ、パラパラとめくり始めたところ、吉川区尾神岳(おかみだけ)の麓で明治16年3月に発生した雪崩事故のことが書かれていたのでびっくり。買い求めてすぐに読み始めました。伊藤ショウという一人の女性の歩みを通じて浄土真宗の教えについてわかりやすく書いてあるだけでなく、上越市や妙高市のいくつかのお寺が登場してきて、親鸞上陸の地であるこの上越がぐっと身近に感じられるようになりました。
 最上一平の本は『ぬくい山のきつね』(新日本出版社)が私が出合った最初の本です。私と心の波長がピタリ合う児童文学作家だと知り、新刊を楽しみにしていました。『山からの伝言』は今年の3月に出たばかりの本です。私が少年時代に経験した小正月などの行事や遊びが次々と出てきます。小正月の「成る木ぜめ」(柿や栗など実の成る木をナタなどで傷をつけ、いっぱい実をつけるよう祈る行事)など山形県でもあったんですね。まだ半分くらいしか読んでいませんが、先を越されたなと思いました。じつは私も同じようなことを子供向けの本にしたいと思っていたからです。じっくり読んで、私なりに伝えたいこととどこまで重なっているのか、探ってみたいと思っています。
 きょうは憲法記念日、党地区委員会の大型宣伝カーを借りて、上野公悦議員とともに頸城区、吉川区で街宣活動をしました。「憲法を守れ、暮らしに生かそう」と訴えましたが、田畑で働く人たちが次々と大きくてをふってくださるので、元気が出ます。


2009年02月13日

『密謀』

 総務常任委員会の視察の際、読書家の小林克美議員から教えてもらいました。兼続のことなら藤沢周平の『密謀』(新潮文庫)が面白いよと。今回のNHK大河ドラマ『天地人』の原作は火坂雅志の同名の著書ですが、「藤沢周平の小説ではどんな書き方をしているのだろう」「兼続の動き回った舞台は『蝉しぐれ』のようにていねいに書かれているに違いない」そう思って、きょうから読み始めました。
 いきなり、「信越の国境いに生まれて、北に流れ下る川がある。川は西の空につらなる妙高の山々、東にそびえる黒倉、鍋倉の山塊の重圧から遁れるように…」と書いてあります。昨年、廃棄物最終処分場問題で信越の国境を視察してきたばかりなので、最初の数ページの現場風景は良く分かります。藤沢文学の魅力のひとつは風景描写だという人がいますが、その通りだと思いました。
 いうまでもなく春日山城についても書いてあります。「本丸に通じる道をひとつ曲がると、不意に深い木の間の陰にかくれてしまう。前面には頸城野の眺望がひらけているが、背後は道の通いもない丘のつらなりで…」こんな風に書いてあると、実際に歩いて本の内容を確認して見たくなりますね。
 そしてわがふるさとの山についても書いてありますからうれしくなります。春日山城の本丸から東の方角に目を向けると、「北東の空を障壁のように区切るのは、米山を北端とする尾神、鍋立、長倉の山々である」とあります。さらに読み進むと、「四方の道は、要所に配置した堅固な支城によって守られている。北上する道は米山峠を中心に顕法寺城、猿毛城、旗持城で固め、関東筋には直峰城、室野城、犬伏城が配られている」。もう時間が経つのを忘れそうです。いい本を紹介してもらいました。
 きょうは「春一番」が吹いたようです。生暖かい風が吹き、私にとっては切ない日となりました。じつは数日前から、目がかゆくなり、鼻水が無意識のうちにスーッと下りてくるのです。昨年、突如襲ってきた花粉症がまたきたのかも知れません。「しんぶん赤旗」日曜版の配達もマスクをしながらとなりました。


2009年01月12日

レトリック感覚

 病院へ行った帰りに本屋に寄って『レトリック感覚』(佐藤信夫著)という本を買い求めてきました。先日、党頸城支部の新年会におじゃました際、70代のある女性党員の方から、「共産党の幹部の話は内容的に良いんだけど、もう少しレトリックを考えてもいいのでは」という発言がありました。簡単に言うと、「もっと聴衆を惹きつける話し方の工夫を」ということになりましょうか。その発言が心に残っていたからです。求めた本はこの女性が最近読んだという本です。
 家に帰って読み始めたところ、サッと読めるような内容ではありません。「なかなか難しいことが書いてあるなぁ」と言ったところ、妻が「じゃ、私に頂戴、読んでみるから」と言います。俳句や短歌をやっている人にとっては、読みたくなる内容らしい。というわけで、私が読むのはだいぶ先になりそうです。
 きょうは2つの病院を回り、親戚や友人を見舞ってきました。見舞いに行きたいと思いながら、なかなか行けなかったので、きょうこそはの思いで出かけてきました。そのうちの一人は大手術をしたばかりです。病室の窓から見える景色の解説を聴いたり、雪の少ない正月のことを話したりしました。普段はいさましい話をする人ですが、人や風景について語る姿にやさしさを感じました。早く回復してほしいものです。
 昨日から冬らしい天気になってきました。昨日、川谷へ行く時、わが愛車はラッセルしながら道をのぼりました。これは久しぶりのことでした。今晩もいい降り方をしています。雪おろしの雷も鳴っています。この調子でいくと、明日は除雪車が出動するでしょう。まだ自宅待機状態のわが家の除雪機も出番がようやくきそうです。


2008年07月22日

上越地域3市の党議員で泊り込み学習交流会

 昨日は午前中が生活相談、午後からは糸魚川市、妙高市、上越市の日本共産党議員が集まっての学習交流会でした。生活相談でおじゃましたある年配の方の家では、思いがけない収穫がありました。その方は新聞記事などをきちんと整理されていました。私と大違いなので、整理能力と習慣について話をしたところ、1冊の本を紹介していただいたのです。築山節さんの『脳が冴える15の習慣』(NHK出版)です。目次を読むと、「脳を活性化させる朝の過ごし方」「忙しいときほど机の片付けを優先させよう」など読んでみたくなることがずらりと並んでいます。読めば、おそらく、私の生活の仕方に影響を与える、そんな予感がします。

 学習交流会。先頃開催された第6回中央委員会総会の報告を受けて、地方議員として衆院選での勝利に向けてどうがんばるか、6月議会ではどんな課題に取り組んできたかなどを学び、話し合いました。私は地元後援会の行事があって聴けなかったのですが、新潟県委員会から川俣副委員長を迎えての講義はとてもよかったようです。上野議員は、「おもしろくて、とてもためになった」と繰り返し言っていました。夕食時に川俣さんが話しかけてきました。「沖縄県議選での勝利は、上越市議選での実践が生かされた。当分の間、論戦の組み立ては上越でのパターンが続くのではないか」国政の課題を地方議員選挙でも訴えるといったやり方はしばらく続くのかも知れません。

 昨日は鵜の浜温泉で泊まりました。開湯50周年を迎えた同温泉の海岸では、花火が打ち上げられていました。近くで花火を見るのは久しぶりでした。夏本番がやって来た、という感じがしますね、花火は。旅館で出された料理は、朝捕ったばかりの魚の刺身など新鮮なものばかり。温泉には4回も入って、体を休めることができました。そう、そう、昨日は、カナカナゼミ(ひぐらし)の鳴き声をこの夏、初めて聞きました。オニヤンマにも初めて出合いました。


2008年05月27日

第1回吉川区地域協議会

 改選後初の吉川区地域協議会がありました。定数16人のうち、これまでのメンバーは5人、あとはすべて新人です。どんな雰囲気になるのかと注目しながら傍聴させてもらいました。最初の自己紹介のときから、自由に伸び伸びと語るところがあって、とてもいい感じでした。新しく選ばれた会長さんは矢沢源一郎さん、一人ひとりの意見を尊重してやっていきたいと抱負を語りました。副会長は山岸晃一さんと岩井栄子さんです。山岸さんは、「たいへんな重責を担うことになった。会長の後に付いて背中を押していきたい」、岩井さんは、「今回一番うれしかったのは女性委員が5人になったこと。副会長はしんどいと思うが、一生懸命務めさせていただく」と述べました(画像)。きょうの協議の中心は地域協議会の運営と地域協議会だよりの編集でしたが、率直な意見が次々と出て、とても活発でした。今後が楽しみです。

 きょうは久しぶりに本屋をのぞきました。目当ては岩波新書です。市内では高田の春陽館書店が岩波書店の本をバッチリそろえてあるので行きたかったのですが、時間がなく、市役所の近くで間に合わせました。目に入ったのは新刊です。『介護』(結城康博著)という新刊のサブタイトルは、「長生きはするなということか」。父のこともあり、これはぜひ読みたいと買い求めました。また、湯浅誠さんの『反貧困』は、私がいま注目している非正規労働者の問題解決のためにも買って勉強しておきたいと思いました。もう1冊はマンガです。西岸良平の『三丁目の夕日』(続映画化特別編)を求めてきました。本当は映画を見たかったのですが、時間がなく見ることが出来ませんでした。それでマンガで楽しもうというわけです。これから布団の中で読みます。

 明日は郷土料理を楽しむ会です。たまには家には帰らず、高田の町でゆっくりしたいと思います。ということで、明日の日記は休みます。


2007年12月16日

『山村集落再生の可能性』が紹介されました

 今朝の新潟日報26面の「にいがたの一冊」欄で『山村集落再生の可能性』(画像)(自治体研究社・1500円)が掲載されました。紹介してくださったのは新潟大学の農学部の伊藤亮司先生です。本書について先生からは、「著者四人の住民の暮らしに寄り添うという視点の統一が本書の最大の魅力であり、かつ地域住民に近い所からの発信として大きな価値をもつものであろう」という評価の言葉をいただきました。私のルポについてもほめていただきました。全く面識のない方ですが、心から感謝します。
 この本は、上越市内では、春陽館書店、柿村書店、戸田書店に出ているはずです。ぜひご一読くださいますようお願いします。

 きょうの昼間、地元の代石町内会で捜索活動が行われました。7月の中越沖地震後行方不明になった森口郎治さんの捜索です。私はだいぶ前から予定していた会議があり、参加できないので、妻から出てもらいました。森口さんはきょうの捜索でも発見されなかったということです。いったいどこへ行ってしまったのか。家族の人がかわいそうです。


2007年11月01日

コンニャク持って大島区へ

 母に頼まれて大島区まで出かけてきました。奈良県から実家に泊まりに来ている従姉のところへコンニャクと柿を届けに行ってきたのです。この従姉からはいつもたくさんのお土産をもらっているので、母が得意とする手づくりコンニャクを食べてほしかったのでしょう。大島区では、お昼をご馳走になってきました。いくつかのオカズを食べて思ったのは母の味と似ていることでした。私の母の味は大島仕込みだったのだと改めて感じました。きょうは一日中、どんよりした天気でした。天気さえ良ければ、大島行きは紅葉も楽しめるはずだったのですが。

 きょうは吉川区内で「しんぶん赤旗」の集金をすることにしていました。大島区行きの時間を除き、その仕事に専念しました。こういう平日に、ゆっくりと集金できるのは久しぶりのことです。何軒かでお茶をご馳走になってきましたが、驚いたことに、先日泊まってきた小国町の法末集落とかかわりのある人が2人もいました。訪ねた時の様子や中越地震から見事に立ち直って、集落再生に向けて頑張っていることを伝えると、目を輝かせて話を聴いてくださいました。

 このところ、カバンの中に1冊の新書を入れて持ち歩いています。岩波新書の新刊で、辰濃和男の『文章のみがき方』です。時間のある時に、少しずつ読んでいるのですが、『文章の書き方』の姉妹編と宣伝されているだけあって、とても参考になります。「日々、たゆまずに書く。そのうちにはきっとあなた自身の文章が形をなしてゆくはずです」「日記は野球でいう素振りでしょう」。こういう文章を読むと励まされます。文章を書くためには本多勝一の『日本語の作文技術』と辰濃和男の『文章の書き方』を読むといいよと後輩に薦めてきましたが、『文章のみがき方』も加えたくなってきました。


2004年05月04日

「雨読」

 連休に入って初めての雨。一日中、しとしとと降っていました。午前に党大会のハイライトビデオを仲間に届けたり、買い物に出かけたほかは、ずっと「雨読」でした。
 きょう読んだのは、町内大字山方在住・竹内昭二さんの自分史『絆』と奥村宏著『判断力』です。竹内さんは叔母が嫁いだ家と親戚関係にある人、数日前にこの本をいただきました。前々から几帳面な性格の方だと思っていましたが、この本を読んで再確認しました。重要だと思われることはしっかりと記録をとっておられたのです。結婚式や葬式などの参加者、費用など自分の家に関するものから山方集落の出来事、さらには昭和の町村合併に至るまで、じつに丹念に記述されているのには驚きました。
 岩波新書の最新刊『判断力』は期待した通りの面白い本でした。約200ページの本を一気に読んだのは久しぶりです。先を読みたくて、どんどん読み進む。小説やエッセイ以外でこんなふうに読んだのは、とてもめずらしいことです。「ジャーナリストに判断力がないから、権力の情報操作に簡単に乗せられてしまう」「日本の政治家は、判断を誤る以前に、判断を他人に任せ、自分では判断しない人が多い」。こういったことを、連日報道されているイラク戦争などを例に分かりやすく書いてあるせいかもしれませんが、社会科学関連の本で、これだけ惹きこまれるとは……。
 明日は連休中に書きたかったものを書き上げたいと思います。連休の終わりと同時に、また町政レポートの原稿も書かなければなりません。ほんとに1週間は早いですね。


小さな町の幸せ通信