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市議会のこと への全投稿

2014年12月04日

産廃調査請願、不採択に


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 雨が降っています。おはようございます。寒いですが、雪が落ちてくるほどの寒さではありません。助かります。

 昨日は朝市宣伝に行った後、市議会厚生常任委員会でした。注目は午後でした。三和区宮崎新田地内にある産業廃棄物中間処理施設跡地の産業廃棄物の調査などをしてほしいという請願が市内の2つの団体から提出され、審査が行われました。2つの団体は「三和の水とみどりを育てる会」と「住民自治と合併問題を考える会」。審査の結果、どちらの請願も採択に賛成は私を含めて3人、採択に反対が4人で、1票差で不採択となってしまいました。先日、私も現地を見てきましたが、大量の産廃が雨ざらし状態で、異臭が漂っていました。現地はいま市有地です。このままでいいはずがありません。たたかいはこれからです。詳しくは活動レポートに書きました。写真は「三和の水とみどりを育てる会」の前山忠事務局長です。

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 時間です。きょうはこれから候補者カーの先導です。


2009年09月25日

9月議会終わる

 9月定例市議会が終わりました。最終日だったきょうは、委員長報告、討論、採決が行われました。20年度一般会計歳入歳出決算認定などの討論には樋口議員、所得税法第56条の廃止を求める請願では上野議員、議員定数条例一部改正では平良木議員と、3人が討論に立ちました。うれしかったのは、それぞれの討論内容が前日の議員団会議での議論を踏まえて丁寧に修正されていたことです。内容的にはまだ不十分さもあろうかと思いますが、説得力があって、議場からはヤジひとつ飛びませんでした。

 議会が終わって大急ぎで地元に帰り、市政レポートの印刷と「しんぶん赤旗」日曜版の配達をしました。印刷は通常なら、朝のうちに終わっているのですが、きょうは裏面も作成したので間に合わなかったのです。新聞配達は金曜日のうちにやっておかないといけないところ、最低限にして、再び、市役所へ。これは急ぎの生活相談です。市民から寄せられた要望をガス水道局長に伝えました。来週前半には動いてもらえることになりました。

 夜は木浦市長の歓送会です。今期で木浦市長は退任することを表明し、今回が最後の定例議会でした。ほとんどの議員が出席するなかで、市長は一人ひとりの議員のところを回り、お礼の挨拶をしていました。私と市長とは上越地域法定合併協議会準備会からの付き合いです。振り返ってみると、6年半も付き合っていただきました。私の最初の質問は、「まだ頸城村が参加を表明していないのになぜ参加を前提にした予算を組むのか」(合併協議会準備会)でした。質問を受けた時の市長の緊張した表情が忘れられません。市長の方はというと、私が数年前の一般質問の冒頭、「今度、市長さんに会ったら、ちゃんと頭を下げろやと母に言われました」と紹介したことが思い出に残っているということでした。なにはともあれ、8年間、ご苦労様でした。


2009年09月24日

討論準備、議会基本条例検討

 9月議会は明日が最終日です。きょうは午前中に党議員団会議を行い、明日の討論準備をしました。11月には市議会としての議会報告会もあります。賛成するにしても反対するにしても市民の皆さんにきちんと説明できるように、それもわかりやすく、を心がけて予め用意してきてもらった討論原稿を練りました。

 午後からは議会基本条例策定検討委員会と財政問題勉強会がありました。前者の会議では、「市長等との関係」「監視と評価」「政策等の形成過程の説明要求」「政策立案、政策提言」などで各委員の意見を出し合い、議論を進めました。議会においては市長等と議員は立場や権限の違いはあっても基本的には対等、平等です。これを明記すべきではないかと主張したところ、「二元代表制だから総則か前文でうたったらどうか」などの意見が出ました。政策立案、政策提言についても議会としてだけでなく、議員としても積極的に取り組むべきだと主張しましたが、みんな、市長選などで疲れているようです、前回ほど活発な議論にはなりませんでした。

 昨日までの連休中に市内の橋を何か所か訪れ、写真を撮ってきましたが、市政レポートで紹介するにしてももう少し面白くできないものかと考えています。きょうから、藤沢周平の『橋ものがたり』(新潮文庫)を読み始めました。どの橋も人や車が通り、そこにいろいろなドラマがあります。シリーズ「市内の橋」に役立つヒントがありそうです。


2009年09月18日

正確さと分かりやすさ、そして親しみやすさ

 いま、上越市議会で、議員提案で2つの条例をつくる動きがすすんでいます。ひとつは上越市議会基本条例、いまひとつは上越市中山間地域振興条例(仮称)です。前者は市議会内に設置された任意組織、検討委員会で、後者は市議会中山間地対策特別委員会で検討中です。偶然にも、私はどちらの条例づくりにも党議員団選出のメンバーとしてかかわっています。

 きょうは中山間地対策特別委員会でした。これまで、現地調査、関係地域での住民懇談会、数回の委員間討議などを経て、条例づくりが本格化するところまできました。具体的には、特別委員会内に2つの分科会を設け、条例の前文、条文を分担し、協議を重ねています。きょうは、それぞれの分科会が作成した素案を違う分科会が検討し、全体会で議論を深めていく作業が行われました。

 私が所属することになった分科会では前文と条文の目的を担当していますが、分科会として、「ですます調」の文体で作成することを全体会で提案することになりました。この過程で、どうしたら分かりやすい条例になるかの議論がありました。私は、条例というのは、「簡易かつ正確なものであるとともに、住民に分かりやすいものでなければならない」(北海道町村会法制執務概論)と言われていることを紹介しつつ、「ですます調」での文体を薦めました。

 正確さと分かりやすさ、このふたつを満たすためには、内容面と表現・形式で真剣な検討が必要となります。何よりも条例が目指す内容と全体の組み立てに論理性がなければなりません。そして、市民の代表である議員が条例を提案する場合には、もうひとつ、親しみやすさが求められていると思うのです。この3つを満たすには「ですます調」の文体の方が適していると思います。私がこれまで主張してきたのは、「中学生が読んでも分かる条例」「誰もが声を出して読んでみたくなる条例」です。今回の条例づくりで、どこまでこれに接近できるか。

 参考までに、前文等を検討する分科会で作成した上越市中山間地域振興条例(仮称)前文の素案(素案の素案といったもの)を読んでみてください。以下に掲載します。

 私たちのまち上越市は冬になると雪が降ります。ゆっくりと降ることもあればどんと降ることもある。積もる量は日本屈指、ここは豪雪地帯です。雪の中で暮らす人たちは助け合い、人としてのやさしさとたくましさをもって生きてきました。
 春から夏。雪は徐々に解け、雪割草などたくさんの山野草が花を咲かせます。大地にしみ込んだ水は山間地から平野へと流れ、日本海に注ぎます。その美しい景観は人々の心を癒し、観光資源ともなっています。
 私たちのまち上越市は北と南の植生が交わる地域でもあります。上流から下流へと広がる大地はソフトな粘りと甘み、上品な食感が持ち味のコシヒカリを実らせ、豊富な野菜を育ててきました。栄養たっぷりの水が流れ込んだ日本海は海の幸でいっぱいです。
 山があり、海があり、大地がある私たちのまち上越市は、私たちにとって地球上の他の地域に求めることのできない心のふるさとです。しかし、経済構造の変化の中で市域の6割を占める中山間地では少子高齢化が進み、農地は荒れ、集落の存続が危ぶまれる状況が広がってきています。
 こうした流れに歯止めをかけなければ、上越市の未来はありません。私たちは、中山間地に住むものが市街地に住む人々の暮らしを思い、中山間地に住むものが市街地に住む人々に感謝される関係づくりを進めるとともに、両者の支え合いの中で様々な資源が循環し、中山間地が再生、活性化する地域社会の形成を目指すことを決意し、ここに条例を制定します。


2009年09月17日

一般質問終わる

 まいったなぁ。また、印刷機トラブルです。朝、「しんぶん赤旗」日刊紙の配達から戻り、議員団ニュースなどの印刷をやろうと思ったら、トラブル表示が出てしまいました。何度か復旧を試みたのですが、だめでした。これで、市役所への出発はいつもよりも1時間半も遅れ、役所で予定していた一般質問の組み立ての再検討はできずじまい。リズムがくるってしまいました。

 今回の一般質問は、市長の率直な思いをききたいものだとして通告したものがいくつもあります。総選挙結果や8年間の市政運営などがそう。事前のヒアリングでも「ちゃんと市長の生の声を聞いて答弁原稿書いてよ」と注文しておいたのですが、「総選挙は、現下の厳しい社会経済情勢の中で、景気や雇用をはじめ社会保障など、様々な分野において国民の不安や不満が一気に高まり、政権交代を望む民意が表れたものと認識しております」といった調子で、いつもの通りの答弁でした。でも、これが精いっぱいなのかもしれませんね、木浦市長としては。

 市長のこれまでの市政運営についての質問では、合併後の市政を検証し、今後の課題を浮き彫りにしたいと思っていました。ところが、こちらで噛み合った質問の展開ができず、事前に用意した新潟経済社会リサーチセンターのアンケート調査結果などの資料はひとつも使わないで終わってしまいました。日頃から、「質問は具体的に、コンパクトに」ということを心掛けてきたつもりですが、これでは実りのある質問とはなりません。

 それでも、きょうの質問でいくつかの収穫がありました。そのひとつ、県立吉川高等特別支援学校(仮称)の創立についての質問で市長は、「新たな進学の機会が確保されることは大変喜ばしい」として、「市としても保護者の皆さんのご意見も踏まえながら、県に働きかけるなど、障害のある子どもたちへの支援体制の拡充に向けて、出来得る限りの対応を図りたい」と答えてくれました。よかったです。

 


2009年09月16日

上野、平良木議員頑張る

 一般質問2日目。わが議員団の上野、平良木議員が登壇し、がんばってくれました。

 上野議員は通学援助費、スクールバス等運行基準問題で、新教育長から、「義務教育における子どもの安全性の確保や保護者の負担軽減は、教育行政として積極的に取り組むべきものと考えており、財政の許す中で、できる限りの対応をすべきものと考えている」などいい答弁を引き出しました。無料化をめざす運動に大きな励ましとなります。
 
 平良木議員は教育補助員、介護員の雇用継続、労働条件改善で質問に立ちました。現場で仕事をしている人たちの願いをしっかりと把握し、条例規則の矛盾点も事前に研究していたからこそできる見事な論理の展開は注目されました。有給休暇の見直し、サービス残業廃止などにむけての価値ある論戦でしたね。

 さて、明日は私の番です。私の質問テーマは、総選挙結果をどう受け止めたか、木浦市政の8年間の総括、県立吉川高等特別支援学校の創立と課題です。論理的に詰めていくような質問ではありませんが、丁寧に展開していきたいと思っています。時間は早ければ午前11時15分頃からとなります。


2009年09月14日

委員会所見

 議会基本条例を検討するなかで「委員会所見」を盛り込もうという話が出ています。簡単に言うと、委員会の議案審査の中で「これはみんなで行政側に委員会の意思として伝えよう、求めよう」ということを委員会として表明することです。議案に賛成、反対とは関係なしに、所見の内容について委員全員が一致さえすれば、行使できることですが、これをやると行政側にはインパクトを与えます。町議会では決算審査の時にはよくやりました。

 今議会では、総務常任委員会の決算審査で、この「委員会所見」を具体化する動きが出ました。栗田委員長の議会改革への思いもあったのでしょうが、本会議での委員長報告の際、委員全員で確認した数項目の「付帯意見」を明らかにすることになりました。中味は後日発表しますが、行政側の反応が聞こえてきました。「私たちは議会での答弁は重いものと思っている。そこでやると言ったものまで盛り込まれることには複雑な思いがする。付帯をつけようという動きは理解できますが…」などの声です。部課長の中には議会事務局に直接問い合わせをする人もいました。

 行政側の反応の大きさに驚いていますが、「付帯意見」には行政側に対する注文だけではなく、施策についての評価なども入っていいように思います。行政側に対しては、良いことはいいと評価し、悪いことは悪いと指摘する。問題点や課題があればこれも指摘する。これが大事ではないでしょうか。総務常任委員の中には「付帯意見」をまとめたことがある人が私を含め何人かいます。これまでの経験等を出し合い、「付帯意見」はどうあるべきかについてもじっくり議論して委員長報告に反映させたいものです。


2009年09月11日

本質を突く深みのある議論が少ない

 総務常任委員会が終わりました。今回は3月、9月の委員会審査を3日間から2日間に短縮して初めての決算審査だったのですが、時間が足りないどころか、午後3時頃には終わってしまいました。

 なぜ、こんなにも早く終わったのか。その要因は2つあるように思います。ひとつは直前まで総選挙があり、目の前には市長選があって、全体として準備不足になっていたこと。もうひとつは、審査の時間が短縮されたので、ききたいことをずばり訊くコンパクトな質問が多くなったことです。

 短い時間の中でコンパクトな質問をと心がけることはいいことですが、今回の委員会で気になったのは、問題の本質を突く深みのある議論が少なかったことです。

 例えば、各種会議の会議録公開についての私の議論。委員会資料で1か月以内に公開できなかったケースがいくつもあることが判明しました。なぜ、こういう結果になったのか。質問は担当者の「情報公開」についての意識の問題、担当課の点検体制と続けましたが、質問はここまでで終わらせてしまいました。じつは1か月以内に公開できなかったものの代表格は13区地域協議会の会議録でした。総合事務所の担当者は何でも一生懸命やっている人が多いのですが、グループ制の良さをなぜ発揮できなかったか、グループの職員数が妥当かどうか、さらには行政改革のすすめ方や推進計画そのものに問題はなかったのか。そこまで深めていく議論が必要でした。

 深みのある議論をするにはそれなりの勉強をしておかなければならないことはいうまでもありません。でも、それだけではないのです。人間の頭の回転には限界があります。それで、自分以外の議員がちがった視点、ちがった切り口で同じ問題をとりあげてくれることが必要となります。今回はこれが少なかったですね。そして、他の議員が同じテーマの質問をすることで、最初に質問をした者も、また、頭が回転し始める。こうして議論は深くなっていくのではないでしょうか。
 
 私の所属している総務常任委員会は論客ぞろいです。委員会の議論は、市民の皆さんの声をしっかりと反映させると同時に、市政を発展させる力になる内容にしていくことをたえず心がけていかなけばなりません。今回の審査日数の短縮が議論を深めていく余裕を奪い、関連質問の少なさとつながっていないでしょうか。2日間の議論を振り返りながら、同僚委員とこの点について話し合ったみたいものです。


2009年09月10日

総務常任委員会審査一日目

 上越市にはオンブズパーソン条例があります。県内でもめずらしい先進的な条例です。目的は、「市民主権の理念にのっとり、公正な立場で、市政運営に関する苦情を適切かつ迅速に処理し、及び市政運営を監視し、並びに市政運営の過誤等の是正又は改善のための意見の表明、勧告又は提言を行うことにより、市民の権利利益の擁護を図」ることです。きょうの総務常任委員会で、私としては初めてオンブズパーソンの活動で質問しました。

 じつは、昨年度のオンブズパーソンの調査によって、「市からの通知書や決定書の中に行政不服審査法に基づく教示文の記載のないものが見受けられた」というのです。もし、「この処分について不服がある場合は、この処分があったことを知った日の翌日から起算して60日以内に市長に対して審査請求(異議申立て)をすることができます…」という文がなかったために、不服があっても何も行動しない市民がいたとしたら大きな問題です。オンブズパーソンの調査では、調査した決定書などの様式の12件中、教示文がなかったものは2件(様式の数と言った方が正確かな)見つかったそうです。

 こうした事実が判明し、オンブズパーソンは市に改善を求めたとのことでしたので、事務局長にききました。「条例では、オンブズパーソンは、苦情等の調査の結果、必要があると認めるときは、関係する市の機関に対し、意見の表明、勧告又は提言をすることができるとあるが、改善を求めたのは意見の表明ですか、勧告ですか、提言ですか」。返ってきた答弁は、「条例に基づかないやわらかな要請で、総務部長に提出しました」。びっくりしましたね。市民の権利利益の擁護にたずさわっておられる立場からの発言とは思えなかったからです。委員会資料には、昨年度の成果として「教示文の徹底が図られた」とありましたが、質問してみたところ、約1500ある通知書、決定書などの様式のなかで教示文があるかないかのチェックはまだ全部終わっていませんでした。こんなことでいいのでしょうか。

 きょうの委員会審査では、このほかにもこんなことでいいのかと思う答弁がいくつかありました。日頃から頑張っていてくれる職員の発言だけに残念に思います。総務常任委員会は明日も続きます。


2009年09月09日

比例代表区で民意が示したもの

 昨日も一人の市民から電話をいただきましたが、今回の衆院選の結果について書かれた五十嵐仁法政大学教授のブログが話題になっています。同教授は小選挙区制導入に反対の論陣を張った知識人として有名です。今回も選挙結果を分析して、小選挙区制の問題点をクローズアップしました。

 一つは有権者の選択と議席に大きなズレが出るという点です。「民主党は47%しか得票していないのに議席では74%を占め、逆に、自民党は39%も得票したのに議席では21%にしかなりません。得票率での1.2倍の差が、議席率では3.5倍に増幅されてしまった」との指摘は誰も否定できません。二つ目は議席に結びつかない票(いわゆる「死票」)が大量に出るという点です。今回の「死票」は、全部で3270万票にもなったといいます。そして三つ目、小さな政党は排除されるという点です。これは説明するまでもないでしょう。

 五十嵐教授は、6日のブログで「比例代表的な制度だったら、民意は何を示していたのでしょうか」とのべ、比例代表区での各党の得票率をもとに各党の獲得議席数を試算しました。その結果は、
 自民党      128
 公明党       55
 民主党      204
 社民党       20
 国民新党      8
 日本新党      3
 共産党       34
 みんなの党    20
 諸派・無所属    7
 同教授は、「比例代表区が示している政党制は、民主党中心の多党制なのです。これは多様化した国民の政治的意見の反映にほかならず、『一党優位政党制』でも『二大政党制』でもありません」「多様化した国民意識に対応した多党制的状況を、そのまま国会の議席配分に生かすべきではないでしょうか。特定の大政党の独走によって国政を専断するというような事態を避け、合意と協調によって政治を運営するためにも、現在の選挙制度を改め、比例代表的な制度に変更すべきだ」とのべていますが、正論といえましょう。

 きょうは文教経済常任委員会でした。一般質問のヒアリングがあり、その後、明日からの総務常任委員会の準備もあって、ほとんど議員控室にいました。
 一般質問は、総選挙結果をどう受け止めるか、木浦市政の8年間、吉川高等特別支援学校(仮称)の創立などをテーマに選びました。市長自らの言葉で語ってもらうテーマが多く、しかも再質問でいろんなことをきくことのできる通告文となっているので、答弁書を書く担当者の中には不満を持たれる人もあるかも知れませんが、これは仕方がないですね。一般質問は緊張感を持ちつつも、のびのびとやれるようにしないといけません。
 今議会での一般質問の通告者は17人で、私は15番目です。早ければ17日の午前11時頃から、遅くとも同日の午後2時頃からとなるでしょう。


2009年09月08日

11月に市教委が通学援助費等の新基準(案)

 文教経済常任委員会で注目すべき発言がありました。通学援助費、スクールバス運行等について、教育委員会としての新基準(案)を11月に文教経済常任委員会に示し、関係区の地域協議会に諮問するというのです。これは笹井教育部長の発言です。合併協議では来年4月から新基準で対応することになっていましたので、10月には新基準(案)を示さないと間に合わないと思っていたのですが、やはり、市長選の結果待ちということになりました。すでに市長選に名乗りを上げている人の中には「スクールバスの無料化」を公約に掲げておられる方もありますので、当然と言えば当然です。ただ、地域協議会での議論は十分な時間が保障されるかどうか。ちょっと心配です。

 きょうは一日中、朝から夕方まで文教経済常任委員会でした。私はずっと傍聴したわけではありませんが、課長に電話で聞けば済むようなレベルの質問は少なく、問題点を絞って20年度の取り組みの総括を求めるものなど、いい質問がいくつもありました。文教経済常任委員会は明日も続きます。


2009年09月06日

カンナ坂媼二人の心意気

 きょうはまず妻のリクエストに応えてと……。お盆にわが家の墓がある蛍場へ一緒に行った時のこと。蛍場地内の市道の両脇にたくさん咲いているカンナなどの花があまりにもきれいなので、車から降りて2人でしばらく花を楽しみました。もちろん、写真も撮りましたよ(画像)。あちこちに花ロードがあるけど、ここは花の種類が多く、迫力満点です。花の世話をしているのは東(屋号)と大西(同)のおかあさんの2人です。昨年までは井戸尻(同)のおかあさんもいたけど、今年は亡くなって2人だけとなったのに、見事に咲かせてくれました。「たいしたもんだ」という話になったのは言うまでもありません。その時のことを題材にした妻の俳句が今朝の新聞に載りました。カンナ坂媼二人の心意気。花はいまも咲いています。

 総選挙が終わって1週間。翌日から9月議会でしたので、これまで、余裕を持って質問の準備をすることはできませんでした。きょうは、ゆっくり新聞を読み、一般質問で何を質問しようかと考えました。私の場合、頭の回転が悪いので、テーマが決まるまでに時間がかかります。そして、決まってからも、質問をどう組み立てるか、これもなかなか定まらないのです。質問したいと思っていることはたくさんあって、それが頭の中でグルグル回っています。定めるためには考えていてもだめ。そこで外に「遊び」に出ます。きょうは午後から、柿崎区でイノシシ対策をしている現場を見たり、林道で野の花写真を撮ってきました。

 トップページの写真を入れ替えました。昨日、きょうと吉川区では酒米である五百万石の刈り取りがかなり進みました。この場所のイネはコシヒカリです。雲がかかっていて、暗い写真となってしまいました。それと、もうひとつお知らせです。市政レポート1413号を掲載しました。今号では、新潟日報、上越タイムス、上越よみうりなどに載っていない情報も書いてあります。ごらんください。


2009年09月04日

委員会の議員傍聴席はガラガラ

 市政レポートの作成が遅れ、午前中は市役所には行かずじまいでした。きょうと来週の月曜日は建設企業常任委員会ですが、議員の傍聴席はほんの数人だけ。これほどガラガラなのは明らかに市長選挙のためです。予定候補のところで、あいさつ回りなどの活動をしているのでしょう。

 昨日は市長選予定候補の陣営で動いている2人の市議会議員から、「共産党からも応援してもらいたいんだが、どこへお願いに行ったらいいか」などと声をかけられました。私たちの市長選擁立がここまで来ても定まっていないことを見ての声掛けです。どう対応するかは地区委員会で決めていくことです。

 総選挙も終わって、市長選もいよいよ本格的な動きとなってきました。私たちの対応も早く決めたいものです。


2009年09月02日

厚生常任委員会1日目

 市議会はきょうから常任委員会です。トップは厚生常任委員会。わが議員団の平良木議員は日頃から生活相談活動を活発に行い、きめ細かい対応をしていますが、質問もそう。昨年度から削られた理美容の補助金、紙おむつ問題など実に多様な質問をしていました。

 高齢者の皆さんが楽しみにしている敬老会。昨年度は対象年齢を引き下げた結果、参加率が落ち込みました。平均の参加率で38%という有様です。こうしたなか、身近な地域での開催に切り替えたり、対象年齢を以前と同じく70歳以上にしたところで参加率を高めたことがわかりました。ここはしっかりと教訓を引き出して「みんなで楽しく、賑やかな敬老会」につなげたいものです。

 市民センター病院の管理運営委託料にかかる消費税問題は、平良木議員や石平議員が早期の返還を求めて質問を繰り広げていました。私の総括質疑で代表監査委員が「支出の方法は適切ではなかった」と答弁したことが生かされました。払わないでも済んだはずの1億2400万円弱の税金返還は最優先課題です。市の税務当局との交渉の行方に注目です。

 本に係る報告をふたつ。1つ目。マンガ『草笛の季節』(村野守美作・全6巻)の中古本情報を見つけました。全巻そろってはいませんが、4冊ありそう。すぐに注文しました。1巻はちょっぴりエッチで心が温まる話ばかりでした。どんな内容か楽しみです。

 2つ目。夜、東京の自治体研究社から中山間地対策の本の出版計画があるので執筆陣に加わってほしいと要請されました。約2万字、400字の原稿用紙で50枚にも及ぶものです。来春刊行の予定。出来上がれば、私にとって2冊目の共著となります。来春は、私の3冊目の随想集の出版も予定していますので、今年の11月、12月は原稿書きで大忙しとなります。今回の出版計画をつめるため、今月下旬頃、京都市にて徳島大学の教授らと話し合うことになりました。


2009年09月01日

秋の虫たちの合唱

 昨日に続いてきょうも総括質疑でした。昨年度の決算審査は一年間の行政の総括の場です。柳沢議員が地域自治の推進、経済危機対策、行政改革、観光振興策などで一年間の総括にふさわしい切り口で質疑を展開しました。「行革市民会議がなくなった後、市民目線での評価をどのようにしてきたか」「大河ドラマなどで盛り上がりをみせた観光振興だが、成果をどう生かすかの戦略的な視点が必要だ。ブームが去った後の対応策をどうするか、リピーター確保のしかけづくりは」などの質疑では、議場内のすべての視線が彼に集中しました。

 きょうの総括質疑は柳沢議員と飯塚議員のふたりだけ。午前中に終わりとなり、午後からは党議員団会議です。議会前にやれなかった一般質問についての打ち合わせをしました。現市長の最後の定例議会となる今回の議会。いまの時点で、市民生活を守るうえで何を取り上げたらいいのか。緊急性を重視しながら、いまの市長に道をつけておいてほしいことは何か。新型インフルエンザ対策、失業対策、高校生の就職支援などいくつかあがり、4人で分担しました。

 午後7時半過ぎに家を出て、久しぶりに柏崎の父を見舞いました。だいぶ耳が遠くなりましたが、ベッドの上で本を読むなど元気でいてくれて安心しました。今晩は月がきれいでしたね。そして、気温がまた下がって、車の窓を開けていると寒く感じました。今年はかなり前から秋の虫たちが鳴いていますが、きょうは虫たちの合唱をゆっくり聞くことができました。静かな合唱をお聴きください。


2009年08月31日

総選挙が終わり、9月議会始まる

 うつらうつらし、目を覚ましたら日本共産党の議席は9となっていました。自公政治への怒りが民主党への投票にという流れがつくられたなかで、よく踏みとどまったと思います。善戦と言ってよいでしょう。でも、もう1議席欲しかった。できれば、北陸信越ブロックの山口さんの議席を。人柄といい、論戦力といい、申し分のない人で、私たちの国政への願いをしっかりつないでくれる人でしたのに残念です。

 きょうから9月定例議会です。総選挙が終わった翌日から議会というのはつらいものがありますが、新潟県は国体がありますからしょうがありません。きょうは、市長の提案理由の説明のあと、総括質疑が行われました。08年度の決算を中心に、市の指定管理者に対するチェック機能、13区の地域振興事業の制度改正、病院の管理運営委託料に係る消費税問題などをとりあげました(画像)。いずれも質問3回という制約の中での追及でしたので、限界がありましたが、常任委員会での論戦につなげることができたものと思っています。この模様は明日、1日の夕方には上越市議会ホームページの議会中継でご覧いただけます。

 夜は地元党支部の会議に参加しました。みんな、選挙で頑張った人たちです。長丁場になった選挙戦を振り返りながら、感想を出し合いました。「支持拡大でもカンパ集めでもこれまでにない大きな取り組みができた。みんながよく頑張った」「大事なのはどんな情勢の変化があっても伸びることができる力をつけること。党勢と日常活動が大事だ」などの声が出ました。会議では、日本共産党中央委員会のホームページを開いて、選挙結果についての幹部会声明も読み合わせをしました。


2009年08月28日

感動的だった兄と妹の握手

 久しぶりに議員団会議をやりました。9月議会の準備です。総選挙の投開票が行われる日の翌日から議会ですので、ぎりぎりのところで開催し、最低限必要なことだけ確認しました。決算議会なので、どういう視点で質疑をやっていくか、総括質疑を基本に説明し、話し合いました。わずか数時間の会議でしたが、4人の力を発揮するうえで役に立ったかなと思っています。

 午後からは地元に戻って後援会ニュース等の配布をやり、途中から街宣活動をやりました。今回も大勢の人たちが両手を振るなど応援してくれました。
 街宣をやっていて感動的だったのは、ある集落を走っていた時、ひとりの女性が道のそばまで飛び出してきて、旧三和村議と握手をした場面です。事情があって、生まれてまもなく別れ別れに暮らすことになった妹と兄です。妹の姿を目にした兄は、すぐに車から降りました。今度のたたかいでは、まだ一度も会っていなかったこともあって、ふたりの握手は力が入っていたように見えました。二人が交わした言葉は聞き取れませんでしたが、ほんの一分ほどの再会、この握手が兄をどれほど元気づけたことか。

 夕方は「しんぶん赤旗」日曜版の配達と集金、そして最後のお願いでした。「もう入れてきたよ」と言う人がふたりもいて、びっくりしました。期日前投票はいままで以上にたくさんの人たちがされたようです。家に戻ったのは7時過ぎ。留守電には激励電話があり、新潟県委員会経由で支持・応援カードもFAX送信されていました。すぐ、電話を入れてお礼を言いました。


2009年08月25日

おら、もうこんだ、共産党だわね

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 きょうの私の一日はなかなか予定通りにいきませんでした。「まずは党地区委員会に寄って選挙ハガキを出す」。ちょっと寄って、すぐに移動するつもりが1時間以上もかかってしまいました。ハガキの裏面に「私からもお願いします」という欄があって、そこが空欄だったのです。このままじゃ失礼だと、ボールペンでせっせと私の名前を書きました。

 市役所では総括質疑のヒアリング、いわゆる質問取りです。担当課などが答弁書を用意するために、通告者から通告内容の趣旨をきくというものです。これも午前で終わらせて地元へ帰る予定でしたが、そうはいきませんでした。今回の質疑では初めて代表監査委員に答弁者になってもらいます。監査の仕組みなどある程度分かっているつもりでしたが、まだまだ勉強不足で、こちらから質問することが多くなりました。その結果、ここだけで、1時間も費やしたのです。そして、直江津図書館・社会教育館整備問題では、質問の主たる相手を市長にするか教育長にするかでなかなか整理がつかず、これもかなり時間を要してしまいました。結局、ヒアリングが全て終わったのは午後1時半でした。

 地元に帰ってやりたかったのは後援会ニュース配布です。からっとした天気のなかで尾神岳や米山がとてもきれいでした。何枚かの写真を撮ってから、一年以上ご無沙汰している地域に入りました。何人かの人と久しぶりの対話です。話がはずんだのはいうまでもありません。あるお母さんは、いきなり、「あらまあ、おまさん、じきじきに来てくんなったがかね」「おら、この間、年金から1万円もひっこくられた。もうこんだ、共産党だわね」。それから医者通いの話から年金、福祉と切れ目なしでした。こちらの活動も予定よりもはるかに時間オーバーしましたが、うれしかったですね。

 上の写真は吉川区下町で撮ったもの。酒米、五百万石の収穫はもうすぐです。


2009年08月24日

新潟県民が燃えた一日

 日本文理はやはりすごかった。午後からの議会基本条例策定検討委員会の前にパソコンで生中継を観ていた時は2-1でした。委員会が終わってヤフーのニュースをドキドキして見ました。10-9で負けてはいましたが、取られたら取り返す粘りの連続。応援している人たちはものすごく興奮したのではないでしょうか。妻の勤務校では、教室にいた野球部員たちが日本文理のヒットのたびに太鼓を鳴らし、点をとると大歓声だったといいます。きょうは新潟県民が燃えた一日となりました。

 きょうは総括質疑通告を提出後、吉川区に戻り20分ほど街宣車と行動を共にしました。その後、すぐにまた市役所に戻り議会基本条例策定検討委員会の準備、検討委員会、総括質疑のヒアリングと続きました。

 総括質疑通告書には、決算認定と補正予算について、行財政運営の評価、地域振興事業費、冬期保安要員設置方針などの質疑項目を盛り込みました。朝の2時頃から委員会資料などを読み、質疑項目を決めたのであまり深みのない質疑にならなければいいがと心配しています。でも、まあ、ハードスケジュールのなかでの準備ですから割り切ってやるしかありません。
 
 夕方、車を走らせていて思ったのですが、窓を開けていると寒く感じました。明け方近くに大きな雨が降って、気温がガクンと下がりましたね。外で吹いている風はもう完全に秋の風です。明日も引き続き気温が低いそうです。こんなにも早く長袖がほしくなるとは思いませんでした。
 


2009年08月11日

議会基本条例検討委員会など重要会議が連続

 朝から夜まで3つの重要な会議が続きました。中山間地対策特別委員会、議会基本条例検討委員会、総選挙決起集会です。

 中山間地対策特別委員会は条文案を持ち寄っての話し合いです。私の所属する分科会の担当は前文と目的、いまひとつの分科会は2条以下全部ということになっていました。これまで数回やってきた話し合いでのキーワードを思い浮かべながら、条例全体がどうなるかにも目を配りつつ、まとめていく。なかなかむずかしいですね。きょうの会議で前文については3つの案のいいところをとってひとつにしぼるよう求められました。なぜ中山間地振興条例(仮称)を制定するのか。よりわかりやすく、条例の全文を読んでみたくなるような前文に仕上げてほしい。この宿題は重い。

 議会基本条例検討委員会。きょうは各章の名前を決め、その中に盛り込む条項の検討作業を全員で行いました(画像)。約2時間にわたる会議の中で一番盛り上がったのは、「市民と議会の関係」という章のなかに「議決責任」を盛り込むかどうかでした。議会基本条例に「議決責任」を最初に書き込んだ会津若松市議会は行政に執行責任があるように議会には議決責任があるとしています。議決にあたっては、与党だから、野党だからと簡単に態度を決めない。市民にきちんと説明できるように責任を持つ。これは重要ですが、どういうかたちで、どこまで責任を持つのかという点はまだ検討が必要だということになりました。

 きょうの議会基本条例検討委員会では市民の傍聴もありました。2つの委員会を終えてから思ったのは、条例原案がまとまってから市民のみなさんの声を聴いて案をまとめることも大事だけれども、条例の制定過程を伝え、意見や注文をもらえるようにする工夫が必要だなということです。きょう、検討した条項で言えば、「広報広聴」という分野です。委員会に提出された資料や会議録を回ごとに市議会のホームページに載せていく。最低限、これはやるべきかと思います。

 夜の総選挙決起集会はお盆前にもかかわらず、大勢の人たちが参加してくださいました。志位委員長の報告をDVDで視聴し、地区常任委員が方針提起。選挙ハガキ大作戦、後援会ニュースの活用などたくさんの課題が出されました。ひとつひとつの課題に取り組むにしても、パソコンなどで行う実務をちゃんとやらないと前に進みません。がんばらないと。


2009年08月10日

議員定数32へ

 午前に各派代表者会議がありました。議題は懸案となっていた議員定数問題です。議会でとった市民アンケートの結果を尊重し、9月議会に定数32で提案したいがどうかというのが議長見解でした。この議長見解についての各派の最終態度表明がきょうの会議で行われました。創風クラブ、市政クラブ、市民クラブなど6会派が議長提案の32を支持、その結果、9月議会で定数を32とする条例改正案を提出することを確認しました。日本共産党議員団はこれまで通り38を、また会派「毘風」もこれまで通りの34を主張しました。

 上越市の議員定数は合併に伴う定数特例で現在48となっています。次期定例市議選では特例はなくなりますが、合併前の上越市の条例では定数30となっていました。合併により人口も面積も大きく増えた中で、新たな定数条例が求められていました。私たちの議員団では、合併により東京都の面積の半分にも匹敵する広大な市域となっていること、市民の多様な考えを反映できる定数が必要なことなどから法定数通りの38にするよう主張してきました。しかし、毘風と私たちの議員団を合わせても10人ですので、今回の代表者会議の確認により、議員定数は32となる公算が大きくなりました。


2009年08月08日

前文(案)の検討

 また、朝の発信となりました。深夜に頑張って原稿を書くことがなかなかできなくなってきています。

 昨日の午前は中山間地対策特別委員会の打ち合わせでした。中山間地振興条例(仮称)の前文と目的の(案)を作成することを要請された委員、3人でそれぞれ案文を持ち寄り検討しました。条例制定の趣旨や目的をわかりやすくまとめようと思っていたのですが、3案とも持ち味があって捨てがたく、他の委員に意見を聞くことになりました。中味をちょっぴり紹介しようと思っていたのですが、資料を市役所に置いてきてしまいました。

 午後からは「しんぶん赤旗」日曜版の配達と市民アンケートなどの配布です。雨が降っていて、はかどりませんでした。一昨日が広島への原爆投下の日だったこともあって、二人の人から1945年5月の直江津空襲の日の出来事を教えてもらいました。原之町に住んでいた一人の方は、爆撃機は尾神岳の方までいったん行き、そこから直江津に戻って爆撃したといいます。その日のことをよく憶えておられるのでびっくりでした。

 夕方、雨が上がって尾神岳の姿がきれいに見えました(画像)


2009年07月27日

県土木部長に要請行動

 きょうは主要地方道新井柿崎線整備議員連盟の県土木部長要請行動でした。マイクロバスなどに乗って15人のメンバーのうち11人が参加しました(画像)

 要望書にまとめられた項目は歩道整備、交差点改良など22項目です。連盟を代表して宮崎会長が説明、その後、野澤英之助土木部長や高木努道路管理課長が回答しました。このなかで野澤部長は、「道路予算が少なくなっている中で、命にかかわる急ぐべきものは急いでいるので理解願いたい」とのべました。

 県側は、「三和区で平成19年に事故が発生した箇所については県単公共補正で今年度手をつけたい」「県道の歩道整備率は34%だが、新井柿崎線は36.5%。歩道でも通学路を最優先しているが、この線では2.5キロの通学路のうち2.2キロが整備済み。青野交差点付近については平成23年頃をめどに整備を進めたい」「防雪柵だが、現在、県内には雪崩危険個所がまだ残っており、そこを重点的にやっている」「橋梁については3つほど補修を考えている」などと対応を説明しました。
 野澤部長の説明を聞きながら、命にかかわる予算付けはまだ不十分だと感じました。大型道路などの新設よりも地域に密着した道路の整備を急いでほしいものです。

 きょうの県庁は賑やかでした。私たちの土木部長への要請行動のあとには儀明川の改修を求める人たちが県庁7階の廊下に大勢来ておられました。また、私たちの要請の前、上越市内に県立高等養護学校をと教育長に要請行動も行われました。関係者の話によると、旧吉川高等学校の校舎を利用した県立高等養護学校の創立は一歩前進した、これから細部の詰めに入るとのことでした。


2009年07月24日

臨時議会終わる

 市役所からの発信です。

 昨晩は疲れて何も書けませんでした。毎週木曜日は市政レポート吉川版を作成する日でもありますが、こちらもまったく手付かずじまい。というわけで、今朝は4時過ぎにおきて、市政レポート作成、印刷、「しんぶん赤旗」日刊紙の配達と大忙しでした。

 昨日は常任委員会での審査の後、本会議が開会され、追加経済対策関連議案を含め、すべての議案が全会一致で可決されました。議案の一部には明らかに総選挙目当てのバラマキといえるものもありましたが、一時も早く仕事をという市民の願いに応えることが重要と考え、私たちの議員団も賛成しました。一昨日、昨日と行われた常任委員会審査の中で興味深い議論がされたのは文教経済常任委員会です。産業振興センター(仮称)設置関連予算は774万円でしかありませんが、この運営次第では様々な分野にまたがった起業にもつながっていきます。私たちの議員団の上野議員の質問が光っていました。

 私の所属している委員会で活発な議論がされたのは総務常任委員会というより、臨時議会閉会後行われた中山間地対策特別委員会でした。先般まとめた市への提言書、中山間地振興条例(仮称)をめぐって1時間半以上議論しました。要望書的な内容のものは会派や政党で提出すべきで、議会の委員会として、あるいは議会全体として出すのはなじまないという意見には私は不同意です。今回のように、委員会で全会一致で決まったものは要望書であろうが提言書であろうが大いに出していくべきだと思うのです。これからの議会活動は行政のチェックのみならず、立法活動、政策提言などをどんどんやっていくことが求められていると思います。

 中山間地振興条例(仮称)については来年3月議会での議員提案をめざしています。特別委員会では2つの分科会に分かれて具体的な検討作業に入りました。昨日の会議で私は、前文の素案を準備してくるよう求められました。条例の前文は「吉川町まちづくり基本条例」以来のことです。条例の制定趣旨、目的などを上越市らしさも入れて書く。簡単そうでなかなかむずかしい仕事です。当分の間、頭が痛くなりそうです。


2009年07月16日

臨時議会の準備で市役所に

 朝、高田を回って市役所へ。高田では大手町の市営駐車場に車をとめて、青田川にかかる市之橋、儀明川にかかる歓喜橋周辺を歩きました。これは市政レポート1405号からスタートしたシリーズ「上越市内の橋」の取材です。東京都の面積の半分もある上越市ですので、市内の橋には多くの市民のみなさんから知ってもらいたい橋がいっぱいあります。謙信公大橋、平和橋、平等橋、猫橋、桜橋、仁上橋……。ちなみに、シリーズ第1回は柿崎区の出合橋、第2回は歓喜橋の予定です。

 市役所では夕方まで生活相談、臨時議会の準備などで動きました。臨時議会の議案が配布されてから議員団全員がそろう日はきょうしかなく、きょうは総括質疑の通告内容をどうするか話し合いました。すでに4会派から通告が提出されていて、私たちの議員団は5番目です。国の追加経済対策に対する市長の取り組み姿勢、4つにまとめられた重点についての考え方、公の施設のデジタル改修計画などについて質疑を行うことにしました。登壇するのは私です。

 夕方は岩崎議員のお母さんのお通夜でした。正面に飾られた写真を見た瞬間、岩崎議員の笑顔と同じだと思いました。同議員はお母さん似だったのです。年齢はまだ83歳。女性としてはちょっと早かったように思います。会葬者への謝辞で、「母のライフワークは田んぼと畑でした」という言葉を聞いて、とても親しみを感じました。


2009年07月09日

堂々とした挨拶

 九州は小倉からの発信です。

 きょうは鹿児島市の地域情報化計画についての視察でした。同市は04年11月に隣接している5町と合併して、人口60万人の都市となっています。情報に関する環境に格差がある中で、すべての市民がICTの利便性を享受できるようにするためにはどうしたらいいか。約1時間半にわたった説明を上越市の取り組みと重ね合わせながら聞きました。

 昨日、きょうと鹿児島県での視察でした。私が鹿児島県を訪れたのは今回が初めてです。2つの市で議会代表の挨拶を聴きながら、何か、新潟県人とは違うなという印象を持ちました。私の気のせいでしょうか、お二方ともじつに堂々とされていて、自信に満ちた挨拶をされましたが、そこには近代日本をリードしてきた伝統みたいなものあるように思えたのです。議会人ではあるけれど、いつでも行政のトップになれる雰囲気もありました。

 さて、話題を変えます。議会で遠くに視察に出たときの楽しみの一つに朝の散歩があります。きょうは樟南高校のある高台まで歩きました。夏のセミだけでなく、草むらで虫たちの鳴き声も聞きました。お昼頃の時間帯、桜島が見える場所で赤とんぼにもあいましたよ。こちらはもう秋がはじまっているようです。視察は明日もう一日です。


2009年07月08日

薩摩川内市の地域コミュニティ協議会

 鹿児島からの発信です。

 きょうから市議会総務常任委員会の視察です。初日は薩摩川内市、ここでは全国から注目されている地域コミュニティ協議会について学んできました。

 同市は、04年10月に川内市など9市町村が新設合併してできた自治体です。面積は683平方キロメートルといいますから上越市の4分の3弱です。大きな市域のなかで、どう住民自治を育てていくか。同市が選択したのは、おおむね小学校単位で設置する地域コミュニティ協議会でした。現在、その数は48。

 説明を聞いて私が注目したことのひとつは、地域コミュニティ協議会が小学校単位である点です。この広さなら、顔の見える自治の推進は可能です。そして、ここで自らの「地区振興計画」を策定しているというのです。これには驚きました。

 注目したことの2つ目は、この地域コミュニティ協議会の運営方法です。各町内会組織から会費を出してもらい、市への補助金申請では公開プレゼンテーションもやっている。これなら地域コミュニティ協議会にたいする住民意識も高まっていくでしょうね。

 先日の小田切徳美さんの講演で、地域住民の幸福感はまちづくりへの参加度で決まると聞いていましたが、ここの地域コミュニティ協議会が特産品を作ったり、地域の祭りをやったりしながら、じつに生き生きと活動していることが新鮮でした。視察したメンバーからは、「地域コミュニティの迫力を感じる」「これなら誰にもすっとわかってもらえる」等の声が出ていました。


2009年06月30日

母、検査結果は異状なし

 気になっていた母のMRI検査がきょう行われました。私は議会の用事があり、妻から付き添ってもらいました。結果は異状なしです。「まったく問題ないって」という妻の言葉を聞いてホッとしました。こうしてみると、診療所の先生が言われたとおり、「働き過ぎ」ということになります。この結果を聞いて、すぐにでも畑に行きそうな母にブレーキをかける役目は私がしなければなりません。

 きょうは長野市議会の皆さんとの交流会でした。今回で、確か4回目になりますが、きょうは長野市に出向いて交流です。まず、上越市の観光にも大きなかかわりのある善光寺を2時間以上かけて視察しました。今年の御開帳には670万人を超える人たちが訪れ、その足で、春日山、天地人博などに来られた方もかなりあったようです。私のとっては、小学校の旅行以来の善光寺でした。きょうは、親鸞聖人が善光寺で100日ほど過ごされたことがあることなど、これまで知らなかったことをいくつも学ぶことができました。

 いうまでもなく、日本共産党長野市議団の皆さんとも会って、情報交換することができました。昨春の市議選で応援に来てくれた佐藤久美子市議のほか、宮崎市議、小林市議、野々村市議と話ができてよかったです。宮崎市議は午前の活動で「しんぶん赤旗」の読者を5人も増やしてきたとか。みんな、総選挙の比例で議席を奪還しようと燃えていました。何回かの交流ですっかり顔なじみになった他党派議員もいます。議会での質問の工夫などいろいろ教えてもらいました。来年は上越市での交流となりますので、再会がまた楽しみです。


2009年06月29日

上越市の中山間地の特徴は?

 午後から市議会中山間地対策特別委員会でした。今回から2つの分科会に分かれて中山間地振興条例づくりに向けて具体的なワーキングに入りました。第1分科会は条例の前文と目的を担当し、第2分科会は他の条文を担当することになりました。私は第1分科会所属で、副責任者です。日頃から考えていることを自由に、のびのびと話し合うよう心がけました。

 上越市の市域の6割は中山間地です。平地をぐるっと囲むようにして中山間地がある。全国の中山間地と同じように人口の減少が著しく、農林水産業が衰退し、集落機能は低下の一途をたどっています。じゃあ、そういうなかでこの上越市の中山間地の特色、特徴はどこにあるのか、どういうところに中山間地の価値を見出していくのかという議論になりました。上越市の中山間地の最大の特徴は「重たい雪」です。板倉区が積雪8メートルという世界記録を持っていることでわかるように豪雪地帯を抱えていて、海に近いことから雪質は重い。この重たい雪がマイナスにもプラスにも作用してきた歴史があることにみんなが注目しました。

 さて、その中山間地ですが国土保全、水源涵養などの役割を果たしています。分科会のメンバーはどんな価値を見出しているか。私は、「ホッとする」「昔ながらの助け合いの精神が残っていて、人間らしい暮らしがある」ことをあげました。都市部と中山間地のどちらでも暮らした経験を持つ中川議員がなるほどと思わせる発言をしました。「垣根が低くて、隣近所の温かい交流がある」「いろんな社会問題の解決のヒントがある」「中山間地は水や食料の供給元になっている」。研修生を毎年のように受け入れている武藤議員は、山や森の中に住んでみたいという青年の声を紹介しました。

 大島区の岩野議員の「中山間地にいたいんだけども生活できないから出ていく」という発言を契機に、何が問題かについてもたくさんの発言がありました。一番の問題は農林業での所得が補償されていないこと、雇用の場がないことでした。所得を求めて平場へ出ていく。次に、やはり雪です。「雪さえなければ、ここは最高」という言葉に代表されるように、雪が暮らしに重くのしかかっている。これをなんとかしないと年をとっても暮らす気になれないのです。

 きょうの収穫は、「中山間地と平野部のどちらもある上越市においては、双方の利点を生かして交流し、お互いの発展策を考えていくことが大切である」、このことが何人かの議員から指摘されたことでした。山に住む人たちが里や浜に住む人たちのために貢献し、里や浜に住む人たちが山に住む人たちのためになる。理想のように見えるかも知れませんが、同じ市の中にあるのですから、これを意識した具体策を検討しないともったいない。そう思います。

 次回はワークショップ方式で分科会を進めることにしました。市議会の委員会でのワークショップは初めてです。おもしろくなってきました。

 


2009年06月26日

第4回議会基本条例策定検討委員会

 議会基本条例策定検討委員会はきょうで4回目です。今回もまた、どんな議会にしていくのか、どんなことを基本条例に盛り込んでいくのかを話し合いました。これまでの話し合いの中で出されたものについては事務局がコンパクトに整理し、議会の責務、市民参画などのキーワードで分類してあります。きょうはこれまで出されたものを再確認し、追加があれば、それも検討するということになりました。まず2つの班に分かれて話し合い、それを持ち寄って委員会全体で検討しました。

 私は2班のメンバーです。議会報告については自治基本条例でうたわれている市民に対する説明責任からいっても、市議会としての報告だけでなく、議員個人の議会報告についても言及が必要ではないかと提起しました。また、不断の議会改革についても言及しました。おもしろいと思ったのは、あるべき議会像、議員像を追求していくと、自治体議員としての不十分さが浮き彫りになってくることです。議会基本条例づくりは議員にいっそうの努力と自己改革を求めていくことになりますね。

 検討委員会全体の検討会の中では、私が前回の班会議で発言したことが質問の対象になり、私からいま一度説明しました。そのうちのひとつは女性議員についてです。男女共同参画の視点から議会の役職についても女性議員を積極的に登用していくこと、市民参加についても女性の参加を重視していくことが大切だと訴えました。議案などの審査過程での市民参加については、常任委員会審査を例に話をしました。委員の発言が一通り終わった段階で、傍聴者からも発言してもらう仕組みをつくったらどうかという提案しました。これらは今後、大いに議論してほしいものです。


2009年06月25日

市長選に関する電話相次ぐ

 夕方、市内の友人から2本電話が入りました。いずれも市長選に関連するもので、宮越元市長に続いてある経済人が腹を固めたらしいという情報提供です。政治に強い関心を持っている人であることは知っていましたが、この人がやっておられる仕事上、出馬はありえないと思っていたので、ちょっとびっくりでした。明日、明後日あたりにこの人の動きは目に見えてくるかもしれません。

 きょうは代表者会議でした。中心議題のひとつは中山間地対策特別委員会が提出しようとしていた市長への提言書の取り扱いです。この提言書は中山間地対策の総合窓口の設置などを内容としたものですが、議会の委員会が行政機関に提出する提言書は異例とあって、どうあるべきかをめぐって議論となりました。「議会の委員会としての自主的な活動を前提にしつつも、議会全体の意思であることを明確にする手続きが必要ではないか」との発言がいくつもあって、最終的には会派に持ち帰って検討することになりました。

 代表者会議のもうひとつの議題は議員定数アンケートの結果と今後の取り扱いについてです。まだ最終的なまとめではないですが、議員定数を32人とすべきという人が62%を占め、議員定数34人とすべきという人は24%となりました。私ども議員団が主張していた38人については「その他」というくくりでしかみることができませんが、「その他」は13%にとどまりました。残念な結果です。議長からは、この結果を受けて9月議会に提案していくことになろうと思うが、各派の意向をまとめてほしいと要請がありました。

 夜になっても、市長選についての電話が相次ぎました。日本共産党はどういう動きをするのかという問い合わせ、打診が主たる内容です。私のこのブログでは党人である以上、正式決定したもの以外はほとんど書けません。ただ、これまでの話し合いの中で、無党派で市民本位の市政を推進してくれる人を擁立したい、上越市自治基本条例を意識して市民参加の中で候補擁立作業を進めていこうという方向になっていることはお知らせできます。ますます忙しくなってきました。


2009年06月18日

生活相談、議会の振り返り

 「議会が終わったら…」と約束しておいた生活相談などがいくつもあります。きょうはこのうち、3件について対応しました。飛び込みで「ちょっと相談に乗って」というものも入れると4件かな。約束しておいたものを先送りしていると相談をかけてきた人には申し訳ないし、こちらもいい気分ではありません。きょう動いた相談の中身は書けませんが、納税、離婚に関するものは常識では考えられない内容で、びっくりでした。

 市役所では何人かの人たちと最近の議会の動きについて話をしました。まだ議会が終わって間もない時ですので、どうしても6月議会のことが中心となります。この1年間ほどの間に急速に論戦力を高めている人がいるとか、議長や委員長の役割を再確認する必要があること、代表者会議などで出てきている発言制限の動きは議会活性化に逆行することなどが話題となり、ためになりました。

 夕方からは自分の家のことで吉川区に戻りました。父がいなくなって、農協の建物共済など整理すべきことが残っていましたが、ようやく手をつけ始めました。1か月以内に手続きしておれば不要なものもあり、もっと早く動き出せば良かったと反省しています。残っている整理課題でやっかいなものは相続登記です。これは来月10日くらいまでを目標に個人申請しようと思っています。


2009年06月17日

「ちょっとやそっとではまいらないよ」という顔

 母を乗せて病院へ着いたのは午前8時半過ぎ。それから受付、検査、診察、会計と続き、すべて終わったのは正午を回ったころとなりました。半日なんて、あっという間です。医師の診断では、母のめまいは疲れから来た可能性が高いということでした。レントゲン検査では異常はなく、医師は、「このおばあちゃんは歳の割に元気、元気。ちょっとやそっとではまいらないよ、という顔をしている。仕事のし過ぎでしょう」と言っておられました。ただ、一応、念のため、月末にMRIの検査をしましょうということになりました。母はこの医師の話を聴いて、すぐにでも畑に行きたい様子でした。仕事をしたい気持ちにブレーキをかけるのがたいへんです。

 きょうは午後から、市議会中山間地対策特別委員会の勉強会でした。病院からいったん家に戻り、大急ぎで市役所に向かい、着いたのは開始2分前。会では、これまでの議論を踏まえた課題整理、市への提言、中山間地振興条例づくりにむけた体制などについて話し合いました。途中、過疎地有償運送、公共交通計画と実証運行について担当課から説明を受けました。次回は29日の予定です。


2009年06月16日

ホタルがいっぱい

 昨晩はよく眠れませんでした。何よりも母の様子が気になったこと、そして慣れない部屋だったことがその原因です。時間的には2時間も眠れたかどうか。その影響で、きょうは一日中、ボォーッとしていました。

 母の具合ですが、夜中にトイレに行き、その頃から「フラフラ」の感じは消えたようです。ただ、このままいつも通りに動くとすぐに同じ状態になることが予想されます。それで吉川診療所で診察してもらいました。内臓の方が悪いのか、それとも三半規管がおかしいなど他に原因があるのか。そこら辺は確定できませんでした。そこで、診療所の先生から紹介状を書いていただき、明日は父が入院していた病院へ行って、診てもらうことにしました。

 きょうは6月議会最終日でした。母の方は午後から勤務となる長女にまかせ、私は議会に出ました。市の一般会計補正予算など議案についてはすべて全会一致で可決しましたが、意見書提出を求める請願で割れました。農地法の改悪に反対する請願では、平良木議員が討論に立ち、「農地法の目的まで見直し、農地の貸し借りを全面自由化し、企業の農業への参入に大きく道を開く、1952年農地法制定以来の大転換」だとのべ、改悪反対の意見書の提出を主張しました。賛成は日本共産党議員団と市民クラブの3人のみで不採択。いまひとつ、30人学級の実現を求める請願では市政クラブの7人が反対、他会派はすべて賛成し、採択されました。反対した会派はその理由を明らかにしてほしい。

 夜、ホタルを見るために近くの大出口川へ行ってきました。もちろん、今年になって初めてです。川の柳の木や草むらから飛び立つたくさんのホタルを確認することができました。春普請で農業用水路の掃除をした時にホタルのえさとなるカワニナをいっぱい見て、「今年はホタルが多いぞ」と思ったのですが、その通りとなりました。飛び交うホタルは写真に撮りたいですね。でも今回はうまくいきませんでした。

 今晩も母の部屋で寝ることにしました。


2009年06月11日

一般質問終わる

 きょうは私の一般質問の日。よく眠れず朝4時前に目が覚めてしまいました。
 質問は3つのテーマ。オバマ米大統領のプラハ演説の評価と市の平和施策の充実、自治基本条例制定後の取り組みと課題の整理、そして新たな過疎法制定めざす取り組みについてとり上げました(画像)
 平和施策では非核平和友好都市宣言に基づく広島の平和祈念式典への中学生の参加作文集をクローズアップし、参加して得た知識と感動を同世代だけでなく、他世代にも広げるよう求めました。また昨秋、市が初めて発刊した戦争体験談集の増刷と2集、3集の発行をと訴えました。いずれも検討を約束してもらいました。オバマ米大統領のプラハ演説については市長も高く評価しました。
 市自治基本条例については、施行後1年2か月の間に何を意識して行政運営にあたってきたのかを掘り下げたいと思ったのですが、質問と答弁がなかなかかみ合わず、事実上の空振りに終わってしまった感があります。ただ、自治基本条例を振り返る場にはなったかと思います。
 新たな過疎法に関する問題では、新過疎法に備えてこれまでの取り組みを整理して、市としてどういう過疎対策を求めていくか方針として決めていく必要があることを訴えました。時間がなく、具体的な事例をあげて論戦できませんでしたので、9月にでも引き続きとりあげたいと思います。
 質問がうまくできたかどうかは議場の緊張度、集中度で判断できます。「あのう…」を連発し、質問の切れ味がいまいちでしたので、議場の集中度は60%くらい。質問を前にして一番大切なことは前日よく眠ることだとわかっていながら、これをやれなかったのは情けない。質問準備ももっと早くしておかなければ……。


2009年06月10日

事前調査の力

 いい一般質問となるかどうかを決める要素のひとつは市民の立場にたった調査が十分行われているかどうかです。例えばきょうの平良木議員の質問。同議員は公立高校と私立高校の間で授業料に大きな開きがあることを明らかにし、私学に通う生徒への助成強化を求めました。その際、他市の状況がどうかをよく調べてありました。上越市の場合、第3種(市民税所得割額42,000 円以下世帯)は1万円で糸魚川市より5000円低い、高くしてもらいたいと訴えたところ、教育長が「そうはいっても糸魚川市では1類(生活保護世帯・市民税非課税世帯)では上越市よりも低い」と答えました。平良木議員はすかさず、「1類では確かにそうだが2類でも5000円低く、1類から3類までの平均でも低いんです」と切り返しました。こんな場面が3回ほどあると答弁席の様子が変わってきます。答弁する教育長、教育部長は緊張した表情になりましたし、このやり取りを聴いていた市長・副市長等の表情は「よく調べているなぁ」とすっかり感心した表情になっていました。議員が質問する場合、事前調査がいかに大切か、そのことがよく分かった質問でしたね。
 さて、明日の午後からは私の出番です。きょうの党議員団の平良木、樋口、上野3議員の頑張りに続いてどこまでやれるか。これから質問の組み立てを練り、事前調査資料の点検をしなければなりません。


2009年06月09日

一般質問2日目

 satuki0906.JPG

 一般質問は2日目。きょうも5人の議員が登壇しました。今秋でやめる市長に遠慮したのか、全体として30分の持ち時間を使い切らずに終わる議員が多かったですね。いまの市政の現状、市民の暮らしの実態からいえば、遠慮はいりません。市民の暮らしを守る立場でどんどん発言してほしかった。明日はわが党議員団のメンバー3人が午後から登壇します。登壇の順番は平良木哲也議員、樋口良子議員、上野公悦議員となります。インターネット中継していますので時間がある方はぜひごらんください。
 きょうの本会議は午後3時半近くに終わったのですが、その後、生活相談の仕事をやり、夕方からは小学校へ出かけてきました。土日に休んでいないので少し疲れ気味です。明後日が私の出番ですので、そろそろ準備にかからないと…。
 写真は吉川区原之町の上野正夫さんのサツキ展です。上野さんは青年団時代からの友人です。気持のやさしい人ですが、30年も前からサツキをやっているとは知りませんでした。見事な花でした。サツキ展は原之町の万年堂近くの上野さんの車庫が会場です。


2009年06月08日

一般質問はじまる

 市議会はきょうから一般質問に入りました。トップバターは滝沢一成議員。行政改革と新型インフルエンザ対策をとりあげたのですが、後者の再質問は新人とは思えないほど鋭さ、力強さがありました。「まず上越市には発熱外来があると見ていいのかどうか確認したい」と切り出すと、議場には緊張感が走りました。最後の、県立中央病院に発熱外来を置くべきでないという主張はどうかと思いましたが、今回の質問で市民の新型インフルエンザについての関心度は高まり、理解は深まったはずです。いい質問でした。

 興味深く聴いたのは武藤正信議員の大出口泉水についての質問。大出口泉水は尾神岳でためた水が日量4000トンも湧き出ているところで、昨年6月、「平成の名水百選」のひとつに選ばれました。場所が柿崎区の東横山にあることから柿崎区の観光スポットのひとつになっていますが、吉川区源地区のすぐ隣にあることから、私も子ども時代からお盆にはみんなで必ず訪れる場所です。湧き出る水はとても冷たくて、スイカやメロン、トマトなどを冷やして食べると美味しいです。ビールもすぐに冷えますよ。県内でも数少ない名水百選のひとつであるので、上越市全体の観光資源としてもっとアピールしてほしいという訴えは同感でした。

 今朝、車で走り始めたところ、杉林の土手で小さな黄色の実が目に入りました。キイチゴです。田植えシーズンに実る野生の美味しいイチゴとして、昔から楽しんできました。車から降りてすぐカメラにおさめました(画像)。その後はどうしたかって? もちろん美味しくいただきました。


2009年06月07日

市政レポート、1400号到達

 1985年6月にスタートした市政レポート(当時は町政レポート)が本日発行のもので1400号になりました。創刊から24年かかっての到達です。昨日、「しんぶん赤旗」日曜版のある読者の方とこのレポートのことで話になり、「(1400号到達)記念パーティをやるなら参加するよ」と言ってもらいました。ありがたいことです。私にとっては毎週発行の積み重ねの結果であり、これでやめるわけではないので1400号到達は単なる通過点。これまで、「しんぶん赤旗」日曜版の休刊日以外は休まず発行を続けてきました。最近は休刊日であっても作成し、発行しています。24年間も続けることがができたのは読んでくださる方々からの励ましがあったからです。心から感謝します。いまのペースで行きますと2年後には1500号となります。昨日、話した読者の方には「1500号の時には(記念パーティを)やるこて」と約束しました。今後ともご支援、ご協力、よろしくお願いします。

 さて、きょうも昨日に続いて総合事務所の地区別懇談会でした。
 竹直地区会場では、バス路線の見直しで新たな路線となる上下浜駅線についての関心が高く、駅構内(画像)まで乗り入れは可能かなどの質問が相次ぎました。総合事務所の説明では、小型バスになるかどうかを含め最終的な詰めに入っているとのことでした。
 通学バスなどの基準見直し問題、ここでも出ました。これで3会場目です。きょうの発言を聴いていて、保護者だけでなく、市民の皆さんから納得してもらうには、お金がかかっても一番いい水準で統一しないとだめだと思いました。
 吉川地区住民を対象とした会場は参加者数が少なかったものの、真剣な発言、要望が続きました。バス路線見直し問題では、「くびき駅線のダイヤで湯沢方面の電車に4分遅れで間に合わないものがある」というのがあり、注目しました。今回の見直しにあたっては、朝夕の通勤・通学での電車の乗り継ぎを最優先することがいわれていましたが、なかには電車との接続がうまくいかないケースもあることがこの人の発言でわかりました。あとで調べてみたら、平日で、バスから電車に乗る場合だけでも5件ほどあることが判明しました。なかなか難しいですね。
 昨日の日記には書きませんでしたが、昨日もきょうも市道、県道の損傷箇所の修繕を急いでほしいという要望がいくつもありました。市民の安全にかかわることですのですぐに手を打ってほしいものです。


2009年06月05日

土地開発公社、民間売却は計画の3分の1

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 笹の葉が一番いい時期を迎えています。近くの農業生産法人などから笹採りを頼まれている母も忙しくなってきました。きょうは笹団子、といっても市販されているものとは少し形は違いますが、それから、チマキをもらいました。どちらも長年食べているものです。毎年、何回かはいただくのですが、いつ食べても笹の香りもいいし、美味しいですね。
 きょうは市議会総務常任委員会でした。当初予算が通ってから3か月ですから議案の中身が少なくて当たり前ですが、それにしても他の常任委員会に比べて少ない。議案審査はあっという間に終わってしまいました。
 むしろ賑やかだったのは常任委員協議会でした。土地開発公社の20年度決算などについての報告をめぐって質問が相次ぎました。経済不況の影響があって昨年度は民間売却が計画の3分の1にとどまりました。簡単に不況を脱する状況ではありませんので、経営健全化計画の見直し、修正が必要なのかどうか、注目していました。ところが、4月に改定したばかりの行政改革推進計画では市の買い戻しを含め毎年25億円売却するとなっていたのです。この点から質問に入り、公社の見解をただしましたが、いまのところ計画が瓦解したとは認識していない、目標値の達成めざしてがんばっていきたいとの答えでした。全国的に土地開発公社の保有額の多さが大きな問題になっているのかで、市の公社が今年度どういう実績を残せるか。結果次第では市政を揺さぶることになります。


2009年06月04日

防災ラジオ

 きょうの厚生常任委員会は朝からみっちりと審査が続きました。議案の中で最も活発な質疑が行われたのは、防災ラジオ整備の契約でした。
 今回の防災ラジオは合併前上越市の区域の世帯などに無償貸与し、市や国からの緊急災害情報を伝えようというものです。整備は今年度から3カ年の計画ですすめられ、今年度は1万5120台を直江津地区、五智地区などに配備する予定となっています。
 入札は指名競争入札で行われ、8社が参加。このうち、新井電機㈱が予定価格の73%の価格で落札、関係者をアッと言わせました。今回の入札では2社が予定価格と同額で札を入れたことも話題となりました。
 ところで、きょうの委員会で一番質疑が集中したのは、来年以降発注する防災ラジオの仕様書がどうなるかでした。ラジオ本体を起動・終了させる信号にはEWS方式とDMF方式があります。今回、落札した業者はリズム時計工業㈱のDMF方式のラジオを納品することになります。技術的に見て、来年以降は方式を今年度のものと同一のものにするのかと思ったら、川上防災局長はDMF方式にしぼりこむか、EWS方式とDMF方式のどちらを採用してもいいようにするか検討の余地を残し、明言を避けました。きょうの質疑を聴きながら、市民を災害から守る上でどうすべきかなのかもっと勉強しておけばよかったと反省しています。
 所管事務調査は重要課題が目白押しでした。新型インフルエンザ対策指針(案)、市立病院改革プラン(案)、生ゴミ収集、滞納世帯の国保短期証などです。このうち、国保税滞納世帯の子どもへの保険証交付について、4月1日から一般証でなく短期証としたことが報告されました。国民健康保険法の一部改正に基づくものだとのことですが、昨年12月に改善されたことがまた一歩後退した感は否めません。


2009年06月03日

観光施設整備が「炎上」

 今朝、市役所の駐車場で車をバックしようとしたら、首が左の方に回りません。寝こじった記憶もないので不思議です。たぶん、年末にお風呂で転倒した後遺症でしょう。夕方には少し良くなりましたが、ちょっと気になります。
 きょうは文教経済常任委員会でした。最初の方の議案は質問がほとんどなかったのですが、一般会計補正予算のところまで行って、観光施設整備事業のところで「埋蔵文化センターなどの案内看板が少なすぎるのではないか」「買い物をするところがない。泊まるところがない」「トイレについて苦情が寄せられている」「駐車場誘導員が足りない」「市発注の道路関連工事と調整を」などの質問が集中しました。ネットで言えば、「炎上」に近い状態です。最後は議長が、「知らないのは行政だけだ」と強く叱る場面もありました。大河ドラマ『天地人』の放映で上越市が全国から注目されているだけに、実態を正確につかみ、観光振興上の大きなチャンスを生かしたいものです。
 午後からは一般質問の聞き取り調査でした。今回の私の質問は、平和政策、自治基本条例、過疎法の3つですが、担当の課長、副課長に質問の概要を説明しました。前回と違って、市長と深く論戦しないですみそうな感じです。


2009年06月02日

半袖姿で

 暑い日になりました。おそらく28度くらいはあったでしょう。昨日はスーツ姿で市役所へ行ったのですが、きょうは上着も持たず、ノーネクタイ、半袖で通しました。
 きょうの常任委員会は建設企業常任委員会です。雨水管路整備工事など数件の契約案件、補正予算などの議案が審査されました。何年かにわたって同種の工事が継続される場合、入札参加業者がどうなっているのか、落札業者はどうかなどの角度から見ることが必要ですが、本城議員の質問はそのお手本となるものでした。事前調査がよくされています。
 きょう、一番活発な議論となったのは所管事務調査。新幹線駅周辺の土地利用計画案についてでした。第5次総合計画などこれまでの計画をふまえながら、ゾーン設定し、玄関口としての整備、中心市街地との役割分担などが書き込まれていました。委員会では、「ブレーキとアクセルをふんでいる感じで、中途半端」「大規模商業施設をはじめからもってこないと書くのは疑問」などの声が上がっていました。私は、これまでの議論が反映されている計画案という印象を持ちましたが、議員団としてもよく検討して提案すべきはしっかりと提案していくようにしたいと思います。
 午後3時過ぎ、久しぶりに高田図書館へ行きました。トイレから出たところで小池館長さんとばったり出会いました。小池さんは私の中学時代の先輩です。事務室でお茶をご馳走になりながら、吉川区蛍場での親戚の死亡事故、図書館の構造と冷房などについて懇談してきました。


2009年06月01日

囀りや最期の言葉聞き取れず

 今朝の新潟日報文芸欄に妻の俳句が載りました。囀(さえず)りや最期の言葉聞き取れず。これは父が亡くなる前日の夕方、妻が最後に父を見舞った時のことを詠んだものです。この時は私も一緒でした。5分ほど父のそばにいて、ふたりで病室を出ようとした時でした。父が大きな声で「おい!」と私たちを呼び止めたのです。久々に父の「おい!」を聞いてびっくりした私たちは病室に戻り、「じいちゃん、何?」と尋ねたのですが、父はいっぱい喋ったものの、何が言いたいのかさっぱりわかりませんでした。振り返ると、あの時、父が何を言いたかったのか、とても気になります。この俳句にはその気持ちをこめたのでしょう。
 
 さて、きょうから6月議会がはじまりました。市長の提案理由の説明、常任委員長の報告、人事院勧告に関連する条例審査、討論、採決などが行われました。

 総括質疑では、党議員団を代表して上野議員が登壇、緊急融資支援と一般職の期末手当・勤勉手当のカットについて質疑を行いました。

 上越市は昨年11月以降、信用保証料補助制度の拡大、経営改善支援資金緊急金融対策特別枠の創設と同資金への利子補給、さらに、元金の返済猶予及び全ての市制度融資の借換えを可能にするなどの対策を講じてきました。上野議員はまず、これまでの緊急金融支援策の効果の総括について市長の見解を求めました。市長は、「経営改善支援資金において、一般枠と特別枠を合わせ、昨年12月から本年3月までに当初の見込みをはるかに上回る565件、約50億円もの利用があった」ことを明らかにし、中小企業の資金繰りの緩和のための資金需要に応えることができたと答えました。

 融資枠の拡大については一定の評価をしつつも、「売り上げ見込みを含む資金繰り計画書の提出を求められた」「税金の滞納があり、融資を認めてもらえなかった」などの事例をあげ、より借りやすい環境をつくることを求めました。市税の滞納や金融機関の滞納があってもぎりぎりの状態の中で融資を必要としている事業主の声に応えるよう訴えたのです。これに対して沢海産業観光部長は、「さらなる踏み込みが可能かどうか精一杯研究してまいりたい」と答弁しました。大いに期待したいと思います。

 いまひとつ、一般職の夏季一時金カット問題。上野議員は、「内需拡大、消費活性化が求められている時にこれと逆行する一般職の夏季一時金を削減することは、市域の消費拡大に水を差すものだ」として、市内の消費動向への影響を問いました。市長は、「減額の規模から見て、影響が全くないとは言えないが、民間企業における夏季一時金の大幅な減額がうかがえる中で、民間と公務員の一時金に大きな乖離を生じさせないように実施するものだ。消費動向への影響を懸念して手当を減額しないとすれば、市民の皆さんの理解は到底得られない」と答えました。上野議員は再質問などで、「まだ民間企業従業員ベースでの約70%の民間企業が一時金の支給について未定であるときに減額措置をとることには問題がある」「人事院勧告やそれに基づく県人事委員会の調査結果は十分とは言えない」などと反論しましたが、消費を冷え込ませる形で官民の一時金格差を「是正」するのは理解しがたいですね。

 今回の夏季一時金カットは一般職だけでなく市長、市議会議員など特別職についても対象です。党議員団では上越市内の経済への影響、市民世論はどうかなど議論を重ね、地域経済に大きな影響を与える一般職については反対し、特別職については賛成することにしました。
 


2009年05月28日

議会会議規則の一部「改正」手続きをめぐって

 携帯電話の能力が落ちてきているのか、それとも使い過ぎたのか。親戚の事故があった26日と葬儀のきょう、電池切れとなってしまいました。
 きょう、携帯電話をたくさん使うことになった最大の理由は議会対応です。党議員団の上野幹事長をはじめ何人かの人と議会会議規則の一部「改正」をめぐり意見交換をしました。意見交換したのは、二人以上の構成員がいないと会派としてはみなさないという会派の規定についてです。具体的には、今回の規則「改正」にどう対応するか、市民への説明責任をどう果たすかなどです。
 まず事実経過を説明しておきます。今回、地方自治法の改正に伴い一定の整備をする必要があるとのことで、会派の規定をどうするかを各派代表者会議で数回にわたって話し合ってきました。現状通り一人会派を認めるべきだという議論と二人以上の構成員がいないと会派としては認めないという意見がぶつかり合いました。私はもちろん前者の議論を展開しました。議会運営に直接関わるこういう問題は全会一致で合意していくべきですが、なかなか着地点が見つからず、最後は後者の意見が多数だということで、二人以上の構成員がいないと会派としてはみなさないという内容の規則「改正」案を話し合い、最終的には議会で「改正」手続きをとることになりました。
 いうまでもなく、これらの話し合いには私も参加してきました。会議記録を精査してみないとこれ以上つっこんで書けませんが、こういう「改正」が本会議で提案された場合、議員団としてどういう態度表明をするかを明確にしないで対応してきてしまった点があります。このことについては先日、議長に対して率直に伝えてきました。会議規則「改正」案をめぐる問題は後日、党議員団としての見解をまとめ、何らかの形で発表します。


2009年05月25日

懐かしの版画集と思わぬところで…

 飾ってある彫刻や絵画を鑑賞する。展示してある特産物を見る。普段あまり行かない場所で会合があると、そこでブラブラする癖が私にはあります。きょうの県道新井柿崎線整備促進議員連盟総会が行われた高田の高陽荘でもそうでした。ロビーに展示してあった教育関係出版物の中をのぞき込んで、うれしくなりましたね。いまから18年前に当時の吉川町立源小学校の統合記念全校児童版画集が置いてあったからです。

 「ふるさと体験学習 みなもと」と題した版画集には1年生から6年生まで全員の作品が掲載されています。自分たちの住んでいる地域の歴史や言い伝えなどを親や集落の人たちから聞いて描いたものなのでしょう。尾神岳の「風穴」のこと、山中の旦那様についての言い伝え、薪を使ってご飯を炊いている様子、尾神の深田の池の開発と美田のことなどが子どもらしく、じつに生き生きと描かれています(画像)。会議が始まるぎりぎりの時間まで版画集を見させていただきました。

 さて総会ですが、昨年の取り組みを振り返り、今年度の方針と予算を決めました。今年度は県への働きかけをいつもよりも早めることを確認、6月下旬に現地調査を実施し、7月には県庁へ出向いて要望書を提出することになりました。

 総会後、上越地域振興局の地域整備部及び上越市の都市整備部の関係部長、課長などと意見交換会を行いました。上越振興局管内の道路関係補助事業は53億7800万円で、前年比0.8%プラスとのことでしたが、このなかで歩道整備や防雪柵設置、交差点改良等を進めていかなければなりません。県上越地域振興局の白石秀一地域整備部長は挨拶の中で、「主要地方道新井柿崎線は上越市の南北を結ぶ重要路線。改良率は99%だが、旧規格での話だ。歩道の整備率が36%にとどまっていることなどで明らかなように、まだまだ整備が必要。皆さん方のご意見も参考にして整備していきたい」とのべました(画像)

 きょうは地図上に整備要望箇所と関係写真を載せた資料が配布されました。住民の暮らし、安全にかかわる要望ばかりです。厳しい財政状況だけに、党派を超えて力を合わせて整備を進めていきたいと思います。


2009年05月21日

毎日、地震です

 男性陣が農作業だったということもあって、きょうの「橋爪法一を囲む会」の参加者はすべて女性でした。
 「囲む会」ではいろんな意見や要望が出てきます。議会報告が終わってからの懇談会は今回もたいへん活発でした。「7月からのバス運行では上下浜駅に行く路線が新設されるというが、電車との接続はうまくいっているか。また、バスは駅構内まで入るのか。高校生を送る自家用車が何台も行くと、バスが動けなくなるのではないか」「自分の家の近くにある道路は大型ダンプがひっきりなしに通っている。わが家は毎日、地震です。何とかならないものか」などとても具体的です。こちらもいい勉強になります。
 「囲む会」は今月はこれで4会場目。以前のように集中的に開催するのもいいですが、ひと月に数会場といった回数にするとスライドの手直しなどの時間的な余裕ができていいもんです。今月はもう2会場で開催したいと思っています。
 きょうは朝早くから市役所でした。定例の議員勉強会、きょうのテーマは議会基本条例です。事前に学習して、議員勉強会に臨みました。講師からは、「拙速であってはいけない。制度設計など、じっくりと考えて」「議員と市長が原稿を読み合うような質問はやめるべきだ。議会をどう変えていくかが大事」などの指摘がありました。今回の議会基本条例づくりについてはしっかり勉強していかないとついていけなくなりそうです。午後からは、議員有志の財政勉強会もありました。


2009年05月17日

市議会主催の議会報告会

 昨日から2日間、上越地区党議員団の泊まり込み研修会でした。先日の市議選で当選した糸魚川市能生の池田議員も正式に加わって上越地区の党議員は9人ですが、このうち8人が参加して勉強しました。「懇親会付き行事の参加が多くなりまして…」ジョークを交えて生き生きと活動報告する池田議員の姿を見て、当選して本当によかったと思いました。

 きょうは午後から市議会主催の議会報告会でした。会場の市民プラザには15人ほどの市民の方々が参加してくださいました。参加者は昨年よりも少なかったものの、議長と4人の常任委員長報告が終わってからの質問、意見は活発でした。「後期高齢者医療制度についてもっと議論をしてほしい」「議会基本条例策定に今後、関心を持っていきたい。議員は住民から直接選ばれるのだから、所属している会派の人数が少ないということで発言制限をしないように願いたい」などの注文も相次ぎました。なお、県内で初めて議会基本条例を策定した新発田市議会の議長さんなどが視察にきておられました。

 夕方、妻の実家へ行き、義父を見舞いました。途中、ニセアカシアの花が咲き始めていたので、少しいただいて持参しました。花が開き始めると甘い、素敵な香りが漂います。義父や義兄が花房を鼻に近づけ、「うーん、いい匂いがする。蜂密と同じだ」などと言っていました。この花の蜜を集めた蜂蜜を毎年いただきますが、透明感があって、とてもきれいな色をしています。もちろん、味もいい。


2009年05月15日

議会基本条例策定検討委員会スタート

 市議会の基本を定める議会基本条例検討委員会がスタートしました。この検討委員会は議長の諮問機関です。冒頭の挨拶の中で山岸議長は、「地方分権時代にあって提案型の議会にならないと市民の期待に応えられない。約1年間精力的に議論してほしい」とのべました。
 検討委員会の委員長には創風クラブの内山米六議員、副委員長には政新の岩崎哲夫議員が選出されました。内山委員長は、「上越市議会の最高規範を検討していただくことになるが、市民に開かれ、親しまれる議会にしていきたい。先進事例も検討しながら上越市議会にふさわしい条例をつくりたい。ご協力を」と挨拶しました。
 きょうの検討委員会では、議会基本条例の検討方法について意見交換しました。私は、「上越市議会には先進的でいいところと改善すべきところがある。これまでの取り組みでいいところを生かして上越市議会ならではの条例にしていきたい。まずはどんな議会にすべきかよく話し合って大きな柱を決めていき、続いて細部に入っていったらどうか。途中、何回か、直接市民の声を聴くことも大事なことだ」と発言しました。他の委員からは、「その都度、会派に持ち帰って議論していくのではなく、選出された委員間討議を中心にしてやっていってほしい」「上越市議会の独創力のある、これで上越市議会は大丈夫だと言われるものにしよう」などの発言がありました。
 次回は今月27日午前10時からです。今後は月2回くらいのペースで検討していき、来年4月中の答申をめざします。

 きょうは五月晴れでした。特に午後からは1年に数回しかないような澄み渡ったいい景色になりました。新潟日報の1面に吉川区下町のレンゲ畑が写真付きで紹介されたこともあって、大勢の人たちが車に乗って畑を訪れていました。下町のレンゲ畑は2か所あります。掲載した写真は新潟日報で紹介された場所とは別のもう1か所の方です。この17日にはれんげ祭りも行われます。私は当日、議会主催の議会報告会があって参加できませんが、ミニコンサートもあってとても楽しい会ですよ。ぜひご参加ください。

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2009年05月14日

合併前市町村ごとのデータ収集と分析

 数か月前、にいがた自治体研究所主催の講演会があった日のこと、講師を務める岡田知弘京大教授を囲んで何人かで今日の自治体問題について1時間半ほど話し合う機会がありました。
 その際、話題になったことのひとつは、地域活性化に取り組むにあたって、行政データについては合併後の新自治体ごとだけでなく、合併前の旧市町村ごとのものもキチンと収集し、公表させていくことが大事だということでした。
 先日の市議会中山間地対策特別委員会で、合併時の人口と4年後の人口を比較する資料が示され、見てびっくりしました。14市町村が合併してできた新上越市全体では3756人、1.8%の減なのに、旧安塚町、旧大島村はそれぞれ11%も減っていたからです。一番人口の減り方が少なかったのは旧上越市で、0.5%の減でした。人口減少が著しいところとそうでないところがある。この資料によって、新市全体では見えないものが見えたのです。ちなみに、私が住んでいる旧吉川町は340人減って、人口減少率は6.2%でした。
 当日の特別委員会では、この資料が示されたことによって、若者の人口減の流れを旧町村単位でくいとめる手だてを講じないといけないなどと議論が展開されていきました。この日の議論を振り返って、改めて、行政データの収集と活用について考えました。今年は合併して5年目です。農業や商工業などのデータについても、人口と同じように分析してみなければならない、そう思います。

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2009年04月20日

「山菜料理を楽しむ会」の準備

 きょうは朝から会議の連続でした。飯山市議会の政新会のみなさんとの懇談会、議員懇談会、議員勉強会と続きました。
 議員勉強会は観光庁の大黒地域振興部長の講演です。観光をめぐるいろんなデータを示しての話は初めてでしたので興味深く聴きました。新潟県の観光客のうち、県内の客の割合がずばぬけて高いことなど数字で見るのも大事ですね。
 夜は地元後援会役員の皆さんと、「橋爪法一を囲む会」の山菜料理を楽しむ会の準備でした。2005年の春から始めた会は今回で5回目となります。今回は柏崎の重野昌平さんからきてもらい、オカリナの演奏も楽しみます。昨年は強風と雨に泣かされました。今年も天気が心配ですが、山菜採り、料理の係り、当日の司会進行など具体的な話をしました。こういう時の話というのはこれまでの会の思い出話が出たりしてとても楽しい。あとは天気が良いことを祈るだけです。


2009年03月31日

3月31日

 08年度は本日が最後。午前8時50分、市役所に入るといつもと違った雰囲気がありました。一階のエレベーター前では総務省に戻るF部長から「議員、お世話になりました」と声をかけてもらいました。F部長は本会議や委員会で誠実にしかもわかりやすい答弁をすることから、議員の間でも評価の高い人でした。「ここに住んでいる人なら市長にしたい人だね」という声もあります。「また、会いましょう」と握手をして別れました。
 きょうは午前から党議員団会議です。いくつかの打ち合わせをした後、議員団ニュースなどの作成をすることにしていましたが、申し訳ないことに、私は途中から目が開かなくなってしまいました。昨晩はよく眠ったはずなのに、目を閉じるとすぐ眠ってしまうのです。今回のニュースでは4人分の一般質問を掲載し、議案の賛否や討論のこともお伝えしなければなりません。限られた紙面のなかで編集が大変だったはずでしたが、私以外の3人の力で作成作業は終わりました。感謝!
 そうそう、午前中にもうひとつありました。上越地域消防事務組合の丸山防災課長が議員控室にこられ、先日の組合議会でお願いしておいた新型インフルエンザ対策に関する方針文書を届けてくださいました。議会では顔を見ていても質問するとき以外はほとんど付き合いのないのが消防組合議会の課長さんたちです。でも話をすると、同年代のせいか、とても親しみを感じます。きょうも元職員のKさんのお父さん(家畜商だった)のことや私のこの日記などで話がはずみました。
 午後は各派代表者懇談会で、ある議員の一般質問について議長コメントを出すか出さないかをめぐり約1時間にわたり議論をしました。非公式の会議なので内容までふれませんが、議会のルールと常識の中で速やかに議長が判断して出すべきだったと思います。あいまいなことをやっていると、「この議会は何をやっているんだ。議長は何しているんだ」ということになります。


2009年03月27日

3月議会終わる

 3月議会がきょうで終わりました。
 注目されていた新年度一般会計予算は創風クラブ、毘風、政新などの賛成多数で可決されました。でも当初予算について反対に回ったのは10数人です。これまでにない広がりとなりました。昨日、文教経済常任委員会で否決された体育施設条例の一部改正も本会議では賛成多数で可決されました。
 採決に先立って行われた討論には平良木議員が参加。同議員は、①総合計画の年度ごとの計画を明らかにしないで予算編成したことは問題だ、②雇用確保、中小企業への支援が不十分である、③老人福祉費が削減されている、④関係住民の合意を得ることなく西城スポーツ広場の売却方針を打ち出した、⑤学校給食民間委託路線を強化していることなどを理由に挙げて反対しました。
 一般会計予算が可決された後、付帯決議が提案され、全会一致で可決されました。内容は、「(西城スポーツ広場の)土地の売却にあたっては、周辺環境への影響や将来のまちづくり等を考慮し、売却の交渉相手を国立大学法人上越教育大学に限定することを強く求める」というものです。この決議によって市は大きな制約を受けることになりました。
 3月議会は3日からの長丁場でした。早く疲れをとって中間選挙支援、総選挙に向けてがんばりたいと思います。
 昨日の鳥の鳴き声ははやりウグイスでした(きょうの鳴き声)。今朝はハッキリとした鳴き方をしていました。ひょっとすると別の鳥かな。


2009年03月26日

体育施設条例の一部改正は委員会で否決

 市長が提案した条例は、文教経済常任委員会において賛成少数で否決されました。この条例は西城町にあるスポーツ広場をこの条例に該当する施設からはずすものですが、提案理由で「西城スポーツ広場の用地を売却するため、供用を廃止するもの」とされたことに高田地区出身議員などから猛反発が起きていました。明日の本会議には、この件に関連して新年度の一般会計予算の修正案もだされます。
 きょうは文教経済常任委員会と総務常任委員会が開催された後、党議員会議で明日の本会議での討論の準備をしました。4人で賑やかに議論をしながら原稿を作成したのですが、新年度一般会計予算の評価と問題点をめぐりいろいろと意見が出て時間がかかりました。長々と書いたものを読み上げても聞いてくれる人は少ないだろうと、できるだけコンパクトにまとめました。
 今朝、わが家の近くで、気になる小鳥の声がしました。へたくそな鳴き声ですが、どうも鳴き方からいってウグイスの鳴き声ではないかと思うのですがどうでしょう。鳴き声はこちらです。今朝は寒さが戻り、うっすらと雪が降りました。


2009年03月25日

一般質問終わる

 一般質問はきょうが5日目、最終日です。党議員団で登壇したのは平良木哲也議員と私です。平良木議員は当選してまだ1年ですが、なかなかの頑張り屋さんです。今回も質問の組み立てをきちんとしてのぞんでいましたし、介護保険や新幹線問題で最新の情報を駆使していました。質問の展開に論理性があって分かりやすかったですね。もうベテランに負けない論戦力を獲得したと言ってよいでしょう。
 私の今回の一般質問のテーマは高田平野断層帯と地域防災計画、信濃町の廃棄物最終処分場問題、地域自治区の問題、精神障害者の入院医療費助成制度の4つです。今回は、質問する前にどういう答弁を引き出すかだけを決めておいて、あとはその場の雰囲気に応じて質問を展開していくことにしました。その方が質問に迫力が出て、いいだろうと思ったからです。ただ、まだ力不足でした。信濃町の廃棄物最終処分場問題では、市長の、建設計画に反対という答弁が目標でしたが、いまの段階では態度を表明しないという姿勢をくずせませんでした。うれしかったのは、私の質問中、保守系議員も含めて多くの議員が私の背中を押してくれていることを感じたこと。ありがたい、ありがたい。
 きょうの質問者は7人。最後の議員が終わったのは午後6時過ぎでした。お腹がペコペコでしたので、妻と一緒にラーメンを食べ、その後、父を見舞って家に帰ったものですから午後9時少し前になりました。118円の発泡酒をひと缶いただいたら、疲れがドッと出てひと眠り。明日は総務常任委員会、文教経済常任委員会、そして党議員団会議と続きます。ラストスパートです。


2009年03月24日

西城スポーツ広場についての回答書

 一般質問4日目。きょうは上野公悦議員が深刻化する経済不況下の中小業者支援、学校給食民間委託問題で追及の先頭に立ちました。上野議員の質問は体の中から市民の願いや思いが次々と言葉になって出てきます。自らの体験や周りの仲間などから聞いたことが多いのでとても身近に感じます。いつも業者の皆さんから「よく言ってくれた」と頼りにされるのもうなづけます。「貸し渋りの状況把握はできているか」という質問に市側が「貸し渋りは1件もない」と答えると、「現に、高田の電気工事業者が断られているではありませんか」と切り返す。これができるのも日頃の活動の蓄積があるから。たいしたもんです。
 一般質問は明日が最終日です。党議員団の平良木議員は明日の2番手、私は3番手です。私の出番は早ければ午前11時40分頃から、遅くとも午後1時過ぎからとなるでしょう。上越市議会ホームページでインターネット中継がありますし、市内で上越ケーブルビジョンをごらんいただける方はテレビでも中継されます。応援してください。

 さて、党議員団が19日付けで木浦市長に提出していた質問書に対する回答書がきょうの午後届きましたので、全文を掲載します。西城スポーツ広場に関する市長への質問と回答書はこちらをクリックしてください。「民間への売却は想定していない」としている点は一定の評価ができますが、委員会では民間という言葉が出ていただけに、改めて事実関係をただす必要があります。また、住民との合意形成は議会議決後というのは理解に苦しみますね。

 


2009年03月23日

一般質問3日目、個性あふれた質問続く

 一般質問はきょうで3日目。山崎一勇議員を先頭に6人が登壇、地域事業費、学校給食民間委託など市政の当面する課題をとりあげていました。
 質問はいずれも個性があふれたものばかり。直江津地区出身の江口修一議員はパネルを活用するのがとても上手です。今回はグラフだけでなく、芭蕉の句碑の写真もパネルにして直江津の魅力を浮き彫りにしました。栗田英明議員は質問の前段で市長との「仮想問答」をやり、その後、自治体EAなど行政経営の課題について具体的に踏み込みました。この技はこの人ならではのもの、他の者がやればヤジが飛んだことでしょう。
 党議員団からは樋口良子議員が登壇。「非正規切り」等の防止、生活保護の対応、宮野尾の廃棄物最終処分場建設問題で論陣を張りました。同議員が執念を燃やしている廃棄物最終処分場問題では、かつての違法埋め立て現場、春日山城跡本丸へ足を運び、そこで見たことを生の言葉で語り、計画の中止を訴えました。
 明日は上野公悦議員がトップバッターで登場します。平良木議員と私は明後日25日になることが確実となりました。いよいよ出番が近づいてきました。


2009年03月19日

一般質問2日目

 今度は笹川栄一議員(政新・清里区選出)が信濃町の廃棄物最終処分場問題をとりあげました。きょうの一般質問での話です。同議員は1回目の質問だけで22分を使い、残り8分の再質問の時間全部を使って、「市長が反対表明するならいましかない。いま一歩踏み込んだ答弁を」と迫りました。しかし市長答弁は「事業の事前協議がなされていない段階で当市への影響について判断する状況にはない」「署名や議会決議は重く受け止めているが、事業計画申請書が提出された時期が(態度表明の)タイミングかと思う」というもので、今回もまた、市民が期待する答弁とはなりませんでした。
 この問題で通告を出しているのはあと一人、私だけです。一般質問通告書を出した時、「飯塚、笹川両議員の後になれば、質問の余地はなくなる。最終処分場問題以外で質問を組み立てよう」そう思い、総合計画の取り組みを中心にした質問の展開をイメージしていたのですが、そうはいかなくなってしまいました。困ったものです。
 さて、きょうは党議員団で市長に西城スポーツ広場に関する質問書を提出しました。本来なら議会の常任委員会で解明すべきことですが、すでに関係常任委員会での質疑は基本的に終わっているということなので、こういう形をとりました。質問書は国会議員の質問主意書とは異なり任意のものです。どういう答えが返ってくるか分かりませんが、誠意をもって対応していただきたいものです。以下は質問内容の全文です。

 さて、貴職より提案のありました西城スポーツ広場用地の一部売却に関しまして、議会でも質疑をさせていただきましたが、その後の現地調査および市民から寄せられた声などから、いくつか解明すべき点が出て参りました。ご多忙中たいへん恐縮ですが、24目夕方までに文書にてご回答くださいますようお願い申し上げます。

                         記

1 体育施設条例の一部改正について
 (1) 西城スポーツ広場を同条例の対象からはずす話は、いつどこから出たか。できるだけ具体的にお答えいただきたい。
 (2) 市教委定例会又は臨時会で今回の改正案の審議をされたかどうか。されたのであれば、いつ、どこで行われたのか。また、主な審議内容をお示しいただきたい。

2 西城スポーツ広場(2600㎡分)の売却について
 (1) 市以外の公共的機関、学校法人などから、すでに売り渡しについて申し入れ(働きかけ)があったのではないか。あったとすれば、それはいつ、だれ(市役所のどの部署)に対して行われたのか。また、その際、必要とする面積、価格についての言及があったのかなかったのか。詳しくお示しいただきたい。
 (2) 市以外の公共的機関との交渉がまとまらなかった場合、民間を含めた売却を想定しているのかどうか、お答えいただきたい。
 (3) 売却については、地元町内会はもとより、市民の、特に高田地区の市民の合意が必要と考えるが、具体的にどのように対応したのか、お示しいただきたい。
 以上


2009年03月18日

市長答弁に保守派からも激しいヤジ

 きょうから一般質問がはじまりました。初日は元消防職員の瀬下半治議員など7人が登壇、多彩な質問を繰り広げました。注目は今議会の焦点となった西城スポーツ広場と信濃町の廃棄物最終処分場問題についての質問です。

 西城スポーツ広場に関しては、高田地区出身の永島義雄議員が、「高田師範をもってくるときに高田の人たちが苦労した歴史があるが、(問題となっている土地は)上越地方の教育の原点ともなった場所だ。自治基本条例を制定し、みんなで情報共有することが基本といいながら、(地元住民との)コンセンサスも得ないで決めるなんておかしいやり方だ。もっと時間をかけて検討すべきだ」と訴えました。これにたいして木浦正幸市長は、「この土地は昭和57年に新大高田分校の跡地を購入したもの。以来、様々な土地利用計画が検討されてきたが、(現在)直接この土地を有効活用する余地はない。利用計画のないところは積極的に売却をすすめていかなければならない。それぞれの思いがあることは認識しているが、質の高い行政サービスを安定的に提供していくためには財源が必要だ」と突っぱねました。
 永島議員と市長とのやりとりに議場は熱くなりました。市長が「利用価値のない土地は積極的に売却して行政サービスの財源作りをする」と答弁すると、「次元が違う」「利用価値がないというのはおかしい」とヤジが飛びました。また、市長が「これまで民間に売却すると言ったことはない」と発言した時も、「文教経済委員会で言ったよ」「やっぱり売るんだ」などとヤジ。議長からは「議員のみなさん、静かにしてください」との発言が出るほどでした。
 何度も再質問に立った永島議員は、「いま売ればいいやという発想はおかしい。何であの一等地を売らなければならないのか。市民の声を聴かない、これは市民本位ではない。行政権力主導型の市政だ」とバッサリ。すごい迫力でした。

 もうひとつ、信濃町の廃棄物最終処分場問題は飯塚義隆議員がとりあげました。この問題は地元の信濃町が地質専門家の調査結果を受けてハッキリと反対を表明。上越地域農業水産団体連絡協議会も関川に汚水流入の可能性があるとして5万4000筆もの反対署名を集め長野県知事などに働きかけた。また、市議会も全会一致で建設反対決議を行ったばかりです。飯塚議員の「こうした動きをどう受け止めているか」という質問には、市長からはごく自然に反対表明がされるものと思っていましたら、動きを「注視していく」発言にとどまりました。これには議場にいる議員もびっくり、「何で反対を言えないのかね」という声も聞こえてきました。当然です。


2009年03月17日

休会日ではありますが

 3月議会は常任委員会審査をほぼ終了し、明日から一般質問に入ります。きょうは休会日(常任委員会審査予備日)でした。委員会審査をこれまでよりも1日短縮して2日間としたことから予備日にしてあったのですが、各委員会とも時間が少なくなったことを意識して審査したことや夜8時近くまで延長して審査したこともあって、きょうの時間を審査に使う常任委員会はありませんでした。総務常任委員会を2日間でやっての感想ですが、審査を十分やるにはもう半日は必要ですね。
 さて、きょうは党議員団会議で各議案の討論原稿担当者を決めたほか、昨日の総務常任委員会でも問題となった西城スポーツ広場売却についての意見交換と視察(画像)を行いました。私が同スポーツ広場に入ったのは初めてです。思った以上に広く、良い場所だと感じました。話題になったヒマラヤスギはとても大きく、見事というしかありません。「クリスマスツリーに活用したくなる」という声が出るのもうなづけます。高田というと学園都市のイメージが強い。ここは、やはり教育活動に使う空間だと思いますね。大きな公孫樹が見え、ヒマラヤスギもあるこの空間には「高田の魂がある」という主張が委員会でありました。その主張にはいうまでもなく歴史的背景があるのですが、視覚的にもよく理解できます。
 議員団の会議などを終えてからは生活相談です。あらかじめ決めていた時間に相談者から来ていただき、2件の相談にあたりました。不思議なもので、ひとつの相談が終わりそうになると、ちゃんと次の相談ごとが出てきます。
 きょうは、このほか、市内の園芸農家の方から緊急融資制度の創設を求める声を寄せていただきました。また、新潟のテレビ局から私の議会活動にふれて取材の申し込みもありました。しばらく忙しい日が続きそうです。


2009年03月16日

西城スポーツ広場問題先送り

 上越市西城町一丁目138番地5にある西城スポーツ広場(画像)を売却物件にするかどうか。きょうの市議会総務常任委員会の議論もここが中心になりました。この問題については先週の金曜日に審査は終了したことになっていました。ただ、委員会としてどう対応するかの話し合いをすることを栗田委員長が提起していました。総務部の審査が終わった段階で、この話し合いが第3委員会室に場所を変えて行われました。
 結論からいうと、きょうの段階ではまとまらず26日にもう一度話し合うことになりました。きょうの話し合いのなかでは、西城スポーツ広場を売却対象からはずす措置をとる修正案を出すか、それとも「売却にあたっては住民合意を得たうえで行うこと」などの付帯意見をつけて賛成するかに別れました。議長からは、「市民からみてわかる結論を出してもらいたい。議会も行政もなにがなんだかわからないなかでことをすすめないように」など何度か発言もありました。結局最後は、各派の内部での話し合いも必要ではないかということで、結論は議会最終日前日に出すことになりました。
 きょうの委員会審査は総務部と企画・地域振興部関係でした。午前中に細々としたことを次々と質問していったら頭が疲れ、午後は回転しませんでした。やはり、審査の前の日、もっとも大事なのはしっかり睡眠をとることです。でも、きょうの審査のなかで、広島市の平和祈念式典に参加する中学生の感想文集を大切にし、これまでの蓄積を生かし、活字にすることを検討するなどいくつか前進がみられました。ありがたいことです。


2009年03月14日

常任委員会で「意見交換の時間」設定

 ごく当たり前のことが市議会でひとつ実現しました。昨日の市議会総務常任委員会の場で「委員間の意見交換」の時間が設定されて、各委員が自分の意見を率直に出し合ったのです。今回、意見交換が行われたのは高田の西城スポーツ広場の売却をめぐってのもの。財務部では「不用財産」のひとつとして西城スポーツ広場の約半分の面積(2600㎡)を売却する方針を打ち出しましたが、審査の中では「高田の魂のある場所」「大きな銀杏の木は400年くらいの樹齢ではないか。歴史的にみても非常に価値がある場所であり、保存の必要がある」「市民の声を聞いていないのはおかしい」などと異論が続出しました。それで、栗田英明委員長は「意見交換の時間」をとることを提案、そして委員の合意のもとに約20分間、委員が意見を出し合いました。私は、「市が所有する財産のなかでこの物件が『不用財産』の扱いをされていること自体に抵抗感がある。市民の声をもっと聴くべきだ」とのべました。
 じつは先日、総務常任委員会のメンバーが集まって、委員会審査のあり方について話し合いを行っていたのです。そこでは、委員会改革の一環として「意見交換の時間」を設けることが委員長から提案されました。その場では、いろいろと意見は出ましたが、案件によってはそういう時間をとることについてほぼ合意ができていました。昨日、委員長が改めて委員の確認をとり、その時間が初めて実現されることになったというわけです。これまで委員会はもっぱら行政当局に質問するだけでした。たまに請願審査で質問が出て、委員同士でやりとりすることはありましたが。だから、昨日は上越市議会の歴史に残る日となりました。
 ところで、昨日は夜8時過ぎから強風が吹き荒れ、交通機関などに大きな影響を与えました。わが家では妻が職場の仲間との懇親会に参加していて、電車で帰る予定でしたが、強風のため直江津駅から動けず、私が車で迎えに行くことになりました。杉の葉や小枝が飛ぶなかで、ハンドルがとられそうになるほどの強風は久しぶりでした。昨晩、家に戻ったのは11時前。委員会審査と夜のバタバタですっかり疲れはて、この日記も書かずにバタンキュウでした。


2009年03月12日

青木先生と久しぶりに会話

 昨晩から2度ほど留守電が入っていましたので電話をすると、何と東工大名誉教授の青木志郎先生でした。吉川町時代、総合計画の策定や地域づくりなどでたいへんお世話になった方です。合併後の上越市の動きについて知りたかったということでしたが、お生まれになった塩尻市小野のことや亀田郷土地改良区のこと、にいがた自治体研究所の長崎明先生のことなど次々と話が広がり、懐かしい電話対談となりました。先生は現在85歳。とてもお元気そうなので安心しました。電話を切ろうという段階で、「こっちで9条の会もやっているよ」という声も聞こえてきました。またお会いしたいものです。
 さて、きょうは午前に市議会建設企業常任委員会を傍聴し、午後からは一般質問の聞き取り調査でした。聞き取り調査は、最近はつい話が長くなります。課長、副課長さんなどと議論していると、論点整理もできます。きょうは、頭の中がだいぶすっきりしてきました。ただ、明日からの総務常任委員会の準備が遅れています。行政改革や第三セクター問題などで突っ込んだ議論をしたいと意気込んでいたのですが、勉強不足のまま審査を迎えてしましそう。困った。時間が欲しい。


2009年03月11日

小鳥たちの鳴き声で目ざめ

 朝、6時前、ホオジロかメジロだと思うのですが、とてもきれいな鳴き声が聞こえてきました。(鳴き声はこちら)。小鳥たちの声で目覚めです。これから天気のいい日は小鳥たちから起こしてもらえます。気持の良い鳴き声なので録音し、入院中の父にも聞かせてあげました。
 きょうは午前中、建設企業常任委員会を傍聴し、午後から生活相談と総務常任委員会の準備をしました。07年度の決算、08年度の当初予算と比較しながら新年度の予算を見ていくと、いろいろなことが見えてきます。興味をもって調べていくと、なかなか前に進みません。
 明日は一般質問の聞き取り調査、質問準備、そして市政レポート作成と大忙しになりそうです。そうそう、一般質問は、防災対策、信濃町の廃棄物最終処分場問題、地域自治区、精神障害者入院助成制度の4つを通告しました。


2009年03月10日

上越市の「介護労働実態調査」まとまる

 一般質問で介護労働者問題をとりあげ、市長から「介護労働安定センターが実施されました実態調査項目を参考にしながら、介護保険法で指定された市内の介護サービス事業所を対象とした実態調査の実施について前向きに検討させていただきたい」と約束してもらったのは一昨年の12月議会でした。その調査結果報告がきょうの厚生常任委員会でありました。
 事業者の調査対象は77事業者、労働者調査の対象は96事業所の288人。介護職員の正社員で離職した人の勤務年数は、「採用後1年未満」が31.9%、「採用後1年以上3年未満」が45.7%。介護労働者の平均月収は18万8500円でした。「仕事の内容のわりに賃金が低い」と回答した人は全国平均よりも10%ほど高い58.2%にもなりました。
 馬場介護保険課長が調査結果の概要について報告しましたが、財団法人介護労働安定センターによる全国調査の結果との比較数値が言われるたびに傍聴している議員席から「ウワーッ」という声があがりました。馬場課長は、「調査結果を分析して取りくむべき課題を整理していきたい」としています。調査結果は市政レポート等でお知らせしますので、しばらくお待ちください。


2009年03月09日

質問したいことがいっぱい病

 3月議会一般質問の通告締切日が迫っています。きょうは厚生常任委員会を傍聴した後、平良木議員をのぞく3人の党議員で明後日が締め切りの一般質問通告について検討会を行いました。
 通告締め切りが近づく頃、毎回、私は「病気」に襲われます。病名は「質問したいことがいっぱい病」。今回も通告書に書き出してみたら、防災対策、廃棄物処分場対策、道州制問題、地域自治区など何と5項目にもなってしまいました。質問時間は30分と制約がありますので、あれもこれもとやったら深みのない論戦となってしまいます。明日中に、「いまの時期にどうしてもとりあげなければならないこと」に絞って通告書をまとめなければなりません。
 夕方、友人の保育士さんから、「新たな保育の仕組み」(保育制度の大改悪)についてもぜひと訴えがありました。さて、どうするか。


2009年03月05日

委員会審査スタート

 きょうから文教経済常任委員会審査です。教育委員会、農林水産部、産業観光部と3つが対象ですからたいへんです。わが議員団からは上野公悦議員が委員会に入っていますが、彼は教育関係にはくわしいので、安心してまかせています。
 きょうは生活相談や議会活動について市民から電話があったりして半分ほどしか傍聴できませんでしたが、上野議員や市民クラブの小関議員などが積極的に発言して市民要求をとりあげていましたね。
 昨年の秋以降申請者が急増している就学援助費補助事業については、「本庁でも手続きできるようにしてほしい」「申請してから決定、支給まで時間がかかりすぎ」など改善を求める声が上がっていました。上野議員は、「申請者はこれからも増えていく。予算化した数値は少なすぎではないか。生活保護は14日以内に結果が出るようになっている。もっとスピーディに対応を。本庁でも受け付けられるようにすべきだ」などと追及。市教委から、「最後のひとりまで援助していく」「申請は市役所本庁でも受け付ける方向で改善していく」などの答弁を引き出していました。地域青少年育成会議や新事業の学校支援地域本部事業でも丁寧な良い質問をしていました。
 学校の修繕などで小関、上野両議員が昨日の総括質疑の「延長戦」をやってくれました。単年度ごとの実施計画、事業計画を示すべきだという主張は文教経済委員会全体の意思として確認されました。今後、他の常任委員会審査にも影響を与えるに違いありません。


2009年03月04日

総括質疑2日目、最後に登壇

 3月議会は昨日に続いて総括質疑が行われました。きょうは栗田英明議員からはじまって私まで5人です。
 栗田議員の質疑。いまの市民生活と地域経済の状態について、「激甚災害だ」という同議員の認識は私もまったく同じです。上越市では昨年の10月に編成方針が出されたのですが、その後の急激な経済情勢の悪化などがあり、予算編成方針が変わったのかどうかなどと市長にただしました。ここらへんの展開は、私の質疑でも参考にさせてもらいました。私のすぐ前に登壇したのは矢野学議員です。同議員は総合計画と「実施計画」について熱い論戦を市長との間でやりました。
 私の出番は早くて2時過ぎだろうと思っていたのですが、1時45分頃だったのではないでしょうか、登壇したのは(画像)。最後に登壇する議員としての質疑ですので、当然のことながら、私がしたかった質疑を前の人たちがやっています。同じことをきけば笑われます。前にとりあげた人たちの論戦をなるべく生かすことを意識して質疑を行いました。予算編成の仕方、住民負担の軽減、「地域活性化・生活対策臨時交付金」の活用の仕方、国への働きかけなどをとりあげましたが、とっさの論点整理ができず、詰めはもう一歩でした。直前の準備にもっと集中しないといけませんね。
 夕方、ご飯を食べてから「ゆったりの郷」へ行き、温泉につかってきました。遅い時間だったこともあり、浴場には私ひとりだけ。のんびり、ゆっくりさせてもらいました。明日からの委員会審査の準備はまず疲れをとることから。あとは資料整理です。


2009年03月03日

勘所をおさえた質疑

 きょうから3月予算議会が始まりました。27日までの会期です。きょうは市長による提案理由の説明の後、杉田議員など4議員が総括質疑に立ちました。
 4人それぞれ持ち味のある質疑でしたが、総括質疑に初登場の柳沢周治議員の追及が光りました。
 今回の予算は緊急経済対策がメインというか前面に出た編成となっていますが、同議員は「市独自の内需拡大策が希薄に見える。住宅建設促進が効果的と思うが、なぜそういう手だてができなかったか」と市長に迫りました。また、行政改革に関しては、14市町村が合併した平成17年と現在の市役所職員の数、部長級職員数を比較できるデータを提示し、「部長、部長級が倍増している。このことを無視していていいのか。部長級の行革推進担当を市長直属で配置するというが、なぜ副市長を抜きにしたのか」と追及しました。それから新幹線建設事業に伴う地元負担問題。新潟県知事が追加負担を拒否する発言をしたことでマスコミも注目しました。この問題では、知事発言を応援したくなるとしながらも、一方で、今後の建設に遅れが出るのではと地元住民が不安に感じないような市長のコメントが求められていたのではないかと市長の見解をただしました。いずれも、勘所をおさえた質疑で市長を土俵の外にぐいぐいと押し出しました。
 明日は私の出番です。明日の5番目ですから、おそらく午後2時過ぎ、ひょっとすれば3時頃になるかも知れません。さあ、これから準備です。
 


2009年02月27日

総括質疑聞き取り調査

 朝、市役所へ行く前に母を連れて病院へ。じつは、2月上旬に予約してあった眼科の治療のことをすっかり忘れていたのです。結果的に予約なしの診療となったので、お昼ごろまでかかったとのことでした。私の方は、最後まで付き合う時間がなく、帰りの家までの送りは弟に頼みました。診察結果を聞くと、母の眼は思ったほど悪化しておらず安心しました。
 市役所では、総括質疑の通告内容について、関係課から聞き取り調査(いわゆる質問どり)をうけました。予算編成と総合計画、国保予算、地域活性化・生活対策交付金などについて、なんだかんだで4時間近くかかりました。問題によっては、こちらの勘違いがあったり、課長と議論になるものもありました。なかには通告内容の書き方ひとつで市長答弁を準備する担当課が変わったものもあります。
 きょうの聞き取りで当初描いていた質問の展開とかなりちがったものがいくつも出ました。明日、明後日のいくつかの予定をこなしながら、もう一度準備できるか、ちょっと心配になってきました。私の総括質疑の順番は9番目、4日の午後の予定です。ケーブルテレビ、インターネット中継されます。


2009年02月24日

糸球体ろ過量

 昨日の地域協議会で初めて聴いた「糸球体ろ過量」というのが気になりました。そもそも何が問題なのか。自分の数値はどうなっているか。昨年11月に行った人間ドッグの結果データを見ても「糸球体ろ過量」という言葉はありません。そこでインターネットで調べてみました。共同通信社の「最新医療情報」によれば、「糸球体ろ過量(GFR) 糸球体は腎臓にある毛細血管が球状になった構造体で、血液をろ過している。ろ過の能力を示すのがGFRで、腎臓が何パーセント機能しているかの指標となる。血液中の老廃物であるクレアチニンの検査数値と年齢、性別から推定。数値が大きいほど機能が残されていることを示し、慢性腎臓病(CKD)の5段階の病期分類にも使われる」とあります。そこで改めて人間ドッグ結果データをみると、腎機能検査の中に今回から(eGFR)という検査項目が入っていることがわかりました。私の数値は77です。慢性腎臓病の5段階の病期分類でみると、「2期 GFR 軽度低下」ということになります。ひょっとすると60ちょっとかなと思っていたのでホッとしました。でも要注意ですね。
 
 さて、きょうは市議会中山間地対策特別委員会でした。午前中に財団法人大島農業振興公社を視察し、その後、菖蒲地区のみなさんと懇談させてもらいました。
 農業振興公社では、初代の大島区総合事務所長だった江口さん(退職後、ここで勤務)から案内をしていただき、鉄骨温室(ハウス)を見学をしました。豪雪地帯でありながらハウスをやっている。まず、そのことに驚きました。同公社では5年前から市内公共花壇の花苗を引き受けています。公共花壇だけでも6万7000鉢、そのほか「花とみどりの協議会」などにもほぼ同じ数量を出しているそうです。ハウス内ではサクラソウとシネラリアがきれいに咲いていました(画像)。ハウスでは、このほか、メロン、イチゴ苗、オータムポエムもやっていて、頑張っていました。農業振興公社は山間地の農地の守り手としてもなくてはならない存在です。耕作を依頼される農地は条件不利の地域のものが多く、経営的に厳しいと聞きました。どういう形で支援していったらいいのか、検討が必要です。
 
 菖蒲地区のみなさんとの懇談会。訪問したメンバーの自己紹介の際に、「戸籍上は吉川区尾神で生まれたことになっていますが、実際に生まれた場所は大島区の嶺です。ここにおられる岩野議員とは仲良くさせてもらっていますが、れっきとした内山系統の人間です」と言ったら、会場は爆笑。「この人は『のうの』の親類だ」という声も聞こえました。会の中では、「ソバの産地づくり交付金をせめて1万円上乗せしてほしい」「直接支払が終わってしまうと、田んぼをやめる人が何人も出てくる。これからどうしたらいいものか悩みの種だ」「(14市町村が)合併しても市役所(木田事務所)に行ったことがない。総合事務所にもっと金と権限を渡してほしい」などの声が次々と出されました。


2009年02月10日

「トキめき新潟国体」で総務常任委員会

 きょうは午前10時から総務常任委員会でした。秋に行われる「トキめき新潟国体」では、上越市内ではソフトボール、体操など11種の競技が行われます。きょうの委員会では、リハーサル大会の結果、競技会場の整備計画、宿泊体制などが報告され、質疑が行われました。
 質疑が集中したのはソフトボール会場のグランドコンディションです。昨年9月に行われた全日本女子ソフトボール選手権では、3日目が降雨により最悪の状態となったことから、「水はけの良いグランドになぜ整備しないのか」「整備できないなら、市内の中学校などの暗渠のあるグランドに移動して試合をした方が良いのではないか」などの声が上がりました。簡素であまり金をかけない国体にする方針は理解できますが、予定されている市内のソフトボール会場の整備の遅れが浮き彫りになった質疑でした。
 私はリハーサル大会での反省点・指摘事項に関して説明のなかったものについて、課題があるならどう対応するか明確にするよう求めました。また、参考資料として配布された「競技名と競技方法」に関連して、観客へのサービスとして、誰がどんな競技をしているのか、見どころは何かなどの情報を提供することの大切さを訴えました。
 午後からは県立柿崎病院後援会の情報交換会でした。藤森院長がスライドを使って病院の取り組みについて報告し(画像)、隣接する特別養護老人ホーム「よねやまの里」のスタッフのひとりが各種サービスの状況について説明してくださいました。当初計画されていた施設の中に入っての案内は、インフルエンザ対策もあって実現できませんでした。楡井後援会長からは、許可病床数について言及がありましたが、同病院の「リハビリ訓練室」確保の道が開かれそうです。後援会の顧問、役員さんたちとの交流では、病院のリハビリの取り組み、医師確保などが話題にのぼりました。


2009年02月06日

トップの役割そして職員のプロ意識

 市議会議員の視察はたいがい先進的な取り組みをしている自治体へ行くことになります。3日から5日までの市議会総務常任委員会の視察もそうでした。今回は電子自治体としての取り組み、納税しやすい仕組みづくりで頑張っている4つの自治体を訪ねました。上越市にすぐあてはめて実施できるかどうかは別として、いずれの自治体でも発見があり、鮮度の高い情報を入手できました。
 埼玉県川口市では、電算関係の投資が財政圧迫要因のひとつになっていること、今後の電子自治体づくりは全国共通の基盤の中で行い、全国のどこへ行っても使える共通のシステム構築が求められていることを学びました。同市は本格的な情報システム改革を進めるにあたって、市長から担当者レベルまで全庁的な合意形成を重視している点も注目でした。市長と総務省の担当官が改革について対談を行い、それを職員に見てもらい方針を徹底していったという説明を聴いて、どんな市長さんか、会ってみたくなりました。
 神奈川県藤沢市。全国で初めて税金をクレジットカードで納付できるようにした自治体です。軽自動車税の納税率が低くて、納税率向上をめざす取り組みの足を引っ張っているとして、クレジットカード納付の実証研究をやったうえでスタートさせました。市役所に行けない人、金融機関に行けない人、特に若年層を意識した取り組みだそうです。説明してくださった納税課主幹は、「小さな失敗は次の改良の糧になります。市民から怒られるのも糧です」「全体の窓口を広げていくことで収納率は上がります」と自信たっぷりでした。
 千葉県松戸市。ここは行政改革の元祖自治体です。ここでは、SWOT分析を活用して総合計画の実施計画を策定しているというので視察に行きました(画像)。説明にあたった政策調整課の職員から冒頭、「じつは平成13年に上越市さんが行革ランキングがトップ(グループ)だということでお世話になりました」と言われたのでびっくり。いうまでもなく、いまのような財政状況が厳しい時代に自治体運営をしていく時、事業や計画づくりで「選択と集中」を明確にしていかねばなりません。同市では、新潟大学の大住莊四郎先生の力も借りて、SWOT分析を自治体向けに修正して実施計画づくりに活用しています。松戸市の強み、弱み等を分析しながら、事業を「成長」「改善」「回避」「撤退」の4つに分類していく手法は興味深いものでした。
 最後の視察地は埼玉県北本市でした。人口約7万人という小さな都市ですが、「日本一の納付環境の構築」をめざしている市として全国から年間50件を超える視察団が訪れています。藤沢市の職員さんから、北本市の取り組みについてある程度情報を得ていましたが、政策推進課情報担当職員の説明に圧倒されました。窓口、口座振替に加え、コンビニでの収納、クレジットカードなどでも納税が可能で、市県民税の徴収率は埼玉県内40市でトップを3年続けています。納付環境整備が進んでいることだけでなく、情報システム改革も聴きごたえがありました。住民サービスの向上、セキュリティの向上、管理・運用コストの削減を柱に市役所の窓口連携システムができていて、申請書に何回も同じことを書かないで済むようにしてありました。よく、「ワンストップで住民サービス向上を」という声を聞きますが、「ワンストップをやると職員が対応できなくなる」とバッサリでした。
 今回の視察では、トップの果たす役割の大きさを改めて確認するとともに、説明してくれた職員のプロ意識の強さに感動しました。


2009年02月04日

藤沢から

 藤沢市からです。日記を休むつもりでしたが、ホテルのロビイのパソコンから送信します。
 昨日は埼玉県川口市で視察しました。同市は埼玉県内2番目の都市で、50万人の人口。かつてはキューポラのある街として有名でしたが、いまはその面影がまったくありません。キューポラを壊した跡にマンションが次々と建ち、人口は40年ほどの間に倍に膨らみました。
 今回の視察では、情報化が進む中で、情報システムのコスト削減と住民満足度の向上をねらった改革について学びました。自治体改革の中で民間で流行っているSWOT分析を採用している実例を聞いたのは今回が初めて、興味深く聴きました。詳しいことは時間が無いので後から書きます。
 きょうは、これから藤沢で視察後、松戸市で再びSWOT分析を学びます。時間です。


2009年02月01日

議員定数に関する意見を聞く会

 市議会の議員定数に関する検討委員会(滝沢逸男委員長)が先週の日曜日、きょうと連続して市民の声をお聴きする会を開催しました。先週は吉川区総合事務所の地区別説明会に参加し欠席させてもらったため、きょうはやりくりしてこの会の板倉会場と浦川原会場(画像)に参加してきました。
 どちらの会場も60人ほどの市民が集まり、会場はいっぱいになりました。テーマは市議会の定数、選挙区を今後どうしたらいいか。会は検討委員会を代表して笹川栄一副委員長がこれまでの経過を説明、その後、議員定数、選挙区のあり方に分けて市民からの意見をお聴きするという流れで進められました。2つの会場とも発言は多く、特に浦川原会場はまだ終わりそうもない雰囲気が残るほどでした。
 合併前、編入される旧町村では、地域の代表を出せるようにということで合併特例法に基づいて定数特例2回、旧市町村を選挙区にして48人の市議を選ぶ仕組みを主張し、合併協議で合意してきました。合併して5年目。市議増員選挙、定例選挙と2回の選挙を経て、今後は地方自治法に規定された法定数内(上越市の場合は上限が38人)での選挙となります。
 市議会の定数や選挙区のあり方についての市民のみなさんのご意見を聴いて思ったのですが、合併によって住民サービスが削られるとか、周辺部として取り残されるされるのではという危機意識が依然として強いですね。板倉会場では冒頭、「合併してメリットが見えてこない。水道料、下水道料が上がり、税も上がった。農道整備はしてもらえない」(清里区の方)という発言があり、浦川原会場では「限られた人数にしぼってしまうと市の中心部からだけの議員になる。周辺部から出ていけなくなる」(浦川原区の方)等の意見も出されていました。
 市議会議員は地区代表か全市代表かという議論も活発でした。合併協議の段階では、旧町村内であまり聞くことのなかった意見がきょうは出ました。「地区から議員が出ていないということを言う段階ではなく、いまは全市一体になって考えるべきだ。地区にこだわった議員では役に立たない。全市を回って活動を」(清里区の方)「近所の人に頼めばいいという時代は終わりだ。地区制をなくして市全体を考えて良くしてほしい」(安塚区の方)等です。
 これまで、日本共産党議員団では「全市1区、定数は38人で」と主張してきました。きょうの市民の皆さんの声をもとにして、さらに議論を深めていきたいと思います。
 


2009年01月31日

初めてガス水道労組の旗開きに参加

 昨晩、初めてガス水道労組の旗開きに参加しました。日本共産党を代表しての参加です。参加者数20数人のこじんまりした集いでしたが、初めて出会った組合員のみなさんと市政に関するいろいろな情報交換ができ、良かったです。また、筒井代議士、小山県議、市職労、新教祖の代表など来賓の人たちとも話ができました。とくに、小山県議からは貴重な県議会情報を伝えていただき、日本共産党の竹島県議のがんばりなども確認できました。会場では、秋の市長選をめぐる動きについて関心が高まっているなと感じました。私たちの党としても早めに動きださなければなりません。
 昨日は中心市街地活性化対策特別委員会、文教経済常任委員会と続きました。中心市街地活性化対策特別委員会では旧高田共同ビル再生計画中の市道廃止をめぐり、川沿いの市道の拡幅、ビル南側に歩道を新設する案が市側から示されました。地元町内会での説明会も一昨日、昨日の夜に行われました。結果は後日、報告されるでしょう。文教経済常任委員会は小木直江津航路問題、直江津図書館問題、学校給食、㈱よしかわ杜氏の郷問題と重要問題が目白押しでした。市議団ニュースなどで内容をお知らせしていきたいと思います。


2009年01月27日

地域福祉総合拠点を視察

 朝から夕方まで市役所及び高田でした。29日は中心市街地活性化問題、来月5日は通学バス問題の市民懇談会です。いずれも党議員団主催のテーマ別懇談会の一環。遅れている宣伝物の作成、当日用のスライドづくりなどで忙しさがピーク状態となっています。
 ほとんど市役所での仕事でしたが、午前中、1時間ほど視察に出てきました。視察先は旧県立高田盲学校の敷地・校舎を利活用した上越地域福祉総合拠点です。施設整備基本方針では、①既存施設を利活用した老若男女、障害の有無を問わず、すべての人が集う施設にする、②だれもが使いやすい施設にする、③地域の施設や機関との連携及び調整・指導機能をもたせる、④地域に溶け込み、親しまれる施設にすることなどが掲げられていました。外から見たことはあっても、中へは初めてです。どんなふうになったか関心を持って参加してきました(画像は体育館を見ている時のもの)
 改築工事は最終段階にきており、とてもきれいになっています。中庭を囲んで3階建ての建物が東西南北にあり、そのなかに子どもからお年寄りの福祉、その他いろいろな空間があります。きょうは担当課長が案内役でしたのでついて行けましたが、初めて訪れた人にはちょっとわかりにくいだろうなと感じました。備品も入り始めていました。最新の備品です。地域の人たちとの交流スペースは畳が敷いてありました。でも壁は学校時代の構造のままでした。木の壁にして暖かさが欲しかった。ま、でも、施設は人が入って活用してみて評価できるようになります。老若男女、いろんな人たちが大勢集うようになってからいま一度行ってみようと思っています。
 


2009年01月26日

農業政策全体がどうなっているかを意識して

 午前は市議会中山間地対策特別委員会でした。テーマは中山間地域農業をどうするかです。市の農林水産部の幹部から上越市の農業の現状、主な施策、国の施策と最近の動向について説明を受け、質疑を行いました。
 これまで中山間地域農業について、個別の問題で質疑をやったことはありますが、きょうのように農業政策全体がどうなっているかを意識してやったのは初めてです。環境保全型農業の展開、中山間地域等直接支払制度の推移と課題、担い手の育成と確保、集落間連携など、とても勉強になりました。
 質疑では中山間地域農業の担い手問題に関心が集まりました。私は、「中山間地域が生き残れるかどうかは、若者の農業参入への思い切った支援ができるかどうかにかかっている。最低でも3年、できれば5年間、所得補償をする施策の実施と総合的な支援体制の構築を」と訴えました。若者の農業労働者としての職を求める動き、農業参入の機運が高まっている時だけに一時も早く、魅力的な政策を打ち出すことが必要です。当面、新年度予算編成が勝負ですね。
 また、見逃すことのできない動きとして農地制度改革プランをとりあげました。昨年12月の上旬に発表されたプランの中身は、国の権限の強化、農業生産法人以外の農業参入など問題だらけです。農業委員会としても積極的に関係機関へ働き掛けを行うよう求めました。
 きょうの中山間地対策の会議は午前中のみ。質疑が盛り上がってきただけに、1時間ほどの質疑時間では時間が足りません。もう2時間くらい、じっくりと議論できればよかった。もったいない。


2009年01月21日

米麺試食

 きょうは食料農業農村議員連盟主催の研修会でした。テーマは、いま注目の米粉促進です。江川技術士事務所の江川和徳さんの講演で、米粉がパン、すいとん、フライドポテト風お菓子、餃子の皮などいろんな分野ですでに活用されていて、食品として大きな可能性を秘めていることが分かりました。米粉を使った麺は米としておいしいからおいしい麺になるとはかぎらない。米としておいしくない方がおいしい麺になるといいます。面白いと思ったのは、蒸した後、蕎麦のようにのし棒で生地を広げて活用する方法です。これだと、遊び心も持っていろんな形で食べ物をつくれると思いました。
 講演会の後の昼食会では、初めて米麺を食べました。製麺用の新品種「越のかおり(北陸207号)」を使った米麺です。蕎麦と一緒に出され、食べ比べができるようになっていましたが、麺がきらきらしてきれいでしたね(手前が米麺)。コシが強すぎて、食べやすさは蕎麦には及びませんでしたが、コメの風味があって今後の改良次第ではどんどん伸びていく食品だと感じました。家へも米麺を持ち帰ったところ、妻やこどもたちは「おいしい」を連発していました。


2009年01月20日

デジタルテレビ難民

 どこでインターネットに接続してもブロードバンドが利用できる。どこで暮らしていてもテレビが見られる。どこにいても携帯電話が使える。平成22 年度末までに、これを市内全域で実現させようというのが上越市の情報通信基盤整備方針です。きょうの総務常任委員会所管事務調査の課題の一つは、この情報通信基盤整備がこれまでどこまで進んだか、今後の課題は何かでした。
 私は2つのことをとりあげ、市当局にただしました。ひとつは、昨年7月に国が定めた「地上デジタル放送への移行完了のためのアクションプラン2008」で、公共施設におけるデジタル化改修は平成22年12月末までに完了させることを目標にしているにもかかわらず、上越市では完了させる計画ができていないことです。いざという時の緊急連絡手段としてテレビが重要な役割を持っていることを認識していれば、アクションプランに沿って対応するのが当たり前です。担当課長は、「(目標時を越えた整備計画を持っているところは)住民に迷惑がかからない施設だと思っているが、計画が不十分だった」と認めました。改善の動きを注視していきたいと思います。
 もうひとつは、デジタルテレビ難民がでないように支援策をとれ、ということです。チューナーであれ、地上デジタルテレビであれ、ただではありません。昨今の経済情勢の中にあって、マスコミでも思うようにデジタル化が進んでいないと報道されていますが、障がい者や生活困窮者の方などがテレビを見られないという事態を生んではなりません。国のアクションプランでも生活保護受給世帯に対する受信機器購入などへの支援が盛り込まれていますが、この点についての報告がまったくありませんでした。国がどう出てくるかを待つのではなく、市内でどうなっているかを調査し、どういうところにどういう支援をしていくか決めるべきだと主張しました。答弁に立った中川副市長は、「ご指摘の通り、ある日突然テレビが見れなくなくなるというのはゆゆしき事態だ。事前に入念な準備が必要だと認識している。テレビが見れない世帯がなくなるように最善の準備をしていきたい」とのべました。どんな具体策が出されるか、これも注目です。


2009年01月19日

第1回臨時市議会

 朝から各派代表者会議、臨時議会、吉川区地域協議会と続く、忙しい一日でした。
 各派代表者会議では総括質疑と一般質問のあり方について話し合われました。このなかで、いくつかの会派から総括質疑の持ち時間を一会派当たり30分にしたらどうかとか、一般質問の持ち時間を1人あたり年間で1時間にしたらどうかなど発言制限の提案が出されました。こうした提案は議会運営の「効率性」の観点から出されたものかも知れませんが、市民の負託にこたえて徹底審議することの大切さを再確認してほしいものです。私からは「発言時間の制限は議会の自殺行為。これまでの議会運営については上越市議会小史に書かれているように、改革の積み重ねの中での到達点だ。もし、さらに改革を進めるというなら、分かりやすさを追求して、本会議場でのプロジェクター使用ができるようにしてほしい」と発言しました。きょうの話し合いをふまえ、次回の会議までに各会派で検討してくることになりました。
 10時からは臨時市議会です。緊急経済対策ということで市は、2億6037万円の一般会計補正予算を提出してきました。これに対して日本共産党議員団の上野議員など4議員が総括質疑で登壇し、予算規模、今回の対策の特徴、今後の方向性などについてただしました。
 上野議員は3番手でした。これまで実態把握、雇用確保でどう動いたか、緊急経済対策の総合性、市独自の緊急雇用安定対策助成金のねらいと今後についてコンパクトに質疑を行いました。このなかで、緊急経済対策として雇用対策、中小企業支援の2つにしぼった理由について市長は、市民生活に密着し即効性がある点をあげ、「市内の循環を促し、お金が広く行き渡るものと期待している。できるかぎりの最大限の対策としてお願いした」とのべました。今回の補正で最も注目されているのは緊急雇用安定対策助成金制度です。この制度では補助対象期間が3月15日までとなっていることから、上野議員は、「年度末になってさらに離職者が増える可能性がある。その時のことを考えたら、ぜひ存続を図るべきだ」と追及しましたが、「国、県の動向を踏まえ、制度の継続、拡充を検討していきたい」との答弁がありました。
 同議員にとって総括質疑は初めてですが、これまでのキャリヤを生かした、論理性のあるいい質疑になったと思います。
 地域協議会は地元の吉川区の会議を傍聴してきました。地域事業見直しについての諮問に関する会議の傍聴は大島区に続いて2度目です。気になったことがいくつかありました。ひとつは、地域事業費についての数字です。諮問そのものには数字は書かれていませんが、資料のなかに当初の計画で示されたものより2割カットされたものが既定のものとして掲載されていたのです。また、各区の学校等の修繕費が地域事業のメニューとして当初からあったものとして扱われていました。これは、合併前からの一連の経過を知っている者としては理解できませんでした。十分な議論をしてほしいものです。


2009年01月15日

「合格祝い」

 午前中は胃カメラでした。午前9時過ぎには予約してあった医院へ行き、9時半から検査です。ベッドの上で横になり、胃カメラが口から食道へ、食道から胃へと入っていきました。自分の胃の中の様子を画像で見せてもらいながら、医者の説明も聞くというのは緊張します。胃カメラでの診断そのものは5分くらいで終わったのですが、麻酔が切れて、医者からの最終的な説明を受け、すべてが終わったのは11時半過ぎとなりました。心配したポリープはなく、結果はマルでした。大丈夫となると食欲が急速に出てきて、お昼は八宝菜とラーメンのセットを食べ、「合格祝い」をしました。
 午後からは市役所です。総括質疑の質問テーマを定めるために団会議で議論を重ね、事実経過や基本的なことでわからないことがあると担当課に訊く、それを繰り返しました。中身によっては、担当課と議論になることも。19日の総括質疑には上野議員から登壇してもらいます。


2009年01月14日

介護保険事業計画で骨太の議論

 歯医者、厚生常任委員会、党議員団会議と続くあわただしい一日でした。厚生常任委員会では、市が第2期障がい福祉計画(案)、第4期介護保険事業計画(案)、第5期高齢者福祉計画(案)を示しました。委員には事前に資料が配布されていて、しっかり読んできた委員の質疑は聴きごたえのあるものでした。
 市内には特養ホームに入ることのできない入所待機者が1200人ほどいます。新年度から3年間の計画期間中に整備を予定しているのは1施設100床です。現行の仕組みからいえば施設の整備拡大が保険料にはねかえってくることなどもあって、健康福祉部長は「かなりの決断」だとのべましたが、これに柳沢、平良木の2委員が「こんなことでいいのか」と反発しました。入所待ちで入れない人たちの立場にたてば当然の発言です。制度改正を視野に入れ、国にもっと働きかけを強めていく必要性が浮き彫りになった質疑でした。
 介護保険料についても質疑が集中しました。介護保険運営協議会が「極力引き上げを抑え、サービスを後退させることのないように」と答申している中で、市が打ち出した案は、第5段階の基準額で月額600円の引き上げ(率にして13.8%)、4950円でした。国が介護報酬3%引き上げについて具体化の方針を示した時に、5000円くらいになる可能性があるとの説明でした。過去2回も引き下げ、今回は世論に押されて引き上げを決断したのは政府です。柳沢委員の、介護保険料にはね返らないようにすべきとの主張に、部長が、「主張としては共感を覚える。そうしていきたいという希望を持っている」と答えました。「希望を持っている」というのが精いっぱいだったのかも知れませんが、「一緒にがんばりましょう」と言えば拍手が起きたでしょうに。
 注目の介護労働者の労働条件改善についても平良木議員などが質疑を行いました。私が2年前に一般質問で求めた市内の実態調査は集計作業に入っていて、3月議会前にはまとめられる見込みであることが明らかになりました。健康福祉部、特に介護保険課はこれまでも全国の先進を行く取り組みをしてきました。4月からの改定にむけて頑張ってほしいものです。


2008年12月26日

御用納め

 きょうは御用納めでした。午前は各派代表者会議があり、午後は市に対する新年度予算要求(画像)を行いました。いずれも短時間で終わったのですが、吉川区まで戻って仕事をするわけにもいかず、パソコンを使って、次号の市政レポートの準備をして過ごしました。
 市役所にいたのは夕方5時過ぎまで。さすがに、この日は、控室を訪れるお客は少なく、ほんの数人でした。でも、1年の最後となると、話題はこの1年間どうであったかというところに集中します。ひとりのお客は、党議員団はよくがんばったねとほめてくれました。具体的な話になったのは、図書館問題で議員団として取りくんだ緊急議会報告会、㈱よしかわ杜氏の郷問題での全世帯アンケート、そして12月議会での修正案の提出です。まだまだ不十分さがあるものの、いずれも今後の議会改革に影響を与える出来事だったと振り返りました。これらのことは議員団でも議論し、教訓をまとめておく必要があると感じました。
 きょうは、この冬一番の大荒れでした。夕方の電車は大きく遅れ、運休したものもありました。高速バスに乗って帰宅した妻もダイヤの乱れでたいへんだったということです。


2008年12月18日

3会派共同で修正案提出

 12月議会の最終日でした。深夜、上野議員宅から戻って、3時間ほど睡眠をとり、「しんぶん赤旗」の早朝配達をした後、午前7時55分には市役所に到着しました。議員としては一番早い登庁です。早く市役所に行ったのには理由があります。これまで準備してきた議案の修正案、及びその趣旨説明を議会事務局の力も借りて最終チェックしたかったこと、そして他会派議員にも働きかける時間が欲しかったからです。

 午前9時からは議会運営員会です。それまでにチェックを終え、議運に修正案を配布しなければなりませんでした。8時20分には用意した文書のチェックを終え、後は他会派との交渉です。議案提案権は日本共産党議員団が春の市議選で4人になったことで獲得していますが、行使にあたっては幅広く同調者を集め、行使したいと考えていました。私の次に市役所に到着した議員は、一人会派「一人会爽創」の滝沢一成議員でした。彼に修正案について説明し、議案の提出者に加わってもらいました。それから、同じく一人会派「緑の会」の中川幹太議員にも名を連ねてもらいました。あと、複数議員で構成しているいくつかの会派の議員と話をしましたが、代表がまだ来ていなかったり、会派として検討してもらう時間がとれないことなどから同調を得るには至りませんでした。修正案提出の最終判断を昨晩にした以上、時間の制約があり、これが限界でした。

 党議員団メンバーには8時半に集合するように連絡しておきました。それぞれ討論原稿を用意するなどの任務分担をしてありましたから、そのチェックと、議案提案権行使及び一連の議案への態度表明などで最終確認をしました。本会議開会前の時間帯で、きょうほど緊張感あふれた日は経験したことがありませんでした。

 議運が終わり、本会議は午前10時開会です。常任委員長報告に続いて、上野議員が登壇し、一般会計補正予算案の修正案を提案しました(画像)。修正案は、㈱よしかわ杜氏の郷出資金1億2200万円を減額し、14款予備費に同額計上するという内容です。

 同議員は説明の中で、「これまでの質疑のなかで市当局は、市とJAえちご上越、㈱よしかわ杜氏の郷の間で再建策について協議を継続中であり、『全体的なことについては、現役員とJA、それから市の間でいわゆる議会に提案する内容のすれ違いがないように覚書はかわしていきたい』と答弁してきた。ところが、議案を本会議で採決するきょうの段階になっても、覚書が交わされたのかどうか、最新の合意内容はどうなのか明らかにされておらない。これまで、民間スポンサーの問題ひとつとってみても、より具体的な説明をと求めても、市当局は、いま少しの時間をいただきたい、という言葉を繰り返してきた。市議会に対する結果報告はいまだにない。日本共産党議員団では、こうしたなか、吉川区の全世帯を対象にしたアンケートに取り組んできた。内容的には、11月中旬段階での3者合意をふまえた設問だが、このうち、1億2200万円を市が増資することについては60.8%もの人たちが反対の意思表示をされた。また、会社の再建存続に関しても61%の人たちが『やめたほうがよい』と回答された。このアンケート結果は重くとらえなければならない。いうまでもなく、11月中旬段階ときょうの段階では、3者合意の中身に新たな展開があるはずだ。最新の合意内容を十分に説明した後、改めて、吉川区住民の皆さんの民意をしっかりと把握する必要がある。それゆえに、いったん、㈱よしかわ杜氏の郷出資金を減額して予備費に計上しておく。そして、吉川区住民の皆さんの合意が得られた場合は、所定の手続きを経て予算執行するという形をとるべきだ」とのべました。

 この修正案についての質疑はありませんでした。どういう質問が出るか、質問が出た時にどう答えるか、昨晩から上野議員と準備をしてきたものの、緊張しました。これまでの具体的な経過など踏み込んだ質問があれば、私が答弁する以外にないと思っていましたから。修正案は賛成少数で否決されましたが、修正案に名を連ねた6議員のほか、「一義の会」の永島義雄議員も賛成してくれました。うれしかったですね(修正案の採決)

 原案の採決にあたって党議員団は、棄権しました。理由は、市とJA、会社が最終合意した内容を議会や市民に示さない。その内容で民意も確認しない。そういうなかでは、賛成も反対もできないと考えたからです。採決の結果は反対が3で、賛成多数で可決成立しました。

 私たちはこれまで、㈱よしかわ杜氏の郷をできたら残したい。しかし、その場合、①市、JA、会社の役割と責任が明確になっているかどうか、②今後の経営改善計画が現実的で実現可能なものになるかどうか、③経営改善計画をしっかりとになえる新経営陣が登場するかどうか、④(3者合意などを)吉川区住民に十分説明し、ぜひこれでやってほしいという意思確認がされるかどうか、が判断のモノサシになるなると繰り返しのべてきました。今回のような状況の中で、市議会が結論を出したことは残念に思います。

 今晩、上野議員から電話が来ました。市が緊急経済対策本部を設置し、雇用対策などに乗り出したことがうれしかったのです。上野議員が一般質問で提案したことといくつか同じ内容が入っていたこともあって、「質問して良かったよ」と声がはずんでいました。きょうもそうでしたが、今定例会では、平良木議員といい、上野議員といい、わが議員団のメンバーがいい働きをしてくれました。

 
 


2008年12月16日

一般質問最終日

 昨日から生活相談が2件あって、きょうは早朝から動きました。そのうちの1件は、相続問題です。昨晩電話があり、一時も早く来て相談に乗ってほしいと言われていました。朝早く起きてそのお宅に出かけましたが、予想外に簡単なことだったのでホッとしました。どんなに簡単そうに見える問題であっても、相談者の方が重大だと認識されていることが多いのが実際です。うまくいってくれるといいのですが。
 市議会は一般質問の最終日でした。これまで木浦市長を評価していた議員が、市長の姿勢の変化を執拗と思えるほど追及していたのが印象に残りました。一般質問の初日の日記に「市長派の論戦が変わり始めた」と書きましたが、きょうの質問は事実上の「市長との決別宣言」という感がしました。
 昨晩の㈱よしかわ杜氏の郷アンケート結果は大きな波紋を呼んでいます。きょうは他会派議員が次々とわが議員控室にやってきて、杜氏の郷についての議論をしました。アンケート結果をどう見て、議案にどう対応するか。夕方から、党議員団で意見交換しましたが、慎重な対応が必要だということになり、結論を出すには至りませんでした。明日は朝から一日中、忙しい日となりそうです。


2008年12月13日

他会派の質問に学ぶ

 おはようございます。昨晩は少しアルコールを口の中に入れただけでぐっすりと眠ってしまいました。一般質問が3日連続であり、疲れがたまっていたのかも知れません。
 さて、昨日の一般質問では6人が登壇しました。いずれも他会派議員の質問でしたが、とても勉強になりました。何人かの質問にふれたいところですけれども、きょうはフル回転で「しんぶん赤旗」日曜版を配達しなければなりませんので、市教委の「スク-ルバス等運行の新基準(案)」に関する柳沢周治議員の質問についてだけふれておきたいと思います。同議員の質問は論点整理のうまさと切り口に鋭さがあることで定評があります。きょうの質問展開は、その背景に日頃の勉強の積み重ねがあることを感じさせるものでした。
 今回の問題は13区の住民にとって極めて関心の高い住民サービスだ。14通りの方法をひとつにまとめようというのですからなかなかむずかしいところがあると思うが、着地点を誤ると「こんな合併ならごめんだ」ということになりかねない。こう切り出した同議員は、まず見直しにあたっての基本的な理念を問います。そのなかで、「自分が考える理念は教育の機会均等という理念だ。(そこから出発すると)この問題では、2つの視点が大切になってくる。ひとつは、同じ教育を受けるのに様々なハンディを軽減するという視点。いまひとつは、子育て支援から軽減を図るという視点だ。どう考えるか」とのべ、質問を展開しました。
 続いて同議員は、教育長にゆだねられた「特例の範囲」について切り込みます。これは、小学校3キロ、中学校5キロという通学距離以下のところにたいする支援の「特例」ですが、そもそも3キロ、5キロという通学距離を線引きの根拠にしたことが適当であったかどうかと疑問を呈し、一定基準以下、地域事情の範囲というものが見えてこない。いままで認められてきたケースが認められないとしたら問題だ、とせまりました。通学支援の線引きとなった3キロ、5キロというのは合併協議の合意事項ですが、そこまで踏み込んだ質問は、いつも市民の目線で考える視点を持っていないと出てこないものです。
 柳沢議員の今回の一連の質問は私の一般質問とダブるものです。同議員の質問で、改めて「教育の機会均等」の重みを感じました。このやり取りを聴いていて頭に浮かんだのはこの春だったでしょうか、岩波のブックレット(『格差社会と教育改革』)に載った北大の山口二郎さんと東大の刈谷剛彦さんの対談でした。きょう、明日の時間の中でもう一度読み直して、同議員の質問をさらに深められればいいなと思っています。


2008年12月10日

市長派の論戦が変わりはじめた

 市議会はきょうから5日間、一般質問です。事前に配布された通告一覧表を一読して、これまでと論戦が変わりそうな予感がしました。これまで木浦市長を支えてきた人たちの質問内容を見て、これまでよりも市長との距離が長くなったことを感じたのです。なかには、距離が長くなるというよりも、不支持へと発展しそうなものまで出てきました。
 実際、きょうの質問の展開はその通りの展開となりました。「世の中で一番悲しいのは仕事がないことだ。この程度で緊急対策と言えるか。来年の前倒しでしかないではないか。いまの(不景気の)現状を生身で感じてほしい」。経済の低迷に対する対応に生ぬるさを感じて、思い切った緊急財政出動への転換を求めたのは江口議員でした。3年前の市長選では、昼休みにもかかわらず、上越大通りでドライバーに手をふっていた人です。今年からコメの生産調整配分の方法が中山間地に不利になったと、元に戻すよう訴えた武藤議員からは、「最近、市の幹部の顔が見えないと言われている」と苦言。創風クラブ代表の滝沢議員は、同クラブの議員が3か月前、保倉川放水路問題で市長が地元に入るように訴えたにもかかわらず、入っていないことを厳しく指摘しました。いくら、質問の最後に、「市長への激励だ」と言っても、それまでの発言は明らかに不満の表明と受け取れる内容でした。
 市長選まであと1年を切りました。「公約した92項目中83項目について目標を達成した。どの分野も90%以上の達成率だ」「おしなべて成果をあげたと評価している」と言う木浦市長ですが、再出馬については、今回も、「忙しくて、じっくり考えるゆとりがない」と態度を明らかにしませんでした。


2008年12月09日

市民の意見を尊重すること

 市の政策立案などの段階で市民の意見を聴く手続きを定めるパブリックコメント条例づくりが大詰めを迎えています。きょうは総務常任委員会でその素案が示され、調査が行われました。
 この条例づくりで私が最もこだわってきたのは、市に提出した意見をとことん尊重する内容にすることでした。それは、直江津図書館問題でパブリックコメントが行われたものの、意見の提出者に対して意見をどう扱ったかお返ししないうちに議会提案されたことが頭にあったからです。一生懸命考え、こうしたらどうだろうと提案した人たちにとって、とくに提案が採用されなかった人たちにとっては、じつに不愉快なことだったはずです。「意見や提案を尊重する」ということはどういうことか。そこでは、採用するかしないかも大事ですが、採用しなかった時に、なぜ採用しなかったかについて市の考えをキチンと示して次の段階に進むすことが重要なポイントのひとつだと思うのです。
 今回の上越市の素案では、この点で、大きく一歩を踏み出した内容になりました。素案では、「市長等は、提出された意見を尊重し、計画等の意思決定を行わなければならない」「意思決定を行ったときは、速やかに提出された内容及び提出された意見に対する市長等の考え方を公表しなければならない」という文言が入ったのです。きょうの会議で市側は、提出された意見についてどう扱ったかを速やかに明らかにしたうえで次の行動段階に進むことを条例の逐条解説でより詳しく書き込みたいとものべました。
 お昼の休憩時間、党の議員控室では、直江津図書館問題での論戦が実ったね、と話題になりました。


2008年12月08日

㈱よしかわ杜氏の郷への増資、委員会で可決

 今議会で最も注目されている文教経済常任委員会が開かれました。きょうは、㈱よしかわ杜氏の郷を中心とする第三セクターについての質疑が活発に行われました。
 市が管理している施設については指定管理者制度を導入しているところがほとんどです。今回、いくつかの施設で、指定管理者の指定が議題になりました。議論のなかで注目したことのひとつは、永島委員の発言です。永島委員は、選定委員会の構成メンバーをどうするかについて、「実際、経営に携わっている人が少ないのではないか。現場で汗水だして働いた人を入れた方がいい」と提案しました。これは一考に値するものだと思いました。また、党議員団の上野委員は市が議会に報告している「出資法人等経営状況報告書」の中の「経営状況の予備的診断」の評価の仕方について言及、A1(単年度黒字。健全又は複数年の経過で判断を要する)という評価をしてしまうことが会社経営の総合的な判断として良好であるとみなされてしまいがちであり、問題だとのべました。この点は先の総括質疑でも矢野議員が問題にしていましたが、再検討すべき課題だと思います。
 さて、㈱よしかわ杜氏の郷へ市が1億2200万円の増資をする問題です。3日の総括質疑から5日を経過していますので、きょうの時点でどれだけ深まるか、3者協議での新たな到達が報告されるか、大きな関心を持って傍聴しました。
 結論から言うと、期待した新たな報告はほんのちょっぴり、議論もほとんど深まりませんでした。何人かの委員が会社の新役員体制について、もっと踏み込んだ答弁をと求めましたが、答弁は3日の総括質疑のレベルと比べてもあまり深まりのないものとなりました。例えば、「市として(社長をどうするかなど)どういう提案をしていく予定なのか」という質問がありましたが、提案ともいえる言及はまったくありませんでした。
 これまでよりも一歩踏み込んだ答弁があったのは民間からの役員、吉川区からの役員に関してぐらいなものです。澤海産業観光部長はそれぞれについて、「酒の業界というよりは杜氏の郷のいまの販売ルート、いまの支配人とも協調しながら売上を伸ばしていける人材」「区民の方から認知していただける方はだれか、ファンクラブや地域協議会などの方から意見を聴いている」とのべました。あとは、「最終的な調整をしているところ。もう少しの時間をいただきたい」との繰り返しです。この言葉は、これまでの委員会でも何回も使われてきた言葉です。この時点に来ても、まだ使わなければならなかったのでしょうか。
 きょうの委員会での議論は役員体制、市と地域協議会との関係に関するものが中心でした。最後の採決、これは増資分を含んだ一般会計補正予算ですが、党議員団の上野委員と市政クラブの2委員、合わせて3人が退場・棄権するなかで行われました。賛成は創風クラブ、公明党など7、反対は無所属の永島委員のみでした。党議員団は採決直前の打ち合わせで、きょうの議論では㈱よしかわ杜氏の郷を安心して存続させられる担保がない、また区民アンケート(15日開封、集計)での世論の確認ができていないなかで賛否は決められない、として棄権を決めました。


2008年12月05日

賑わう党議員控室

 きょうは建設企業常任委員会でした。このところ、お昼の時間帯や休憩時間に他会派の議員が私たちの議員控室に次々とやってきて、直前の論戦のことや市政について語り合う機会が増えています。きょうも保守系の会派の議員がやってきて、昨日の厚生常任委員会の論戦について評価しあったり、趣味について語っていきました。本会議場や委員会室を離れた時は、与野党関係なく、こういう交流ができるのはとてもいいことだと思います。
 私は、きょうは少ししか傍聴できませんでした。母の通院に付き合わなければならなかったからです。84歳ともなると、何から何まで面倒をみてやらなければなりません。エレベーターの乗り降りも分からない、かかる科の窓口で何をしていいかもわからないなど結構、てがかかります。
 今朝は朝早く起きて市政レポートを作成したため、病院から家に帰るまで、あくびが出るわ、出るわ…。家に着いたとたん、とうとう車の中で眠ってしまいました。暖房を切った後で、1時間近くも寝たことで、どうも風邪をひいたようです。夜の議会報告会は、リポビタンDを飲んでなんとか切り抜けました。きょうは早めに布団に入ります。


2008年12月04日

厚生常任委員会

 きょうは厚生常任委員会でした。最も議論になったのは、旧県立高田盲学校の校舎・敷地を利活用し整備を進めてきた上越市福祉交流プラザの設置条例です。同施設は福祉の総合拠点ともいうべき施設で、市や社会福祉法人などが主体となるいろいろな支援や相談事業などを行う場となります。委員からは、各種支援センターのオープンしている曜日以外の貸し館としての活用や喫茶・売店をNPO法人にやってもらうことになった経過などについて質問が相次ぎました。きょうは、これまであまり目立たなかった小林章吾委員が積極的に手をあげ、「質問を始めたら止まらない」(本人)ところを見せ、注目されました。同施設は、貸館としては平成21年3月1日から、その他は4月1日供用開始となる予定です。
 委員会は午後3時前(?)には終了。その後、一般質問の質問取り、党議員団会議と続きました。私の一般質問は、災害対策、裁判員制度、そして通学支援制度・スクールバスの見直しがテーマです。順番は20番目ですので、早くて12日の夕方、遅くとも15日の午前になる見込みです。


12月議会はじまる

 おはようございます。このところの睡眠不足がたたって、日記を書かずにダウンしてしまいました。
 昨日から12月定例議会がはじまりました。今回の定例会で最も大きな関心を寄せられているのは㈱よしかわ杜氏の郷への市の増資、1億2200万円が認められるかどうかです。昨日の総括質疑でも、6会派の代表が登壇し、現在の会社経営陣の責任の取り方、新たな役員体制などについていろいろな角度から質疑が繰り広げられました。
 昨日の論戦の中で、いくつか新しい展開が確認されました。これまで、会社の現経営陣は2100万円を出資することで責任を果たすとされていましたが、この出資分、及び会社経営陣がいま持っている75万円の株を含めて市に無償譲渡することが明らかになりました。おそらく、最近の3者協議で一定の合意をみたのでしょう。これは、市民説明会でのアンケートなどで「責任の取り方として不十分」という声が多数あったことを配慮したものと思われます。また、新役員については12月19日に予定されている臨時株主総会で選出されるとこれまでも説明がありましたが、そのうちの1名は市から市長または副市長が入ること、JAから1名入ること、吉川区から2名出てもらうこと、このほか、民間から1名入ってもらうとの答弁がありました。役員をどうするかについては、市とJAの2者協議で詰めているとのことでしたが、具体的な名前は株主総会まで明らかにできないとのことでした。
 注目のスポンサー企業名は昨日の段階でも明らかにされませんでした。質疑全体を通じて感じたのは、市議会全体から予想以上の厳しい目が注がれているということでした。それともうひとつ、これまで市議会に報告してきた市、JA、会社の3者協議の到達点と新たな到達点でどこがどう変わったかの説明があると、質疑はさらに深まったと思います。
 この㈱よしかわ杜氏の郷問題は、8日の文教経済常任委員会で細かく議論されるはずです。場所は市役所5階の第1委員会室で、午前10時からです。


2008年11月26日

パブリックコメント条例素案の検討

 市民の声を市政に反映させて市民参画によるまちづくりをすすめることは重要なことです。きょうの市議会総務常任委員会では、その手法のひとつ、パブリックコメント制度の条例化について議論が行われました。
 すでに、市民の声を聞く会や市民検討会などを経て、条例素案が出来あがりつつあります。委員会に示された概要によれば、目的は、「自治基本条例に基づき、市民との情報共有と市民参画の推進」とあります。次に何を対象にするかですが、この点については、①市の憲章、宣言または基本的な計画若しくは指針、②市の理念又は基本方針を定める条例、③市民に義務を課し、又は権利を制限する条例又は規則など、とされています。ここでは何を対象としないかについても明らかにしています。意見提出期間は、これまでの「おおむね1月」を「30日以上」とすることに。やむを得ず30日以上の期間を設けることができない場合は理由を公表して実施するとされています。意思決定及び結果の公表ですが、提出された意見を尊重することはもちろんのこと、提出された意見に対する考え方を公表する義務を明確にすることも定められる、となっています。
 今回の条例化にあたっては、6月議会で大問題になった直江津図書館・社会教育館についてのパブリックコメントの扱いをどうしたか、を抜きに議論できません。行政側の「時間がないという都合」で期間を短くしたこと、寄せられた意見についての検討結果を返さない段階で議会提案したことなどが市民や議会から不信を招くことになりました。
 きょうの委員会で行政側は、素案そのものを示さず、概要だけ委員会に公開して委員の声を聴こうとしました。これでは政策形成過程が見えませんし、自治基本条例が定める、「市長等が市民に対して、政策の立案、実施、評価と見直しに至るまでの過程と内容について説明責任を負う」ことに照らしてもおかしいので、指摘しておきました。また、パブコメの結果を返さずに議案提案をすることができない内容にするよう求めました。次回の委員会は来月の9日の予定です。どういう素案が出てくるか、よく見て、しっかり意見を言いたいと思います。


2008年11月25日

商工会議所との懇談、特別委員会視察、そして地域協議会

 きょうは盛りだくさんです、書くことがいっぱいあって。今朝は8時半頃に家を出て、まず総合事務所へ。途中、平和橋を渡った時に正面に見える吉川中学校が朝日を浴びてとてもきれいに見えました。ここ数日、雨が降りパッとしない天気でしたので、今朝の田園風景はさわやかで気持のいいものでした。何枚かの風景を写真におさめ、記録しました(画像は尾神岳)。いろいろな活動をして、家に戻ったのは午後11時過ぎとなりました。

 午前11時からは上越商工会議所で懇談会です。日本共産党の緊急経済提言を中心にして染谷浩専務理事、田中孝司中小企業相談所長と懇談させていただきました。こちらは、山口典久衆院比例北陸信越ブロック比例候補、橋本正幸衆院新潟6区候補、党市議団(平良木議員は年金者組合の行事に出席)でした。
 山口さんが提言について説明したあと、染谷氏より市内の企業をめぐる状況などを報告していただきました。市内の企業でも海外に進出しているところがあること、昨年10月から始まった責任共有制度(これまで、信用保証協会が保証した事業資金の借入は、原則として、信用保証協会が借入額の100%を保証していましたが、『責任共有制度』の導入により、信用保証協会が保証する割合が借入額に対し外形上80%となりました)が大きな問題になっていることなど教えてもらいました。
 全体として私たちと考えが一致するところが多いのにはびっくりでした。話題の定額給付金問題で染谷氏は、「そんなことよりも定額減税の方が効果がある。安易な消費税の引き上げはすべきでない。中小企業予算というものを早期に実行していただきたい」とも言われました。山口さんと一緒に他団体と懇談するのは初めてでしたが、演説同様、とてもソフトな語りで学ばなければと思いました。

 午後は市議会中山間地対策特別委員会です。合併前上越市の区域にある中山間地、桑取地区を現地視察し、地元住民と懇談させてもらいました。海岸部の有間川からいきなり開拓地へ。たくわんにぴったりの大根がハサにずらりと並んでいます。ハサはいくつもあり、見事な光景でした。道路沿いには用水路があって、きれいに整備されていました。棚田もたくさんあって、天水田では代かきをして水をためています。こういう景色を見るとホッとしますね。
 標高100メートルくらいの棚田の見える場所で地元の篤農家・曽我文隆さんから地域の課題について話していただきました(画像)。農地をどう守っていくかが大きな問題だ。68歳になろうとしている私はまだ若手、あと4,5年経つとどうなるか心配だ。農業がだめになったら集落や地域がだめになる。担い手をどうするかも問題だ。私も新規就農者をひとり預かっているが、資本力もないので、育てていくのがたいへんだ。それに採算がとれるかどうかも不安だ。この辺では10アールあたり15万円ほどコストがかかる。1俵2万円くらいにならないと経営は成り立たない。6年ほど前から自分で作ったものは自分で販売しているが、こういった地区の農産物は差別化して販売しないと成り立たない。行政からもぜひ支援をしてほしい。曽我さんは消費者と直接結びついた経営をされていて、売る米の値段は農協出荷よりも2倍以上高い価格となっています。これを広めたいとも言われていました。話はリアルで、とてもわかりやすかったです。
 桑取小学校のそばにある地域のセンターでは桑取地区の町内会長さんたちや団体のリーダーの皆さんと懇談しました。ここは市議会の若手のホープ、中川議員の地元です。彼を応援した人たちの熱気が伝わってくる懇談会でした。中山間地の直接支払制度は、これまでも農道の舗装など大いに役立った。ぜひ存続させてもらいたい。都市計画の線引きの問題があって家も簡単に建てられない。何とかならないか。今年のコメの生産調整では、平均反収の低いところが増やされた気がする。市長に直接話したがすでに配分が終わっているということでだめだった。19年度の形に戻してほしい。農地・水・環境など事務手続きを簡単にしてもらいたい。次々と要望が出て、すごいエネルギーを感じました。
 きょうの現地視察は市のマイクロバスに乗って出かけました。いつものことながらバスの中は賑やかです。特別委員長に昨日入手したばかりの『限界集落と地域再生』(新潟日報事業社)を見せたら、「おれに売ってくれ」と言われ、手持ちの本がなくなってしまいました。

 きょうの夜は吉川区地域協議会です。連日のように書いている㈱よしかわ杜氏の郷問題についての審議が行われました。
 冒頭、総合事務所からこれまで取り組んできた市民説明会などの結果について報告がありました。7か所で行われた市民説明会の参加者は報道関係者を除くと135名にのぼったそうです。会場でとったアンケートの集計も発表されました。回答を寄せた人数は84名、参加者全体の62.2%でした。吉川区の地域事業費を使い増資により長期借入金を一括返済することについては、「ぜひ存続させたい」が32.9%、「やむを得ない」37.8%、「存続させたくない」22%でした。また、経営者の責任の取り方については、市とJA、会社の3者協議で、2100万円を出資し、総退陣するという方針を出していますが、これで「責任を果たしている」とする人が24.4%、「重すぎる」が12.2%、「今回の負担では不十分」50.0%となりました。経営者責任を追及する声がきびしいのが特徴です。この点について、総合事務所では、「今後、2者協議で詰めていく必要がある」とのべていました。
 審議では、市長が今回の件で地域協議会に諮問しなかったことをめぐって議論沸騰しました。「われわれはいずれ諮問があるということを前提にして勉強会をやり、要望書も出してきた。なぜ諮問しないのか」「1億2200万円を地域事業費から出すことは当初の計画段階(吉川区の地域事業費で何をやるか)では想定外だったはず。ここへきて諮問がないのはおかしい」「私も諮問はあると認識していた。(元議員など)ベテランが地域協議会委員にきているわけではないので、行き違いはあった。地域協議会って何なんだ。これでは次のなりてがいない」等の声が相次ぎました。地域協議会では、最終的に議会での審議を見据えながら、いま一度意見書を出すことを確認しました。
 きょうの会議には市民クラブ、公明党の議員、4名(私も入れて5名)が傍聴に来ていました。これから先がたいへんです。


2008年11月20日

もっと市民の中へ

 午後から長峰町内会で議会報告会(画像)をやりました。長峰は㈱よしかわ杜氏の郷のすぐそばの町内会です。地元中の地元、と言ってよいでしょう。ここの人たちは㈱よしかわ杜氏の郷の問題をどんなふうにお考えなんだろう、とずっと思っていました。急なお願いにもかかわらず、7人の方が参加してくださいました。また、市議会文教経済常任委員会の小関さんと上野さんも出かけてくださいました。ありがたいことです。
 会では、私が報告を行い、その後、懇談に入りました。いまから9年前まで町内会の幹部だった人は、「杜氏の郷は長峰の1等地だったところだ。毎日、地権者会議を開いて話し合い、提供した。それが廃止となると残念だ。何とか存続させてほしい」と発言されました。また、別の人たちからは、「できるだけ存続させてもらいたいが、吉川区の地域事業費を使うというのはどうか」「賞に入ることと別に、みなさんの好むお酒を造っていただきたい」などのご意見を寄せていただきました。報告会をやってよかったと思いました。今月は忙しい日程ですが、区内で数か所やりたいと思っています。
 夜7時からは市議会主催の議会報告会です。17日に続いて今晩は大潟区コミュニティプラザで開かれました。議員や行政の人たちをのぞいて30数人の人たちが参加してくださいました。「年金から住民税を天引きするなんて人権無視だ。滞納が多いから安易に認めたのではないか」「住民税の前にすでに介護保険料などが天引きされている。これらがどうであったか検証した上で賛成したのか」「市長は一度も地域協議会に顔を出したことがない。議長や委員長は出たことがあるか」「こういう会はまったく有意義だ。しかし、議員さんがここに大勢おられるのはもったいない。次回は何班かに分けて報告会を広めてほしい」などたくさんのご意見・ご要望が出ました。
 17日と今晩の報告会を通じて思ったことは、議会はもっと市民の中に入って、市民の皆さんの声を聴くべきだということです。この、ごく当たり前のことをもっと追求してこそ、市民に開かれた議会になると思います。市民の方から出されたご意見の中には、議員が気付かない視点もあります。こうした報告会を重ねることによって、論戦も充実するかも知れません。


2008年11月18日

大切なことを忘れていませんか

 きょうの文教経済常任委員会は緊張感あふれた委員会でした。㈱よしかわ杜氏の郷の再建問題で市は、JA、会社とのこれまでの協議の到達点について報告し、意見を聞きました。
 私たち党議員団が注目してきたことがいくつかあります。これまでの会社の経営陣の責任分として増資する額はどれくらいになり、そのなかで各役員の増資割合はどうなるか。最大の株主であるJAえちご上越が増資に応じるかどうか。新経営陣がいつからスタートし、どんな体制になっていくのか。新たに参画を求めるとしていた民間企業はどこか、などです。
 3者協議のなかで会社への増資については、金融機関から求められる予想損失補償額相当分、1億2200万円を市が増資する。現経営陣は役員が会社へ貸し出した金額プラスアルファ2100万円を経営者責任分として出資する。JAは増資はしないが、会社が軌道に乗るまで当分の間、職員派遣を続けることになりました。会社経営陣の増資額は妥当かどうか、役員の出資割合はどうかという質問には、「役員の中にはすでに現役を退かれている人が多い。そのなかで出ている(数字だ)。出資割合が確定しているかどうかは感知しているところではない。役員さんたちの話し合いの中で精いっぱい出せるところを出されてきた」と市側は答えました。
 会社経営陣は一時も早く交替し、出直し、そのなかで再建策を…今回もそうした発言が委員の中から出ました。株主総会など所定の手続きが必要ですので一定の時間がかかります。市側はこの点について触れ、次のようなスケジュールを示しました。12月の段階で臨時株主総会を開催し、1月から「暫定政権」(市担当部長)についてもらい、コンサルタントと成功報酬的な契約を結んで新しいやり方をやってみる、次期(来年7月1日から)から新たな経営陣が参画する、というものです。注目の新たなスポンサー企業とはまだ協議中とかで、現段階では名前は明らかにされませんでした。
 こうした到達点に立って、市は12月議会に増資を含んだ一般会計補正予算を提出することを明らかにしました。12月議会の日程は25日の議会運営委員会で決まりますが、市では、それまでに吉川区内7か所で市民説明会を設け、十分な説明のうえ理解を求めていくということです。後は吉川区地域協議会への諮問をどうするかです。これは遅くとも議会開会日までに諮問し答申を得ることになると思っていたら、小関議員の質問に答えて、諮問しないで上程していく方針だという答弁がされました。これには唖然としましたね。
 上越市地域自治区の設置に関する条例の第7条2項に掲げられた「地域協議会の意見を聴かなければならない」対象ではないから諮問しないというのですが、そもそも地域の重要課題について関係住民の声をちゃんと聴くために地域協議会が設置されたはずです。同条の1項に照らしても、市長が諮問することは、今回の場合、当然だと思います。日程に追われ、大切なことを忘れていませんか、と言いたい。
 きょうの文教経済常任委員会には吉川区から地域協議会メンバーなど7人が傍聴されました。


2008年11月17日

上越市議会が初の議会報告会

 上越市議会始まって以来の市議会主催の議会報告会が市民プラザで行われました。今年の3月議会で自治基本条例が制定されましたが、その第18条にはこうあります。市議会及び市長等は、市政運営に関する情報を市民に積極的に提供するとともに、市民の意見の把握に努め、市民との情報の共有を図らなければならない。情報共有と説明責任をうたったものですが、この条項に基づき、市議会も、議会でどんな審議をしたかを報告する義務が生じました。そして、審議にあたっては市民の意見も聴いて活動を進めていかなければなりません。きょうの報告会はごく当たり前のこととはいえ、これまでまったくといってよいほど重視されなかったことが実施されたということで大きな前進です。
 参加者は議員や市職員を含め100人くらいになったでしょうか。議長と4人の常任委員会委員長の報告の後、市民の皆さんが待ってましたとばかりに次々と質問や意見をのべました。住民税の年金からの天引き条例にはじまって、地域自治区、中心市街地活性化計画、議員定数、市名問題など議会で重要テーマとなっていることがほとんど出ましたね。
 発言された人たちの考えは、実に新鮮でした。「地域協議会の委員の改選が行われたが、一番関心が高かったのはマスコミだ。議会も委員の意見や気持ちを聴く姿勢があってもよかったのではないか」「上越医療センター病院については中長期計画をしっかり立ててください。議会はもっと市民の中に入って市民の声を市政に反映させてください」「請願の取扱だが、討論もせずに不採択してしまうようでは説明責任を果たせない」「視察の結果は行政改革などに反映されているか。視察したら、それをどう上越市に生かすかという切り口で報告し、HPでも見られるようにすべきだ」など考慮すべきことばかりでした。
 きょうは第1回目。まだまだ手探り状態のところもありますが、今回の経験をもとに、今後改善しながら広げていけば市民の関心も高まり、市民との信頼関係を築いていくことができるはずです。党議員団としても議会主催の議会報告会をより良いものにしていくよう努め、党議員団の議会報告会もさらに発展させていきたいと思います。
 市議会主催の議会報告会は20日(大潟区コミュニティプラザ。午後7時から)も開かれます。お近くの方はぜひお出かけください。

 13日付けの日記「質問続出」についてコメントが寄せられました。注目の㈱よしかわ杜氏の郷再建問題についてです。ご一読ください。


2008年10月31日

杜氏の郷、増資と新たなスポンサー支援などの再建案

 昨日までの3日間は福島県での視察でした。中山間地をどう守るか、どう振興させるかがテーマでしたが、初日の「全国水源の里シンポジューム」は小田切徳美さんの基調講演は得るものがありましたが、期待したパネルディスカッションはいまひとつでした。1時間ほどの間で論点を整理し深めるのはむずかしいのでしょうか。2日目の福島県庁、ここでは同県の過疎・中山間地域振興条例を学びました。議員提案で制定したということで、たいへん興味深く説明をお聞きしました。この点については市政レポート1369号に書きましたのでご覧いただきたいと思います。
 さて、きょうは文教経済常任委員会です。注目の(株)よしかわ杜氏の郷の長期借入金問題で市側は、中小企業診断士による診断結果を公表しました。
 現状分析では、当初の過大投資と甘い事業計画が窮境に陥った最大の原因としてあげられました。同時にその背景には経営責任の所在があいまいであるなど第3セクター特有の問題点があるとも指摘されました。会社の再生可能性については、過剰債務をどうするか(財務の再構築)、事業をどう建て直すか(事業の再構築)、この解決が必須の条件といいます。その上で、①市とJA、会社役員などの役割と責任を明確にしながら、企業体力に合わせた返済負担にしていく、②マネジメント力・販促力・資金力を強化し、経営力、競争力を向上させる、③市、JAのほか、新たなスポンサー企業などから支援を受ける、ことなどが今後の方向性として示されました。
 こうした診断を受け、市側は、財務の再構築のために「損失補償前に市の増資による長期借入金の返済」、事業の再構築のためにJAの支援継続と「新たなスポンサー企業、専門家の参画」が想定される最良の手法ではないかと考え、JA、会社側と協議していることを明らかにしました。この協議は大詰めを迎えており、具体的な内容は11月18日予定の常任委員会で明らかにするといいます。
 委員からは「経営責任は最後まで強く求められるべきだ」「(増資という選択をした場合)今後の市民の負担がどうなっていくか見えない」「責任をとるべき人は多数いる。根本的には行政の責任がある。当初の計画がずさんだった」など今回も厳しい意見が相次ぎました。村山副市長は審査の終盤、「情報の公開と説明をやっていく。その中で地域から答えが上がってくるのが行政のありようだ」とのべました。これは正論です。ただ気がかりなのは、時間があまりないことです。関係住民の声を十分聞いて、住民の意思に基づいて対応できるかどうか。これがないと直江津図書館問題と同じように混乱する可能性があります。次回の委員会、天王山となりそうです。


2008年10月27日

一日中会議、明日から3日間視察

 一日中会議でした。午前9時からの各派代表者会議では、来月17日と20日に開催する議会報告会についてが議題のひとつでした。会場の準備、受付などを含めて議員による手作りの議会報告会にしようと意見を出し合いました。上越議会史上初の取り組みですので失敗もあろうかと思いますが、みんなで成功させようというこの雰囲気はいいですね。

 次は新幹線・交通対策特別委員会です。この委員会は午前10時から始まり、お昼過ぎまでかかりました。ここでは、新幹線建設の状況と並行在来線の取り組みの現状及び今後の見通しについて市当局から報告があり、その後、質疑が行われました。注目したのは並行在来線問題での平良木質問です。私の9月議会一般質問では踏み込む余裕のなかった政府・与党合意の見直しがなぜ求められているかについて言及、政府・与党合意からかなりの年月がたち、その間に「新幹線は黒字経営の見通しがつき、JRの負担を心配する必要がなくなっている」「九州新幹線長崎ルートで、JR九州が在来線の経営をそのまま継続するということで関係2県と合意した」、この2つの大きな状況の変化を指摘したことは重要です。今後の議論に影響を与えることになるでしょう。

 午後1時からは上越地域消防事務組合議会定例会と全員協議会でした。昨年度の一般会計決算と本年度の補正予算が議題です。私は最近問題になっている公務災害の実態と救急体制の強化について発言しました。公務災害は平成18年度が1件、昨年度は3件あったということですが、どういう内容の災害か、また他の消防事務組合と比較してどうかという点は調査した上で答えるということでした。こういう基本的な問題はいつでも答えられるようにしておいてほしいものです。救急車、救急隊に救急救命士を配置することはいまや不可欠となっています。議会では、現在32人の救急救命士を毎年4人ずつ増強して66人体制にする計画が明らかにされましたが、もっとスピードアップできないものかと思いました。全員協議会では、第12次組合消防整備計画案が審議されました。重点施策の中で、「消防力希薄地帯の署所新設について長期的な視野から検討する」とあったので具体的な取り組みについて質問しました。事務当局ではすでに7回ほど検討会議をしており、上越市の春日地区を想定しているとのことでした。

 夜は地元で党会議でした。総選挙に向けた取り組みを中心に話し合いました。

 お知らせです。明日から3日間、市議会中山間地対策特別委員会の視察で福島県に出かけます。メインは水源の里シンポジュームへの参加と福島県の過疎・中山間地域振興条例を学ぶことです。楽しみです。なお、この間、日記はお休みとさせていただきます。


2008年10月24日

妙高市で農業視察

 きょうは市議会食糧農業農村議員連盟の視察でした。視察先は妙高市です。すぐ隣の市ではありますが、農業に関する興味深い取り組みをされているので大きな関心を持って参加してきました。
 視察先のひとつは(株)妙高ガーデンです。株式会社の農業参入第1号として有名ですが、何をどのように生産しているかは今回の視察までまったく知りませんでした。同社は、無農薬で大葉やハーブなどを大規模施設で生産していました。100人を超える人が雇用されていて、1棟1億円もするというハウスはまるで工場のようでした(画像)。ハウス内は大葉の匂いが漂っていて、とても気持ちよく感じられました。説明された人によると、花粉症の人にはこの大葉がよいそうです。農産物の安全性がいまほど求められている時はありませんので、無農薬栽培にこだわっての生産は評価できるものです。ただ、既存の地域農業との連携、地域農業を盛りたてていく姿勢があまり見えなかったのは残念なことでした。
 もうひとつ、(有)妙高ファームは地元でとれるトマトなどの農産物を直売しているところです。直売所は国道沿いにあり、年間1億円からの売上を記録しています。生産履歴を重視し、地場産の農産物を売り、地域振興につなげようと一生懸命です。直売所で説明を受けた後、大洞原の開拓地を視察してきました。ここは私の牛飼い仲間もいるところですが、トウモロコシ、トマトなどを自分の作業所などで直売して頑張っているのには驚きでした。でも、酪農家はNさんとSさんだけになっていたのはさみしかった。


2008年10月20日

頻繁にメール交して待ちぼうけ

 またやられてしまいました。妻の川柳の対象にされてしまったのです。今朝の新潟日報の文芸欄を見たら、「頻繁にメール交して待ちぼうけ」とあります。
 議会の会議が終わって、議員控室で妻に「会議終わった。これから迎えに行きます」とメールをしたのはひと月ほど前のことでした。議員控室を出てから駐車場へ行くまでに何人かの人と会い、話をしていたら、あっという間に30分ほど経ってしまいました。妻の方は職場の門のところでずっと待つはめに。以来、迎えに来るというメールをする時は車に乗ってからにしてよ、と何度も言われ、最近はそれを守っています。
 きょうは総務常任委員会でした。合併前の上越市内に地域自治区、地域協議会を置くことについて行政側から説明があり、1時間半くらい審議しました。これまで地域自治区は16のエリアで設置する提案でしたが、谷浜と桑取地区をひとつにし15でどうかという案になりました。また地域自治区の事務所については3か所で設置することが示されました。事務所には所長のほか、1ないし2名の職員を置くとのことでした。委員会では強い異論はなく、11月下旬に合併前市内の3か所で市民説明会が開催されます。また、その前の17日には市議会としての議会報告会も開催されます。そこで、地域自治区についてどんな声が出るか注目です。
 委員会が予想よりも早く終わったので、昼食後まもなく市役所を出て病院経由で自宅に戻りました。家から妻にメールをしたら、すぐそばで妻の携帯電話が鳴っています。連絡のメールをしたらそばで鳴り。おや、川柳もどきのものが出来ましたよ。


2008年10月14日

花ヶ前先生の講演

 朝から夕方までずっと議会関係の会議が続きました。午前の各派代表者会議では、人権都市宣言(案)について各派の検討結果が明らかになりました。わが党だけが反対で、あとは「異論なし」。もっとも一人会派で欠席がひとりいましたので、そこはわかりません。国段階で調査し、同和行政の終結宣言を出して久しいのに、いまだ同和対策を理由の一つにして人権の宣言をするのは時代錯誤です。12月議会で本会議提出する予定とのことですので、引き続き論議していきたいと思います。
 議員定数検討委員会、議会報編集委員会後、午後3時からは長野市議会との交流会でした。前半は、いま上杉謙信や直江兼続関係の講演でひっぱりだこの郷土史家、花ヶ前盛明先生の講演でした。新年からNHK大河ドラマ『天地人』がはじまるので、大変興味を持って話を聴きました。ドラマの『天地人』は小説をもとにしていますので、その内容で上越をイメージされることになりやすいと思います。観光振興などに結び付けていきたいという声が強いので、そこは史実をしっかり把握しておかないといけないなと感じました。400年前の上越をよく知っておきたいものです。
 きょうは、県道新井柿崎線の整備で市長交渉もありました。冬季を前にして防雪柵の整備など確実にやってほしいものです。県道新井柿崎線整備促進議員連盟では、20日に県土木部長との交渉を行う予定です。私は総務常任委員会と重なり、残念ながら参加できません。


2008年10月06日

議員団会議

 午前中は議員団会議でした。大きな政治戦の最中ではありますが、市議会の活動は休みなしです。常任委員会の視察があったり、他市議会との交流会、研修会などが目白押しです。上越市議会独自の活動も少なくありません。議員定数の検討委員会、人権都市宣言(案)の検討、杜氏の郷問題、議会報告会などがあるので、議員団の考えを整理、統一する必要があります。
 きょうはまず議員定数問題から議論を始めました。これまでの検討委員会での審議状況を上野議員から報告してもらい、今後の方向について議員団の考えをまとめました。検討の基本は民意をどう反映するかにおくことを再確認し、行革や財政削減の観点からの議論に反論していくことを確認しました。人権都市宣言(案)が先日の代表者会議で示されました。上越市の人権条例の制定10周年などを記念して宣言を出したいという行政側の意向ですが、すでに終結したとされている同和問題をベースにしていることなどから、このまま推進とはいきません。これまでの市議会での議論も踏まえ、対応していくことにしました。注目の(株)杜氏の郷については、市民から様々な意見が寄せられています。きょうは市民の声を聴く機会をつくること、関係住民の意思を確認することなどについて話し合いました。
 夕方からは地元で会議がありました。民主県政を実現させるためにビラ配布や街頭へ打って出ている人たちから元気いっぱいの報告をしてもらい、今後の活動方針について決めました。


2008年10月02日

9月議会終わる

 1か月に及んだ9月定例市議会がきょう終わりました。きょうは委員長報告と討論、採決が行われました。私たち議員団は、昨年度の一般会計決算認定、年金からの天引きを可能にする市税条例の改正、ロータリー除雪車の財産取得3件(全部で5件)について反対しました。ロータリー除雪車に関しては以前の日記で書いたように、入札が公正さと競争性が確保できたかどうかはなはだ疑問だったことが反対理由です。樋口議員の討論で委員長のコメントについてふれたら、野次が飛びましたが、討論でふれた文言はまったく問題のないものでした。

 今議会は合併後3年目の決算審査がメインでした。議員としてはベテランで力量のある上野議員と教師経験をしっかり生かし、わかりやすい論戦のできる平良木議員が加わったおかげで、党議員団もこれまで以上に幅広い問題を取り上げることができたと思っています。9月議会全体の中で注目すべきことの1つは、合併後の市政をどうするかについて、同じ合併推進派でも市長のように「公平さ」を追求する人たちと13区の多様性を認め、良い制度を残そうという人たちの違いが鮮明になったことでした。その典型例は克雪住宅補助金制度をめぐる論戦でした。今後、スクールバス制度の統一などでも同じような展開になる可能性は高く、論戦の展開次第では来秋の市長選にも大きな影響を与えます。もうひとつ、その市長選に向けた動きが始まったなという印象をもちました。若竹寮の改築をめぐる議論では、現市長を応援してきた議員の中からも市長の資質、姿勢に言及する発言が飛び出しました。

 ここ数日、父は高熱が続き、元気をなくしました。季節の変わり目を迎え、また一段と弱ったという感じがします。足も手も痩せて、骨に皮がかぶっているだけになりました。その皮膚もしわだらけ、病院に行くたびに手足をさすってやっています。「家に帰りたい」と言い続けていましたので、生きているうちに一度、短時間でもいいから、連れて帰れればいいなと思っています。それを可能にするくらい、元気を回復してほしいものです。写真(画像)は昨日のものです。


2008年10月01日

文教経済委員会で杜氏の郷関係調査

 きょうから10月。寒い日になるのを覚悟していたのですが、暖かいを通り越して暑い日となりました。きょうは文教経済常任委員会の所管事務調査がありました。中心市街地活性化対策と(株)杜氏の郷の長期借入金損失補償問題が議題です。

 このうち、杜氏の郷については、先月24日に開催された株主総会の報告が行われるとともに、これまでの議論をふまえ、損失補償と会社の存続に関して課題整理が示されました。

 注目したことの1つは、株主総会についての報告の中で、当日、社長が行った挨拶と議事説明の内容が明らかにされたことです。市当局の報告によると、会社が今回の返済不履行に至った経過等の説明と以下の5項目についての言及があったということです。
 1点目は、経営責任についての謝罪です。当初計画の甘さ、資金計画の狂い、役員の認識不足等から生じた製造量と売上の伸び悩み等で建設資金の返済に充当する財源が枯渇してしまったことを詳細に報告し、今日の事態を招いた自らの責任について謝罪したということです。
 2点目は、会社が負った債務の圧縮のための役員責任の取り方についてです。具体的な金額までは触れなかったものの、これまでに受け取った役員報酬全額の返納を含め、市、JA、会社の三者協議の中で合意される諸事項に従っていくことを表明したといいます。役員自らが、具体的な責任を取る意思を持っていることを明らかにしたのは初めてのことです。
 3点目は、経営改善計画についてです。当日株主に示した経営改善計画は、会社の役員会で作成したものであり、市・JA・杜氏の郷の三者での合意事項ではなく、現在、コンサルタントにその評価を依頼中であり、その結果と三者協議を経て、後日再提案するとのことでした。
 4点目は、売上増に向けた姿勢として、今後株主をはじめ、地元へ積極的に協力依頼を行っていきたいとのことです。
 5点目は、今後の会社経営についてです。筆頭株主である農協から施設運営を含めてお願いしたいと役員全員が願望している。ただし、新体制になるまでは、現役員が責任を持って経営を継続していくという表明があったとのことです。

 きょうの委員会で市当局は、会社を存続させ、事業を継続させていくためには3つの条件が必要であることを明らかにしました。1つ目は事業にかかわってきた市、JA、役員などの役割とそれに応じた責任の明確化です。2つ目は、実現可能な経営改善計画。そして3つ目は、経営計画を着実に実行できる経営の新体制をつくることです。これらの3条件は当然のことです。問題は市、JA、会社の三者協議のなかで、どんな具体的な内容で決まってくるかです。議会や市民が納得できるものを提示してほしいものです。

 次回の文教経済常任委員会の調査は月末の予定とのことです。次回は委員会審査の最大の山場となるかも知れません。


2008年09月30日

一般質問終わる

 きょうは一般質問最終日でした。5日間で32人が登壇しましたが、昨日ときょうは7人ずつです。聴いているだけでもぐったりしますから、答弁する皆さんはもっと疲れたことと思います。
 私の出番はきょうの5番目、原油高騰対策、医師不足、並行在来線の3つをテーマに質問しました。このうち、最初の問題は6月議会でもとりあげているので、社会的弱者への影響と生活防衛にしぼっての質問となりました。市側の答弁は国の対応、原油価格の動向をみて対応していくとのことでしたが、速やかにやってほしいものです。
 医師不足とその対策については、質問準備が不十分でした。市の奨学金制度改革を問うたところ、県が昨年度から新たな制度をスタートさせ、地元医師確保に乗り出しているとの答弁がありました。この点は、私の事前調査から抜けていました。また、医師不足の背景に国の政策があることを浮き彫りにできませんでした。緊急的、臨時的な措置はとることにしたけれども、「将来的には医師は過剰。大学定員はひきつづき削減する」というのが政府の基本方針です。この点は、箇条書きにした質問メモに書いていたのですが、登壇してしゃべった時には欠落させてしまいました。でも、きょうの質問で、医師不足解消に向けていろんな課題があること、先進事例があることを明らかにできました。引き続き、問題にしていけば、取り組みは前進するでしょう。
 並行在来線の存続維持を図る上での大きな課題のひとつは初期投資を抑えることです。ここで無理をするとずっと重荷をひきずることになります。JRから施設を簿価で買うのではなく、無償譲渡してもらうことが求められています。これはわがままを言っているのではなく、収益性で見れば極めて当然だということを日大の教授の論文や他県の動向で明らかにしました。並行在来線に関係する11の道県知事が7月15日に関係機関に要請した内容から後退した主張をしていたのではだめです。この問題での再質問予定時間は5分間でした。ポイントをしぼってぐさりとやる、それを心がけたつもりです。この次には10分ほどとって、じっくりと質問してみたい。
 きょうは地元、吉川区から2人の傍聴者がありました。地元の人が来ていてくれると、緊張もするけれども元気が出ますね。感謝です。


2008年09月29日

克雪住宅補助金打ち切りに猛反発

 僕は今回はゆずりませんから。克雪住宅協調整備事業の打ち切りに反発していた中郷区の吉田議員(旧村長)は事前に話していた通り、市長と徹底対決、上越市議会の歴史に残る一般質問を行いました。

 同事業について吉田議員は、「雪国は昭和40年代後半からの車社会の到来によって変わった。連帯と互助の精神に支えられたコミュミティは崩壊し、自分の家の雪を始末しようと自分中心で動くようになった。それを再び変え、地域コミュニティ再生につなげたのは克雪住宅建設への補助制度だった。ところが、今回(こうした経過と効果のある事業を)事前に相談なく打ち切った。これでは合併して良かったとは言えない」と激しく反発しました。これに対して木浦市長は、「克雪住宅への補助金は個人の資産形成につながるもの。同じ市内にあって、克雪住宅建設支援をしているところとしていないところがあるのは問題だ」と繰り返すだけ。吉田議員は、「これでは中郷村に戻るしかない。どうすれば戻れるか(分市のこと)教えてください」と怒りました。

 合併して上越市は東京都の面積の半分を占める大きな市になりました。豪雪に苦しみ、悩む市民は全体から見れば少数派かも知れません。しかし、豪雪地帯にすむ市民に喜ばれていた克雪の補助制度を事前に相談なく打ち切ったのは明らかに間違いです。制度がない地域と差があってはまずいというなら、そうした地域にも広げればいいことです。今後本格的に議論されてくるスクールバス問題も共通項があります。小さな町や村で取り組まれてきた優れた制度は広げてこそ、いい政治になります。逆行するようなことをいくつも続けると、「こんな合併はだめだ。元に戻ろう」ということにつながっていくでしょう。

 克雪住宅協調整備事業の廃止を問題にしたのは吉田議員だけではありません。旧大島村村長の岩野議員もそうでした。ふたりの旧村長の執念を持った質問に大きな拍手を送りたい。

 (お知らせ)私の一般質問は明日の5番目です。早くても午後2時半過ぎになるでしょう。質問の模様は上越市議会のホームページの「議会中継」でごらんいただけます。


2008年09月26日

事故米の影響、上越市内でも

 いったいどこまで広がるのでしょうか。事故米を使って製造したでんぷんが使用された可能性のある卵製品は上越市内の幼稚園、保育園、小中学校の給食でも使われていました。また、ディサービスセンターなどの8つの高齢者福祉施設で、メラミン混入の可能性のある加工品も提供されていました。きょうの夕方、上越市は、市議会の文教経済常任委員会と厚生常任委員会の合同委員協議会で、これらの実態について詳細に説明しました。
 幼稚園、小中学校で事故米使用の可能性のある手づくり厚焼玉子などの卵製品を使用していたのは、平成15年から今年の5月までに市内76小中学校のうち66校、市立幼稚園2園にものぼります。小中学校ではこの間、23万7184食で使用していました。保育園は公立保育園45園のうち1園、私立保育園17園中1園で、平成15年から平成19年1月の間に延べ1624食使われていました。でんぷんの配合比率は0.6%から1.2%でした。市の説明によると、健康被害の報告はないということですが、該当園・校の保護者にお知らせし、引き続き情報収集していくということでした。
 今回の問題の発端は、農水省から事故米を購入した長岡市の島田化学工業(株)がでんぷん加工の原料として使ったことにあります。食用には回らない担保がない中でなぜ販売したのか、国の責任は大きい。島田化学工業については、新潟県が同社に農薬試験米を販売していたことも明らかになっています。
 合同委員協議会は市民の怒りを代弁する発言が相次ぎました。卵製品を使用した学校が統一献立、一括購入をしている合併前小中学校やセンター方式をとっているところに多いことや自主的調査が弱かったのではないかとの発言がありました。わが党議員団の上野、平良木議員は、新潟県が直接関与している農薬試験米についても徹底的に調査するよう県に働きかけるべきだと訴えていました。一連の発言を聞きながら思ったのは、食品が競争原理に支配された時の恐ろしさです。学校給食の民間委託は絶対に広げてはいけないと思いました。


2008年09月25日

秋雨

 市役所からの帰り道、夜の8時近くの話ですが、近くの田んぼ道を車で通った時、まわりの景色がいつもと違うなと思いました。何か寂しさが漂い、寒い感じがしたのです。それからまもなく、雨がやってきました。屋根のトタンをたたく音がしましたから、相当強い雨です。家では、短パンに半そでシャツというスタイルでは寒く、長そでがほしい夜になりました。
 きょうも市議会は一般質問。6人が登壇しました。山崎一勇議員が編入された旧町村の将来を心配して合併後の10年を過ぎても地域事業枠を設けられないかと提案した姿は13区に住む人たちへの励ましになりました。新人議員の発言も聞きごたえがありました。滝沢一成議員が、「図書館はそのまちの知性の象徴であり、暮らしのパートナー」であるとして図書館整備の方向性を問いました。また、中川幹太議員が地域協議会の権限の充実を求め、観光推進のあり方については、「時間的、空間的に分散している観光資源をどうしていくか」を問題にしました。いずれも自分の考えをのべた上で市長に質問していました。このふたりは6月議会でも総括質疑や一般質問、討論を行っています。ふたりはそれぞれ個性がありますが、議会での積極的な姿勢は共通していて好感が持てます。30代、40代の議員に負けることなく、こちらも頑張らなければ……。
 雨はいっそう激しくなっています。これでは田んぼの立っている稲も倒伏してしまうでしょう。そろそろ上がってほしいものです。


2008年09月24日

「注視」でなく、きっぱりと「中止」求めよ

 一般質問がきょうからはじまりました。質問者は総勢32人です。きょうはそのうち6人が登壇しました。きょうの質問で一番関心を持って聴いたのは、田村武男議員の(一般及び)産業廃棄物処分場建設計画についての質問です。長野県信濃町赤川地区で建設が計画されているものですが、上越市や妙高市を流れる関川の上流域にあたることから上越地方の住民がたいへん心配しています。
 同僚議員と現地視察もしてきたという田村議員は、「上越市の農業は一にも二にもコメです。関川は命の水、これがあったからこそ上越のコメがある。風評被害が始まらない今こそ行動を起こすべきだ」と市長に迫りました。しかし市長は、「事業申請が行われていない段階で、(この施設の)影響について答える段階ではない。今後どうなっていくか注視していく」と繰り返すだけでした。議場では、農村部を地盤とする保守系の議員から、「上越市は反対と言った方がいい。風評被害はこわいよ」とヤジがとびました。それでも市長は、「誤解のないように言っておきますが非常な関心を持って情報収集している。現段階では市の見解を申し上げる段階ではない。適宜判断していくということです」とのべるにとどまりました。
 市長の答弁は県議会での知事答弁とほとんど同じです。心配している市民の立場に立った答弁ではありません。休憩時間になって、議場から出ていく議員からは、「注視している段階ではない。きっぱりと計画に反対だと言って中止を求めてこそ上越市の代表ではないか」との声が聞かれました。その通りだと思います。


2008年09月22日

衆院新潟6区に橋本正幸さん擁立

 衆議院小選挙区新潟6区で擁立する日本共産党候補者が正式に決定し、きょうの夕方、記者会見で発表されました(画像)
 出馬を決意してくれたのは橋本正幸(はしもと・まさゆき)さん。60歳。上越市に編入合併されるまで旧三和村議を5期務めた経験を持っています。家では稲作をやり、普段は農協職員として長年にわたり労働運動をやってきた人です。橋本さんとは30年近い付き合いをさせていただいていますが、とにかく誠実で心やさしい人。それでいながら、悪政には怒りを燃やす正義の人でもあります。今度の選挙では、事故米など食糧農業問題が大きな争点のひとつになるはずですが、米どころ6区の候補者として最適の人です。一生懸命応援していきたいと思います。私以外の党市議団メンバーは記者会見に同席しました。
 さて、私は所属する総務常任委員会の最終日3日目でした。4月まで所属していた文教経済常任委員会に比べれば委員会資料は少なく、早めに終わると思いきや、夕方の6時半頃まで審査が続きました。
 朝一番に発言したのはバス運行対策費でした。毎年、乗客が減少し、市の単独補助路線が増え続けています。原因はいくつかありますが、私は、今回、鉄道とバスの接続の悪さについて指摘し、改善を求めました。
 まちづくり政策事業の分野で昨年度大きな仕事となったのは第5次総合計画改定事業です。改定作業そのものは昨年の12月議会で議決されたことによって終わったのですが、その後の仕事の進み具合がいまひとつなのでピッチをあげるよう求めました。本来なら、市の最上位計画である総合計画の改定に伴い、下位計画や条例見直しをすぐにやる必要があります。きょうの答弁では、これからという感じでした。今度はピッチが上がるでしょう。
 ユニバーサルデザインを普及するため、昨年度、担当課では小学生向けの啓発冊子を作成、発行しました。良く練ってあり、子どもの意見も取り入れた、たいへんわかりやすいものです。私は中身の良さと同時に自力でデータを作成し、経費を大幅に削減した点についても注目しました。担当職員の努力などによって経費削減が図られた優良事例だと思っていたのですが、そういう目で評価され、こうした取り組みを広める点では不十分さがありました。市役所の仕事のなかでは、優良事例があってもそれなりの評価がされておらないものがまだあるのかも知れません。


2008年09月19日

今度はうれしいニュース

 先週と同じく早朝に市政レポートを作成、印刷し、市議会へ。睡眠時間がいつもの半分以下で、一日の活動をしました。
 市議会は昨日から私が所属する総務常任委員会です。時間外勤務の実態と問題点、自動車管理のあり方などいくつかのテーマで質問しましたが、心配した事態が起きました。再度質問しようと手をあげたものの、数秒前に自分が質問したことを忘れてしまうことが2度ほどあったのです。当然、前に質問したこととだぶったり、ピントのはずれた質問になったりします。質問の準備で一番大事なのは睡眠をしっかりとること。これまでの議会活動で得た教訓なのに情けない。
 夜、同僚議員からうれしい電話が入りました。来月に予想される衆院選挙の衆院新潟6区で党公認の候補を立てるために急ピッチで準備がすすんでいるというのです。来週早々にも記者会見で発表されることになるといいます。衆院選で飛躍するためには、小選挙区でも立候補してたたかうべきだと思っていましたので大歓迎です。立候補予定者が正式にきまったら、早目に会い、力強く手を握って感謝と激励の気持ちを伝えたいと思います。


2008年09月17日

放課後児童クラブはいくつも課題あり

 午前は厚生常任委員会を傍聴、午後は明日からの総務常任委員会の準備などで大忙しでした。放課後児童クラブの運営について、委員会資料の「目標達成状況」では、「6か所で新規開設し、目標を達成した。また、それぞれの施設で適切な事業を実施した」と書かれています。これについて、石平委員が運営体制が年度の途中で委託していた民間組織から直営へと変更せざるを得ない事例があったことを指摘、なぜ、こういう重大なことを記載しなかったのかと追及しました。また、わが議員団の平良木委員は、特別に支援が求められている児童が廊下で段ボールで囲われたところに入って疎外されていたケースがある、「適切な事業を実施した」とあるのは納得できないとのべました。事業の評価は次年度につながるものですので事実に即して的確にやってほしいものです。

 放課後児童クラブの運営については、滝沢逸男委員からも、「大規模校の実態をどうとらえているのか。(開設している場所の)スペースが狭くて、酸欠になるほどすごい」という指摘がありました。6月議会で樋口議員が同じく大規模校における「サウナ状態を改善してほしい」という関係者の声を紹介していました。樋口議員の指摘事項は改善されたそうですが、大規模校での状況は、私はまだ一度も見ていません。自分の目で確かめておきたいと思います。

 「春よ来い」第97回、98回をアップしました。ご笑覧ください。


2008年09月16日

厚生常任委員会2日目

 早生種の稲刈りが進み、田んぼの風景がどんどん変わっていきます。残るはコシヒカリだけと言ってもよいところまできたのではないでしょうか。夕方、友人から電話があり、明日は会社を休んで稲刈りをすると言っていました。どうも天気予報がよくない。明日は晴れて、その後、雨が続くとか。雨が続き、稲がべったり寝てから刈りたくない心境はよくわかります。

 議会は連休明け、厚生常任委員会の審査は2日目に入りました。保育料の未収金問題は、どういう立場から質問するかによってずいぶん違ってきます。今回も、ちゃんと払っている人が大勢いるのに払わない人がいるのはけしからん、公平性を保つためにも徴収体制を強化せよ、という趣旨の質問が複数ありました。そういうなかで、払いたくても払えないでいる人たちがいる、負担が重すぎはしないか、という角度からの質問がありました。わが議員団の平良木委員の質問です。同委員は、隣接市である妙高市、柏崎市と保育料を比較、低所得層であるB、C階層で上越市の料金が高いことを指摘し、値下げの検討を求めました。担当課長の答弁は検討するということにはなりませんでしたが、問題を投げかける質問となりました。

 広域事務組合から市に移管することになった若竹寮について改築を求める発言が相次ぎました。委員でもある山岸議長は昨年、同寮を視察した感想をのべたうえで、「来年、市長が市長選に出るかどうかわからないが、出るなら(改築を)約束するくらいでないと……」と言及しました。前回の市長選でいまの市長を応援した人の発言だけに注目されました。


2008年09月13日

市政レポート1362号アップしました

 昨日は朝早くから原稿書き、新聞配達、委員会傍聴、街頭宣伝などでがんばりすぎ、日記は書かずじまいとなりました。時間がかかったのは市政レポートの作成です。一昨日の文教経済常任委員会審査の模様(特に株式会社杜氏の郷長期借入金損失補償問題)を何とか早くお知らせしようと無理をしたのです。何箇所か字が抜けていたりしましたが、マスコミ紙よりも一足早くお知らせできました。
 その市政レポート1362号ですが、通常よりも一日早くホームページに掲載しました。左上の「小さな町の幸せ通信」をクリックし、トップページからお入りください。それともうひとつ、すでにお気づきの方もあると思いますが、昨日、街宣活動にきた衆院選比例代表の北陸信越ブロック予定候補の武田勝利さんとともに、トップページの写真の場所で記念撮影しました。これもご覧ください。


2008年09月11日

高知県から電話

 文教経済常任委員会の3日目。お昼過ぎ、党議員控室で隣席の平良木さんから、「どうも物売りではないようです。替わってくださいませんか」と言って受話器が渡されました。電話をかけてきたのは高知県のAさんでした。今度、地方紙12社共同企画・発行でいわゆる限界集落と地域再生についての本を出版するので協力してほしいというのです。私の一般質問での発言や質問の際使用した尾神岳の写真を使わせてもらえないかというのが主な内容でした。上越市での高齢化が進んだ集落調査の波紋はまだ続いているんですね。写真の著作権はある印刷業者さんにあるので私の判断ではできません、それ以外なら協力します、とお答えしたのですが、ありがたいことです。

 夕方から文教経済常任委員会の産業観光部にかかわる決算審査とよしかわ杜氏の郷の長期借入金問題についての調査(画像)を傍聴しました。杜氏の郷についての調査に入った時間は午後7時をまわっていましたので、はたして議論になるだろうかと思っていましたが、「地域事業費をあてて損失補償した場合、(当初予定した事業が)減らされ、地域住民にも痛みを伴う。このことを住民の皆さんにしていただいたうえで判断していただくことが必要ではないか」「JAや会社などとの2者協議、3者協議のご努力は評価したい。再建の方向で考えていくことが大事だが、それには、それぞれの係わりのある人たち、団体、会社の責任を明確にしていくことが前提だ。それがないと市民の理解が得られない」「社長が変わらない、責任もとらないなかで経営改善ができるのか。会社の株主総会での判断を待って議論すべきだ」などの質問や意見が相次ぎました。

 終わったら、なんと8時半過ぎでした。調査はこれからも続きますが、担当課で、確かな事実経過、民法上の基礎知識の上に立った議論ができるよう整理しておいてほしいと思いました。


2008年09月10日

文教経済常任委員会2日目

 文教経済常任委員会3日目でした。午前の教育委員会関係の審査と夕方から行われた中心市街地活性化計画に関する調査の部分を傍聴しました。昨日も聞いていて感じたのですが、今年春に初めて市議になった人は事前に昨年度の取り組みや委員会での審議の様子を調べておかないと的を得た発言が出来ません。その点、わが議員団の上野委員は議事録まで読んでいて、教育補助員、介護員の問題や学校給食民間委託問題などがんばってくれました。
 夕方の中心市街地活性化計画をめぐる問題は大混乱しました。質問と答弁のすれちがい、事実経過の認識の違いがたくさんあってわかりにくかったですね。直江津図書館等整備問題で教育委員会が急いだのは銀行団の財政スキームを重視したからです。直江津図書館等のセンチュリーイカヤへの移転整備に関する議案審査の時に、「この直江津駅前の事業の見通しがもし立たなくなった場合、否決されたり遅延したり、そういった見通しが立たなくなった場合、国からの認定や補助、その他、高田駅前事業に影響はないのでしょうか」との質疑に対して市長が、「本事業の見通しが立たなくなった場合や事業が大幅におくれる状況となった場合は、これまで当市は高田地区、直江津地区2地域の中心市街地活性化基本計画の同時認定を目指してまいりましたことから、高田地区につきましても少なからず影響があるのではないか」と答えたことも事実です。混乱した時は休憩時間をとるなりして論点整理をキチンとしてほしいですね。


2008年09月09日

学校耐震化計画

 文教経済常任委員会1日目。昨年度決算についての午前の説明を全部聞き、午後は審査の模様を1時間ほど傍聴しました。改選まで私が所属していた委員会ですので、膨大な資料もあまり気にならず、関心をもって聞くことができました。
 注目したことの1つは学校施設の耐震化計画です。これは四川大地震での校舎倒壊などの教訓をふまえ国や市町村が重視している課題です。6月議会でも問題となったことから、決算審査資料の一部として市教委は提示しました。市内の市立小中学校76校の328棟のうち110棟が耐震化の対象ですが、倒壊の危険性が高いとされるIS値0.3未満の39棟(想定されるものも含む)を平成24年度までに終了させ、残りを27年度までに完了させるという計画です。きょうの委員会でも指摘されていましたが、学校施設は教育の場としてだけでなく、避難所としても活用されるものです。このスピードでいいのか、今後の防災計画との関連はどうするかなど多角的な検討が必要だと感じました。
 きょうは父の病室へ3回行きました。朝の挨拶に行ったところ、目も開けないので体温を測ったら39度を超えていました。幸い昼には38度くらいに、夕方には平熱に下がったのですが、心配しました。20日くらい前にも高熱になりましたが、こういうことが今後繰り返されるのかもしれません。


2008年09月05日

入札結果の不自然さを指摘する声相次ぐ

 やはり私たち日本共産党議員団だけではありませんでした。ロータリー除雪車の入札結果に不自然さを感じたのは。
 きょうの建設企業常任委員会では、市政クラブや市民クラブなどの委員が次々と質問に立ちました。一昨日、私の総括質疑で市側は、「落札率が70%台で低いので、入札は適正で競争性があった」とのべていましたが、その見解を疑問視する声が相次ぎました。山崎委員は、「最初から競争性はなかったのではないか。序列(入札結果の順番)は同じ。最後の(一番高い)業者は(仕事を)ほしくて参加したとは思えない」と切り込みました。本城委員は、平成11年からのロータリー、ドーザの入札結果データを駆使して質問、「本当に公正な入札のあり方なのか疑問だ」とのべました。同委員によると、ロータリーについては平成11年から今回まですべて同じ業者が落札しているとのことです。これには委員会室で傍聴していた人たちもびっくりでした。
 採決の結果は、日本共産党の樋口委員以外賛成という形にはなりましたが、委員長が採決後、「今後今回のようなことがないように」という異例のコメントをしました。


2008年09月04日

建設企業常任委員会初日

 定例議会中は朝から夜まで予定通りで動くことが多いのですが、きょうは、そうはいきませんでした。午前9時半から吉川区内のことで議長応接室にて打ち合わせ、その後、吉川区内に戻り生活相談。午後からは民主県政の会の宣伝カーに乗り、夕方から建設企業常任委員会を傍聴する、という流れになりました。
 「土木費トップクラス、福祉は全国最低」の新潟県政を変えようと訴えている民主県政の会代表、山崎栄三さんの訴えは、前回の上越市入りの時と違っていました。福田首相の政権投げ出しを批判し、自公政治も、県政も変えようという内容になっていました。きょうは、これまで以上に力が入っていましたね。牧区落田での街頭演説には30人もの人たちが聴いてくれました。地元の応援組織の知事選本番さながらの気の入り方、関心度の高さに驚きました。
 夕方の建設企業常任委員会審査、ちょうど、昨年度で廃止した克雪住宅普及補助金制度がとりあげられていました。豪雪地に住む市民の安全・安心の暮らしを考えたら絶対無くせない制度だ、と訴え続けたのは大島区の岩野議員でした。地元住民から強く言われていたこともあるのでしょうが、執念をみせた質問でした。部長や副市長が「形を変えての支援を考えている」と答弁せざるをえませんでした。
 夜、妻に誘われて長峰温泉・ゆったりの郷へ行きました。温泉でゆっくり体全体を浸けて入るのはずいぶん久しぶりです。疲れがとれたというより、疲れがドッと出た感じがしました。
 


2008年09月03日

総括質疑2日目

 総括質疑2日目。市役所に行く前にまず父の病室に立ち寄って、朝の挨拶をしてきました。3月の時点では、「議会へ行ってきた」と語りかけると、「うまくいったか」と言う父でした。いまは、そういう普通の会話がうまくできなくなっています。でも、父と話をすると背中をポンとたたかれたような気分になるから不思議です。おかげで、総括質疑はいつものペースで進めることができました。
 きょうの総括質疑(画像)では、まず、昨年度の一般会計決算から入りました。市長は昨年度は「将来の発展の礎を築く極めて重要な時期」と位置付けていましたので、第5次総合計画の改定、自治基本条例制定、副市長制についての評価を求めました。このうち副市長制については、市役所職員などからいくつも声が寄せられています。よりよいトップマネジメント体制をつくるために、課題も含めキチンとした整理をしてほしく思います。
 地域事業費の削減方針、学校給食民間委託の試行は昨年度、市民から大きな関心が寄せられた事項です。不十分ながらも、市長や教育長の見解を引き出せましたし、常任委員会審査の基調を定める一助になったかなと思っています。
 ロータリー除雪車の取得問題では、3台分の入札が1台ごとに行われたのですが、入札に参加した5社のうち1社がすべて1位となり落札しました。しかも3台の入札額の順番は全部同じという結果になりました。それぞれ別の入札とはいえ、「1位不動の1種、不自然だ」と追及しましたが、市側は、落札率が70数%の水準で低いことなどを理由に「入札は適正で競争性があった」として譲りませんでした。委員会審査の行方に注目したいと思います。
 


2008年09月02日

9月議会スタート

 きょうから9月議会が始まりました。来月2日までの長丁場です。議案の中心は昨年度の決算。市民生活が厳しさを増すなかで市政運営が行われてきましたので、「市民の目線で」検証すべくがんばりたいと思います。
 きょうは市長の提案理由の説明と総括質疑などが行われました。財政健全化法が成立し、財政判断指標(健全化判断比率)については、平成19年度決算から監査委員の審査と公表が義務付けられました。夕張問題を契機に、国からの圧力がつよまるなか、どう対応するかが問われます。きょうは4人が質疑を行いました。私は明日の2番手です。午前10時45分から11時頃の間に登壇することになるでしょう。昨年度の決算、一般会計補正中、歴史文化基本構想、除雪車購入問題で質疑をします。
 市役所からの帰り道、謙信公大橋から頸城方面へ向かう途中、数百の鳥たちが群れて飛ぶ姿を見ました。昨日に続いて2度目です。きょうはジャスコ脇の道路を走っていたら、数珠をこすっているような大きな音が車に入ってきました。ムクドリでしょうか。すごい音でした。


2008年08月27日

稲刈りも議会も目前

 天気は上々。きょうは晴天で、気温も30度を超えました。吉川区内では農機具格納庫などから出されたコンバインが見られるようになりました。まもなく酒米・五百万石の収穫作業が始まるのでしょう。毎年のことながら、五百万石の穂が重く垂れ下がった姿を見ると、ほれぼれしてしまいます。
 きょうは朝から市役所でした。委員会資料の検討を続行しました。終わったと勘違いした文教経済委員会資料をざっと見て、チェックするだけでもほぼ1日かかりました。この委員会は教育委員会、農林水産部、産業観光部と3つの重要部署を担当しているので資料も膨大です。これまで私が委員だったことから、例年どんなことが問題となるかを話し、今回から委員になった上野議員が自分で関心を持っている問題について見解を述べる形でチェックを進めました。
 連日の勉強会などで疲れているので、夕方は早くあがりました。父を見舞い、その後、浦川原区の山本ぶどう園まで足を伸ばしました。毎年、訪ねている農園へ行き、2種類のぶどうを買ってきました。この農園の奥さんの実家は吉川区に隣接した集落の出身で、私の後援会員の親戚です。ことしもたっぷりサービスしてもらいました。


2008年08月22日

新井柿崎線視察

 主要地方道新井柿崎線の視察(画像)でした。マイクロバスに市議だけでなく、県議や県職員も一緒に乗っての視察は今回が初めてでした。あらかじめ地元から提出されている視察箇所は20か所ほどになります。厳しい財政状況の中で改善、改良の必要性、緊急性をクローズアップしないと、すぐ手をつけてもらえない。総合事務所の職員や地元市議による現地での説明には、それぞれ力が入っていましたね。吉川区としての要望箇所は大潟区の高橋新田から柿崎区の江島新田間の防雪柵設置です。総合事務所の所長と担当グループ長は地吹雪の時の写真を持ち出して説明し、注目されました。地吹雪に悩まされている写真は、ひどい時ほど真っ白になり、なかなか難しいのに、よく見つけたもんです。考えてみたら、昨年年末に私も1枚写真を撮っていました(画像)。これは県庁へ行く時に活用したいと思います。


2008年08月21日

会議目白押し

 議員団会議、特別委員会、月例議員懇談会、議員勉強会、保倉川放水路整備促進議員連盟、各派代表者会議と会議だらけの一日でした。
 このうち委員会は、中山間地対策特別委員会です。昨年、上越市がまとめた高齢化が進んだ集落の実態調査結果を受けて、今後、どういう対策をとっていったらいいのか調査や議論を重ね、最終的には中山間地振興条例(仮称)の制定をと確認しています。「独居老人が死後3日経って発見された。こんなことがないように」「何としても農地の荒廃にストップを」。きょうの委員会では、各委員の問題にたいする思いが語られ、今後の審議方向を確認しました。この特別委員会は、これまで設置された特別委員会の中でも一番忙しい委員会となりそうです。
 最後の各派代表者会議で政治倫理条例についての議長見解が示されました。前回の議会内に任意で設置された検討委員会報告についての見解です。市発注の工事の請負など報告よりも厳しい内容が盛り込まれたものとなりました。議長見解をベースに今後、議論が続きます。


2008年08月06日

議員団会議の課題は盛りだくさん

 毎週月曜日にやっていた議員団会議が諸行事と重なり、きょうになりました。衆院選の準備をどうすすめていくか、農業委員会との懇談会の分担、市政の重要課題で「市民のみなさんの意見を聴く会」の開催、第三セクターの視察、議員団ニュースの検討など盛りだくさんでした。
 このうち、「市民のみなさんの意見を聴く会」の開催は保倉川放水路問題、第三セクター経営問題などで連続的に取り組むことにしました。図書館問題などで実施した緊急議会報告会の経験を生かし、市民の中に入ってみなさんの声をお聞きする、議員団としての見解を整理していく。不十分さがあっても、市民の皆さんとともに議会活動をしていくスタイルとして確立できればいいなと思っています。
 明日は県知事選挙のスタート集会です。久しぶりに新潟へ出かけることになりました。


2008年07月29日

合併前上越市の区域に地域自治区設置することで新方針

 合併した上越市には地域自治区が設置してあり、そこに総合事務所と地域協議会がある。地域協議会委員の選任にあたっては公募を基本にすえ、定数より多かった場合は選任投票が行われる。これでいま、上越市は全国的に有名になりました。しかし地域自治区は編入された旧町村部だけであり、合併前の上越市の区域に設置することが重要な課題となっています。きょうの総務常任委員会では、「合併前の上越市の区域への地域自治区の設置について」、これまでの経過や今後のスケジュール、検討項目などについて市側が説明し、議会側の意見を聞きました。

 昨日の日記でも一部紹介しましたが、市側から、来年3月議会で「地域自治区の設置に関する条例」の改正を行い、市長選が行われる来年10月に施行することをめざすとの説明がありました。そのためには、市民への周知・説明をこれまで以上に丁寧に分かりやすくやって、条例改正案についてのパブリックコメントを今年の12月頃を目途に実施したいとしています。この問題では昨年、16の地域自治区設置案を示し、市民説明会をやったものの、市民から十分理解してもらえなかった、議会内でも実施は時期尚早との意見が大勢を占めて、事実上の先送りをしたという経過がありました。

 きょうの委員会では市側の今回の提案に反対論こそ出ませんでしたが、「これを実施しなければ、市が持たないという覚悟での市長の姿勢が大切だ」「今年の県知事選が導入時期かと思っていた」などの声が出ました。私たちの議員団では昨日、検討会をやり、市側の方針案については基本的に賛成する方向を確認しました。町内会と地域協議会の違い、地域協議会と議会の違いなど、市民の皆さんから十分理解していただくためには最低これくらいの期間を確保する必要があると判断したからです。ただ、きょうの委員会で市側は、合併前上越市に設置する地域自治区については昨年示した16の数と区域を基本とすると説明しました。この点は議論を深めないといけないなと思っています。

 夕方からは「上越市の学校給食を考える会」が久しぶりに開催されました。市議選などでバタバタしていた時期に重要な動きがあったりしましたので、事務局からこれまでの経過説明が行われ、今後の運動をどうすすめるかについて議論が交わされました。これまでの運動で、民間委託の動きにブレーキがかけられ、今年度新たに派遣による学校給食調理(これは直営にあたる)という事態も生まれています。市教委では派遣で一定の経験を積んでもらい、民間委託に持っていこうという方針ですが、この方針の問題点などについて整理する必要性が指摘されました。会が終了後には懇親会も行われ、楽しいひと時を過ごしました。


2008年07月28日

議員団会議、そして地域協議会

 朝、妻を職場に送ってから父が入院している病院へ。きょうは朝と夕方の2度病院へ行きましたが、相変わらず熱は高いままでした。これでもう4日ほど高い熱が続いています。これまで熱があっても「大丈夫だ」と言っていた父も今回ばかりはきついらしく、「じいちゃん、たいそかね?」と訊くとゆっくりと首を縦に振ります。夕方からは再び点滴をしてもらっています。額は熱く、水枕をしてもらっいるくらいなのに、どういうわけか足や手は冷たいのでびっくりでした。

 きょうは久しぶりに議員団会議をやりました。11日に予定している農業委員会幹部の皆さんとの懇談会の準備、明日の総務委員会や11日の文教経済委員会で審議される課題にどう対応するかなど短時間で整理しました。合併前上越市の区域に地域自治区を導入する課題については、市議選後の総務委員会としては初めての本格的な議論となります。行政側の案では、来年の3月には条例の一部改正を行い、来年秋に予定されている市長選と合わせて地域協議会委員を選任したい意向です。

 夜は吉川区の地域協議会でした。新メンバーになって3回目の協議会です。「公の施設の統廃合計画(案)」に基づいて、六角山リフト、旭地域生涯学習センター(校舎棟)については来年度から廃止したいという市長の諮問について審議されました。賑やかな議論となったのは旭地域生涯学習センターです。撤去費だけでも3987万円もかかるので当面は壊さないでおくという説明に、「廃止後、確実な安全管理をしてほしい」「耐震面で問題があっても条件付きで貸出できないか」「プールはどうするのか」などの質問や要望が相次ぎました。自主審議事項のなかでは、今春閉校されたばかりの吉川高校跡地について総合事務所から説明がありました。県では利用計画がないこと、土地建物は一括処分する方針であることなどが説明されましたが、「体育館だけでも利用できないのか。もったいない」などという声があがっていました。「一括処分」にこだわると、まったく手つかずのまま推移していくことになりますが、それでいいのでしょうか。


2008年07月22日

新井柿崎線整備促進議員連盟総会

 市議選後、県道新井柿崎線整備促進議員連盟を存続させていくことが確認されていましたが、きょう、その総会、そして平成19年度要望についての報告会(画像)が開催されました。

 報告会には上越市選出の県議、新潟県上越地域振興局の幹部などが招かれました。来賓として挨拶に立った上越地域振興局の白石地域整備部長は、「今年度の県の道路整備予算は1679億円で前年よりも167億円減っている。厳しい財政状況が続いているが、来年度についてはまったく不透明だ」「新井柿崎線は全長31.7キロ。上越市の南北を結ぶ重要路線だ。管内の主要道路でも一番名が通っていて、格としては国道クラス。まだまだ整備しなければならない路線で、地元の皆さんの協力を得ながら整備していきたい」とのべました。

 昨年度、議員連盟として県に整備を求めたのは歩道整備、防雪柵設置など21か所。三和区本郷地内などで一定の整備が実現されてきていますが、なかなか前進しない状況にあります。地吹雪に弱いということで整備を強く求めている防雪柵設置については、昨年、山間部の雪崩防止工事を優先させるので少し待ってほしいとのことでした。この雪崩防止工事は妙高市内のスノーシェッド工事です。当初、3年くらいで終わらせたいということでしたが、財政難でいま少し時間がかかりそう。ただ、新井柿崎線の地吹雪対策として、当面は仮設型の防雪柵設置で対応していくとの表明がありました。党議員団にも関係住民から要請のあった頸城区上増田地内の交差点改良もなかなか前進しませんが、きょうの会議では、信号に時差をつけたのでいくらか改善されたのではないかと報告がありました。調べてみようと思います。

 総会が終わった時点で、病院から電話がありました。父が使用している紙おむつが足りなくなっている、手を打ってほしいとのことでした。農協と紙おむつの契約をしていたのですが、どうなっているのか、明日、確認してみないと。


2008年07月10日

長岡市議団の視察に同席

 上越市の自治基本条例を学ぼうと日本共産党長岡市議団(笠井則雄議員など3人)の皆さんが上越市役所へ来られました。私も何とか都合をつけることができたので、同席させてもらいました。合併協議の段階から条例制定に至るまでの経過、条例の逐条説明を自治・地域振興課副課長の池田さんなどから語ってもらいましたが、長岡市議団のメンバーの皆さんは、「市民や市役所職員が市民会議を立ち上げて3年も検討したのはすごい」などと感想をのべていました。私も復習できて、よかったです。

 条例が施行されて3か月が経過してどうなったかを考える時に、頭に浮かんでくるのは直江津図書館等整備問題です。長岡市議団も新聞報道で知っていて、「市議会及び市長等の説明責任」、パブリックコメントなどが話題になりました。「当市ではパブリックコメントは要綱で運用してきたが、庁内でも解釈に食い違いがあって…」との説明を聞き、改めて条例制定の必要性を理解できました。図書館等とは直接関係ありませんが、「住民投票条例を本年度中に制定したい」との話もありました。パブコメ条例、住民投票条例制定は今年の後半、しっかり対応せねばと思いました。

 午前、父の入院する病院に寄ってきました。院内の床屋さんから昨日電話をもらい、きょう、お風呂に入る前にカットすると聞いていました。動かないで、ちゃんと刈ってもらえるかどうか心配でしたので、寄ったのです。こちらの心配は無用でした。動くどころか、気持よさそうに刈ってもらっていた(画像)のです。床屋さんは、市議仲間や吉川区の住民についてもよく知っていて、楽しいおしゃべりもできました。


2008年07月04日

反対10 賛成37

 きょうの臨時議会、継続審査となっていた一般会計補正予算(直江津図書館・社会教育館整備事業が中心)は賛成多数で可決されました。継続審査の理由としていた市民説明会の不足、パブリックコメントの回答、市長によるイカヤとの直接交渉という3つの宿題で市側が、この1週間必死になって動いたのがある程度評価されたということでしょう。6月議会では継続審査に同調していた保守系議員も今回は賛成に回りました。もっとも、きょうの臨時会にむけて賛成するように強力な圧力がかかった議員も何人かいたようです。

 今回の異例とも言うべき継続審査は市長にとって大きな打撃になりました。「これで来年秋の続投は完全になくなった」とはっきり言う議員もいるほどです。市民の間で賛否が分かれていた問題で、「市長の顔が見えない」「何をしているのか」という声は市長与党の人たちからもあがっていました。継続審査となってから、さあたいへんだと市長自ら先頭になって動いた、それは一応評価はされました。しかし、今月2日の段階でも、「手順は尽くしたのに議会に理解してもらえなかったのは残念」と公の場で発言したのには保守系議員もびっくりしたようです。今朝、ある保守系議員が私に電話をくれ、「うちのトップは修正がきかない。困ったもんだ」とぼやいていました。

 きょうの会議が終わったのは夕方6時ころでした。父の入院している病院へ行き、妻と合流しました。最近、声が弱弱しくなったなと感じていましたが、右腕の握力が強いのには驚きました。「じいちゃん、働き者だったから、いつになっても力あるんだね」と呼びかける妻に、父は小さく笑って喜びました。ここ数日間、忙しい日が続きました。緊急議会報告会の準備などもあって、疲れはピークに達しています。夜8時過ぎになって、「ゆったりの郷」へ行き、ゆっくり湯につかりました。これで明日から、またがんばれるでしょう。


緊急議会報告会

 家に戻ったのは夜中の12時を回っていました。緊急議会報告会(画像は市民プラザでの報告会)が終わったのは午後9時半過ぎ、その後は議員団会議できょう開催される臨時議会での対応を協議しました。忙しい一日となったので、まだ頭がボーッとしています。緊急議会報告会は直江津のレインボーセンターでの参加者は20数人にとどまりましたが、市民プラザで50人を超える人が集まり、今回の問題に対する関心の高さを感じました。まずは緊急議会報告会に参加してくださった皆さんに心からお礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。

 合併前上越市内で初めて取り組んだ議員団としての議会報告会、やはりやって良かったと思います。いただいたご意見や質問をA4のメモ用紙に書いたのですが、その分量は7ページ分にもなりました。「図書館は文化の核だ。そういうことを前面に出して考えてほしい」「子どもはいまのように学校のそばがいいと言っている。なぜ駅前のこだわるのか」「相手の言いなりになってほしくない」「ことの本質は日本政策投資銀行の利益確保だ。もう一回継続審査とすべきではないか」などたくさんの方から発言していただきました。市側は市民に対する説明は十分だと言っていますが、参加者の多くはもっと時間をかけて丁寧に説明すること、慎重にことを進めてほしいと思っていることがわかりました。議員や議会に対して厳しい意見が出たのも特徴のひとつです。「いろいろな疑問が出ていることについては、議会は議決機関として真相を究明するために参考人招致などをやり汗をかくべきだ」「自治基本条例を尊重して議員は地元で住民の声を声を聞く必要がある」など反論の余地はまったくありませんでした。

 今回の議会報告会はテーマを限定してのものでした。初めての試みだけにスライドなどにミスがあったりしましたが、参加者からは一定の評価をしていただきましたので、今後はいろんな問題で市民の皆さんの声を聞く会を開催していきたいと思います。議員団としては今後、議案提案権を行使していくことが求められてきますので、「答弁をする」経験を積んでいくことも大切だと思っています。


2008年07月02日

市長発言に反発の声相次ぐ

 言葉の使い方ひとつで流れは変わる。きょうの文教経済常任委員会での市長発言がまさにそうでした。6月議会で直江津図書館等整備事業が盛り込まれた一般会計補正予算が継続審査となり、その後、市長は市民説明会に3度出席しました。パブリックコメントで寄せられた市民の意見についても異例ともいえるスピードで回答を出しました。議会で問題になったからとはいえ、それで、議員の間では、「市長もがんばって動いたことだし、もうそろそろいいのではないか」といった雰囲気が生まれていました。ところが委員会の冒頭、市長は、「手順を尽くして提案したのに継続審査となったことは残念だ」と言ったのです。議会側が反発したことは言うまでもありません。上野委員など数人の委員が激しく抗議し、市長は当初予定した時間に委員会室から引き上げることができませんでした。

 きょうの委員会では、まず市長が6月定例会最終日の6月27日以降、市として何をやってきたかについて説明。センチュリーイカヤの社長に会い、契約期限の延期を申し入れた。市民説明会については3会場で市長自らも参加して行った。パブリックコメントは総力をあげて回答するように努め、その結果を公表するに至ったことなどについてのべました。その中で昨日、イカヤの社長が「上越市に対して新館の一部を売却する時期を遅延することは、弊社にとって今後この計画を二度と組むことが不可能となりますことから」延期はできないとの回答文書を市役所に持参してきたことも明らかにしました。しかし、回答文書は何回読んでも、これまでの市議会での説明から一歩も前に出ない、抽象的な内容でした。委員からは、「これでは納得できない」との声が相次ぎました。市長が退席してから、教育部長が市民説明会の概要、パブリックコメントの概要について説明しましたが、きょうは説明を聞くだけで、委員からの質問はありませんでした。分厚いパブコメの結果などを読んでから質問しようということなのでしょう。これらは4日の委員会で質問が行われる見込みです。

 午後から党議員団で明日の緊急議会報告会の準備をしました。少しでもわかりやすくということで、パソコンに詳しい平良木議員がパワーポイントのスライド原案を作成し、それをもとに4人で意見交換しました。直江津図書館のあり方をどう考えるか、これまでの議会での取り組みやマスコミの報道などで何が解明され、何が疑問として残っているのか、ひとつ議論を始めると次々と意見が出てきて、なかなかはかどりませんでした。明日の午前も準備をすることにしました。当初はリハーサルもやってと思ったのですが、ぎりぎりまでスライドづくりに追われそうです。

 最後にご紹介をひとつします。平良木議員がこのほどホームページを開設しました。これで議員団の中で3人がホームページを持ったことになります。同議員のホームページのアドレスはhttp://www.valley.ne.jp/~nanten/です。ぜひ訪問してみてください。


2008年07月01日

継続審査の準備

 きょうは午前10時過ぎから議員団会議を行いました。テーマは3日の緊急議会報告会の役割分担、報告内容の検討などです。4人で話し合った結果、報告は上野議員、司会は平良木議員が担当してくれることになりました。報告は上野議員にすべてまかせるのではなく、どうしたら分かりやすくなるか、みんなで考えています。4人そろって議会報告をするのは初めてです。行き届かないところがあるでしょうが、一生懸命がんばりたいと思っていますので、ご協力よろしくお願いします。

 午後からは4人で直江津図書館へ行き、見てきました。入口の壁に竣功記念のプレートが埋め込まれていて、そこには「竣功 昭和参拾五年壱月 植木組」とありました。午前の事前学習では「東京オリンピックの2年前」と憶えたのですが、4年前でした。子ども向けの図書スペースの狭さにはびっくりでした。吉川の図書館分室の方がいいなと思ったくらいです。その後、夕方まで2人の不動産登記などの専門家と会い、市とセンチュリーイカヤとの売買契約書(案)をどう見るか意見を聞いてきました。区分建物登記は整備工事が終わってからとなりますが、それよりも2年も前にお金を全部払ってしまうのは通常では考えられない特別扱いだ、などいろいろと専門的なことを教えてもらいましたが、議会の議論ではだれにでもわかってもらえるわかりやすい論戦にすることが大切です。どういう議論をしたらいいかについてもアドバイスをしてもらいました。

 議会は明日の午前10時半から文教経済常任委員会が開催されることになり、臨時議会は予想通り4日です。議会事務局から全議員にファックスが送られてきました。その中に、センチュリーイカヤの社長さんが本日、市長に提出したという文書のコピーが入っていました。なぜ契約の期限が7月4日なのかを説明しようとしたものですが、これまでの市や市教委の説明よりも具体性のあるものになるかと思っていたら、抽象的で説得力ゼロでした。明日の文教経済常任委員会ではこの文書についての評価が問題となるでしょう。


2008年06月30日

直江津図書館等整備で緊急議会報告会開催へ

 午前中は議員団会議でした。直江津図書館・社会教育館整備事業についてどう対応するかの議論をする中で、緊急議会報告会(案内文)を直江津地区と高田地区、それぞれ1か所開くことにしました。主催は党議員団です。4日に臨時議会が予想されるので、3日に開催します。場所と時間は市民プラザで午後2時から、直江津のレインボーセンターで午後7時から。きょうもいろいろな意見が入ってきているので、どんな人たちが参加してくださるか楽しみです。ただ、困っているのはこの緊急議会報告会のご案内が十分できないことです。トップページに案内文のPDFファイルを掲載してあります。これを緊急に広げてくださると助かります。

 夕方からは吉川小学校において、市教委と保護者側との間で通学バス制度統一についての意見交換会(画像)がありました。保護者側からの参加者は小中学校合わせても、わずか20人ほどでしたが、参加者からは意見がいくつも出て、活発な意見交換となりました。「アンケート調査で市が全額負担すべきという声が多数となった場合、その準備の気持ちがあるか」「3キロ未満という切り方をしないことを確認できて安心した」「負担はやむをえないと思うが、たいへんにならない配慮をしてほしい」「(いまの無料は)学校統合の条件であったことを重視して無料を続けてほしい。補助を出しているとか、援助しているという考え方はおかしい。通学距離が遠いからバスに乗っているだけだ」。今回の意見交換会は1回目で、今後、地域協議会や議会で結果を報告した後、2回目を行うとのことでした。意見交換会の開催日について注文の声がありました。PTAがあるときとか、みんなが集まれる時に開いてほしい。その通りですね。吉川区の現行の制度は新上越市内でもいい水準なので、これを維持できるようにがんばりたいと思います。

 なお、合併協議では、①平成21年度までの5年間は現行どおりとし、平成22年度から新基準(距離・補助率)を作成し、適用する。②補助対象距離は上越市に統一することとし、地域事情を考慮した教育長の判断による特例を認める。③距離計算の起点は集落の中心地からとする。④スクールバスについては必要なものは継続する、となっていました。


2008年06月28日

図書館等の市民説明会開催へ。市長も参加

 昨日の議会で一般会計補正予算が継続審査となったことで、直江津図書館等整備問題についての市民のみなさんの関心が一段と高まっています。浦川原区内で行った地元党支部主催の議会報告会でも、冒頭から、「図書館問題のことも報告してください」と催促されました。今朝、上越市のホームページを見たら、市民説明会を明日、明後日、3会場で開催するとありました。市長も出席するといいます。パブリックコメントについても、寄せられた意見や要望に返答を出すために総力をあげるそうです。自治基本条例に基づいて情報公開を行う、わかりやすい説明をする、パブリックコメントにはきちんと答えてから議会に臨む。私たちが総括質疑などで主張してきたことが実現することになりました。明日は民主商工会の総会で挨拶した後、市民説明会に途中参加してこようと思います。なお、私の総括質疑の模様は「上越市議会」のホームページ中、「議会中継」のなかの「過去の中継」(24日のところ)をクリックすればご覧いただけます。

 吉川区以外で議会報告をするのは昨年の県議選前に大島区、柿崎区で行って以来でした。参加者はあまり多くはありませんでしたが、「いま、みんな必死で頑張って生きている。ガソリンも上がる。肥料代もあがる。年金は介護保険料などが天引きされてたいへんだ。そういう暮らしをしている人たちの立場で議会活動をしてもらいたい。期待している」「限界集落という言葉は後期高齢者という言葉と同じくきらいだ。10年後に集落がなくなる可能性があると言っているようだが、とんでもない。おれたちはそこで生きているんだ」など活発な意見が次々と出て、とても有意義な会となりました。具体的な相談も寄せられました。


2008年06月27日

6月議会終了

 市議会の6月定例会が終わりました。直江津図書館等整備事業が盛り込まれた一般会計補正予算は、結局、全会一致で継続審議になりました。今後、臨時議会で審査が行われる予定です。それまでの間に、市長がこの問題でホテルセンチュリーイカヤ側と折衝するかどうか、市民への説明会をやるかどうか、パブリックコメントについては市民への回答全文まで含めて議会に示すかどうかなど当面、マスコミも市民も注目することと思います。

 6月定例会は、日本共産党議員団が4人になって初めての定例会でした。4人で打ち合わせをやり、論点を整理する。議案の賛否を検討する。調査に出かける。議員団が3人の時代よりも忙しくなった感じがします。でも、4つの常任委員会で発言ができて、一般質問も4人がすると、大きくなったなと思います。私にとっては、議員団長として初めての定例会でもあります。各派代表者会議、総括質疑など市議になって初めてやることがいくつかあって、ちょっぴり緊張しました。でも、いい経験になりました。

 議会は定例会が終わったことで一区切りですが、今後、開かれるであろう臨時会に向けて準備を始めなくてはなりません。資料の整理、新たな情報の入手、まだ、しばらくは、頭から直江津図書館問題が離れないでしょう。


2008年06月26日

きょうも常任委員会

 文教経済常任委員会が開かれ、冒頭、昨日の委員会運営でまずさがあったとして委員長が陳謝しました。そして閉会中に継続審査を行うことを明確にしました。ということで、きょうの委員会については、一般会計補正予算の審査ではなく、所管事務調査ということで開会されました。
 
 市教委はきょう、新たに提出した、ホテルの一部を買う売買契約書(案)について説明しました。売買代金については、共有登記の前提となる抵当権抹消登記に必要な関係書類がホテル側から市に提出され、支払い請求書が7月4日までに市に提出された時、市は売買代金の7割のお金、3億1500万円を7月25日までにホテル側に前払いする。残りは共有登記が完了した時点で払うとあります。この売買契約書(案)を繰り返し読んだら、なぜ7月4日なのか、なぜ7月25日なのかをますます知りたくなりました。

 文教経済常任委員会が一般会計補正予算を継続審査としたことで、午後開催された総務常任委員会もこの議案については継続審査としました。というのは、当市議会では、総務常任委員会が他の委員会の最後に常任委員会審査を行うことにしているからです。しかも直江津図書館等整備を含めた歳入全体が総務常任委員会の審査対象になっています。文教経済常任委員会の審査が終わってから審査を行うというのは理解できます。


2008年06月25日

スモモ

 わが家の庭にあるスモモが実りました。妻の職場で友人の奥さんと会った際、スモモの話をしたところ、「すっぱいスモモが好き。ぜひ分けてほしい」と頼まれました。日が沈むちょっと前の時間、150個くらいもぎました。朝、食べたときには、「もう1日くらい待った方がいいかな」と思ったのですが、夕方、もいで食べると、朝よりも酸っぱさが薄くなって甘味が少しついています。とても美味しくなりました(画像)。明日は友人などにおすそ分けしようかと思っています。

 きょうは追加議案の常任委員会審査でした。注目の文教経済常任委員会では発言が相次ぎました。現ホテルと市、それに銀行が同席してホテルの一部を購入する協議を進めてきた経過のいくつかの山場の部分が説明されたことにより、また一歩、事実関係の解明ができたように思います。ただ、新たな疑問も生まれました。契約期限を7月4日よりも延期してもらえないか、その要請を市長がなぜ直接やらなかったか、という質問に返ってきた答えは「都合がつかなかったから」でした。信じられない答弁です。また、自治基本条例の中で情報共有、市民参画の取り組みとして位置づけられている市民説明会、パブリックコメントの規定を原則通り守っていく点では前進が見られませんでした。

 3時間ほど審査をしたところで、継続審査の動議が出され、6対5で継続審査が決まりました。この結果、最終日にこの継続審査が本会議で認められれば、今定例会後の閉会中の審査となります。認められなかった場合は、今議会で精力的に審査を続けることになりますが、時間がほとんどないことやパブリックコメントの回答をすべて終了させて委員会に臨むことが求めらていることなどから、会期の延長も考えられます。


2008年06月24日

一般質問4日目

 上野公悦議員が岩手県出身であることは知っていましたが、今回の地震の震源地の近くに生家があることは知りませんでした。市議として初の一般質問に立った上野議員、安心して見ていられました。市議選の中で寄せられた市民の生の声をお年寄りと子どものことに限定して紹介して、市長に実現を迫る。しかも礼儀正しく追及していく。やじひとつ飛ぶことなく、議場全体が彼と答弁者に集中しているのがわかって、とてもいい質問でした。施設使用料の統一によって、値上げとなった施設では利用者数が減っていることを頸城区のデータを使って鮮明にして料金引き下げを求めましたが、これは長年の議員経験がものをいったと言ってよいでしょう。

 一般質問はきょうが4日目の最終日。質問者は4人でしたが、その後、一般会計補正予算などが追加提案され、6人が総括質疑を行いました。答弁側の市長にとっては、1日で10人を相手に質問を受ける形になります。総括質疑の1番手である水沢議員の質疑あたりから、ハプニングがいくつか起き、おかしな答弁もでました。水沢議員の質疑に答える時に、間違って次に質疑をする私の答弁原稿を読む。答えを求められていないのに答弁席で原稿を読み始める。「千載一遇の好機」と言っていたものがいつのまにか「苦渋の選択」に。これは完全に疲れから来ています。総括質疑が終わったら夜の8時を回っていました。総括質疑に6人立ったことで、議事日程に無理がでましたね。

 注目された直江津図書館・社会教育館の総括質疑、私は、公正で透明性のある事業推進となっているかを自治基本条例に沿ってチェックしていく必要があるとして、いくつか確認させていただきました。新会社直江津駅前ホテルの設立について市長は、「14日の新聞報道で初めて知った」と答えました。また、現在のホテルセンチュリーイカヤが市への売却を見越して2月26日に建物の分割登記をしていることを私が指摘し、これを知っていたかと尋ねたところ、市教委は「知らなかった」と答えました。これは休憩後の本会議で「実は4月2日に確認していた」と訂正しましたが、「7月4日のタイムリミット」(ホテルの一部を市に売却する諸手続きの期限?)が本当に動かないものかどうかも含め、事実関係をさらに追及する必要があります。市民説明会が十分であったかどうか、パブコメの取り組み、扱いはどうかもそうです。明日の文教経済常任委員会審査に期待したいところです。

 父が入院している病院へは朝と議会終了後行きました。昨日よりも少し元気が出てきたようです。夕方から2時間ほど父のそばにいてくれた妻の話によると、しゃっくりが止まらなかったものの、「さざんかの宿」「炭坑節」のさわりを歌ったとか。帰りに「おれたち、これから家に帰るけど、がまんできるかね」ときくと、いつもなら首を縦に振るか、「うん」とか言うのですが、今晩は黙っていました。「さみしい?」と言うと、こっくりしていました。ちょっとかわいそうでした。


2008年06月23日

一般質問3日目

 夕飯を食べたのが午後9時過ぎでした。疲れて横になったところそのままダウンしてしまいました。目を覚ましたら、もうすぐ12時という時間です。

 一般質問3日目。きょうは私の出番(画像)でした。今春実施された厚生労働省の全国調査で、上越市の妊婦健診の公費負担回数は全国平均以下になったことから、妊婦健診の公費負担回数を増やすべきではないかと迫ったところ、前向きの答弁が返ってこなかったことで、予定した以上の時間をかけてしまいました。その結果、市が契約している公共工事や業務委託などで働く人たちの労働条件改善を求める質問の時間が極端に少なくなってしまいました。いうまでもなく、質問は不完全燃焼です。時間配分をきちんと守らず、一般質問が中途半端に終わったのは、市議になってからこれで3度目。出番の直前まで、イメージトレーニングして臨んでいるのですが、なかなか難しい。

 私の後に続いたのはわが党議員団の平良木哲也議員です。私学助成と子ども医療費助成の拡大をテーマに初の一般質問を行いました。昼休みは12時50分まで自分の机で眠り、午後1時から登壇しました。出番直前に、これほど落ち着いている新人は見たことがありません。質問も、堂々としたもので、ていねいな論理の展開が見事でした。特に、子ども医療費助成問題では、国の助成拡大にともない、市がこれまでよりも出さないでよくなった分(金額)を市単独の助成拡大の財源に回せないかと迫る場面は質問のハイライトでした。

 議会後、妻と一緒に病院へ。昨日は母と長女が見舞い、「ハトぽっぽ」を歌っていたと聞いていたので元気だと思っていたら、げんなりしていてまったく元気がありません。顔に赤いぶつぶつも出来ていたので、熱をはかったら36度ちょっとです。でも、目はうっすらとしか開けず、声をかけてもすぐ寝てしまうといった状態です。いつもは10分程度の面会で帰ってくるのですが、心配になり30分ほどいました。明日は家を早く出て、まず病院へ行こうと思います。


2008年06月20日

一般質問2日目

 一般質問2日目。早朝から市政レポートの原稿書きと印刷、「しんぶん赤旗」日曜版の配達、9時からは各派代表者会議、10時から一般質問と続きました。昼食をとった後、12時20分より午後1時ぎりぎりまで総括質疑の質問取り(こちらから質問の趣旨を説明)、1時から夕方まで一般質問。夕方、再び総括質疑の質問取り。議会関係の仕事が終わったのは午後6時少し前でした。それから妻を職場に迎えに行き、病院へ。すっかり疲れてしまいました。

 きょうの一般質問は昨日同様6人が登壇しました。そのうちの一人は新人の滝沢一成議員です。新幹線駅周辺開発について、「未来からの視点」で質問しました。質問内容も、身振り手振りも個性あふれていました。両手を演台につき、体をひねって答弁者に語りかける。質問内容が変わる時は、右手を高々と上げて、「次は2番目、…」とやる。くせのある独特のスタイルは強く印象に残りました。その次に登壇したのは中郷区選出の最年長議員吉田さん、最年少の中川幹太議員などの発言にふれ、「老いも若きも一緒になってがんばりましょう」とエールを送りました。

 明日は新潟へ行くことになりました。日本共産党後援会で話をしてほしいと依頼されたからです。疲れてろくな準備も出来ませんが、久しぶりに電車に乗って行こうと思っています。議会と全く関係のない本を読んで、気分転換もしたい。


2008年06月19日

一般質問初日は盛りだくさん

 直江津図書館・社会教育館整備事業が追加議案に盛り込まれることになりました。これは今朝の議会運営委員会で明らかになりました。具体的に言いますと、この事業の費用が計上された一般会計補正予算が24日に提案され、27日には財産取得の議案が提案されます。24日に提案される議案についての総括質疑の通告は明日まで。私は党議員団を代表して今議会で2度目の総括質疑に立ちます。場合によっては、27日に3度目の総括質疑をしなければなりません。今晩は、久しぶりに書きたいと思っていた「春よ来い」の執筆もやめて、質問準備をしました。

 きょうは一般質問の1日目でした。32歳の新人、中川幹太議員が本会議で初質問を行いました。テレビ放送にかかる負担格差解消を訴えた質問は、ほとんど原稿を見ることもなく、落ち着いて、じつに堂々としたものでした。彼の質問する姿を見ながら、私の町議としての初質問を思い出しました。当時28歳。3回できる質問を、上がったのでしょうか、2回でやめてしまったら、後の席にいた社会党(当時)の杉田惣平議員が「橋爪さん、もう1回質問できるんだよ。もったいない」と声をかけてくれたものです。中川議員の頑張りを見て、樋口議員は、「新人でなく、中人(ちゅうじん?)だね」と言っていました。ベテラン議員にも大きな影響を与えるでしょう。

 夕方、父の入院している病院へと急ぎました。午後4時頃から手術(といっても大げさなものではなく、胃に穴を開けて管で流動食を入れるようにするもの)をすることになっていたのです。妻が午後から休みをとって手術に立ち会ってくれたので、心配してはいませんでしたが、やはり気になります。胃ろうの手術は入院して2度目です。手も足もやせ細って、血管も細く、もろくなっている中で、生きていくためにはどうしても必要な手術でした。病院に着くと、「メール送ったんだけど、無事終わったよ」と妻が待っていてくれました。数日前、父が、「おい、とちゃ、(家に)帰っていっぱいやろさ」と言いました。酒をしめしたガーゼくらい、かませてあげられればいいのですが。

 病院を出てから、吉川区総合事務所へ急ぎました。「まちづくり吉川」(まちづくり団体)の呼びかけで、今後のまちづくりについての意見交換を行うことになっていたからです。私は会の終わるちょっと前に到着し、尾神岳のふもとにある遊ランドでの懇親会に出させていただきました。吉川高校同窓会の小林会長さんや東京吉川会に参加しているメンバーなどと飲みながら、吉川区の将来について楽しく語り合いました。出された料理の中に、ほうの葉に包まれた寿司(画像)がありました。先日も、ほうの葉でつつんだ赤飯を食べたばかりです。葉の匂いがなんともいえない懐かしさを感じさせてくれます。味も良かった。


2008年06月18日

総務常任委員会

 きょうは私の所属する総務常任委員会です。付託された案件は少なかったのですが、積極的に発言しようと心がけました。注目したのは一般会計補正予算書及び委員会資料そのものに、これらがどういうふうにして作成されているか、わかりやすい説明が入ったことです。これは4月に施行された自治基本条例(財政を市民にわかりやすく公表する)に基づく措置とのことでした。私はこの点を評価しつつ、予算そのものを市民にもっとわかりやすく知らせる工夫もしてほしいと訴えました。

 議案審査では、春日地区にできた春日謙信交流館条例制定に質問が集中しました。「春日謙信」という名称に違和感を覚える、「春日・謙信」とすべきだと主張したのは小林克美委員です。春日地区の住民の皆さんが郷土の誇りとして謙信という名前を入れたい気持ちも理解できますが、条例が提案される前にもっと議論があってもよかったと思いました。滝沢一成委員が2か所ある建物の入口のうち、1か所しか点字ブロックがないことを問題にしました。担当課はいろいろ理由をつけていましたが、ユニバーサルデザインの視点でのチェックが甘かったと感じました。身障者の方から生の意見を聞いて、すみやかに対応すべきでしょう。

 マスコミ各社がきょう関心を持って取材に来たのは、委員協議会で議論することになっていた高田駅わきの駐車場問題でした。これまで覚書や契約書に違反して返還しなかった不動産会社との話し合いが決着したことから、土地開発公社より経過と返還確認書などについての説明がありました。引き続き駐車場として活用することにして、管理を株式会社まちづくり上越にお願いしたのですが、この会社が直接管理することなく、これまで管理していた不動産会社にまかせたことから市民の間でどうなっているんだとの声が上がっていました。土地開発公社事務局の説明では、管理委託をお願いした相手方の株式会社まちづくり上越がどういう形で管理するかは関与できないとのことでしたが、株式会社まちづくり上越との契約書そのものを公表させ、さらに一歩踏み込んだ議論に発展させていけなかったので反省しています。質問の準備不足です。


2008年06月17日

建設企業常任委員会

 6月の天気とは思えないさわやかな晴れの日が続いています。きょうは建設企業常任委員会でした。きょうまで3つの常任委員会が開かれていますが、議案数も少なく午前中で終わりとなりました。

 数少ない議論のなかで関心を持ったのは、市道の災害復旧工事中に新たな陥没、隆起が発生し、改めて災害復旧工事を行わなければならなくなった事案です。災害復旧工事中に大雨が降ったり、地滑りが起きたりするなどして新たな災害復旧工事をしなければならない。こういうことはありうることですが、最初の工事をやる前の調査に甘さがあったり、見落としがあったかも知れない。また、工法や実際の工事の進め方に問題はなかったのか。しっかりと確かめたいところです。担当課のみなさんからは一時も早く復旧させたいと頑張っていただいていますが、こういう事案では、事実経過、災害発生原因、復旧工事の工法などの説明でもっと工夫と丁寧さが求められているのではないでしょうか。

 午後からは議員団ニュースの検討と明日の総務常任委員会の準備をしました。上程された案件についての常任委員会審議は明日で一区切りです。一区切りと書いたのは、近々、追加提案が出されると聞いているからです。直江津図書館・社会教育館の移転整備問題で再び議論しなければならないようです。


2008年06月16日

厚生常任委員会

 先日、一般質問の通告を出しました。妊婦健診、農業振興(とくに畜産危機に関して)、労働行政についての3項目です。このうち妊婦健診に関しては12日、担当課長などに質問趣旨を説明しました。きょうは午前9時半から、残りの2項目について担当課長などに説明し、若干の議論をしました。通告書を出した時点で質問内容が完全に整理されていればいいのですが、私の悪い癖で、問題によっては頭の中でグルグルと回っていることがあります。今回は、市として取り組む労働行政についてがグルグル状態でした。市発注の公共工事、委託契約などで労働条件をどう改善していくか。23日の質問までにグルグルが止まってくれればいいのですが……。

 きょうは厚生常任委員会でした。議員改選後、厚生常任委員会は2回目の開催です。党議員団の平良木委員はいつも、「私はどういうわけか上がらないんですよ」と言っていますが、きょうも落ち着いて中越沖地震による被災者生活支援やごみ有料化について質問をしていました。4月から環境にやさしいごみ袋ということで、古米を素材にしたバイオマスプラスチック製の新たな袋が採用されています。そうしたなかで、平良木委員などが生ゴミのごみ袋としては「穴が開きやすい」との声があると訴えました。これに対して生活環境課長は、原料の1つである古米の含有率を変えることで袋の強度を改善していきたいと答えました。

 さて、きょうの委員会では注目の請願審査が行われました。請願は後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書を提出してほしいという内容です。私は一般質問についての趣旨説明をしていて、採決の場面では委員会室にいなかったのですが、樋口議員がうれしそうに、「4人が賛成してくれたんだよ」と報告してくれました。これまでだったら、私たちの議員団と市民クラブ所属の委員だけの賛成で不採択でしたから、同じ不採択でも一歩前進です。これを力にもっと世論を盛り上げて廃止につなげていきたいと思います。


2008年06月13日

直江津図書館・社会教育館整備で貴重な前進

 今議会の最大の焦点は直江津図書館・社会教育館の移転整備です。駅前のホテルからホテルの一部を使用できないかという調査の申し入れがあったのは昨年の1月のことでした。それから、いろいろと紆余曲折があったのですが、市では、同ホテルの新館の1階から3階までを買い取り、整備する方針を固めました。そしていま、6月議会の追加議案で購入契約などを出そうとしています。ところが、申し入れてきたホテルが経営不振にあえいでいることもあって、同ホテルの救済ではないかとか、さまざまな疑問の声が出て、暗礁に乗り上げそうな気配になっていました。

 私たちの議員団では、直江津地区の住民から早期に整備してほしいという声が上がっていることを重視し、何とか実現させたいと思っています。しかし、そのためには、ホテル救済ではないかとか、6月中に購入手続きを終えたいと急ぐのはなぜか、など疑問を解明することが大前提です。この点で、きょうの文教経済常任委員会は貴重な前進をみました。前回マスキングされた文書は法的に保護対象となる法人情報も入っていましたが、ホテル側の了解も出て、全面的に公開されました。また、最初のホテル側の要求額、不動産鑑定結果など交渉経過も初めて具体的な数字を示しながら明らかにされました。ホテルとの契約のタイムリミットも、これまでよりも説明が具体的でした。ただ、市議会や市民への説明はまだまだ十分とは言えません。タイムリミットぎりぎりまで説明責任をしっかり果たし、関係住民の合意のなかで議会提案してほしく思います。

 ところで、この問題を報じた議員団ニュースでミスが発生しました。4人で原案を検討し、数か所を改めて最終版を作成したのですが、印刷段階で最終版よりも前のものを印刷してしまったのです。「法人情報」とすべきところを「個人情報」としてしまったなど、いくつかの間違った表現のものを印刷したのはファイル管理がまずかったから。ファイル管理のまずさからミスが発生したのは議員団ニュースだけではありません。議会事務局へ送信したファイルにも同種のミスがあったのです。4人で議員控室のパソコンを使うようになったら、これまで以上に管理をしっかりしないとだめですね。


2008年06月12日

定例会初日

 6月定例市議会がきょうからはじまりました。会期は27日までです。市議になって3年と4か月が経過しましたが、今定例会はいろんな意味で新しいことに取りくむことになります。何よりも議員団長になったことが大きいですね。4人の議員団全体をまとめていかねばなりませんし、質問などについての準備も私の受け持つ分野だけとはいきません。きょうは市議になって初めて総括質疑をしました。「学校評価の充実改善のための実践研究事業」に関して、集中的に質疑をしました。「研究だけにとどまらないで、学校評価指針を市の段階でもつくるのはいかがか。各学校の自主性を侵すことになるのではないか」などとききました。登壇して3回だけ質疑を行うやり方は久しぶりです。昨晩、どんな展開になるかイメージトレーニングをしてのぞみましたが、まずまずの出来だったかなと思っています。

 きょうは会議の始まる前に議員勤続表彰がありました。全国と北信越の市議会議長会の表彰です。当市議会では6人の議員が表彰されたのですが、そのなかには私も入っています。表彰規定で合併前に町村議をやってきたものは勤務年数の半分を市議としての勤務年数とみなすとなっているそうです。私の場合、町議は26年ちょっとでしたから、合併前の分で13年間市議をやってきたとみなされ、今回15年以上勤続表彰をもらいました(画像)。議場にはこの規定を知らない人もあったようで、何で表彰されたのかケゲンな顔をしている人もいました。私が議員になったのは28歳の秋です。合併で1ヶ月ちょっとの空白がありますが、議員生活は30年目に入っています。新たな気持ちでがんばります。

 午後、明日の委員会の準備を議員団でやっていたら、病院から電話が入りました。父のことで担当医の方からお話ししたいことがあるので、きょう、病院に来ていただけませんかという看護師さんからの連絡でした。父はいろうの手術をして流動食をチューブで胃に直接入れているんですが、聞くと、無意識のうちなのか、意識的なのか、今月になってチューブを2度も抜き取ってしまったとのことです。きょうの場合は抜き取った後にもう一度差し込むこともできなくなってしまい、再び点滴になりました。担当医からは、たいへんあばれて困っているとまで言われました。父の気持のなかで何か我慢できないものがあるのかも知れません。市役所からの帰り道、妻と話しました。一度、それも1時間でもいいから、家に連れて帰ってあげたいねと。


2008年06月10日

マスキング

 きょうは文教経済常任委員会でした。議題は先日の続き、直江津図書館・社会教育館整備問題です。市教委はきょうの日のために、これまでの経過を時系列でまとまた資料を作成し、委員会に臨みました。前回の委員会でもっとも質問が集中したのは、ホテル・センチュリーイカヤという特定の民間業者救済ではないのかという点となぜ6月議会がホテル新館の一部購入を決めるタイムリミットなのかという点です。これに応える資料提示と説得力のある説明が求められていました。ところが、きょうの説明は、ホテルの企業機密に立ち入ることを強く警戒し、抽象的でわかりにくいものでした。仮に企業機密であったとしても、会社側と協議して、どこまで開示できるか話し合って委員会に出てきてほしかったですね。

 委員会では党議員団の上野議員が質問に立ちました。直江津図書館・社会教育館の整備の必要性を認め、住民合意のなかで計画を進めていくべきだとの基本姿勢を明らかにしたうえで、同議員は、ホテル・センチュリーイカヤが昨年1月、市長に申し入れた文書を資料として提示するよう求めました。提示された文書は企業機密にかかわるということから中心部の数行がマスキング(炭塗りして隠す)されていました。委員会での議論を見ていると、市民や議員が一番知りたい大事なところがマスキングされているように感じます。もっとオープンにできないものでしょうか。


2008年06月09日

議員定数どうするかは1年後までに検討をと議長

 午前10時から各派代表者会議でした。改選後の代表者会議は何回か開催されていますが、今回は、今後の議会活動にかかわる重要問題で議長から提案があり、話し合いました。提案は、月例議員懇談会の開催、議員勉強会、議員定数条例の検討、議員政治倫理条例の検討、新たな議会改革など6項目にも及びました。

 このうち、議員定数条例に関しては市民が大きな関心を寄せている問題のひとつです。議長は、「市民の関心の高い問題で、議会側からも積極的に検討していかないといけない。1年が経過すれば、いつリコールがあっても不思議でない状況がある。むこう1年くらいの検討で方向を出していきたい」とのべました。議長としては議会内部で任意の検討委員会を8月中には発足させたい意向でしたが、私をはじめ何名かの代表者が発言しました。その結果、正規の特別委員会での検討もありうるのではという声もふまえ、どういう組織で検討するかも含め、各派が20日までに話し合ってくることになりました。上越市の議員定数は現在、合併特例で48になっていますが、市の条例では定数が30です。市域が広くなった中で市民の声をきちんと反映できる定数はいくつなのか、今後、定数の増減をめぐり活発な議論をしなければなりません。

 いまひとつ、議員政治倫理条例についても議論になりました。この問題は改選前の議会内に設置された検討委員会で議長に答申を出した経過もあります。議長提案は、議会内部の検討委員会あるいは各派代表者会議において、前回の答申、その後の各市の条例制定の動きなどをふまえ、条例制定をということでした。これも各派持ち帰りとなりました。


2008年06月05日

平成の名水100選に大出口泉水

 今朝の新聞に、尾神岳のふもとから湧き出ている大出口泉水が平成の名水100選に入ったという記事が大きく掲載されていました。うれしいもんですね。早速、デジカメを持って大出口へ行ってきました。先客は一人。大きなポリ容器を持っての水汲みです。私の目的は「きょうの大出口」の様子を写真に撮ることです。新聞各紙に掲載された水の湧き出ているところ(画像)もいいですが、そこより少し下ったところ(画像)で、水が勢いよく流れ落ちていく場所が気に入りました。黄色い花はダイコンソウでしょうか。市では「公の施設の統廃合計画(案)」で大出口公園施設を平成26年度に廃止予定としています。今回の名水100選入りでどうするか。財政効率だけで決めてはいけません。

 市役所では午前中、教育委員会の質問取り、議員団の学習会と続きました。「学校評価の充実・改善のための実践研究」事業について総括質疑することになりましたので、質問の趣旨などを説明し、事業の要綱、事業計画書などの資料も求めました。上越市では昨年、総合教育プランを策定したばかりです。それとも関連させながら、現場の学校、児童・生徒にとってどうなのかを明らかにしたいと思います。学習会では配布された委員会資料を読み、意見交換しました。今定例会では、文教経済常任委員会と被災者対策費、ごみ処理費などを審議する厚生常任委員会で議論が盛り上がりそうな感じです。

 午後は柿崎病院後援会の役員会でした。昨年度の事業取組結果と決算、本年度の計画と予算が承認されました。今年度の予算額は55万1000円、医師の招聘活動、後援会ニュースの発行などに使われます。注目の病院の行方ですが、単年度では赤字となっているものの、県内の県立病院のなかでは健闘しているとの評価の声が出ていました。病院関係者は、「国の政策のため、病院経営が難しくなっている。近くに病院があることが地域住民にとっての安心、安全につながる。地域医療病院としてだけでなく、呼吸器系の病気の専門病院としても力を入れている。公立病院改革ガイドラインもあるので、ぜひ利用していただきたい」と訴えていました。

 ところで、市役所から柿崎区へ向かう途中、農産物直売所「あるるん畑」に立ち寄ってみました。何が出ているか、時々、のぞいているのですが、外に並べてあった鉢植えの野の花などのコーナーで知り合いのものが出ているので、ゆっくり見せてもらいました。きれいな花をつけたホタルブクロ、ヤマアジサイなどを出したその人は昨年お連れ合いを亡くしたばかりです。以前から生活力のある人だとは思っていましたが、花もやっているとは驚きでした。


2008年06月03日

食むことも酒も煙草も叶はねど…

 夕方、そろそろ妻に帰りの時間の連絡をしなければならないと思っていた時でした。妻の方からメールがきたので見ると、「きょうの朝日に短歌が載りました」とあります。先日、「今度、朝日新聞にも出してみようかな」と言っていたのですが、こんなにも早く載るとはびっくりです。議会事務局でさがしたところ、朝日の新潟版の「歌壇」にありました。食むことも酒も煙草も叶はねど舅(ちち)朗らかに歌うたふなり。選者の評には、「食事も叶わなくなった老い人の、なお朗らかに歌う心の健やかさにこちらが励まされる。事実のみ述べて余分な感想などださないため作品が深まった」とありました。父も喜ぶことでしょう。

 さて、いよいよ6月議会です。6月定例会そのものは12日から始まりますが、きょうから事実上のスタートです。きょうは午前に議会運営委員会がありました。上野議員から委員会報告を受けましたが、今回は改選後の初定例会ということから、開会前に記念撮影が行われます。その後、議場で議員表彰があるといいます。そのなかに私の名前まであるので驚きました。在職15年以上者という扱いで表彰されることになっていました。市議になったのは3年4か月前ですから、それ以前の町議在職期間26年を考慮したのでしょう。午後からは議案の勉強会を団でやりました。提出された議案数は少ないものの、条例などでわからないものもあり、さらに検討することにしました。一般質問の準備もしなければなりませんが、党議員団では平良木、上野両議員がすでにスタンバイ状態です。こちらも遅れないようにしないと。


2008年05月30日

地域防災計画に原子力災害対策入る

 午前の早いうちに市政レポートを作成してしまう計画でしたが、HPの日記が復旧するまで落ち着かず、なかなか書き進むことが出来ませんでした。日記をベースにしてレポートの記事を書く。長年、このクセがついているため、日記が読めないと何も書けなくなってしまうのです。おもしろいものですね。今号では、27日の地域協議会初会合、21日の文教経済常任委員会で説明のあった酒蔵のこと、そして吉川小学校の運動会のことを書きました。明日、私のHPに掲載します。

 午後からは厚生常任委員会の所管事務調査でした。議題は地域防災計画と水防計画の見直しです。私たちの議員団では、これまで3年ほどの間に次々と発生した災害の教訓がどう生かされたかを中心にチェックしてきました。また、2月18日の厚生常任委員会における中間報告との関連やこれまでの議会での行政当局の約束が守られているかについても注目してきました。見直し案では、一般災害編の中ではありましたが、原子力防災について初めて記載されました。また、大きな市域をかかえる中で災害対策本部と現地災害対策本部の連携などを重視した記述となっています。全体として、大きな前進をしたと言ってよいでしょう。今後さらに知恵を出し合い、「進化する計画」(村山副市長)にしていくことが大切です。

 きょう、高崎市に住む従姉から何枚かの写真が送られてきました。そのうちの一枚は以前紹介したことのある伯父の出征時の写真(画像)です。従姉からの手紙で、この写真は昭和14年5月19日に撮影したものであること、また、伯父が海軍特別陸戦隊として上海へ行くことになったものであることなどがわかりました。写真に写っているのは一家6人ですが、伯父は昭和18年6月に戦死しています。この写真の中でまだ子どもだった従姉たちだけが健在です。一家は戦争によって、苦難の道を歩むことになりました。従姉からはホタルブクロの写真も送ってもらいました。もう、ホタルブクロが咲くころになったのですね。


市議選特集

 4月の市議選で発行した各種ビラをやっと掲載することができました。トップページの「定数1での市議選特集」をクリックしていただくと、3年4か月前の市議増員選挙、本年4月の市議一般選挙で発行したビラを見ることができます。まだ、画像がないものもありますが、これも近く掲載します。

 昨晩から今朝にかけてHPの更新作業をしているうちに消えてしまった日記が復旧しました。ご心配をおかけしました。これからもよろしくお願いします。


2008年05月21日

文教経済常任委員会で上野議員初質問

 市議選後、初めての常任委員会が行われました。厳密には臨時議会の時に、各常任委員会とも正副委員長を決めるために数分の委員会をやっているのですが、市政の課題を審議する本格的な委員会は、きょうの文教経済常任委員会が最初でした。課題は直江津図書館・社会教育館整備基本計画(案)とよしかわ杜氏の郷(株)の経営問題です。

 この委員会にはわが議員団から上野公悦議員が委員として出ています。教育部長による直江津図書館等整備計画(案)の説明が終わった途端に、サッと手をあげ、「事業工程(案)の流れを見ると無理がある。もっと住民合意を得るための時間が必要ではないか」などと次々質問しました。よしかわ杜氏の郷の問題は、正午を過ぎてからの審議となって、本格的な質問は次回にとなりましたが、そこでも積極的に発言しました。旧頸城村議としてがんばってきた人だけに、落ち着いた、鋭い角度からの迫り方は注目されました。

 夕方からは市内高田地区の党後援会の会費制ご苦労さん会です。高田地区のこうした会に参加させてもらったのは初めてでした。ほとんどは顔なじみの人たちでしたが、「会社にいる吉川の人に票を頼んだら、昔から橋爪さんだと言われてうれしかった」「ホーセの見てある記、毎日見てチェックしていますよ」などと声をかけてもらいました。オードブルと家庭で作ってくださった料理を食べ、ビールや酒を頂いて、午後9時9分の電車で帰りました。いやー、楽しかった。

 遅れましたが、17日、日本共産党文化後援会のホームページに吉川後援会の「山菜と焼肉料理、音楽を楽しむ会」の写真を4枚も掲載していただきました。雨が降った関係で、薄暗い牛舎車庫内での開催となったのですが、こうして改めてみると、何となく歌声喫茶のような雰囲気が漂っています。ぜひ、訪問してみてください。


2008年05月19日

議長・副議長候補と申し合わせ

 市議選後初の臨時議会が開かれました。20日以上も過ぎてからになったのはゴールデンウィークをはさんだことが主な要因ですが、災害など緊急事態があるかもしれないことを考えればもっと早く開会させたかったですね。

 きょうの臨時議会は初議会ですから、議会人事が中心です。議長、副議長は選挙の結果、山岸行則、古澤弘議員が続投することに決まりました。私たちの議員団では、昨日の段階で各候補と選挙にあたって数項目の申し合わせをしました。内容は、①議長(副議長)は会派などの代表としてではなく、議会の代表として発言し、行動する、②議長として重要な政治決断が求められる場合は、双方が十分意見交換を行う、③少数意見も尊重し、議会の民主的な運営に努める、などです。

 選挙の結果は議長については、白票が1で、あとはすべて山岸票でした。副議長では、大量の白票が出たのでびっくりしました。古澤票が35、白票が10、そのほかに小林克美票が2、橋爪票が1出ました。私の名前は他会派のどなたかが書いてくださったものです。

 明日は群馬県伊勢崎市です。父の一番上の姉にあたる伯母が亡くなり、葬儀に行くことになりました。病院で父に死亡報告をしようか迷い、結局、伯母が具合が悪くなったので見舞いに行くというウソをつきました。何か言付けないかとたずねると、「ない」と答えました。きょうは、調子がいまいちでした。


2008年05月15日

小国との交流会

 昨晩は市内の温泉で長岡市小国町党組織・後援会との交流会でした。家には帰らず、今朝は電車で市役所に来て、そこから発信しています。小国町の組織との交流会はこれで3度目、細井市議との長い付き合いもありますが、今回は先の市議選で大きな支援をしていただいたことから、選挙戦を振り返るいい機会になりました。私の方で、選挙前から選挙後まで撮影したスナップ写真をスライドにして話をして、その後、いろんな分野でがんばった人たちのスピーチを聞きました。吉川から参加した後援会員さんは芸達者が多く、会の終わりごろになってから、民謡、歌謡曲、民話(画像)が次々と出て、なかなか万歳をできませんでした。みんな生きいきしていて、とてもいい交流会になりました。

 昨日の市議会の動きですが、議長・副議長をめぐって動きが活発になってきました。各派代表者会議が終わってから、私たちの議員団も加わって、2年前に共同歩調をとった4党・会派の代表がどう対応するか意見交換をしましたが、新しい議長が誕生するのか、これまでの正副議長が続投するのか、すぐにはまとまりそうもありません。きょうの昼も昨日の続きの会議を持つことになっています。
 


2008年05月13日

久々にビラ配布

 朝から3集落で赤旗号外の配布をしました。ビラの中身は後期高齢者医療制度の廃止を訴えたものです。どこの家でも、「よかったね」と選挙結果を喜ぶ声を聞き、気持ちよく配布活動をすすめることができました。「おら、心配で眠らんねかった。もう共産党がどうのこうのという時代じゃないね。暮らしが一番」と言ってお茶をご馳走してくださったのはNさん、独り暮らしの方です。Nさんからは緊急通報システム、安否確認センサーを見せてもらいました。

 午後からは党県委員会川俣副委員長を講師に議員活動についての学習会を議員団でやりました。「地方議員全国会議」の報告をもとに、「議員活動論」を実践的に学ぼうと4人とも真剣でしたね。「そもそも党の議員の任務とは何か」「議員活動でぜひ頭においてほしい7つの提案」など2時間余りにわたって学習しました。川俣副委員長は福島富さんが県議だったころに県議団事務局にいた経験がある人です。「バクロの質問か、要求を具体的に前進させる質問か明確にする」「担当者からよく聞いて、答弁内容や行政の論理を事前に把握する。二の矢、三の矢を準備する」など福島元県議から学んだという質問準備の仕方や工夫の話は興味深いものでした。

 きょうは緑が美しい日でした。ビラ配布の時に偶然一緒になった社会福祉協議会の職員さんと田植えの時期の見事な景色について話をしたら、無性に風景写真を撮りたくなりました。お昼休みの時間帯に、大潟区と頸城区の田園地帯を車で走り、何枚かの気に入った写真を撮ることができました。「私の好きな風景」にそのうちの1枚を掲載しましたので、ご笑覧ください。


2008年05月12日

初議会もテレビで放映されることに

 議員団会議、代表者会議、支部会議と会議の連続でした。団会議では前回決めた会議内容にそってレジュメを作成し、話を進めました。うれしかったのは市議団ニュースです。次号は樋口議員の当番なのですが、彼女は団ニュース作成でいつも使っているソフトでビラをつくったことがなく、どうなるか心配でした。ところが、平良木、上野両議員が応援し、昨日のうちに原案を作成し、議員団会議に検討材料として持参してきたのです。これで4人が交代しながら団ニュースを発行する土台はできそう、ああ、よかった。

 代表者会議では各会派の議員控室、常任委員会委員数、一部事務組合議員割り当てなどが確定しました。私たち日本共産党市議団は4つの常任委員会全部に入れます。会議の進行役に、「共産党さんは(委員配置数の希望を)どうされますか」と聞かれたので、「オール1でお願いします。通信簿と同じです」と答えたら、「すべて一番じゃないの」という声が飛びました。議員団控室はこれまでどおりです。きょうは上野、平良木さんが掃除をしてくれました。さて、議長・副議長選です。2年前は激しい動きがあったのに今回は極めて静かです。上越市議会の代表にふさわしい人格と民主的な議会運営を貫ける人を選ぶ。そこにむかって、しっかりと対応していきたいと思います。

 代表者会議の終わりの方で議会事務局からうれしい報告がされました。19日午前10時から行われる初議会について、上越ケーブルビジョンと話し合った結果、テレビ放映されることになったというのです。インターネット中継は残念ながら予算の関係で実現できませんが、前回の代表者会議で私が主張したことが実りました。議員団控室に戻るなり、「初議会はテレビ放映されることになったよ」と言うと、「オーッ」という歓声があがりました。これで、議員団ニュース(「各派代表者会議で初議会もテレビ放映をと主張した」と樋口議員が書いた)は書き直しです。こういう書きなおしだったら、何回やってもいい。


2008年05月08日

改選後初の各派代表者会議

 市議選が終わってすでに2週間が経とうとしています。ゴールデンウィークがあったこともあって、初議会に向けた動きがやっと本格化してきました。きょうは改選後初の各派代表者会議でした。私が市議になってから各派代表者会議に出席したのは、今回が2度目ですが、1度目は杉本前団長の代理でした。今回からは日本共産党市議団の団長として、ずっと出席ということになります。会派結成届が11出ており、今回はその代表16人が出席しての会議です。議題は議員控室をどうするかから始まって、議席、議長・副議長選挙、常任委員会委員・特別委員会委員の選任、各種組合議員の選挙などについて話し合いました。

 きょうの会議で決まったのは臨時会の日時と議長・副議長選挙についてです。臨時会(初議会)は5月19日午前10時から、会期は1日と決まりました。議長・副議長選挙は候補者が所信表明演説を行って、投票により決めることになりました。この方式は2年前に続いて2回目です。所信表明演説の申し込みは16日の金曜日夕方まで。これから1週間、議長・副議長をめぐって動きはにぎやかになるでしょう。議席や常任委員会委員の選任などその他はほとんど各会派に持ち帰り、検討することになりました。次回は12日です。いくつかの会派では、きょうの会議を受けて、直ちに会議を開催していました。私どもも議員団会議を開き、次回までの検討事項について話し合いました。

 会議の中で私が発言したのは、初議会のJCV放映についてです。事務局から放映無しとの説明を聞き、「議長などの候補者の所信は市民に(テレビでも)公開すべきだ」と主張しました。JCV放映は臨時会については無しと聞いてはいましたが、それは初議会や議長選挙のある臨時会まで含めてのことだとは思っていませんでした。私の認識不足ですが、これはなんとかしなければなりません。テレビ中継をどうするかは事務局で検討することになりました。インターネット中継については初議会の分の予算措置はしてないということです。残念ながら今回はご覧いただけません。

 議員団会議が終わってから昼食を食べ、昨日に続いて13区総合事務所回りです。昨日は所長や次長と懇談する時間もとったのですが、きょうは挨拶だけにして、懇談は後日、改めてすることにしました。きょうは、三和区を皮切りに8つの区を回って挨拶してきました。各事務所で1分くらいの挨拶ですが、さすがに疲れましたね。車の運転をしてくれた上野幹事長はもっと疲れたはずです。でも、車中は4人、みんなおしゃべり好きで、楽しい会話でいっぱいになります。このメンバーだと、どんな議員団活動になるのか想像できます。楽しみになってきました。


2008年05月07日

団結し、学び、行動する議員団めざして

 きょうは午前中、党議員団会議でした。先回、ある程度イメージを膨らませていた団会議について、さらに意見を出し合い、どういう内容で会議を持つかを深めました。その結果、団会議の主な課題は、①質問、討論など議会対策、②「議会と自治体」誌掲載論文、赤旗掲載の論文などを使った学習会、③党建設の計画と実践、④管内視察、⑤議員団ニュースの検討、⑥生活相談など、その他の課題とし、毎週1回、一日かけて行うことを確認しました。毎回の学習会、議員団ニュースは各議員の持ち回りとなります。会議のレジュメは私が用意しなければなりません。しばらく、試行錯誤の連続となるでしょうが、がんばりたいと思います。

 さて、午後からは13区総合事務所回りです。いつもとは逆の順番で、きょうは、名立、中郷、板倉、牧、清里の各区総合事務所を訪ねました。4月1日の異動で幹部職員の替わったところもあり、新鮮な感じがしました。途中、牧区の渡辺靖子元村議の御宅におじゃまをしてお茶をご馳走になってきました。渡辺さんはいつもおいしい漬物等を出してくださるので、みんな楽しみにしています。きょうは孟宗竹の子をスライスして、酢で煮た(?)もの、ソバ粉の団子などを出してもらいました。酢の効いた竹の子スライスは絶品でしたね。明日は午後から、旧東頸城、頸北の各区総合事務所を訪れる予定です。

 夕方、妻と一緒に病院へ。父はここ1週間ほど、熱が上がったり、下がったりしています。きょうも37度8分あり、看護師さんに手当てしてもらいました。数日前も37度5分になり、心配しましたが、痰が肺に入ってしまうのかも知れません。熱がある時の父は元気がなく、これまで繰り返し聞かされてきた「家に帰りたい」「酒を飲みたい」「たばこを吸いたい」という言葉はひとつも出ません。意味不明の言葉をいくつかボソボソと言うとまどろむ、そういう状態が続いています。


2008年05月02日

樋口議員は建設企業常任委員会

 「しんぶん赤旗」日曜版の配達を午前10時過ぎから午後2時近くまでやりました。この時間帯で配達できたのは、総合事務所職員分を除くとわずかに20部。これだけ時間がかかったのは選挙のおかげです。「吉川区では間違いなく勝つとは思ったけど、頸城の上野さんすごかったね」「おまんた4人になって、これから議会の委員会、どうしるがだね」「いまから次の選挙のこと考えて、議員活動しないとたいへんだよ」などたくさんの声を寄せていただき、会話はどこの家でもはずみました。この調子だと明日の配達も簡単には終わりそうもありません。

 午後からは党地区委員会事務所で議員団会議でした。議員団長を私が再確認した後、任務分担、常任委員会所属などを決めました。幹事長に上野公悦議員、会計は樋口良子議員です。もっとも難航すると思われた常任委員会については思いのほかすんなりと決まりました。総務常任委員会が私、厚生常任委員会が平良木哲也議員、建設企業常任委員会が樋口良子議員、文教経済常任委員会が上野公悦議員です。長年、厚生常任委員会にいた樋口議員いわく、「私が建設企業だなんて、びっくりするわよ」。団会議では、党の基本的な方針をしっかり学ぶこと、みんなで助け合って活動を進めることなどを確認しました。議員団ニュースは4人が順番で作成します。

 団会議が終わってから、杉本前団長の送別会をかねて懇親会をやりました。会場は直江津のあるお鮨屋さん。ご主人は柿崎区の上直海で生まれ、吉川高校を出たといいます。それだけでぐっと身近に感じました。美味しい寿司を食べてからは、カラオケにも行きました。選挙で疲れているはずなのに、みんな、マイクを握ったら、まあ、生き生きと歌い続けて……。私は別として、ひとり5、6曲は歌ったでしょう。歌を聴きながら思ったのは、選曲ひとつでも個性がある。おもしろい議員団になるなということでした。5人が歌った曲で印象に残った曲、ひとつずつあげると、「ノラ」(樋口)、「野風僧」(上野)、「イエスタディ・ワンス・モア」(平良木)、「坊がつる讃歌」(杉本)、「夕焼け雲」(橋爪)。では、また。


2008年04月30日

睡魔と闘いながら

 夏を思わせるような暑い一日でした。25度は越えたでしょうね。朝から車を長時間運転しました。妻を職場に送り届け、父の病院へ顔を出し、その後、高速道路にのって長岡市小国町へ。じつは選挙の候補カーを細井長岡市議からお借りし、昨日お返ししたのですが、車の中に私の宣伝カーのマイクを入れっぱなしだったのです。小国の帰りには柏崎の義父母のところへ久しぶりに寄りました。お土産は、地元紙に掲載された選挙報道です。「よかったのぉー」と言いながら、闘病中の義父はベッドの上で繰り返し読んでくれました。

 柏崎からの帰り道は小村峠を越えて柿崎へと計画していたのですが、野田から2キロほど行ったところで交通止めとなっていました。雪消えの遅いところでの山菜採り、野の花写真撮影などを楽しみたいと思っていただけに、残念でした。4時間近い車の運転は久々です。これまでの睡眠不足に加え、きょうの暑さも手伝って、運転していてもウトウトする寸前まで行きました。これは危ないと思い、家ではすぐ横になりました。

 午後からは「しんぶん赤旗」の学習党建設版担当記者の取材と生活相談でした。取材は、選挙にかかわるものです。旧吉川町の歴史や集落懇談会の取り組み、選挙戦そのものの展開と特徴などについてインタビューされたのですが、時たま、強烈な睡魔がやってきてまともな対応は出来ませんでした。記者の方には申し訳なく思っています。生活相談は、選挙期間中、選挙が終わるまでお待ちくださいと言ってきたこともあって、きょうは3件もありました。こちらは一眠りしてから対応しましたので、何とかなりました。


2008年03月27日

3月議会最終日

 やっとというか、ついにというか、3月議会が終わりました。先月の27日からでしたから、長かったですね。毎日市役所に通うクセがついたので、明日、行かないでいると落ち着かなくなりそうです。きょうは、委員長報告、討論、採決と続きました。日本共産党議員団と同じく、新年度一般会計予算に反対した市民クラブは、仲田幹事長が討論に参加、学校給食問題で派遣業者選定に疑問があることを指摘するとともに経費削減優先の取り組みに異議をとなえました。とても丁寧な討論で感心しました。わが議員団は樋口議員が討論しました。真に必要な施策とは何かを十分検討しないで予算編成したことや、ごみ有料化予算であること、農業の担い手を一部に限定することが問題であること、学校給食民営化路線が安全、安心につながらないことなどを問題点としてあげました。シンプルでわかりやすく、やじひとつ飛びませんでした。

 夕方からは議員と部課長などで懇親会が行われました。退職する職員、引退する議員がいるので、なるべくそういう人たちと挨拶をかわそうと思いましたが、百数十人規模の懇親会ともなると思うようにいきません。ただ、くじ引きで決まったテーブルが引退する市川文一議員と一緒でしたので、十分話ができました。市川議員は先日、お連れ合いを亡くされたばかりです。「さみしいでしょう?」ときくと、「さみしいねぇ」という言葉が返ってきました。ごみの分別のことから台所仕事まで主婦のたいへんさがよく分かったとも。家に帰ったのは午後10時前でした。


2008年03月25日

文教経済常任委員会の延長戦

 文教経済常任委員会でした。10日から3日間では審査が終わらず、きょうまで持ち越したのです。当市は来年放映されるNHK大河ドラマ『天地人』の舞台となる市です。観光企画の問題では、これを意識した取り組みについて、「宣伝で他市に後れを取っているのではないか」等といった発言が相次ぎました。気になったのは、親鸞聖人関連の取り組みの弱さです。07年度の「市の観光アピール年間」では、「親鸞聖人の上越上陸800年」として取りくまれていたにもかかわらず、新年度はさっぱり。これでは持続的な取り組みにならないなと感じ、「親鸞聖人はどこへ行かれたのでしょうか」と発言しました。

 さて、きょうの注目は新水族館問題と学校給食でした。水族館については、市長と市教委が昨年10月に先送りを決断しておきながら、3月議会まで議会に報告がなかったことから、各委員はカンカン。きょうは採決後、委員長見解で「議会軽視の形は極めて遺憾」「新水族館整備について、広く市民参加による再検討を行い、その方向性を早期に明らかにすること」を求めました。学校給食については、派遣業者の選定にかかわる新事実が出たことで、質問をさせてほしいと仲田委員が申し出ました。委員会はこれを認め、休憩に入ったのですが、この休憩時間がくせものでした。再開後、委員長が改めて質問を認めるかどうか委員会に諮ったところ、賛成多数でとりあげないことになったのです。休憩時間に何があったのか、そのうち分かるでしょう。

 きょうのお昼休みは市議候補と党地区委員長を交えて、29日午後2時から開催の演説会について相談しました。会場は市内リージョンプラザです。私も一言挨拶します。ぜひご参加ください。


2008年03月24日

一般質問最終日

 きょうは一般質問の最終日でした。早津輝雄議員は最大与党の前代表で、今期限りで引退する議員のひとりです。「木浦市長の評価できることは並べきれません。(政治の場では)相反する意見が大事です。ここでは、木浦市政の問題点について本音で語りたい」と前置きして、「行財政改革の切り口が弱い」などと遠慮なく発言をしていました。私は早津議員と常任委員会が一緒ですが、今議会の同議員の発言には鋭さがありました。それにしても、市川文一、杉本敏宏、田村恒夫,、仲田紀夫の各議員もそうですが、上越市議会から去ろうとしている人たちが最後まで住民の代表としての務めを真剣に果たそうとしている姿勢は学ばなければなりません。

 明日は3月議会での最後の常任委員会審議です。私の所属している文教経済常任委員会では、新水族館の問題をめぐっての市教委の対応に批判的な声が強く、明日の審議もどういう展開になるか読みきれません。そういうなか、学校給食調理部門での派遣労働をめぐり、市教委がこの31日に退職または辞職する市職員に派遣元への就職を打診していたという新たな事実が判明しました。明日の委員会でこの問題を取り上げる動きも出てきましたので、明日は何時に帰れるかわからなくなってきました。


2008年03月21日

任期中最後の一般質問

 一般質問3日目でした。私の出番はやはり午後となりました。市議になってから、一般質問は今回で13回目です。質問は毎回、同じ雰囲気の中で進行するとはかぎりません。今回は明るい選挙推進協議会の人たちが大勢傍聴されました。これは想定外でした。その分、緊張したように思います。質問時間が30分と制限されているなかで、1回目の質問で15分を使いました。再質問は震災対策の質問で8分間を使い、現段階での被災者の状況をしっかりとつかみ、支援していく必要性を浮き彫りにできたかと思います。残りは7分、このなかで3つのテーマを質問するのは欲張りすぎでした。公立病院改革ガイドラインの質問はわずか1分間、まったく詰めることができずに終わってしまいました。

 市役所を出たのは午後6時30分を回っていました。妻を職場まで迎えに行くには遅いので、父の入院している病院で待っていてもらうことにしました。病室の近くまで行ったところ、父の歌声が聞こえてきました。月が出た出た、月が出た……。炭坑節です。妻によると、きょうは病室から月をみせたやったのだそうです。ちょうど、まん丸の月でした。父にとっては数か月ぶりのお月様です。よほどうれしかったのでしょう、何回も何回も歌を繰り返しました。

 


2008年03月20日

うまくいったか

 任期中最後の一般質問、私は明日の3番手です。午前の最後に1回目の質問をやり、昼休みになるか、昼の一番に登壇となるかは微妙なところです。きょうは市議選立候補者説明会でしたが、選挙実務を担当する人から出席してもらい、私は市役所で明日の質問準備をしました。今回は震災対策、雇用対策、広報体制、公立病院ガイドラインと盛りだくさんになりました。再質問からは一問一答ですので、個々の問題で市幹部とのやり取りをイメージし、どういう答弁を引き出すか、いろんな資料をひっぱりだしながら考えました。問題は時間配分です。重点を決め、時間がない場合は、どこを切り捨てるか。欲張りなので悩みます。

 入院中の父は昨日もきょうも上機嫌でした。どうも、きょうはお風呂に入れてもらったようです。私の顔を見るなり、ニコッと笑います。いつも顔を近づけて、父と会話をするのですが、いつも言う言葉は「おまん、顔、でっけぇなぁ」。きょうは会話がはずみました。「おまん、いくつになった?」「57、年とったなぁ」「頭の毛、白くなったなぁ」短い言葉が何回も出てきました。「きょうは、どこへ行ってきたが」と父に聞かれたので、「市議会だよ」と答えると、「そうか、うまくいったか」。たぶん、質問のことを思い浮かべているのでしょう。認知症が進んでいても、頭の中ではまだ自分の子どものことを心配している。いい親を持ちました。


2008年03月19日

一般質問2日目

 きょうも6人が登壇し、一般質問を行いました。このうちの一人は党議員団の杉本議員です。今期での引退を表明していますので、最後の一般質問になります。質問は、いま市政で大きな問題となっている学校給食民間委託と国保税値上げに焦点を当て、それらにストップをかける運動にプラスになるよう意識したものになっていました。1年目に派遣契約したものを2年目に委託契約とすることができるかという質問は、法制度上と行革という視点からの追及でした。学校給食民間委託についての新潟労働局の指導は単なるアドバイスではないことを鮮明にした展開は説得力のあるものでした。

 朝の風景は毎日変わっていきます。今朝は歩いて通学している中学生がいつもの時間に来ないので不思議に思ったいたところ、自転車でやってきました。私の前を通って、走り抜けていく姿はとても生き生きした感じで、気持の良いものでした。その姿を追っていると、歩道の脇にフキノトウがいくつも顔を出しているじゃありませんか。雪が消えて、フキノトウが出て、さらに地面にいろいろな草が生えていく。大地の動きはこれからピッチが上がります。


2008年03月18日

一般質問始まる

 任期中最後の一般質問が始まりました。今定例会の通告は24人です。これまで30人を超えることが多く、一般質問で5日間とっていましたが、今回は議運で4日間に短縮されることになりました。この結果、26日に予定されていた文教経済委員会は25日午後開催となりました。きょうの一般質問では6人が登壇しました。学校給食の食材をとりあげたのは田村武男議員です。外国産の食材使用については、先の中国産ギョウザ事件が大きな影響を与えました。食材はまず市内産、次いで県産、それでないなら国産、さらに外国産という順でさがすことになると教育長は答弁していました。

 ところで竹島県議によると、県議会は一般質問の制限をとうとう導入したといいます。その結果、竹島議員は年に2回しか一般質問できなくなるとか。住民の願いを届ける機会を削減し、行政の監視機能を弱める。県議会はひどいことをしたもんです。上越市議会は議会の民主的な運営という点ではまずまずです。一般質問は毎回できますし、対面で一問一答を認めています。今回の県議会の暴挙が県内の市町村議会に悪い影響を与えなければいいのですが。


2008年03月17日

ゴミ有料化の前に

 きょうは第3月曜日、燃やせないゴミを出す日です。区内のゴミ集積場はスキーや自転車などいつもの数倍のゴミが出されていました。きょうは4月からのゴミ有料化を前にして「燃やせないゴミ」を無料で出せる最後の日でした。ある集積場でその様子を見ていたら、一輪車を使ってゴミを3回も運んでいる人がいました。無料のうちにできるだけ出しておきたいという心理はよくわかりますが、それにしてもすごいゴミの山でしたね。

 この最後の燃やせないゴミ出しの日の状況は他所でもまったく同じでした。市役所へ行く途中の頸城区のいくつかの集積場でも「燃やせないゴミ」の山ができていました。このゴミの山には鉄類もたくさんありました。同僚議員からの情報によると、市外のある人が鉄類が大量に出されている様子を見て、「よく持っていく人がいないね」と言っていたといいます。そう言えば、ゴミ収集車は鉄類を残し、後から収集していたようです。ひょっとすれば、思いがけない収入になるかも。

 議会は総務委員会の最終日でした。一般質問の通告と関係のある部課長に対して、再度、質問の趣旨を説明する時間をつくったら、全部は傍聴できませんでした。興味深かったのは新水族博物館の議論と北陸新幹線の新駅の名称問題です。山岸議長が、「新駅の名称は全国に呼び掛けて、全国を巻き込むなかで決めていったらどうか。それを契機に上越市を知ってもらう手法もある」と述べていましたが、面白い提案でした。

 お昼休みに市役所に来ていた大島区の従兄とコーヒーを飲みながらおしゃべりをしました。雪はやっと2メートルを切って1メートル90センチになったといいます。4月に入っても1メートル以上の積雪はあるだろうから、苗代除雪の準備をしなければと言っていました。今年は県からも市からも苗代除雪に支援するという話が聞こえてきません。安塚区や牧区でも同じように苗代除雪が必要なはずです。県や市の担当者がこの日記を読んでおられたら、すぐに対応してほしいものです。


2008年03月14日

総務委員会2日目

 金曜日の議会は大忙しです。市政レポートの印刷、役所関係の「しんぶん赤旗」日曜版配達をして市役所へ。市役所へ着いたら、私の到着を待っている課長さんなどもいて、すぐには総務委員会の傍聴はできませんでした。一般質問の答弁書づくりに精を出す職員の真剣さには感心しました。どんな答弁が返ってくるか楽しみです。

 きょうの委員会、2人の女性課長の落ち着いた答弁が印象に残りました。総合事務所だよりの廃刊、市政モニター、国際交流に関する質問に丁寧に答える姿を、そばにいた副市長も安心して見ていましたね。私の方はというと、昨晩の寝不足がたたり、なかなか集中できませんでした。この日記も睡魔と闘いながら書いています。

 市政レポート1338号、掲載しました。ご笑覧ください。


2008年03月13日

一般質問内容で聞き取り調査

 きょうから総務委員会が始まりました。本当は朝から傍聴したかったのですが、きょうは一般質問の質問内容の確認ということで、午前9時から半日、関係課長などに質問の趣旨を説明しました。面白いもので、こちらでは質問事項を決めているものの、課長などと議論をする中で新たな質問項目を思いついたり、自分の頭の中の整理をすることができることがあります。また、課長とのやり取りが事実上、論戦になることもあります。私の質問では、中越沖地震対策、雇用対策、広報の在り方、公立病院改革ガイドラインをとりあげます。質問の順番は15番、たぶん、21日の午後になるでしょう。

 課長などとやりとりしている時に何度か電話がなりました。そのうちのいくつかは生活相談です。私の所属委員会が終わるのを待ってかけてくる人もいます。先送りできない問題もありますので、明日は生活相談でも動きたいと思います。


2008年03月12日

文教経済委員会3日目

 文教経済委員会を3日間の審議で終了させるのはやはり無理でした。この委員会は26日に再び開催されることになりました。教育委員会関係で半日ほど通常よりも時間がかかったことが大きな原因のひとつです。きょうのうちに終わらせようと思えば、夜9時、10時頃までかければ何とかなったかも知れませんが、疲れがある中で十分な審議はできないでしょう。残った議案は産業観光部関係の一般会計予算など3つの議案です。2週間ほど先送りされるということは、一般質問が終わってからということになります。委員の質問には新たなエネルギーが注入されるはずです。

 きょうは、昨日に引き続き農林水産部からでした。山崎委員が品目横断的経営安定対策の見直しの背景や今後の対応について質問していましたが、共感を覚える内容でした。「戦後農政の大転換」も昨年の参議院選で農家の審判をくだされ、見直しを余儀なくされました。農業の担い手の育成、確保問題に質問が集中しましたが、市の基本条例で示されている農業経営の法人化の促進、家族農業経営の活性化などに沿った方向で方針が整理されていなかったのは納得できないことでした。畜産振興対策では、酪農の危機を意識して20年度目標に、「耕種農家、畜産農家が連携して飼料供給システムの確立を図る」と掲げたものの、飼料高対策は無しでした。武藤委員が、「粗飼料対策を」と訴えたのは当然のことです。

 産業観光部関係は26日にも書きますが、きょうは、中心市街地活性化対策事業の審議の在り方をめぐってもめました。基本計画の全容が示されない中では審議できないという意見が強く出されたのです。夕方の6時少し前、委員長は、日程的に見て今日中にすべての議案を審議するのは無理と判断、委員会を閉じました。続きは26日に審議することになりました。中心市街地活性化対策事業に関する議論は白熱化しそうな気配です。


2008年03月11日

文教経済委員会2日目

 朝一番に発言して夕方7時までの間に立ったり座ったりが数十回、きょうはくたびれました。それも深い論戦に至ることなく、答弁に窮して時間がかかるケースが多かったことから、質問の「満足度」は40%くらいでした。議員というのは、住民の代表です。住民の願いが実現する答弁を引き出せないと満足度は上がりません。

 注目の民間からの派遣による学校給食調理については、やはり慎重さに欠けると思いました。学校給食の調理部門に民間業者から職員を派遣してもらうやり方は県内で初といいます。業者選定にあたっての審査表ひとつとっても、労働者派遣法に照らしてどうなのか、労働局としっかり相談してかかるべきでした。しかし、そういう詰めが弱かったことが浮き彫りになりました。県教委が1月下旬、昭和60年通知(学校給食業務の運営の合理化について)を読んで適切に、慎重にすすめるようにと言っていたことをまっすぐ受け止めていればこんなことにならなかったはずです。市教委では、「1年目は派遣、2年目からは請負」というやり方などについて労働局との間で確認を取って、今議会中に報告することを約束しました。もうひと波乱あるかも知れません。

 文教経済常任委員会は夕方4時まで教育委員会関係が続きました。その後、農林水産部に移って、新年度一般会計予算審議に入りました。明日は農林水産部の残りと産業観光部へと続きます。もう1日、しっかりと議論していきたいと思います。

 朝、家を出た時、田んぼでは霞が発生していて、とてもきれいでした。米山をバックにした写真を「私の好きな風景」に掲載しましたので、ご覧ください。


2008年03月10日

文教経済委員会1日目

 市議会が始まってから自分の委員会はまだ先という感覚でしたが、もうやってきました。やるべき課題は山のようにあって、質問準備は開会時間ぎりぎりまでしました。一般会計補正予算の審議で気になったのは、答弁側の説明責任を果たそうという姿勢の弱さです。例えば、就学援助の申請が増えた原因の分析、年度末までの見込み数値などは質問されたら手持ち資料でサッと答えるようでないといけませんね。きょうの委員会では、答弁まで時間がかかりすぎて、もたもたすることが何度もみられました。

 新水族博物館の問題は採決にも影響を与えそうな雰囲気になってきました。財政的な困難から整備検討調査をやめることにしたというのですが、その最終決断は昨年の10月にしたということが私の質問で明らかになりました。だったら、なんでいままで議会に報告しなかったのか、また12月議会でなぜ補正しなかったのか、まったく理解できませんでした。お昼休みに、いくつかの会派のみなさんと懇談したところ、このまますんなりと通すわけにはいかないという声が次々と出ました。

 一般質問の通告は夕方までに14人が出したといいます。私もすでに通告の大きな柱は決まっているのですが、細部の詰めがまだ弱く、明日通告することにしました。中越沖地震のその後の対策、公立病院改革ガイドライン、雇用対策など明日の朝までには整理したいと思います。


2008年03月06日

「風呂に入れるよ」に「いいやんべ」と父

 朝から市役所で一日中、委員会質問の準備をしました。主に教育委員会関係が中心です。学校教育現場のいくつかの問題に絞ってどういう論戦をして要求を実現していくか作戦を練りました。他会派の委員とも情報交換をし、議論をしたりしたので時間がかかりました。上越市は、予算の時でも決算の時でも、議案に関する資料は全体としてはとてもよくまとめてあります。単純な質問はほとんどする必要はありません。きょうは、県の行政機関からも資料を取り寄せ、問題を掘り下げる方法を考えました。

 夕方、妻を迎えに行き、病院経由で家に帰りました。昨日、看護師さんから「お風呂に入れますので、必要なものを持ってきておいてください」と言われたので、洗剤などを用意して届けました。「じいちゃん、今度、風呂へ入れるがだと」と声をかけたら、「そりゃ、いいやんべだ」という声が返ってきました。昨年の12月末から70日以上入っていなかったので、父にとってはビッグニュースです。風呂に入っている時の喜ぶ様子を見たくなりました。

 明日は建設企業常任委員会の最終日ですが、他の用事で動かなければならなくなりました。午前は市川前議長のお連れ合いの葬儀です。12月議会の一般質問では、足の不自由なお連れ合いと一緒に栃尾城に登った話をされていたので、どんな方かなと思っていたのですが、明日、初めてお会いすることになります。午後からは、父が入所できる老人保健施設をさがすために動きます。病院のソーシャルワーカーなどからアドバイスをもらっていますが、議会の一番忙しい時期と重なりました。


2008年03月05日

建設企業常任委員会1日目

 朝8時半。街頭での朝の挨拶を終え、小用を済ませて家に戻った時に、いつものチャイムが聞こえてきてびっくりしました。最後の卒業式を3日に終えたはずの吉川高校の始業のチャイムです。チャイムのセットを変更しわすれているのか、それともまだ、大学入試の準備などで通う生徒がいるのでしょうか。いずれにせよ、いつも聞こえていた音がこんなにもなつかしく聞こえるとは。吉川高校の閉校は3月3日ではなく、3月31日だそうです。

 さて午前は建設企業常任委員会と「学校給食を考える会」の打ち合わせ会でした。1時間ほど委員会に出て、その後は「考える会」の会議に出席しました。「考える会」では、今年度の市教委の学校給食調理業務派遣「委託」方針について、何人かの会員が見解を示し、議会の委員会でどう追及するか話し合いました。どうやら、昨年に続いて激しい議論になりそうです。午後は吉川中学校の卒業式でしたので地元に戻りました。何人か、知っている卒業生がいることもあって、その生徒たちがどんな顔をして式に臨んでいるか気になりました。吉川中学校の卒業式では、毎年、式のラストに、卒業生による「卒業記念合唱」が行われます。今年、卒業生たちが歌った歌は、『終わらない旅へ』でした。「僕の周りの すてきな笑顔を きっと忘れない 時が流れても」あたりから、生徒のすすり泣く声が聞こえました。いい歌でした。


2008年03月04日

国保税条例の委員会審議

 厚生常任委員会は3日目です。注目の国保税条例の審査が行われました。3人の委員が質問に立ちました。党議員団の樋口委員が値上げ反対の立場でいくつか質問しました。そのなかで、国民健康保険が社会保障であることを確認する発言をしていましたが、市側が「制度論の議論は(この場では)なじまない」と答えていたのには唖然としました。他の委員からは「国保税の引き下げが合併するかしないかの選択をする時の判断材料の1つになっていた。(当時の、引き下げという)政策判断は間違いだったのではないか」などという質問が出ていました。私は、市民の担税能力からいって、引き下げは妥当な判断だったと思います。問題は、この間、合併で持ち寄った基金の取り崩しだけで国保税率を上げないようにした点にあったのではないでしょうか。長岡市などは合併時に、一般会計からの特別繰り入れも行ったと聞いています。国保税値上げ条例は残念ながら賛成多数で通りました。

 夕方、妻と一緒に父を見舞いました。相変わらず、良くなったり悪くなったりの繰り返しですが、きょうは上機嫌でした。妻が「じいちゃん、歌を歌いましょう。『岸壁の母』はどうですか」と言い、誘い水をしたところ、一番の歌詞を全部歌い切りました。頭の中にしみ込んでいたのでしょうね。声も悪くはありませんでした。


2008年02月29日

障がい者向けのバスも有料化

 厚生常任委員会の1日目でした。審議の中で注目したのは、上越市の福祉制度在り方検討会(仮称)の開催と福祉バス有料化です。前者は学識経験者などを入れて現行の各種制度を見直すというのです。一般論から言えば、見直し自体は悪いことではありません。しかし、昨日の総括質疑における市幹部の財政論を聞いていましたので、市民サイドから見たら必要な制度まで手をつける可能性が十分あります。その警戒感をもって2人の委員が質問したのは当然のことでした。検討会と同時に福祉制度についてのアンケート調査もやろうというのです。各種制度の中で検討対象に上がるのは15件ほどとのこと、何が検討対象かを早めにつかんで、こちらとしても手を打たなければなりません。

 さて、もうひとつの福祉バス有料化問題です。委員会資料を見た時、こんなところまで手をつけるのかとびっくりしました。一般の交通機関を利用することが困難な障がいのある方たちの外出機会を増やすために2台の福祉バスが運行されていますが、これは現在、利用者負担ゼロです。それを燃料費実費相当額の半額ということで利用者負担として2分の1を負担してもらおうと提案されています。このことを打ち出すために、担当課では昨年の12月になって関係団体にアンケート調査をやり、「負担やむなし」という声が多かったとしています。12月といいますと、すでに予算編成方針が出ている時です。「真に必要なサービスとは何か」を絞り込むことが求められている時でもありました。樋口議員が厳しく批判しました。

 帰り道、父のところに寄りましたら、水枕を2つも抱いていました。また、発熱したのです。2日ほど前から元気がないなと思っていましたが、声をかけてもニコニコの仕方が弱弱しく、ちょっと心配です。


2008年02月28日

「最後の」総括質疑

 総括質疑2日目。登壇した5人の議員のうち、終りの方の3人は今期限りでの引退表明をした市川文一、仲田紀夫、杉本敏宏の各氏でした。3人とも「最後の総括質疑」であることにふれ、「悔いの残らないように」質問にしたいとのべました。3人は支持政党も属している会派も違いますが、いずれも論客で個性派議員である点は共通しています。最後の定例会の場においても、議員としての仕事を全うしたいとする姿勢は学ばなければならないと思いました。

 杉本氏はわが議員団の団長です。新年度の一般会計予算、国保特別会計予算などで市民の願いを実現する立場から鋭い質問を展開しました。市財政危機打開の方向や国保会計の在り方などで、単純に市政の枠内だけで論ずることなく、国の制度改悪と関連付けながらの追及は見事でした。「財政が厳しい、厳しいというが最大の原因は地方交付税の削減だ。元に戻せという主張が弱いのではないか」「国保は所得割ゼロの加入者が多くなってきている。独立採算が原則というが加入者の実態を無視した議論だ。税を35%上げて安定的運営にといっても絵にかいたモチとなる。国に制度改善を申し入れるなど、しっかりものをいう必要がある」。18日の毎日新聞の「風知草」じゃないが、good job!

 今朝の新潟日報の投稿欄に吉川区の塚田洋子さんの「父と過ごす時間 大切にしたい」が載っていました。投稿者も、そこの文章に登場するお父さんも知っている人です。施設に入所せざるをえない父親の環境や自分のできることにたいする複雑な思いを率直に書いてあって引きつけられました。そして、入所している特養ホームを時々訪ね、父親と昔話などをする時間を大切にしたいとあります。私と花や写真のことを話す時の、洋子さんのやさしい目が頭に浮かびました。


2008年02月27日

予算議会初日

 いよいよ、予算議会のスタートです。きょうは市長の提案理由の説明と総括質疑でした。市にとっては第5次総合計画改定後の最初の予算議会という位置づけのようですが、自治基本条例が決まる議会だというのに、そのことが軽い扱いをされているような気がしてなりませんでした。昨年の予算議会では、「地域自治元年」という言葉を使っておられましたから、もっと上越市の自治について踏み込んだ言及があってもよかったと思います。

 総括質疑には9人が名乗りを上げていますが、きょうは4人が登壇しました。健全な財政運営ができるかどうか、一般会計からの繰り入れの在り方、債務負担行為など基本に触れた質疑は何回聞いても勉強になります。予算編成は第5次総合計画をふまえて行うことは当然のことです。ところが、財政フレームは意識したが、計画の重点戦略はあと回しだったのではないかという質問が出ていました。各部局ごとに上限を決めて編成するやり方をすると、こうなるのは目に見えていました。きょうの質疑が終わってから、党議員団控室には他会派の議員が何人もやってきて、「自治基本条例改正手続きについての市長の答弁はおかしい」「総合計画の重点戦略って何だったのか」など、きょうの質疑についての「総括」発言が続き、賑やかでした。

 病院に寄って家に帰ったのは午後8時近くでした。母が「体のためにいいから食べてみろ」と出してくれたのはアピオス(画像)という名の小さなイモです。甘く煮てあったせいか、食べやすく、美味しいものでした。イモも名前も初めて出合ったのですが、母が畑でこんなものまで作っているとは知りませんでした。このイモを食べたので、ちょっと崩し加減になっている体調が回復するかも知れません。


2008年02月26日

議会の準備

 きょうは3月議会の準備でした。その作業の中で気になることがあります。国民健康保険加入者の中で最近、若年層の人が増えてきているということです。ひと昔前までは、国保と言えば、自営業の人、高齢者の人の健康保険とみられていました。それが、自民党の構造改革、規制緩和政策の推進で若年層に非正規雇用が急速に増え、国保への加入につながってきているのです。子育て支援など様々な施策を考える時に、若者の中に不安定雇用が広がってきていることを頭に置かなければならなくなりました。


2008年02月21日

議員団ニュースの印刷

 今週の朝の挨拶は原之町十文字付近です。信号機があるので、赤信号で停止する車のなかには窓を開けて声をかけてくださる方が何人もいます。中学時代の同級生は声掛けの常連、「風邪ひくな」「無理しんな」といつも心配してくれるので、この同級生の車が通るたびに心の中がポッと暖かくなります。きょうは、一度も見たこともなく、話したこともない女性ドライバー(年齢的には30代くらい)の方が、「私、応援しています」。うれしかったですね。

 朝、病院へ向かっていたところ、樋口議員より「議員団ニュース、印刷できない」と連絡が入り、地区委員会事務所へ急行しました。議員団ニュースは地区委員会事務所、上野公悦市議団事務局長の会社、私の事務所の3か所で印刷され、「しんぶん赤旗」に折り込まれますが、上野事務局長のところでの印刷は毎回順調です。私のところは、このところ印刷機の故障が続き、修理後印刷という事態が続いています。旧頸北地域以外の分の印刷は地区委員会事務所です。ここはいろんな人がパソコンや印刷機を使っていることから、ページ設定、印刷設定などをかまわないと印刷できなくなります。ですから、ここはパソコン操作の問題です。というわけで、旧頸北地域以外は2週連続で議員団ニュースが間に合わなくなってしまいました。

 きょうも市役所で勉強会でした。主に特別会計予算を中心に議論がはずみました。なかには賛否をめぐり、すぐには結論を出さずに党県委員会の自治体部と相談してみようかというものもありました。今定例会にはいくつもの重要な条例が提案されます。自治基本条例、子どもの権利条例などにどう対応するかについても、きょうは議論になりました。議員団会議でしっかり議論をして置くといい質問ができます。時間がほしいです、時間が。


2008年02月20日

ポスター試作品できる

 昨日に続いて議案について議員団で勉強会をしました。事前に議員に配布された市長の提案理由の説明を読み合わせ、何が問題かを出し合う。その中から総括質疑の項目を拾っていくのですが、きょうは途中で、党自治体局長の地方財政計画についての論文も読み、勉強しました。国が地方政治をどこへもっていこうとしているのか、その流れをつかんだだけで、市の予算について見えてくるものがあります。それにしても、これまで定着してきた各種補助金などをバッサバッサと切り落としたもんです。

 印刷屋さんから候補ポスターの試作品が出来たので見てほしいとの連絡が入りました。顔写真のバックの色を黄金色にしたものと私がデザインした色のものと2種類作成してありました。バックの色をどうするかで顔というより、人間のイメージがずいぶん違ってきます。すぐには結論を出さないで、試作品を借りてきて、議員仲間や家族にも見てもらい、意見を聴くことにしました。「家の中で見る場合と外で見る場合とで違うから、そこをよく考えて」「片方は落ち着いているが冷たく感じる。本人の性格がそのまま出た色を」などいくつかのアドバイスをもらいました。

 きょうは市役所の行き帰りに父を見舞いました。行きの午前、エレベーターで下りようとした時に長女とばったり会いました。長女は週に3回ほど紙オムツやパットなどを補充し、父を励ますために出かけてくれます。入院前も父が最も頼りにしていたのは長女でした。夕方、病院に寄ったところ、私のすぐ前に訪れた面会届が目に入りました。妻の面会届でした。きょうは家族で話し合うことなく見舞いに行ったので、父は、家族が次々とやってきて満足したことでしょう。妻は、父から笑顔で「お母さんかね」と言われたそうです。


2008年02月19日

選挙プラス予算議会

 市の新年度予算案が発表されました。第5次総合計画が改定されて初年度の予算です。予算審議にあたっては、町議時代から、最上位計画である総合計画がどう反映されたか、実施計画はどうなっているかを常に頭に置きながらのぞんだものですが、こまごました計画づくりが上手な割には理解に苦しむ編成をするもんだと思いました。実施計画が示されなかったからです。発表された予算の中には、木造住宅耐震設計支援事業をスタートさせるなどいくつか評価できるものがあります。その一方で、ごみ有料化、学校給食民間委託拡大(準備)など問題点が目白押しです。

 議会は27日が初日です。議員としては、議案の分析などいろいろと準備があり、きょうから事実上のスタートです。市議になってから、予算議会は4回目。約1か月の長丁場でいつも疲れるのですが、今回は4月の市議選を前にした議会でもあります。すでに私の選挙区は終盤戦に近い激しい戦いとなっています。「選挙プラス予算議会」という初めて経験する超多忙な期間を迎えることになりますが、これを乗り切ってこそ勝利が見えてきます。きょうは他党派の2人の議員から、「おまんのところはたいへんだね。必ず戻ってきてくんない」「おれも応援に行きたい」と声をかけてもらいました。がんばらなければ。


2008年02月18日

中越沖地震対応からの課題整理

 きょうは市議会厚生常任委員会でした。このなかで、中越沖地震対応で明らかになった課題の整理と地域防災計画見直しにあたって何を反映させるべきかについて、防災局の提案と質疑が行われました。地震発生後の対応は私も現場で見てきましたが、総合事務所の手が足りなくなったり、原子力災害の不安が高まるなどいくつもの課題が浮き彫りになりました。そのいくつかは一般質問や常任委員会でとりあげてきたところです。
 
 今回の課題整理では、災害対策本部の体制の強化、市民への情報伝達体制の確立、災害弱者に対する配慮、原子力災害対策の充実、指定避難所の見直しなど大きく分けてまとめて報告されました。全体としてはよく整理してあるという印象を持ちました。私をはじめ何人かの議員が強く指摘した本庁と区の間の職員応援体制、原子力災害や事故への対応を「一般災害対策編」の中に入れることなども書かれていたのでホッとしました。

 ただ疑問や問題点がなかったわけではありません。現地対策本部(区総合事務所内設置)の活動を支援するために「総合事務所長を補佐する要員」を派遣するとありましたが、各区には次長がいるなかで現実問題として必要なのか疑問を感じました。また、文教経済常任委員会などで問題にした、避難所の指定を受けている学校での自家発電施設、浄水施設などの整備の極端な遅れについては全く記述がありませんでした。これらは3月議会でとりあげていきたいと思います。


2008年02月14日

ポスター作成の打ち合わせ

 昨日に続いて、きょうも寒かったですね。道路が凍って滑りやすく、交通量の少ないところや日当たりの悪い路線はなかなか解けませんでした。2日続きで凍ったこともあって、朝早く、「○○の道路を歩いてみてください。保育所のマイクロバスは大丈夫でしょうか」とのショートメールをもらいました。確かに、現地はツルツル、危ない道になっていると感じました。

 きょうは印刷屋さんとポスター作成についての打ち合わせでした。写真屋さんからいただいた写真をもとに、どういうイメージのポスターにするか、色の配置などについてのこちら側の案を説明し、話し合った結果、季節の色というよりも公営ポスター掲示板の色を考慮して試作していただくことになりました。私の希望を入れてもらい、専門家の意見も入って、とてもいい雰囲気のものが出来そうです。来週の前半には出来上がることと思います。

 午後、写真屋さんから連絡があり、電子データを持って再び印刷屋さんへ。このお陰で、父が入院している病院へはきょう、3回足を運びました。何回も会いに行ったのは、きょうが父の誕生日であるからです(画像)。昨年、「おれ、80歳になった」と繰り返し言い、笑っていた父が81歳になりました。夕方には妻もかけつけ、父に誕生日のプレゼントをしてくれました。プレゼントといっても、「あいうえお…」のひらがなを書いた一枚の紙です。会話がよくできないので、指で文字を指してもらい、いいたいことを教えてもらおうというのがねらいです。うまくいけばいいのですが……。


2008年02月13日

寒さ強烈

 きびしい寒さでした。ストーブをつけてもなかなか部屋の温度が15度を上回らず、上着の上にジャンパーをもう一枚羽織って仕事をしました。市役所への道もほとんどがアイスバーン状態で、総務常任委員会開会時間にはギリギリでした。委員会では、来年、新潟県内で開催される国体の準備状況、情報基盤整備の進捗状況、電子市役所推進計画などがテーマでした。上越市内で行われる国体の各種競技の日程が決まり始めています。新体操、ハンドボール、ソフトテニス、ソフトボール、ビーチバレーの日程は確定しました。尾神岳で開催されるパラ・ハングライダーは10月3日、4日の予定です。

 委員会開催中に病院から電話があり、父の病室が再び個室になりました。個室になったのは病気が悪化したからではありません。こちら側の希望と新たな入院患者を迎える病院側の都合によるものです。今度の病室は6階です。5階よりも何メートル高くなったのかわかりませんが、これまでも病室から見えた謙信大橋は見下ろす感じになりました。市役所の私の議員控室もよく見えます。4人部屋から1人になって、何か様子がおかしいと思ったのか、きょうの父は、昨日に比べて元気がありませんでした。


2008年02月07日

父の手術無事終了

 誤嚥性肺炎で入院している父は口からの食事はまったくダメ、鼻から栄養剤を入れてもらっています。入院後、2週間位経った時点で担当医から、胃に穴を開けてそこから栄養剤を注入する手術をすすめられました。家族で話し合った結果、この手術をお願いすることにしたのですが、その後、熱が37℃台から38℃に上がる事態が何度も繰り返され、先延ばしになっていました。

 数日前、担当医から7日の午後、手術を行う予定との連絡がありました。きょうはその手術が予定通り行われました。父のベッドの脇には白い紙に「9日、胃ろう造設」と書いてありました。3時半過ぎに手術室(検査室?)に入った父は、30分ほどで出てきました。麻酔が効いたのか、もうろうとした状態が続いています。手術をしたお医者さんから、どうであったかの説明を受けてきました。胃ろうが安定するまで1週間ほどかかるようです。

 地元紙、上越タイムスが10日ほど前から、4月の市議選に出馬予定者のインタビュー記事を掲載し始めています。5日には定数1の吉川区で私と議席を争うN氏が登場、今朝の新聞では、私のものが掲載されました。これまで掲載された6人はいずれも新人でしたので、現職としては私が最初です。1時間ほどの取材でずいぶんたくさんしゃべったように思いましたが、「議員30年、暮らし第一」というタイトルで私という人間や政策の一端をコンパクトにまとめてあり、さすがはプロだと思いました。


2008年02月05日

農業機械も環境保全型に

 準備不足なのに議案の説明を聞いた途端にひらめいてくることもあるんですね。きょうの文教経済委員会、原油高騰にともなう省エネ型農業機械導入支援事業についての質疑の場面がそうでした。原油が高騰している。農業機械も省エネルギー型の農業機械等の普及を緊急的に促進することが必要だとして、高速作業が可能な機構又はディーゼル機関等の省エネルギー機構を有する田植機などを導入する場合、一定の補助を出すというのです。これはいいことですが、考えてみれば、上越市は、環境保全型農業で上越米のブランド化を図るという方針を打ち出しています。農薬や化学肥料を減らす「3割減減」、「5割減減」の取り組みは当然ですが、農業機械も環境保全を意識した取り組みが必要です。「省エネ型農業機械はどれだけ普及していますか」との私の質問に、「そういう切り口からの調査はしてございません」という答えが返ってきました。3月議会では、環境保全型農業について、掘り下げた質問を展開したいと思います。

 きょうは臨時議会でした。全国から注目されている上越市の地域自治区と地域協議会ですが、これまで合併特例法に基づいて設置されていた地域自治区は、きょうの議案で、地方自治法に基づく制度として設置されることになりました。設置はとりあえず13区(編入された旧町村)だけですが、合併前の上越市の区域についても、「速やかに検討を加え、必要な改正を行う」としています。速やかに設置できるかどうかは関係市民に地域自治区の必要性がわかってもらえるかどうかにかかっています。地域協議会委員の選任に関する条例改正も行われ、選任投票が終わってから委員が違反投票運動が明らかになった場合なども解任できる条項が盛り込まれました。

 それにしても情けないのは道路特定財源問題です。今議会では、「地方の道路と道路特定財源に関する意見書」提出をを賛成多数で決めました。国会での攻防の激しさは市議会にも影響を与えていて、政府与党提出の、現行税率維持、道路特定財源確保の法案に反対しているはずの民主党所属などの議員まで賛成に回りました。今朝の朝日新聞では、世論調査結果で暫定税率廃止賛成が6割にもなっているのに、地方議員は、「今回の法案が通らないと身近な道路は建設できない」という根拠のないおどしに負けているのは残念ですね。道路特定財源意見書に反対は、日本共産党議員団と市民クラブの3議員(合計6人)だけでした。


2008年01月29日

市の環境基本計画(案)に注文相次ぐ

 厚生常任委員会でした。自分の所属する委員会ではないものの、市の環境基本計画(案)についての議論があるというので傍聴してきました。傍聴席にあった計画(案)は全文約60ページ、相変わらず、上越市の計画作りは力が入っているなと思いました。でも、事前に配布され、すでに読んできた委員からは、「わかりにくい。一人ひとりが何をすべきかが載っていない」「国の地球温暖化対策では企業責任があいまいだが、上越市の計画も同じではないか」など厳しい意見が続きました。

 きょうは病院へ3回行きました。市役所へ行く前に寄ったところ、熱もないのに何となく元気がありません。それが気になって、帰りに再び寄ったら、マスクをしてじっとしています。自分の肺炎だけでなく、他の感染症対策もあったのでしょうが、午前よりもさらに元気がなくなっていました。それで、妻を迎えに行ってから病院へ戻りました。熱は37.4度、少し熱が高くなってきていました。市内ではインフルエンザで休んでいる学校のクラスもあるといいます。明日は早めに行ってあげようと思います。


2008年01月28日

「民間委託」にこだわる市教委

 民間委託を推進する上越市、市教委がいま、重要視している課題の1つは学校給食調理部門の民間委託です。請負という形で市内のT食品会社と契約を結び、城北中学校で昨年4月から試行してきました。ところが、一学期に栄養職員が繁雑に現場指導したことから、新潟労働局は「恒常的に適正な請負を実施するうえで措置を要する」として指導を行いました。程度の問題はあるにせよ、このままでは、いわゆる偽装請負になるとの指摘を受けたのです。

 毎年、学校給食調理業務委託を拡大していくことを市の行革推進計画で決めていましたので、この指導は市教委のみならず、行革推進側に大きなショックを与えました。現場では栄養職員の直接指導は欠かせない。しかし、民間委託の流れは弱くしたくない。そこで、市教委が新年度、新たに打ち出してきたのが、1年目は、調理員の派遣をうけ、栄養士の直接指導の中で調理業務を行い、2年目からは、なれてもらったところで民間委託(請負)に切り替えていくという方針です。

 きょうの文教経済委員会では、労働局の指導後の対応と新年度からの方針について説明がありました。ところが、説明は、何が何でも委託拡大だという姿勢がにじみでたものでしたね。たとえば、労働者を派遣してもらい、栄養士の指導管理のもとで調理を行うのは直営ではないかという質問には、「形態からいえば直営ですが、働いている人が民間の人なので委託という表現にしました」という答えが返ってきました。保護者向け説明文書はひどいもんです。「委託の方式は?自校調理方式です。委託1年目は、調理員の派遣を受ける形で、栄養士の指導管理のもと調理業務を行います。実績をふまえ、2年目以降、委託に切り替えていく予定です」。こんな文書を保護者に配布して「学校給食の調理業務を民間に委託することについて、ご理解いただけますか」というアンケートをとったのですから、開いた口がふさがりません。

 市政レポート1331号アップしました。それから、トップページの写真も入れ替えました。きょうは冬晴れのいい天気でしたよ。


2008年01月21日

風評被害

 午後1時近くになっての昼食。午前の文教経済委員会が長引いたためです。昼飯を食べながら思ったのは、佐渡汽船がこうむった風評被害というのはどんなものだったのかということでした。夏の海水浴客に関しては原発で海が汚染されているのではという心配が広がって激減しました。では佐渡汽船の場合は何だったのか。思い浮かぶことがありません。これは担当部課長にきいておくべきでした。今日の委員会では、中越沖地震による風評被害によって小木直江津航路2隻体制は維持できなくなった、だから当面、1隻体制に移行するという関係団体の合意案が議論されたのですが、この大本をきかずに終わってしまったので、もやもやした気分が残りました。

 きょう21日は月例議員懇談会で、議員全員が顔をそろえる日です。それで、他の会議もこの日に合わせて行うことが多くなっています。きょうは、午前9時から食料農業農村議員連盟の中山間地部会、午前10時から文教経済委員会と続きました。中山間地部会では、これまでの活動をまとめ、具体的な政策提起までこぎつけました。今月中には内容も公開できることと思います。文教経済委員会での質疑は佐渡汽船問題だけでなく高田、直江津の中心市街地活性化計画についても行われました。そして、午後1時半からの懇談会はさっと終了。その後は健康づくり推進課副課長による「メタボリック症候群についての勉強会」でした。健診結果やレセプトによる分析では、旧市町村ごとに食事内容が違い、そこからいろいろなデータの違いが生まれているという説明が新鮮でした。


2008年01月19日

千葉から従弟が見舞いに

 千葉より従弟が病院へ来てくれました。きょうは、その時間帯までに新聞配達などの仕事をこなして、待ちました。最初、直江津駅まで迎えに行くよと言っておいたのですが、大島区の従兄(母の実家)が道案内役をしてくれました。病院では、談話室の一角で近況などについて話をしました。千葉の従弟によると、最近、叔父の部下だった人に偶然会ったとのこと。両国駅か錦糸町駅の駅員さんだったのでしょう。この話を聞いて、久しぶりに亡くなった叔父のことを思い出しました。数年前、大島区の伯父を見舞いにきた時、直江津駅前の食堂に入り、一緒にお昼を食べました。その際、「兄貴が死んだら、次はおれの番だよ」と叔父は言っていたのですが、その通りになってしまいました。さみしいものです。でも、亡くなった叔父に代わって、こうして従弟が義理堅く見舞いに来てくれる、うれしいですね。

 きょうは、選挙がんばって、というメールが2通届きました。1通は、相手候補の宣伝の動きについて教えてくださる内容でした。私をどう攻めてくるかを知る上で参考になる情報提供です。助かります。もう1通は中学時代の同級生からでした。遠い、遠いところからのメールで、「昨年お盆に帰省した際、あなたの本を見つけ、読ませていただきました。子供の時の写真がとても懐かしかったです。当時の暮らしぶりからにじみでてくる家族の心情もとても懐かしく、胸が熱くなりました。最近思いついて、あなたのホームページを見つけました。尾神岳の写真や、ブログを読んで元気をもらっています。あなたのお父上は、私が小さい頃、何度か私の家へ来られたことがあります。いろり端で私の父と話し込んでおられたのを覚えています。一日も早く回復されますよう、祈っております。選挙戦がんばってくださいね」とありました。おふたりさん、ありがとう。


2008年01月15日

旧上越市地域への地域自治区導入、4月は無理と判断

 午前は吉川区にいることができるので、こちらにいる時にやっておくべきことをやろうと張り切りました。ところが、エクセル2007などOfficeのソフトを使いこなせなくて悪戦苦闘、とうとうやるべきことをまったくやれずにお昼になってしましました。でも、自分で苦しんだおかげで、少しは使えるようになりました。ま、こういうパソコンやソフトなどはもともと苦手ですので、一歩前進です。

 きょうの市議会は自治基本問題調査特別委員会でした。テーマは地域自治区の設置をどうするか。なかでも注目は、合併前の上越市の地域自治区をどうするかでした。市が示した基本は、合併前の上越市の区域については速やかな設置をめざすこととし、議会と議論を行った上で、市民への説明を行う。2月に臨時議会を開催し、13の地域自治区を地方自治法に基づく一般制度に移行するため、「上越市地域自治区の設置に関する条例」案を上程する、でした。

 市はこれまで、合併前上越市の区域については4月に地域自治区の導入をめざし、2度にわたる地域説明会やパブリックコメントを実施してきました。説明会についての新聞報道を見る限り、市民からの理解を得るにはまだ時間がかかるなとは思っていました。今回の4月導入は無理との判断はやむを得ないでしょう。委員会では、「まだ、この段階でふらふらしているなら、トップは何をしていたかということになる」(山岸議長)との発言もありましたが、市長がぶれているとは思いたくありません。市民合意を得るためにもう少し時間をほしい、と理解したいものです。

 きょうはお昼ごろから、冬晴れというのでしょうか、おだやかな、いい天気になりました。雪に覆われた尾神岳も一段とやさしく、きれいに見えました。もちろん、写真も撮りました。ホームページのトップ写真をごらんください。


2008年01月09日

寝不足は危険

 昨晩は病院で2時間くらいしか眠れませんでした。新聞配達の途中、家に寄り、着替えて再び病院へ。ところが、その途中、とんでもないことをやってしまいました。運転中に運転モードに切り替えておくのを忘れ、携帯電話がブルブルと動いたので、車のスピードを落として道路わきに停まりました。停まってモシモシとやり始めたら、近くにいた車がクラクションを鳴らしたので、何事かと思いました。びっくりしましたね。私が停まった場所は、何と、T字になっている道路の信号機のある場所だったのです。寝不足の時、車を運転するのは危険であることを改めて知りました。

 午前は政治倫理検討委員会でした。市議を対象にした政治倫理条例をどうするか話し合い、議長への最終答申をまとめましたが、一般的な政治倫理基準はあっても、市議の身近に業者がいても請負辞退はしない、市議の資産公開はしないというまとめです。もし、こういう内容で条例案を作成して、パブリックコメントにかければ、市民から厳しい批判が出るでしょう。県内で最先端を行く条例ならば、胸を張れますが、これじゃ恥ずかしいというか、笑い物になるだけです。答申を受けた議長がどう対応するか、注目です。

 昼過ぎからは、長女と交代して父の付き添いを夜の7時半過ぎまでやりました。もう2週間近くお世話になっているので、病院が一日、どんな動きになるのか、よくわかります。一定の時間になると、看護師さんが回ってきます。病室掃除の人も毎日来ます。トイレ掃除の係りの人もいます。ゴミを専門に処理する人もいるようです。きょうは、エアコンのフィルターを交換する人もやってきました。病院というのは、いろんな人たちの労働によって動いているんですね。


2007年12月24日

長井英世議員亡くなる

 柿崎区選出の長井英世議員が亡くなったとの知らせが入りました。長井さんは、12月定例会前に倒れ入院加療中でしたが、心不全のため帰らぬ人となってしまいました。長井さんとは、「合併問題を考える頸北議員の会」の活動を通じて知り合い、05年の市議増員選挙で当選した13区の議員仲間のひとりでした。

 市議会では、農民出身議員として農政に対して鋭い意見を表明し続けた人で、「農政のことなら長井さん」と言われるほど一目置かれた存在でした。私もこのブログで彼の質問について何回か書いたことがあります。昨年の9月議会では次のように書かせてもらいました。

 三番手は長井議員、この人の語る一言一言は詩のよう、しかも農業実践に裏付けられているから聴衆の心をつかみます。「幅広いコメづくりも生産者に求められている」として、農協が推進してきた「適期田植え」を批判、酒造好適米については、旧東頸城地域で「コシタンレイ」の作付けを広めて日本一の酒をつくってほしいとのべました。同議員は「中山間地の農業は宝の山。自分のコメは自分で売る。販売力なくして自立なし」だとも訴えました。聞き応えのある質問でしたね。
 
 長井さんの書いた原稿は淡々としてはいましたが、ヒューマニズムにあふれたものでした。私のところへは今年1月、手紙を寄せていただきました。私の『春よ来い』出版記念会に出席できないということで、「私にとっての春よ来いはこういうものでした」と長井さんの農業歴、農業への想いがA4サイズの紙に1枚半も綴られていました。うっとりする文章です。この日記で紹介しようと探したのですが、どこかにしまいこんでしまったようです。見つかり次第、掲載したいと思います。

 上越市議会は大切な人を失いました。


2007年12月21日

ぎっくり腰が再発

 恐れていたことが現実になりました。ぎっくり腰が再発してしまったのです。朝、父の着替えを手伝っていたときでした。電気毛布による低温やけどで父の右足の外側が「赤めどこ」状態になっていることを長女が発見、薬を塗るというので父の体を後ろから抱き上げようとした瞬間、腰がぐずぐずとしてしまったのです。午前は車を運転して市役所へ行ったものの、午後からは、椅子から立ち上がるにも手間取るようになりました。歩いていても、腰を伸ばすことができません。困ったことになりました。

 きょうは午前に議員団会議、午後から文教経済委員会、学校給食を考える会と市教委の話し合いと続きました。文教経済委員会では佐渡汽船の小木直江津航路問題がテーマでした。新潟県と佐渡、上越両市が現在取り組んでいる航路に関する意見募集をめぐって厳しい意見が相次ぎました。2隻体制を前提にした公的資金の投入を始めた初年度に1隻または1.5隻体制案を示して意見を募集するとは何事か。案に関するデータは貧弱で、どういう運航体制に持っていこうとしているかが見え見えだ。案を示しての意見募集は中断してやり直せ。市民の税金を投入することについて、市民代表として厳しく対応するのは当然のことです。

 学校給食の民間委託をめぐっても予定の1時間をオーバーする議論となりました。既報のように、市教委は、新年度は城北中学校での民間委託(請負)は継続し、新たに4校で民間委託を目指し、初年度は労働者派遣による給食を実施し、次年度から同じ業者に民間委託(請負)させる方向性を示しています。この方向性について、「法の網をくぐって民間委託をさせるやり方はやめるべきだ」「契約は単年度契約のはず、次年度に同じ業者にまかせるということは、どんな契約をするつもりか」などという意見や質問が続きました。きょうの議論を聞いていて、新年早々から、来年度に労働者派遣で給食をやろうとしている学校の保護者説明会をやろうとしても無理だと思いました。


2007年12月13日

12月議会終了

 12月議会が終わりました。きょうは委員長報告、討論、採決です。あらかじめ、党議員団で任務分担していて、私は保育園通園バス分担金徴収条例と第5次総合計画基本構想の改定について反対討論をしました。早朝、2つの議案についての討論原稿をバタバタと作成し本会議に臨みましたが、登壇して顔を上げたら、原稿とはだいぶずれた討論内容になってしまったようです。それでも、他党派議員から、「分かりやすかったよ」と声をかけてもらいましたから、まずまずといったところでしょうか。

 会議が終わってからは市政レポートの作成にかかりました。議員団ニュースよりもスペースがありますので、7日の私の一般質問をしっかりと載せることにしました。集落懇談会での要望と回答も、そろそろ掲載しなければなりません。この原稿はいま、議員団控え室で書いています。夕方までに、時間があれば、「春よ来い」の第89回も書こうと思っています。議会最終日でもあるので、お客さんもいつもよりあるだろうから、ちょっと欲張りすぎかな。


2007年12月12日

パブリッシャー2007へ

 午前は厚生常任委員会の所管事務調査を傍聴し、午後から政治倫理条例についての議員団としての意見調整、議員団ニュースづくりなどで動きました。厚生常任委員会で最初に調査対象となったのは子どもの権利条例です。すでに素案ができ、パブリックコメントに入る直前まで来ています。市側では事前審査とならないようにと条例の概要しか示しませんでした。それだけではわからないから、条文案も示してほしいという声が委員から出ました。パブコメの結果を受け、最終的な条例案に進むのですから、今の段階で委員会に素案を提出してもいいと私は思ったのですが、提出しなかったこともあって委員会での議論は入り口でつっかえた感じがしました。質問する側も答弁する側も、何が事前審査に当たるのか、あいまいだったように思います。

 議員団ニュースの最新号はパブリッシャー2007を使って作成してみることにしました。これまでパブリッシャー2000で作成してきましたが、写真などが入るとファイルがとても重くなるので、新しいソフトに移らなければならないと思っていました。ところが時間がないものですから、きょうまでズルズルと来てしまったのです。新しいソフトは写真ひとつとっても機能が充実しています。使いこなせればいいのですが、まずは簡単な作り方で慣れようと思います。印刷した出来上がりがどんなものになるか、半分心配、半分楽しみです。


2007年12月11日

時間はゆっくり流れた

 一般質問の最終日でした。仲田、石平という2人の論客が登場するので、答弁する市長も教育長も構えているのがよくわかりました。議場に緊張感がある場合、時間はゆっくり流れます。仲田議員の学校給食民間委託に関する質問は、先日の委員会審議を整理するような内容となっていましたが、注目したのは教育長の「(来年度は)派遣も選択肢」発言です。民間委託しても、4月、5月はどうしても栄養士が調理現場で頻繁に指導しないとやっていけないという現実の中で、追い込まれていることを事実上認めたと言ってよいでしょう。しかし、これは、偽装請負という指摘を逃れるために市教委が今後どうするかが見えた発言でもありました。こちらとしても追撃態勢に入らなければなりません。

 お昼休み時間に吉川区内の友人から交通事故情報が入ってきました。総合センター近くの交差点で人身事故が発生し、救急車で運ばれたという情報です。電話をもらって、「また、起きたか」と思いました。この場所での事故は毎年といってよいほど繰り返されています。私が記憶している事故だけでも3件あります。信号機設置を何度も要請していますが、ここまで事故を繰り返しても設置されないのは交通安全のための予算が少なすぎるから。県内でこのような事例がどれだけあるか、今度は県議とも連携してクローズアップさせたいと思います。

 事故の情報が入ってすぐに県警から派遣されている交通安全専門官のTさんのところへ行き、現場を一緒に見て協力してほしいと要請しました。夕方、区総合事務所職員、原之町駐在なども加わってもらい、現場を見て検討しました。Tさんは専門家だけあって、回転式メジャー(正式名称忘れました)で道路の長さを測り、「一時停止をしても、60キロのスピードで車が来た場合、交差点に3秒で到達する」などと現場の交差点の問題点を具体的に解明してくれました。早期に当面の対策、抜本策を示してくれるものと期待しています。

 昨日の日記のなかで小林章吾議員の絵(画像)のことを紹介しましたが、きょう、デジカメに撮らせてもらいました。クリックしてご覧ください。


2007年12月10日

開会前の1時間

 このところ市議会に到着するのは山岸議長に続いて2番目のことが多くなっています。妻を職場に送っていく関係で私も早いのですが、開会の10時までの1時間余りの間にいろんなことができます。生活相談で動くことができる。コーヒーを飲みながら原稿も書ける。登庁ランプがついていると、きょうのように早く来た傍聴者が訪ねてくれることもあります。きょうは板倉区のNさんから委員会や本会議についての感想を聞いたり、板倉区地域協議会の情報などについて教えてもらいました。

 Nさんと話が終わってから議会事務局へ行ったら、小林章吾議員が私と吉田議員を呼んで、「ちょっと、来てくんない」と言われたので、彼の所属する会派の議員控室へ行きました。同議員は元市議会議長です。新市建設計画か何かで注文でもつけてくるのかと思ったら、何と、彼が描いたという絵を見てほしかったのです。縦60センチ横1メートルほどの絵(画像)は小林議員の友人のみなさんをコンテで描いたものでした。小さな写真をもとに描いたそうですが、写実的で見事なものでした。こういう能力を持っている人だとは全く知りませんでした。

 さて、市議会は一般質問4日目です。廃棄物処分場問題を毎回でもやるわと言っていた樋口議員がトップでした。同議員は前回は地質上の問題から反対を訴えましたが、きょうは春日山という史跡、景観を守る視点から問題に迫りました。春日山城に登って西方の処分場予定地周辺を望む。ここまでなら誰でもやるでしょうが、標高295メートルの城ケ峰にまで登って西方から春日山方向を望むとどうなって見えるかを確認してきたのには感心しました。宮野尾に処分場をつくらせないという彼女の執念が見えた質問でした。


2007年12月07日

気骨のある論戦

 一般質問は3日目になりました。きょうのトップバッターは杉本議員。国民健康保険税について取り上げた同議員は、一般会計からの繰入をしてでも国保税を上げるべきでないと主張、さらに「国に医療費に関わる国庫負担率の引き上げを求め、国保税を年間一人1万円、4人家族で4万円の引き下げを」と訴えました。日本共産党の参院選政策を踏まえた展開は当然とはいえ、党議員としての論戦の在り方を示すものでした。学ばなければなりません。

 他の議員の質問でいくつか注目したものがありますが、柳沢議員の「14市町村合併の評価について」の論戦は気骨に満ちたすばらしい論戦でした。同議員の論戦の切り口の上手さは、通園バス問題でバスを利用する子どもたちの保護者からお金を取ることに対して「受益とは何か」とやったことなどで定評があります。きょうも、市長の答弁で気になるところがあるとして、「行政の評価する合併効果と市民の評価する合併効果は違う」「何人もの議員が取り上げてもそれは市民の声でないと聞こえる。議員以外の動きにならないと市民の声と受け止めないのか」などと追及しました。市政は市民の声をしっかり聞いて運営すべきことを具体的な事例で浮き彫りにした、とてもいい質問でした。

 私は、運転免許証更新、雪対策、介護施設労働者の労働条件改善をとり上げました。柿崎交番での更新手続き復活について市長は、厳しい状況にあるものの、機会をとらえ、県警に要請していくと表明しました。また、市が送迎バスを運行することについて検討してみたいと答えました。効率的な除雪体制の検討をの訴えには、新年度に、本庁及び各区総合事務所の実務担当者から成るワーキングチームを編成させ、除雪事業者の皆さんからご意見をお聞きした上で、サービス水準の維持を前提に、除雪体制の現状を効率面から検証するとの答えが返りました。そして介護労働者の問題、市内の実態調査を約束するとともに、「介護保険施設への人件費補助や介護給付費の法的負担率などは、いずれも国においての抜本的な対策が必要。市といたしましては、地域における労働環境や労働実態を十分に把握し、その声を国等に伝えていかなければならない」との答弁を引き出すことができました。答弁内容は満足できるものでしたが、反省点がないわけではありません。いい答弁が戻ってきた時の質問の仕方、もっと市を励ましてスッと引くような形の方がよかったのかも知れません。勉強してみます。


2007年12月06日

聞き惚れました

 きょうの一般質問では2人のベテラン議員の質問に聞き惚れてしまいました。一人は市川文一議員、地元春日山が生んだ名将・上杉謙信の生き様をいま学校現場でどのように教えているかを教育長に問いました。四九年一睡夢一期栄華一盃酒(49年のわが生涯は、振り返ってみれば一睡の夢にすぎなかった。この世の栄華は一盃の美味しい酒に等しい)。謙信の辞世の詩から入り、自分の中学時代に二人の指導者から教えていただいたという話が実に心に沁みました。たんたんと述べたその内容は教養の豊かさを感じさせ、ドラマに満ちていました。市川議員は山城が好きで、先日も謙信が初陣を飾った栃尾城をお連れ合い、その妹さんと一緒に訪ねたといいます。足腰が弱ったお連れ合いを気遣い、「休みながらも登ってくれました」と語る、その優しさがなんともいえませんでした。
 いま一人は田村武男議員。自ら農業を営む議員ですが、農業以外のことでも貪欲に学び語ります。前々回だったでしょうか、高校の恩師で、数学者、詩人として有名な高野喜久雄の生涯を紹介した内容は感動的でしたが、今回は、謙信の時代よりもはるか前の越後国分寺の所在地を特定するために本格的な調査をと訴えました。平安時代まで使われていたという布目瓦を議場に持ち込み、こちらも議場にいる人たちをぐいぐい引き寄せ語りました。

 さて、明日はいよいよ私の出番です。質問の準備はこれから最後の仕上げにかかります。きょうのベテラン議員の質問に学びながらも、自分なりの質問スタイルで市長に迫りたいと思います。時間的には、明日の午後2時頃から4時頃までの間になるでしょう。


2007年12月05日

除雪車出動

 昨日から降り始めた雪は10センチを超えました。今朝は4時前には除雪車が我が家の近くの道路除雪にやってきました。毎年のことながら、この降り始めの頃は、自動車の運転にとても気を使います。市役所への所要時間はこれまでの35分から最低50分はみておかなければなりません。ただ、今朝は除雪が行き届いていて、いつもよりも5分くらい余計かかった程度ですみました。それにしても、家の周りの羽目板を弟から手つだってもらったおかげで助かりました。

 市議会はきょうから一般質問でした。宮崎、武藤議員が農業問題をとり上げたので注目しました。議場の雰囲気が一瞬変わったのは、コシヒカリBLについての泉田知事発言を武藤議員が問題にしたときでした。知事は、2005年に県などが導入したコシヒカリBL(BL米)について、「在来(のコシヒカリ)米とBL米の違いを分からないようにして売ってしまおうという戦略だった。『情報隠し』だった」(新潟日報)と述べたものですが、武藤議員は、「自分たちは(品質的には)従来と同じコシヒカリという認識だった。販売する側としては不利な発言だった」と知事発言を批判しました。市長は「(知事発言は)消費者に十分説明する中で販売していくべきだという趣旨だったと思う」と知事に気を遣った答弁をしていましたが、米の産出額が全国第4位の上越市のトップとしてもっと怒ってよかったと思いました。武藤議員はまた、最近、稲作農家から不評の「農地・水・環境保全向上対策」についてもとり上げ、生産者サイドの膨大な事務量について、「農家のためなのか国のためなのか、とても素人レベルでできる仕事ではない。監査のための書類の山にしか思えない」と鋭く批判しました。実際に農業を営む者ならではの発言は説得力がありましたね。

 ところで今朝の「上越よみうり」に『山村集落再生の可能性』(自治体研究社)が写真入りで紹介されました。新聞紙上で紹介されたのは今回が最初です。私が書いたルポなどについては「過疎化が進む集落の様子が克明に描かれている」と書いていただきました。にいがた自治体研究所からの情報によりますと、新潟日報紙でも近々、この本の紹介が日曜日の「新潟の一冊」に載るということです。上越市内では春陽館書店と柿村書店の店頭に出ていますので、ぜひご一読願いたいと思います。


2007年11月30日

「切り込み隊長」の役目

 実態を暴露し、問題点をぐさっとえぐるのは橋爪。その問題点をさらにクローズアップし、獲得目標を引き寄せるのは仲田議員。そして二人の議論で抜けていることがあれば小関議員からとり上げてもらう。昨日の作戦会議は学校給食民間委託についてでした。新潟労働局が城北中学校での学校給食における請負の実態について指導したという追い風のあるなかで、きょうの議論は行われました。結果は100点満点で95点くらいになったのではないかと思います。目の前にぶら下がっていた来年度の実施予定校での説明会の延期、民間委託の検証項目の見直し、これらを検討する。学校給食運営委員会、教育委員会で来年度はどうするか話し合うことについても検討する。こちらが考え、予想した通りの答えを引き出すことができました。

 私の役目はかっこよく言えば「切り込み隊長」でした。昨日の作戦会議では、どう切り込むかについても話し合っておいたのですが、きょうは、最初から、そのシナリオとは違った展開となりました。朝、配布された市教委の資料で、「9月からの委託業務状況について、問題なく行われている」という文言が書かれていたからです。何という認識か。読んだとたんにムラムラと怒りがわいてきました。それで、この怒りをバネにして質問を展開することにしました。労働局が指導で問題にした中身を明らかにする。栄養士が調理現場で口を出さねばならなかった場面があったのではないか。学校給食運営委員会や教育委員会での来年度も継続、拡大の方針は、労働局の指導を受ける前の段階でのもの、もう一度検討する必要がある。途中から軌道修正して、昨日話し合ったシナリオどおりに質問を進めることができました。

 質問に集中していると、どんな質問風景となったかは自分ではあまりわかりません。ただ、委員会室に緊張感が充満したことだけは肌で感じました。休憩時間に保守系の議員が私のそばにきて、「まるで警察の尋問のようだった」と言っていましたから、かなりきびしい追及になったのかも知れません。どうあれ、なんとか私の役目を果たせました。ホッとしましたね。


2007年11月29日

作戦会議

 きょうから常任委員会です。午前は建設企業常任委員会を傍聴、午後からは一般質問の質問取りと明日の常任委員会の準備で忙しく動きました。今回の一般質問は、高齢者に配慮した運転免許証更新、除雪格差是正、介護労働者の労働条件改善の3つです。担当課長などとやりとりして思ったのは、今回の質問は提案型、問題提起型の質問になりそうだなということです。いい答弁が早い段階で返ってくれば、さっと終わるかも知れません。

 さて、きょうは市議になって初めて他会派議員と本格的な作戦会議をやりました。質問準備にあたって党議員団で検討するのは当たり前ですが、他会派議員と作戦を練り、質問の分担までしたのは今回が初めてです。突っ込んだ議論をし、獲得目標を明確にする。そして、いい答弁を引き出すために、どういう切り口でどう迫るかも検討しました。何をどう議論したか、それは秘密です。明日の常任委員会が終わってから明らかにしましょう。

 夕飯を食べてから、長峰温泉ゆったりの郷に出かけてきました。ゆっくり風呂につかりたいという妻の求めに応じて出かけてきたのです。遅い時間なのでお客さんは少なかったのですが、身近な温泉では顔見知りの人と必ずと言ってよいほど出会います。浴室から出た途端、目に入ったのは、市役所のある幹部の裸の姿でした。何と、明日の質問相手だったのです。もちろん、笑顔で、「やー、どうも」とやりました。


2007年11月28日

第5次総合計画で修正の動き活発化

 きょうから定例議会が始まりました。今回の市長の提案理由の説明は、9月議会の膨大なものに比べるとあっさりとしたものに思えました。40分弱で終わったのではないでしょうか。でも、これくらいがちょうどいいのかも。3時間以上もしゃべったら、中身はともかく、しゃべる方も聞く方もくたびれてしまいますからね。

 総括質疑は3人。わが議員団の杉本団長を含め、3人とも共通してとり上げたのは第5次総合計画改訂版の将来都市像についてでした。「合併時の約束である新市建設計画はちゃんと生きています。市の最上位計画である総合計画では、ここ2,3年の情勢の変化の中で、新市建設計画を踏まえた上で新たな将来都市像を提案しています」と市長は繰り返しましたが、市民の目線で見ればわかりにくい。そして、「形は編入だが、新設の気持ちで」という合併協議での市長のスタンスが崩れていくのではないかという心配は議員の中に広がってきています。きょうの会議が終わってから、いくつかの会派で修正案を出そうという動きが活発化してきました。

 通園バス分担金徴収条例に関しては、杉本議員の論戦が光りました。新しい制度にするというのであれば子育て支援という視点から考えるべきだ。バスを利用する人としない人の平等性を確保するためにという視点が通用しないことは幼児医療費助成制度を例にとってみれば明白だ。アンケートの設問は恣意的、誘導的であってはならない。杉本議員と市長のどちらが正論を言っているかよく見えたのではないでしょうか。議員団で議論して質疑に臨んだことが論戦で生きました。



2007年11月22日

原発視察そして柿崎病院後援会

 中越沖地震などですべての発電機がストップしている柏崎刈羽原発を初めて視察しました。視察したのは上越市議会のメンバー20数人。マイクロバスに乗って構内に入り、まずびっくりしたのは施設の規模の大きさです。私がいま住んでいる代石集落の田んぼ約30ヘクタールを上回る敷地に、巨大な建物がいくつもあるという感じでした。その建物の一番下の部分をよく見ると、今度の地震で敷地が沈んだことがよくわかります。説明していた東電の人は、建物はしっかりしていて、まわりの地盤が下がったと強調されていましたが、こんな被害が出るようなところになぜ建設したのかという思いがしました。建物の内部では、タービン、原子炉格納庫などを見てきました。

 午後からは県立柿崎病院後援会の懇談会でした。ここで藤森院長の講演を聴きました。院長は今春、着任したばかり。おそらく定年まで10年前後ある人かと思います。若くてバリバリのお医者さんという印象でした。健康で安心して暮らせるまちづくりをするために、病院として何をしたらいいのか。小さな病院であっても、個性を出して地域に貢献しようとしている点は好感が持てました。聴いていて、自分の身にこたえたのは肥満の話です。脳疾患、心疾患のいろんな病気のもとになっているのが肥満であることを繰り返し訴えておられました。私が昨年、一般質問で取り上げた肺炎球菌ワクチンを積極的に活用するよう提案されていたのはうれしく受け止めました。全国の病院の中で同病院は、このワクチンを打つ数が第8位となっているそうです。


2007年11月21日

平場も雪模様

 尾神岳に雪が降った翌日だというのに、もう平場に雪が降りました。朝、新聞配達に出た時は大潟区の路面はシャーベット状態でした。こういう路面を車で走るのは久しぶりです。やはり、緊張しますね。きょうは午後からカミナリが落ちたそうです。そのおかげで、またもやパソコン通信が出来なくなりました。

 市議会の方は、きょうは、政治倫理検討委員会、月例議員懇談会、勉強会と続きました。このうち勉強会は、「産業構造の変化と考え方」と題する日通総合研究所の井出高吉さんの講演でした。いまは第三次産業革命の時代だ、日本企業は10年遅れている、そして時代を動かすキーワードのトップに「デジタル情報技術の大進歩」を持ってくる。話に出てくる言葉も内容も新鮮でしたね。井出さんは上越市出身、ものすごく頭の言い方だと思いました。


2007年11月20日

犬もコート

 寒いのは1日だけで、あとはまた、暖かくなる。少なくとも、寒さという点では大したことがない日となるだろう。つい、そのように思ってしまいます。ところが、きょうからまた寒いのです。妻は職場はまだ暖房が入らないといって、厚着をして出かけました。こちらはそう寒さを感じない場所での仕事となりますから、普通の格好をして役所に向かいました。それでも、車の中は狭い空間とはいえ、寒いのでずっと暖房を入れっぱなしでした。

 帰りは妻と一緒です。異なる服装をしているものですから、車に乗るとすぐに妻から「暑すぎる」とクレーム。ところが、こちらは暖房なしではいられません。暖房を入れて、窓を少し開けるという対応をしました。妻の話では、朝の電車には盲導犬が乗っていて、その犬もコートを着せてもらっていたといいます。夕方には、ごろごろとカミナリが鳴り始めました。いよいよ、平場でも降雪があるのかも知れません。明日は完全に冬の格好かな。

 きょうは、昨日に続いて議員団会議をやりました。午後からは、食料・農業・農村議員連盟主催の農業講演会でした。講師は北陸農政局の局長さん。「食料をめぐる情勢」についてがテーマです。政府が参院選結果にびっくりして新たに打ち出した米の緊急対策や品目横断的経営安定対策の見直しの中身についての最新情報をたっぷり聞かせていただけるかと思ったのですが、人口がどうなったとか、コメ以外の食べものの自給率がどうだとかなど、データの説明が中心でした。


2007年11月19日

尾神岳に初雪

 朝、尾神岳を見たら上の方に雪がかぶっていました(画像)。昨晩、降ったのでしょうね。きょうは一日中、市役所で議員団会議でした。いよいよ、12月議会の準備です。提案理由の説明を読み、総括質疑、委員会質疑をどうするか検討しました。通園バス制度統一の条例、文化会館の指定管理者指定、直江津図書館、第5次総合計画などが中心となりそうです。明日も議員団会議をやります。


2007年11月15日

妙高市で研修会

 糸魚川市、妙高市、上越市の3市の議員が集まって研修する日でした。あいにくの雨、私は、軽乗用車でに乗って妙高市(新井)の会場まで行きました。片道45分くらいはかかったでしょうか、長い時間なので、高橋真梨子のCDを聴きながら、ゆっくりとした時間を楽しみました。高橋真梨子のCDのなかでも、最近、繰り返し聴いているのは「無伴奏」です。偶然、彼を見た…という出だしくらいしか、まだ覚えられませんが、すっかり好きになってしまいました。

 研修会では市町村アカデミー教授の大塚康男さんが「議会人が知っておきたい危機管理術」と題して講演されました。政務調査費、視察、住民訴訟、兼業問題についての話でしたが、どちらかといえば、たんたんとした話し方をされるので眠くなりました。興味を持ったのは、妙高市職員による「滞在型市民農園」の取り組みです。内容にも興味はありましたが、何よりもデジカメ写真などを使ってDVDをつくる技術にひかれました。画像を大きくしたり、小さくしたりする。右から左へと、あるいは上から下へと動かす。バックに軽音楽を流し、ナレーションを入れる。それだけでDVDが作成できることを知って、自分でも作ってみたくなりました。

 これまでストーブなしで頑張ってきましたが、今晩から入れました。これでパソコンの作業も楽になります。ただ、暖かいと眠たくなりますね。これが問題です。


2007年11月12日

将来都市像修正したが…

 第5次総合計画改訂版についての議論が総務常任委員会で行われました。議会側が指摘したことを受けて「新市の将来都市像」の修正案が示されました。「海に山に大地に 学びと出会いが織りなす 創造都市 上越」から「海に山に大地に 学びと出会いが織りなす 共生・創造都市 上越」になったのです。これまでの委員会では、「共生」にかける思いの強さを感じていましたので、私は、「創造都市」が「共生都市」に変わると思っていました。「共生」と「創造」の併記は意外でした。

 委員からは、「13区住民が、21万市民がこれを見たとき、新市建設計画が変わり始めたなと疑念を呼び起こすきっかけになりかねない」「議会との議論の真ん中をとったと感じる」「合併してまだ3年に満たないのに、世論を割るような将来都市像を作って何の効果があるのか。一生懸命、創造都市を造ってどこへいくのか」などの批判的な意見が相次ぎました。批判的なことを言った会派の委員は4人にのぼります。この調子だと12月議会での提案は無理だと思いました。

 序論などで、改定案の文章を更にきびしく見つめ、事実関係と異なる記述や曖昧な表現などを修正してきた点は丁寧というか、市役所職員の総力を結集している感じがして、すごいなと思いました。ただ、農業関係の政策目標(指標項目)の修正で、「農業従事者数」と「経営耕地面積」をカットしたのはうなづけませんでした。食料・農業・農村基本条例を持つ市にしてはいかがなものかと思いましたね。それにしても、「新市の将来都市像」の決着は難しくなってきました。


2007年10月27日

直江津の海に熱帯魚が

 失敗、失敗。昨晩、何を寝ぼけていたのか、送信したはずの日記が送信されず、文章も完全に消えていました。それで今ごろになって、思い出して書き直しているというわけです。以下は昨日書いた分です。

 直江津港の脇を埋め立てて中部電力が火力発電所を設置するということで工事がすすめられています。きょうはその工事現場と直江津港を視察してきました。工事現場はいま、杭打ち作業などが行われているところです。発電所の敷地はサッカー場である新潟のビッグスワンが約19個も入るという広さです。大きいと感じました。注目したのは地震対策です。海岸を埋め立てての建設ですから、杭はしっかりした地盤に到達するまで打ち込み、液状化現象を起こさないように、「砂を吹き込む」という特殊な工法も採用されていました。専門的なことはよく分からないので、今度、インターネットなどで調べてみたいと思います。

 直江津港は国土交通省の「なおかぜ」(17トン)に乗っての視察でした。波は静かでしたが、私は船の揺れが大の苦手です。降りたときには、何となく落着きませんでした。船上からは、米山や尾神岳がとても美しく見えました。新潟市出身の職員さんは、「米山は、私たちは越後富士と呼んでいます」といっておられました。直江津港の機能を現場で説明をしてもらったのは今回が初めてです。カーソンと呼ばれている防波堤に接岸して、降りたら、その巨大さにびっくりしました。波を防ぐ、波の力を分散させる、その工夫も初めて知りました。ここは禁漁区ということでしたが、海の中を覗き込んだら、黒鯛やフグがたくさん泳いでいるので、それも感激でした。

 カーソンから再び船に乗ろうとしたとき、案内役の国土交通省職員が「あっ、きょうもいました」と叫びました。海の中をライトブルーの魚が数匹泳ぎまわっていたのです。これは熱帯魚です。この職員によると、昨日もこの魚を見かけたといいます。地球温暖化がかなり進んでいるから、こういう魚が直江津までやってくるのだとも説明していました。水族館の熱帯魚をここで放したとは考えられませんから、「めずらしいね」で済まされませんね。


2007年10月25日

築西市議会からお客さん

 午前は胃などの精密検査でした。本当は以前住んでいたところの近所のお母さんが亡くなったので、葬儀に出たかったのですが、今回の検査をはずすと、また、しばらく検査しないことになりそうなので失礼させてもらいました。胃カメラの結果は良好で、昨年のように一部の細胞を採って検査機関に送るようなことはないとの医師の診断が下りました。腹部エコーでの検査もオーケーです。麻酔をかけられての検査でしたので、検査が終わってから2時間近くベッドで休んできましたが、とてもいい気分で眠りにつくことが出来ました。

 午後からは茨城県築西市議会建設常任委員会のみなさんの視察案内でした。議長も副議長も公務でおらず、中越沖地震の被害が大きかった吉川区の視察となれば、私が同行するしかありません。ワゴン車に一緒に乗って住宅や土蔵の被害状況、農業集落排水管路の被害状況を見てもらいました。昨日もきょうも天気が良かったので、総合事務所の展望台に上がってもらいましたが、米山、尾神岳を眺望できる美しさは訪れた人たちを感動させたようです。きょうのメンバーには旧協和町出身の人が3人もいました。私の牛飼いの先生だったSさんのところです。その話をしたら、とても喜んでもらいました。


2007年10月22日

中山間地集落再生めざし活発な議論

 市役所のエレベーター前で「橋爪さんじゃないですか?」と吉川区在住の若い男性から声をかけられました。「はい、そうです。よくわかりましたね」と言うと、「ビラでよく見ていますから」という答えが返ってきました。初めて会う人でしたが、義父にあたる人は、いつもお世話になっている人です。若い人が私の市政レポートを見ていてくれる、それを聞いただけでうれしくなります。きょうは、市役所内で偶然にも吉川区出身の若い人に3人も会いました。車で30数分の距離にありながら、東京都内で上越市出身の人に偶然会った時と同じく、なつかしい感じになるから面白いものです。

 きょうは市役所で2つの会議がありました。このうち1つは食糧・農業・農村議員連盟中山間地特別部会の会議です。これまでの視察や調査で学んだことを出し合い、上越市で高齢化が進んだ中山間地対策をどうすすめていくか考えを出し合いました。参加したメンバー全員が発言したのですが、それぞれ個性があり、積極的な発言が続いたのには驚きました。「集落に青年が入って定住した。子どもができ、子どもの声が聞こえる。これが大事ではないか」「中山間の集落を守ることは何なのか、追求されていない。都市部、平場、山手の人たちが問題を共有しないといけない」「これから中山間地の時代が来るのではないか。町場の人たちと中山間の人の交流をもっと根気強くやればいい」など……。一つひとつの発言に解決のヒントが含まれているなと感じました。

 昨日、きょうと『山村集落再生の可能性』の注文の電話が相次ぎました。市政レポートで宣伝しただけで、読んでみようという気持ちになっていただけるのはとてもうれしい。ただ、ちょっと心配になったのは、私にとって「3冊目の本が出ました」という見出しだけ読んで注文された方があるのではないだろうか、ということです。山村集落再生という課題を考える本であることは、見出しの下の本文を読めばわかることですが、どうも『春よ来い』(同時代社)の続刊だと思っておられる年配の方があるようなのです。私が受け持った『山村集落再生の可能性』は明日にはなくなりそうなので、出版元である自治体研究社に追加注文をしました。


2007年10月16日

直江津の海に熱帯魚が

 中部電力が直江津港脇で火力発電所を建設中ですが、きょうは、その現場と直江津港の視察でした。発電所の用地は海岸を埋め立てて造り、現在は杭打ち作業などが行われていました。現場に入って驚いたのは敷地の広さです。新潟にあるサッカー場、ビッグスワンが19個も入るのだそうですが、すごく広いと思いましたね。杭打ち作業を見ていて、関心を持ったのは地震対策です。しっかりした盤まで杭を打つ、液状化現象を起こさない工夫をする、その技術について説明を受けたのですが、今度、ネットでよく調べて見たいと思いました。

 直江津港は国土交通省の「なおかぜ」(17トン)に乗っての視察でした。波が弱かったものの、私は船は苦手です。降りてからしばらく、おかしな気分でした。港ではいろいろな施設の説明をしていただきました。防波堤については深い知識がなかったので、ケーソンと呼ばれた構造物の上に登った時は、その大きさが想像以上だったので驚きました。波の力はすごいのだと思いました。ケーソンがあるところは禁猟区とのことでしたが、海を覗き込むと黒鯛やフグなどがたくさん泳いでいました。ショックだったのは、ライトブルーの熱帯魚が何匹もいたことです。案内役の職員さんによると、地球温暖化の影響じゃないでしょうか、ということでした。


常任委員会の復習

 ほぼ一日中、市役所で仕事をしました。仕事の大半は9月議会の整理です。所属する文教経済常任委員会での議論を委員会記録で振り返り、自分の質問の到達点、今後の課題をつかんでおく。学校で言えば復習ですね。きょうは、教育委員会分と農林水産部分を読み、必要に応じて、担当課と確認をとったりしました。常任委員会が終わってから1ヶ月ほどしか経っていないのに、自分の質問のアウトラインすら忘れているケースもあります。きょうの整理があるとないとでは、私の頭の中はだいぶ状況が違うはずです。

 市役所では、たまっていた生活相談もいくつか手を打つことができました。交通安全施設、具体的には、カーブミラーを設置してほしいという相談では、依頼者に確認のための電話を入れたところ、昨年12月に事故が起きていることがわかりました。さっそく県警から派遣されている職員さんと一緒に現場に飛びました。何度か、私も通ったことのある場所ですが、道路上の停止すべき地点に立って見ると、危険な状況がよくわかります。改めて、何とかしなければと思いました。


2007年10月12日

金木犀

 市政レポート作成が手間取りました。じつは昨日、「春よ来い」の次回分を書くために取材してきたのです。7ヶ月間入院された人の感動的な話を伺ってきました。約1時間の取材で、当初書きたいと思っていたテーマとは別のことでひきつけられるエピソードがあることがわかりました。それも2つもある。昨晩から、何を書こうかと迷いが続き、とうとうしぼりきることが出来ませんでした。ぜいたくな悩みです。考えた結論は、「全部書く」でした。これから1年ほどの間に何回かに分けて書けばいいのです。そこに到達するまでちょっと時間がかかりすぎましたね。

 もっとも市政レポートの方は、前号からの一般質問の続きです。質問項目が多かったこともあって、表だけでなく、裏面も半分以上使いました。レポートは市政の出来事の方が優先ですので、「春よ来い」は次号にしました。出来上がってから、「しんぶん赤旗」日曜版の配達でした。ある家の前で車を降りた途端、とてもいい匂いが漂ってきました。金木犀です。風のぐあいでしょうか、それとも先週は開花していなかったのかも。金木犀の素敵な匂いは夕方の配達でも何軒かの家でかぐことができました。しかも、暗くなった時は、車のライトで照らすと、花の色が黄金色になります。こちらも良かったです。

 午後からは自治基本問題調査特別委員会でした。自治基本条例づくり市民会議のみなさんの素案について議会各派の意見を出し合い、委員会として集約して出そうということでしたが、会議ではうまく整理が出来ず、22日にもう一度やることにしました。前文の中に新市建設計画の基本理念だけでなく将来都市像も入れたらどうか、市民の権利は法に書いてあることも含め全部書き出した方がいい、などたくさんの意見が出てきたので、集約が大変です。今回、各派から出たものには、法務上の整理で済むものがかなりあります。これらと分離して議論しないともう1回でも終わらないでしょう。きょう、議論になった前文は、制定の趣旨など基本的なところをおさえた上で、上越市らしさを出す、読みやすく、声を出して出して読むと素敵な感じがするものにしたいですね。


2007年10月09日

県土木部交渉、記者会見

 金子博県土木部長と交渉するために、県道新井柿崎線整備促進議員連盟のメンバーのうち12人でマイクロバスに乗って県庁へ行ってきました。超党派で関係議員で県庁に出向いて交渉するのは昨年に続いて2度目です。要望項目は①歩道整備の促進、②雪寒関係施設整備の促進、③橋梁架け替え、交差点改良の3つですが、具体的には21ヶ所あります。議員連盟の笹川栄一副会長からの要望項目の説明の後、金子部長は、「この県道は古い県道で、昭和40年代からいろいろと取り組んできた。現在の基準から言うと、ちょっと狭い感じだ。県としては交通安全の立場から逐次改良を進めている。この路線は、広域合併して一体感を持つ上でも重要な路線だ。担当課と十分協議して対応してまいりたい」とのべました。今回は顧問になったもらっている上越市出身の県議5人も同席しての交渉となりました。県議効果が出てくれればありがたいのですが、今後に注目です。

 夕方からは記者会見でした。来春の市議選に出馬を予定している日本共産党の4人と杉本市議、及び上越地区委員会の阿部委員長が会見に臨みました。(画像はこちら)予定候補のうち現職は、樋口良子議員(旧上越市選挙区定員30人)と私(吉川選挙区定数1)、新人は元高校教師の平良木哲也さん(旧上越市選挙区)と上野公悦市議団事務局長(頸城選挙区定数2)です。阿部地区委員長からの挨拶に続いて4人の候補者がそれぞれ決意をのべました。私学助成運動を進めてきた平良木さんは教育のことを中心に語るなど各候補者の決意表明はそれぞれの歩みをふまえた個性を感じました。私は、この2年8ヶ月の市議の活動の大半が災害対策となり、「困っている被災者を一人でも残さない」立場でがんばってきたことをのべ、今後は、通学バス問題など合併協議で「宿題」扱いとなっている諸課題や柿崎病院存続をめざして奮闘したいとのべました。今期で勇退する杉本議員は勇退に至った経過や今後の活動について語りました。いよいよ、市議選に向けての活動が本格化します。がんばらねば。


2007年10月05日

原稿書いたり、福祉タクシー乗ったり

 大忙しの一日となりました。『山村集落再生の可能性』(自治体研究社)の2校が届けられ、お昼までに校正作業を終えなければなりませんでした。初校で手を入れたところがどうなっているかというチェックが中心ですが、一応、全部読んでみました。私の原稿は本で約40ページになります。読んだら、初校段階では気が付かなかった箇所も発見しました。原稿は時間をおくと、これまで見えなかったものが見えてきますから不思議です。

 お昼までにもうひとつ、作業がありました。市政レポート1315号の作成です。昨日、ビールを飲んだら、パソコンに向かっても、頭の回転率は30%くらいだったので断念。仕事は今朝に持ち越しとなりました。インターネットで私の一般質問を聞きながら(これは上越市議会のホームページの中の「過去の中継」10月2日で見られます)書きましたが、これが結構、時間かかりました。ただ、質問項目がたくさんだったので、今回のレポートには震災対策分だけ掲載することにしました。

 お昼には大潟区にある医院へ長女の車で飛びました。じつは昨日から、父の状態がおもわしくなく、診察してもらっていたのです。熱が38度にもなり、血尿も出る容態となっていました。点滴をしてもらっていたのですが、長女が午後からの勤務なので、私と交代したのです。点滴は個室でした。父は眠ったり、目を覚ましたりを何回も繰り返します。しかも、時々、点滴のホースなどをとろうとします。私は約1時間の付き添いでしたが、たいへんさが少しわかりました。

 きょうの父の通院にあたっては、初めて福祉タクシーを使いました。片道3000円前後でした。運転手さんは普通のタクシー運転手さんとはちょっと違いました。福祉施設の職員、といった印象を持ちました。私も初めて福祉タクシーに乗ったのですが、父が車イスから前にずり落ちそうになったり、時々、大きな声をだしたりするので、なだめるのにたいへんでした。正常の感覚に戻ったり、おかしくなったり。認知症がこれ以上、進まなければうれしいのですが、どうなることやら。

 家に戻ってからは暗くなるまで、「しんぶん赤旗」日曜版の配達、集金でした。何人かの方が「テレビ見たよ」と声をかけてくださいました。一般質問の中継です。今回は市政レポートで案内していた時間とほぼ同じ時間帯となったので、見てくださった方が多かったのかも知れません。ありがたいことです。


2007年10月04日

震災復興補正予算

 9月議会最終日となりました。今議会は決算議会ですが、7月の中越沖地震後、初の定例議会とあって、震災復興関連補正予算がずらりと並びました。常任委員長報告の後、討論、採決と続きました。わが議員団からは樋口議員が登壇し、06年度一般会計決算など5会計決算及びごみ有料化条例の6件について反対討論をしました。07年度一般会計補正予算は、ごみ有料化関連予算を含んでいたので、どう対応するか議員団でじっくり話し合いした結果、震災復興予算がどんと盛り込まれていることを評価して賛成することにしました。討論原稿は樋口議員が書き、私と杉本議員が手直しして、討論に臨みました。シンプルで分かりやすい内容に、を心がけたつもりですが、どう聞こえたでしょうか。

 ともかく1ヶ月にわたる定例議会が終わりました。これから、議会は視察、研修が続きます。また、10月、11月は土日が行事だらけで、忙しくなります。きょうは議会の終了時間が12時10分頃と予想よりもかなり早かったので、午後からは、他会派議員と自治基本条例などについて意見交換しました。また、その後、市政レポートの原稿書きもできました。これで明日の午前はだいぶ楽になるはずです。夕方には議員団で夕食会をやり、今議会を振り返りました。


2007年10月03日

 休会日に2つの委員会開催

 休会日。と言っても、議会が休みというわけではありません。9月定例会の日程が入っていないというだけのことです。きょうは午前、午後と2つの委員会が開催されました。自治基本問題調査特別委員会と総務常任委員会です。

 自治基本特別委では、合併前上越市における地域自治区についての市の考えが具体的に示されました。地方自治法の規定に基づいて、16の地域自治区を設ける。そこには区事務所を置き、地域協議会にかかわる事務、地域振興の事務を行う。質疑のなかでは、地域自治区の区割りなどを巡ってきびしい意見も出されました。合併前上越市と13区では基本的には設置目的が同じものの、事務所が行う事務が狭くなるなど、少し違った形となるので、将来的にはどうなっていくのか、いまひとつイメージが浮かびませんでした。きょうは、熱の入ったやりとりが続いて時間がなくなったため、自治基本条例素案についての議論はまったくできなくなりました。午後開催の総務委では、地域事業費の見直し問題について担当課から説明があって、「歳入で職員の退職債は毎年どれくらい見込んでいるか」「その他経費の支出の内訳はどうなっているか」といった細々したことから、そもそも財政フレームとはどういうものか、という議論もありましたが、2時間ほどで終わりました。

 きょうは会議が3時頃に終わったこともあり、久しぶりに明るいうちに吉川区に戻りました。このところ、朝は7時45分頃に出て、午後7時半過ぎに帰るというパターンが続いていましたので、気分上々でした。尾神岳の写真を撮って、HPのトップページ写真をようやく入れ替えました。総合事務所などで、「しんぶん赤旗」の集金もできました。もっとも5時前になってから、市役所に用事が出来たため戻り、再び吉川区に戻ったのは午後7時頃になりました。


2007年10月02日

次男から「ナイスファイト」の声が

 一般質問最終日でした。ほぼ予定通りの時間に私の登壇となりました。今回の質問テーマは震災対策、米価下落問題、子ども医療費、自治基本条例と盛りだくさんでした。最初の質問は長くても15分にして、あとは再質問にという計画でしたが、実際は1分オーバーして16分かかってしまいました。再質問は震災対策を中心にしながら自治基本条例も5分ほどやる、質問前はそう思っていたのですが、途中で欲張り根性が出てしまいました。米価も子ども医療費も1問ずつ発言したのです。そのおかげで、自治基本条例は言いたいことの半分も言えませんでした。質問は最初と終わりが肝心です、最後にびしっと決めて終わる、という終わりのイメージは実現できませんでした。したがって、きょうの質問の出来は70点です。

 ただ今回の質問の成果は思った以上でした。中心にすえた災害対策では、被災者生活再建支援法一部改正で中越沖地震も対象になるよう国などに働きかけることを約束してもらいました。これは一時も早くやってほしい。現場主義を重視するには総合事務所などで現地対策をやるスタッフをキチンと確保することが大事であり、今後はこの点に留意するとの返答をもらいました。建物被害認定の3次調査は何回でもできることを再確認し、被災者の納得のいく認定をしていく必要性もわかってもらいました。これで、半壊に近い一部損壊の(認定をされた)人たちにいま一度目が向けられることでしょう。ガス・水道施設の耐震化プランは来年度中にとりまとめる、水道の石綿管はこれまでの更新計画を少なくとも2年間は前倒しするよう努力すると約束してもらいました。市長には災害対策での市長のミッション(使命、役割)はどうあるかについても考えてもらえたと思います。

 この他、自治基本条例に常設型住民投票制度を導入することを市長が初めて明らかにしました。これは大きい。民主主義を重視する上越市なら、これを入れなかったら、評価はがた落ちです。子ども医療費助成で窓口負担軽減自治体に対して国は制裁措置をとっていますが、こうしたことをなくすよう働きかけることも表明しました。「子育てするなら上越市」のトップとして当然です。

 さて、きょうは、妻がいつもより早く勤務先に行きたいというので、急いで家を出たら、携帯電話を部屋においてきてしまいました。いつも持っている物を待たないとやはり落着かないですね。夕方は5時15分過ぎには終わったのに、妻と連絡がとれず、春日山駅前で一緒になれたのは午後6時50分過ぎになりました。家に帰ったら、ちょうど次男が外に出ているところでした。「お帰り、ナイスファイトだったね」と声をかけてくれました。ケーブルテレビを観ている人はあまりいないと思っていたのですが、まさか、長男と次男が観ていてくれるとは……。2人とも初めて議場での私の仕事振りを観てくれたのです。うれしかったですね。


2007年10月01日

明日の午前登壇します

 一般質問はきょうで4日目になりました。いつもなら8人とか6人とかいう日もあるのですが、今回は1日あたり7人ずつで進行して28人が終わりました。明日は残り7人です。私は30番目ですので、明日の2番手となります。時間的には午前10時30分から11時の間に私の質問が始まります。質問項目は13にものぼりますので、1回目の質問と答弁がかなり長くなるはずです。ケーブルテレビ11チャンネルで生中継されますのでご覧ください。なお、インターネット中継もされます。上越市議会のホームページ、議会中継を開いてご覧ください。

 きょうは市民クラブの仲田議員からはじまり、上越市議会の論客が次々と登壇しました。自治基本条例は、最高規範性の正統性を確保するために、制定時に住民投票を行うかどうかが論点の1つになっています。これまで何人かの議員が市長に実施をせまりましたが、制定時にはあらゆる手立てをとって説明会、フォーラム、パブコメなどをやって市民参加をはかっていきたいとのべるにとどまっています。これはきょうも動きませんでした。第5次総合計画の財政フレームのなかの地域事業費、新市建設計画でこれまで示されていた数値よりも約20%減額されたことをめぐっても、質問が相次ぎました。「約束されていた新市建設計画の登載事業の根底をくつがえすものだ」などと主張した内山、高森議員と「合併協議と違ったことをやるわけではない。新市建設計画では財政の変化に応じて変更もありうるとしていた」とする市長、企画地域振興部長との論戦は平行線をたどりました。市側は、今後、地域事業費の精査を求め、各区の総合事務所、地域協議会と話し合っていきたいとしていますが、これからが大事になってきます。

 この他、きょうの論戦では聞き応えのあるものがいくつもありました。保倉川放水路の整備について、市長の強力なリーダーシップで事態打開を迫ったのはベテラン田村恒夫議員、地元議員のやじも活用しての質問展開には、この人ならではの上手さがありました。上杉謙信が残した16ヶ条の家訓、「宝在心」を観光に活かせないかと提案した森田議員、わざわざ見本を作製してきて、議場のみんなに見せて訴えました。この熱の入れようには脱帽でした。すごい。


2007年09月28日

樋口議員に激励電話

 朝、地元の新潟日報上越版を見たら、米の仮渡し金の影響の記事が大きく載っていました。影響額35億円。昨夜、こちらで作成した市政レポートでも、このことを前面にだして書きました。ほぼ同じ内容ですので、こちらが早くなればいいなと思っていたのですが、こちらは、週刊新聞ですので、どうしようもありませんが、ニュースバリューを考えるとこうなりますね。

 さて、一般質問は3日目を迎えました。体力的には疲れがだいぶたまってきました。エレベーターで一緒になった市長も、「いやー、疲れたわ」。こちらは聞いているだけですから、答弁の主役の疲れは相当なものでしょう。きょうの質問では、わが議員団の樋口良子議員ががんばりました。後期高齢者医療制度では、資格証明書発行、住民健診などについて、いまの時点で言っておく必要のあることをしっかり主張。ごみの最終処分場問題では、地元の研究者と議員団が合同で行った調査に基づいて、「地すべり地帯であることが分かっているのに、建設しようとするのは問題だ」と展開しました。調査した内容をよく整理して質問を組み立てていたので迫力がありました。休憩時間になったら、すぐにテレビ中継を見ていた視聴者から「よかった」と電話がありました。まったく知らない人だったので、彼女も感激していました。

 本のゲラがもう出来上がってきました。電子情報で原稿を送っていますから、仕事は速くなりますが、編集者が目を通して、その上での仕事ですので、やはり速い。ルポ原稿、上越市の調査についての解説文、どちらも自分で書いた原稿なのに、トンボ(用紙のスミに付いている紙の切断箇所の印)が入っていると、とても新鮮に感じます。私の原稿はほとんど修正されていませんでした。名前、地名など再確認して、月曜日には出版社に戻すことにしています。


2007年09月27日

質問力

 一般質問2日目。きょうも登壇者は7人でした。今定例会は持ち時間を残さず使う人とそうでない人がほどよく混ざっている感じがします。この調子だと、明日も明後日も登壇者は7人でしょう。すると私の番は、10月2日の午前ということになります。

 きょうの質問では、原発問題でひとり、米価下落問題で2人が質問しました。この結果、昨日ときょうで、私の質問しようと思っていたことの半分くらい答えが出た形になりました。特に米価下落対策として、これからどうするかについては出尽くした感じです。こうした後の質問はどうするか。議員の質問力が問われます。きょうは塚田俊幸議員がお手本を示してくれました。佐渡汽船の小木・直江津航路について、昨日の飯塚議員の質問に対する答えをベースにして質問を組み立てていました。佐渡汽船側は上越市に増資のお願いをした翌日、これまでの2隻体制から1隻体制への移行を方針として明らかにしました。しかも1隻にする理由は上越市の(増資問題などでの「否定的な」)態度でした。増資の意思を示しているのに、これでは矛盾を感じたであろうと、そこに質問を集中する。明らかに、昨日のやりとりからの発展がある質問でした。これなら、質問するだけの価値があります。聴いている方も聴きがいがあります。

 きょうの最後の登壇者はわが議員団の杉本団長でした。高田測候所の跡地利用などの質問では、市から寄付を受けた国有地を使わなくなった時にどうするかについて、質問者の方で、事前に法律を調べておく、他の測候所の事例も調べる。それが答弁に反映されました。無償で上越市に譲渡されることはほぼ間違いないでしょう。また、杉本議員は、側溝の改修について東本町通りとその他について、現場の写真を持ち込み、早期改修を求めました。これらも質問力です。


2007年09月26日

脱稿

 何とか間に合いました、締め切りに。昨晩は睡眠時間が2時間です。正確に言うと布団の中に入ったのが午前3時過ぎで、2時間後には布団から抜け出して「しんぶん赤旗」日刊紙の配達に出ました。どういうわけか、布団に入っても眠れませんでした。軽い興奮状態が続いていたんだと思います。原稿は一晩寝かせただけで違って見えます。昨日に書いた「上越市の山村集落調査から見えてきたもの」という原稿は大幅に手直しし、加筆もしました。とにかく脱稿です。夕方には発泡酒350㏄と「たこ入りキムチ」を買ってきて、自分で自分をねぎらい、飲みました。『山村集落再生の可能性』(自治体研究社)は10月20日には出来上がることになりました。私が書いたものとしては3冊目(今回は共著)、楽しみです。

 きょうから市議会は一般質問です。7人が登壇し、市政のさまざまな問題をただしました。ほとんど寝ていなかったので、睡魔との闘いになるだろうと覚悟していたのですが、7人のうち4人が中越沖地震や米価引き下げ問題を取り上げたこともあって、目はしっかり開いていました。注目したことの1つは近藤議員の質問です。市の地域防災計画の中に原子力防災計画を入れるべきではないかとの質問に、市長は、「年度末までに、地域防災計画の見直しの中で、原子力防災についての記述を入れていきたい」と明言したのです。昨年12月議会の私の一般質問にたいしては、「当市においても原子力事故を想定した対策や対応マニュアルなどを整備する必要性がある。現在当市の地域防災計画策定作業を進めているので、この中に何らかの記述や方向性を示すなどの対応を含め、具体的な位置づけについて検討を指示いたしているところだ」と述べていましたから、これまでの市の方針を更に一歩進めたと評価してよいでしょう。田村武男議員の質問で市は、米の仮渡し金を1万円に引き下げたことによる市内での影響額は35億円にのぼることを明らかにしました。地域経済への影響が大きいことを改めて確認しました。


2007年09月25日

長野市議選全員当選が一面記事に

 今朝の「しんぶん赤旗」日刊紙一面に、長野市議選で日本共産党の候補者6人全員当選という記事と写真が掲載されていました。全員当選は、昨日、長野市役所のHPで確認していたのですが、写真は初めて見ました。写真に写っていたのは、現職の永井さんに代わって立候補した旧豊野町在住の佐藤久美子さんでした。彼女は旧安塚町の出身で、私が初めて町議に立候補した時にアナウンサーをやってくれた人です。もう何十年も会っていないのに、若々しいのに驚きました。良かった、良かった。次の長野市議会との交流会が楽しみです。

 3日ずつ開催されていた常任委員会はきょうが最終日でした。私の方は、生活相談と委員会傍聴、それに原稿書きの3つをこなそうというのですから、大忙しでした。生活相談はどんなに忙しくても、困った時に相談者がやってこられます。きょうも医療や介護問題での相談でしたが、具体的な事例にぶつかると、とても勉強になります。本の原稿書きの方は、議員団の仲間から一次原稿を見てもらったおかげで助かりました。杉本議員からは、「上越市の集落調査の特徴をもっと早い段階で読者に分かってもらった方がいいのでは」というアドバイスをもらい、原稿の最初の部分を思い切って書き直しました。樋口議員からはアドバイスはもらわなかったものの、私のルポを読み、くすくす笑っている彼女の姿を確認しましたので、「これなら、読んでもらえる」と確信しました。

 今晩は十五夜です。市役所から妻を職場まで迎えに行き、帰りは一緒。「きょうは十五夜なんだよ」と言われたので、月を見ると真ん丸ではありませんでした。少し欠けていても十五夜なんですね。お月さんは、時々、雲隠れしましたが、いいもんです。「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、きょうは、車の窓を開けると涼しくなりました。妻の職場から家まで車で約40分かかります。普段、家ではあまり話をしないので、この時間帯が大事な夫婦の会話の時間です。


2007年09月21日

民主党の「次の内閣」in新潟

 きょうは午前中、総務常任委員会を傍聴してきました。質問がもっとも集中したのが行政改革です。わが党の杉本議員をはじめ、多くの議員が発言しました。吉田議員は公共事業の再評価についてふれました。まな板の上にのった白菜を包丁でさっくりとやる感じで手を動かしながら、「上越市の将来の見方はだいぶゆるい。これからの上越市にとって重要なことはこれを厳しく評価し、必要最低限にすることだ」との訴えは同感でした。いつも手で丸い輪をつくりながら話をする栗田議員、大きな声でズバリものを言う永島議員など、この委員会は個性派議員が多いですね。

 午後から、民主党の「次の内閣」in新潟に出てきました。会場となった直江津駅前のホテルハイマートは200人近い参加者と報道陣でごったがえしていました。他党のこうした会に出るのは議員生活の中でも初めてのことです。今回は農業政策公聴会と銘打って、同党の戸別所得補償政策の説明と質疑応答があるというので、参加してきましたが、民主党の支持者ばかりでなく、社民党や共産党、自民党の支持者の姿も何人も見えたのにはびっくりしました。それだけ、農業政策に対する関心が高くなっているということでしょう。

 先の参院選で民主党は、3大公約の1つに戸別所得補償制度を掲げましたが、これで農村票を獲得したことは明らかです。わが党も以前から所得補償を訴えていただけに、どこまで共通点があるのか、関心がありました。今日の説明を聞く限りでは、選別政策をやめて、すべての販売農家の所得補償をしようとしていることや中山間地域直接支払い制度の恒久化を主張しているなど評価できる点がいくつもありました。今後は、市議会の中で、農業関係の請願書などの取り扱いで民主系会派などとの共同行動を意識的に追求していきたいと思います。

 公聴会では、岡崎トミ子、増子輝彦、篠原孝議員などのスピーチをとても興味深く聞きました。とにかくユーモアとジョークの使い方がうまいのです。だいぶ鍛えられているなと思いました。会場からの発言では、稲作農家の経営の厳しさを浮き彫りにしたものにひきつけられました。「米価も1万円の時代に入った。このままだと交通事故死よりも(農業者の)自殺が多くなる」「前渡し金が引き下げられたために、10月末の支払いが670万円足りない。首っつりをしたいくらいだ」。一般質問のテーマのひとつに、米価引き下げ問題を出しておいてよかったと思いました。


2007年09月20日

手術をしないで治る可能性が大

 きょうは医者へ行く日でした。左手の短母指伸筋を痛めてからまもなく1ヶ月になろうとしていますが、医師の診断では、治るまでもう2ヵ月ほどかかりそうだということでした。親指の腫れは完全にとれました。ただ、筋は完全に切れてはいないものの、今後の治り加減によっては手術の可能性もある、その場合でも、以前に考えていたほど難しい手術とはならないそうです。まわりくどい言い方でしたが、手術をしないでも治る可能性が大きくなったということです。

 さて、議会の方ですが、きょうから総務常任委員会です。財務部からスタートし、総務部、企画・地域振興部と進みます。きょうは財務部を終わり、総務部の決算の説明まで行きました。でも、私の方は、きょうは一般質問の「質問どり」のため、ほとんど傍聴できませんでした。質問は13項目にも及んでいて、しかも抽象的な質問もいくつかあることから、時間は3時間以上かかりました。関係課の幹部と話をしていて思ったのは、今回の質問は長くなりそうだということです。私の質問は30番目です。10月1日の夕方か2日の1番目あたりになるでしょう。

 このほか、きょうは生活相談が相次ぎました。朝の5時半過ぎからはじまって、相談件数は3件、このうち2件は介護にかかわるものでした。要介護者が高齢になって、認知症が出ている、家族では面倒見切れなくなった、何とかしてほしいという内容です。話の中身を聴いていたら、私の父のことを考えました。わが家も似た状況に近づきつつあるからです。担当者との話し合いでは、つい、身を乗り出してしまい、誰が相談者かわからなくなる場面もありました。


2007年09月12日

安倍総理が辞任表明

 きょうの上越タイムスで、一昨日の文教経済委員会でのやりとりが掲載されていました。佐渡汽船の小木ー直江津航路問題では、短い文章でありながらも、質疑の内容を正確に伝えていました。佐渡汽船が中間決算短信で「上越市が航路の必要性について否定的な考えを示している」と書いたことに関して、私が修正を求めるべきだと主張したところ、村山副市長が「信頼関係を構築し、修正を求めたい」と答えたことがそのまま載っていました。きょうは午前中に山崎議員とともに竹田産業観光部長に会い、一昨日の委員会でのやりとりと新潟日報で書かれたこととの食い違いは否定しがたいものがあり、納得できない。今議会の中で事実関係をもっと詳細に明らかにするように、と求めました。近いうちに動きがあるでしょう。

 きょうの最大のニュースは何といっても安倍総理の辞任表明です。午後1時過ぎに、市民クラブの仲田議員が私たちの議員控え室にやってきて、「安倍が辞めるって、ニュースでやってるよ」と教えてくれました。そう遅くない時期に退陣間違いなしとは思っていたものの、昨日、所信表明し、きょう辞任表明とはびっくりしましたね。午後2時からの記者会見では、市議会の仕事を脇においといて、市民クラブ控え室にあるテレビを見させてもらいました。一緒に見た議員が何人もいました。なぜ、きょうの時点での辞任表明となったのか、肝心なところが曖昧なまま記者会見が終わりました。その後、トイレに行くと、保守系議員が、「俺も自民党だが、無責任すぎる」とプンプンでした。

 「ホーセの見てある記」をブログ化したのが8日でした。新たな形にした理由の1つは、読んでいてくださる方のご意見や感想なども載せられるようにしたいからでした。いっこうに反応がないなと思っていたら、きょう、2つのコメントが到着しました。初めてです。ひとつは柿崎区出身の阪神在住の人から、もうひとつは若い料理研究家から。うれしいコメントでした。


2007年09月11日

新潟日報の取材メモ

 朝、新潟日報上越版を読んで驚きました。上越支社の記者の取材メモです。佐渡汽船小木ー直江津航路問題に関して、佐渡汽船の中間決算短信が、同航路の減船理由として、「上越市が航路の必要性について否定的な考えを示している」と書いたことについて、同社の戸田社長がこの文言の正当性を力説したとあったからです。上越市に対する謝罪もしていないとあります。これは、昨日の文教経済常任委員会で市幹部が発言した内容とまったく異なります。一緒に質問した山崎議員もこれに猛反発、明日、市幹部に事実関係をただすことにしました。

 きょうは終日、市役所議員控え室で仕事をしました。他会派議員との意見交換、生活相談、マスコミ対応、原稿執筆と忙しい一日でした。夕方からは約1時間、自治基本条例づくり市民会議のワークショップの模様を傍聴してきました。同会議では条例の素案についての意見を出し合い、検討していました。この段階に来てもいろいろな意見が出てくるというのは、すばらしいことだと思います。時間があればワークショップの仲間に入れてもらいたいな、と思いました。

 トップページの尾神岳の写真、入れ替えました。黄金色の稲の姿が消えると、やはりさみしいですね。


2007年09月10日

同じ3日目でも

 きょうは文教経済委員会3日目。これが3日連続で行われるか、間に休みが入るかは質問に影響を与えます。連続した時はどうしても疲れが出てしまいます。今回は間に土日が入った。そのおかげで、すっきりした気分で質問ができました。もっとも、いい質問になるかどうかは、どれだけ質問を準備してきたかで基本的に決まります。

 農林水産部関係の議案で注目した1つは、担い手農地集積高度化促進事業分担金徴収条例です。同事業は地域で策定した面的集積促進プランに基づき、一定の要件を満たす農用地の面的集積をした団体に対して交付金を出すものです。稲作が盛んな自治体はすべて取り組むものと思っていたら、県内では、現在、上越市など7つの市町村だけでした。しかも、昨年12月までに同じように面的集積をやった団体とのバランスを考慮して交付金を受ける団体から分担金を徴収するのは上越市が最初ということです。こうした情報はきょうの委員会まで知りませんでした。新たな事業に取り組む場合は、他の市町村の取り組みについても調べておく、その必要性を改めて感じた議案でした。

 産業観光部関係の決算。商工会への補助金見直し問題、観光ホームページのあり方、佐渡汽船小木直江津航路をめぐって質問や注文をしました。観光ホームページについては、私のHPをどう充実させるかを考えている時だけに強い関心がありました。昨日、久々に見た上越観光コンベンション協会のHPや市の観光HPについて感じたことを率直に語り、充実を求めました。上越市観光の魅力をクローズアップすること、ライブの導入、訪れたお客さんの感動を紹介するなど、いくつかの提案は、ぜひ検討していただきたいものです。

 委員会が終わったら午後6時を過ぎていました。9月も半ばになり、陽が早く沈みます。暗い帰り道、車の窓ガラスを閉めておいてもアオマツムシの大合唱が聞こえてきます。季節のギヤチェンジはすっかり終わったようですね。


 


2007年09月07日

文教経済常任委員会2日目

 台風がやってくるということで昨晩から今朝にかけてよく眠れませんでした。でも、新潟県はかすっただっけで終わったようです。被災されたみなさんには心からお見舞い申し上げます。

 さて、きょうは文教経済常任委員会2日目でした。昨日に続き、教育委員会関係で熱い議論が続きました。市内の26の体育施設を1つの指定管理者にまかせようという議案が今議会で出されています。これまで業務委託で管理に携わっていた人たちは常駐者だけで13人、そのほか市役所職員2人、さらに非常駐者がこれらの施設にかかわる仕事をしてきました。「全国でこんなに多くの体育施設を1つの指定管理者が受けるケースはあるのか」との問いに、「いま、わかっているのは横浜市で29施設を管理しているケースがある。あとはわからない。上越市が先進を行っているのではないか」という答えが返ってきました。確かに「行革」の先進事例となるのかも知れません。問題は市民本意のしっかりした管理ができるかどうかです。今後の動きに注目していきたいと思います。

 昨日は教育委員会関係で、きょうは農林水産部で同じ問題がとり上げられました。学校給食における地場産食材の利用率が県平均を大きく下回って、8.3%にとどまっている問題です。状況をどう打開するのか。少なくとも学校単位で納入できるようにしたらどうか、一括納入、統一献立がネックになっているのではないか、などの質問、提案が相次ぎました。私は農業振興の立場から、「そもそも地場産農産物を給食に導入するねらいは何か」の「そもそも論」をもう一度、関係機関でやるべきだと訴えました。子どもたちに農業生産についてもっと理解してもらい、できれば担い手になっていってもらいたいということが原点です。もっと地域が見える、生産現場、生産者の顔が見える形の学校給食にしてほしい。


2007年09月06日

手の怪我のことを忘れて

 きょうは私の常任委員会です。会議の前に診療所へ行ってきました。手の怪我の状況を見てもらうためです。回復の兆しがまったくなければ入院、そして手術ということでしたが、診断の結果、親指が少し動くことから、短母指伸筋が完全には切れてはいないことがわかりました。現在の補助具(親指を使わないように固定している)をつけたまま、もう2週間、様子を見ようということになりました。最悪の場合、私の委員会開会中に入院と思っていただけにホッとしました。

 きょうの委員会では、中越沖地震があったことをふまえ、地震対策を中心にすえて質問をしました。避難所と指定されている市内の学校(幼稚園含む)は78校です。このうち耐震化のできている学校はまだ49校であることが私の質問で明らかになりました。これでは大地震が発生した場合、心配ですね。
 そして、もうひとつ重大なことがわかりました。避難所として指定されている学校のうち、水を確保するための浄水設備が整備されているのは11・5%(9校)、自家発電設備があるのは2・6%(2校)、防災倉庫・備蓄倉庫があるのは10・3%(8校)にすぎなかったのです。ちなみに吉川小学校も吉川中学校もこうした設備はないとのことです。これでは、防災機能はきわめて不十分と言わざるをえません。
 学校のこうしたデータは、昨年5月に国立教育政策研究所が学校施設の防災機能に関する全国調査をしたことでまとめられました。全国では、浄水設備の整備率は27%、自家発電は14%、防災倉庫・備蓄倉庫は27%です。上越市は全国レベルからみても整備率が低い。対策強化を求めていきたいと思います。

 委員会は朝10時から夕方の6時半すぎまでかかりました。きょうはひとつ勉強になりました。発言力というのは手足にキズを負っているとにぶるということです。最初、手に力を入れぬようにと気をつかいながら発言したら、うまく言葉が出てきませんでした。でも、議論に集中してくると、指の怪我のことはすっかり忘れていました。同僚議員に、「怪我をしているんだから、手を振るなと言っているのに。それじゃ、なおらんこて」と笑われました。


2007年09月05日

比較するなら同じ条件で

 総括質疑2日目。トップバッターだった近藤議員の質疑の中で気になることがありました。ごみ有料化についての市長答弁です。市民から理解してもらえたのかという質疑に、昨年3月時点での、無作為抽出2500人からのアンケート調査では賛成43%、反対46%だったが、秋の説明会時での参加者アンケートでは65%が賛成となった。このことから、丁寧に説明した結果、一定の合意が得られたものと判断しているとの答弁がありました。これは昨日の杉本議員の質疑に対する答弁と同じですが、きょうは「まてよ」という思いがしました。数値の比較にマジックがあるのです。片方は無作為抽出アンケートの数値、もうひとつは、説明会参加者だけのアンケートなのです。そう、もうお気づきでしょう、同じ条件での比較数値ではないのです。これではいけませんね。

 きょうの総括質疑は6人でした。それぞれ持ち味のある質疑でした。市長の提案理由の説明を聞いていて、「物足りない。何かが無いな」、そう思ったという小林克美議員。新市建設計画の視点からの総括、市長の思いを問いました。市長のハートはどうであったかと訊かれたのです、豊かな発言力をお持ちの市長ですから、事務方が用意した原稿を離れて自由に語ればいいのにと思いました。首長経験者の矢野議員の質疑は市長のリーダーシップを問うものでした。行政改革大綱の目標として、効率的で効果的な行政運営の確立、実質的な単年度収支の黒字化と貯金26億円以上の維持など4つの大目標をかかげているのに実現したのは1つだけ、あとは実現できなかった。年度途中で実現が難しいということがわかれば、そこで手を打たなければならない。節目、節目での決断、リーダーシップが問われる。市長の思いは空回りをしているのではないか、そう言われた木浦市長、質疑の終わった時点では吹き出る汗をハンカチでぬぐっていました。


2007年08月27日

9月議会を前にいくつも会議

 午前から4つの会議がありました。1つは文教経済常任委員協議会です。10日に柿崎区の屋内プールで発生した事故の経過報告です。監視員が3人いたにもかかわらず小学1年生がおぼれ、意識不明の重態が続いているこの事故、何よりも原因究明が重要です。プールの底に沈んでプールサイドまで引き上げられるまでどれくらい時間がかかったのか、監視員がいながら水におぼれる子どもがいたのは監視に死角があったのか。警察が調査中であるということがあってか、市教委の説明ではつっこんだものがなく、これでいいのかと思いました。

 午後からは自治基本条例特別委員会。市民会議側からの素案が示され、いよいよ大詰めです。お昼休みに資料が配布されたので、中身は流し読みしかできませんでしたが、市議会や議員についての規定、住民投票などの規定がどうなっているか気になりました。今後、各会派で意見をまとめ、10月3日の委員会で議論することになりました。前文、住民投票、改正手続きなどいくつか議論になりそうです。
 きょうは議会運営委員会もありました。9月議会は来月4日から再来月4日までです。そろりと議会モードに切替えないといけません。注目の総合計画関連議案は提出されませんでした。それでも総合計画は、中越沖地震に負けないくらい一般質問などでとり上げられるかも知れません。議員団会議で市長の提案理由の説明(事前配布)を読み合わせしましたが、合併して2年目の決算なのに合併にふれた言及がほとんど見られないのが奇異に感じられました。


小さな町の幸せ通信