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2008年11月投稿分

2008年11月30日

4会場で議会報告会

 午前に1回、昼から2回、夜1回。きょうの議会報告会の回数です。このうち2会場で市議選時の演説会・懇談会を上回る人たちが参加してくださいました。㈱よしかわ杜氏の郷問題への関心の高まりを感じます。
 きょうは3会場で、現職の杜氏さんや元杜氏さんが参加してくださいました。この人たちからは、「今回(の増資による会社存続)は痛み止めにすぎない。何とか整理した方がいい」「会社の設立当初から先行きが見えていた。私としては伸びるはずがないと思っていた」「謙信酒祭りでは民間の酒屋の社長が先頭に立って路上で宣伝している。こういう姿勢がないといけない」など厳しい意見が相次ぎました。きょうは、こうした意見を出された人たちにひとつのお願いをしました。もし、あなたが㈱杜氏の郷で杜氏をやっておられたら、どういう手を打たれますか、3日までにぜひ教えていただきたいと。
 1会場で報告と懇談合わせて1時間半かかると想定して日程を組んだのですが、懇談会に熱が入り、2時間をオーバーするところもありました。昨日の会場でも、きょうの会場でも意見や提案が次々と出て、私とも議論になる。とても有意義な会でした。
 


2008年11月29日

議員と語ろうPART5

 午前中に「しんぶん赤旗」日曜版の配達、集金をやり、午後からは男女共同参画センター主催による「議員と語ろうPART5]に参加してきました。
 「議員と語ろう」に参加したのはこれで2回目です。テーマは「防災と男女共同参画」。新潟県女性財団理事長の大島煦美子さんの講演、市危機管理課の宮川副課長の「上越市の防災計画と男女共同参画」報告を聴き、その後、8つのグループに分かれて、「防災において男女共同参画をどう実現するか」についてワークショップ(画像)をやりました。
 大島さんの講演では、中越大震災などにおける経験が生々しく語られました。どこの行政機関か聞きそびれましたが、防災服は男性用しかなかった、防災長靴も男子用ばかりで男性用の一番サイズの小さな24,5センチを履いた、トイレの入り口が男女とも一緒では抵抗感がある、コミュニティがばらける形で避難すると性的ないやがらせが発生しやすいなど、まだ防災分野では人権尊重がこれからだということがよく分かりました。宮川さんの報告では、市の地域防災計画に「男女両性の視点に立った対策」が盛り込まれていることを知り、さすがは男女共同参画都市宣言をしている市だなと感心しました。
 ワークショップは久しぶりです。自分でできることを思いつくままにカードに書き込み、大洋紙に貼って、それぞれの思いを語る。そのカードをグループ化し、グループとしての報告をする。私のグループでは、家庭や職場できること、防災訓練に関することなどで考えをまとめました。時間の関係で2つのグループ報告しか聴けませんでしたが、防災士のなかで女性が3%しかいないことなどが明らかにされ、これまで気がつかなかった点を学びました。時間的にはもう30分くらいあると、もっと充実した企画になったように思います。
 夕方には、長野県須坂市のりんご農家から依頼されたふじりんごの配達をやり、その後、議会報告会を1か所で行いました。明日は午前から夜まで4か所で行います。議会の質問準備もしなければなりません。こりゃ、たいへんだ。


2008年11月28日

里芋がおいしい季節に

 「これから帰ってチラシ1枚作るんだ」昨日の夜、高田駅でそう言ったところ、一緒にいた人に「そんなに無理しなくてもいいんじゃない」と言われました。その言葉が頭に残っていたのでしょうかね、結局、半分くらい作ったところでダウンしてしまいました。ということで、今朝は市政レポート作成から仕事がはじまりました。今週はいろいろな出来事があって表も裏もニュースで埋めました。
 印刷を開始したのは午前10時半を回ってから。それから、「しんぶん赤旗」日曜版の配達に出かけました。今回は配達だけでなく集金もありますので結構時間がかかりますが、読者の人といろいろ話ができます。ある家へ行ったら、ちょうどお茶が出ていて、「あら、おまさんだね、上がってお茶飲んできない」と誘われました。炬燵の上にはカブや白菜の漬物、それに里芋のゆでたものが出ています。「吉川、最近悪いこと重なるねぇ」と言われ、しばらく「市政報告」をすることとなりました。その際、何も食べないでいればいいのでしょうが、お昼に近いこともあって、お腹はペコペコです、すっかりいただいてしまいました。とくに美味しかったのは里芋です。少し小さめのイモは皮がつるりとむけます。それを口の中に放り込んで……。あっという間に30分以上も遊んでしまいました。
 きょうは時々、雨風になりました。やはり、冬が近づいてきているなと感じます。車から出られないような荒れ方をした時が何度かありました。そこで、父が入っている病院まで足を伸ばし、汚れものなどを家に持ち帰りました。昨日はお風呂の日で、着替えさせてもらっていました。昨日は午前のうちに床屋さんから頭を刈ってもらった父、頭がぼさぼさだったのが、きれいに刈り上げてもらいベッカム風に(画像)。「じいちゃん、いい男にしてもらったねぇ」とほめるとニコッとしました。そのあと、私に何かを伝えたいらしく口を開けてぶつぶつ言います。何を言っているのかさっぱりわからないので、「何?わからない」と言うと、ベッカムさんは口をでっかく開けて、「たばこ!」と言うのです。これにはびっくりでした。きょうはいつになく元気なので安心しました。


2008年11月27日

小さな町のスケッチ

 くびき野の大地からまた1冊の素敵な本が誕生しました。児童文学作家杉みき子作の『小さな町のスケッチ』(上越タイムス社)です(画像)。挿絵は村山陽さん。これまで二人のコンビで何冊も児童文学が作られてきましたが、今回は一味違う本ができました。普通ならまず文があり、その文に見合った絵を画家が描くということになりますが、この本は村山さんの絵を見て杉さんが物語を書いたのです。まさに絵から生まれた物語です。
 今夜、この本の出版を祝う会が高田で行われました。100人を超えたでしょうか、杉さん、村山さんとかかわりのある人たちがお祝いに駆けつけました。
 地元ケーブルテレビのアナウンサーによる作品の朗読、お祝いの挨拶に続いて、おふたりがこの本について語る時間がありました。上越市民の歌の作詞者・上原みゆきさんがきき手です(画像)
 遠くから見るとかわいいベストを着ている感じの杉さんが「今回は村山先生に楽をしていただこうと逆をやろうということになりました。やってみたら、とても楽しいんです。はじめに枠をはめられて、その中でやることがこんなにも楽しいものかと思いました。野菜や魚が飛び出してきてしゃべりはじめる…。私の本のキーワードは『希望』と『待つこと』の2つです。読む人が最後に明日への希望を持ってほしいと願って書きました。またやりたい」と今回の本づくりについて語られました。
 高田高校の教師をやっていた時から話す時は立つことにしているという村山さんは、「これまで杉さんの原稿に追っかけられてきました。今度は私が(杉さんに)宿題を出そうということになりました。(上越タイムスでの連載)1回分の文のために3、4点の絵を出し、そこから文を書いてもらいました。日常生活の中でいいなと思ったこと、おやっと思ったことを描いています。家内がカニを料理していていいなと思えば、『ちょっと待った』と声をかけ描きます。これで、その晩はカニが食べられなくなってしまうわとぼやかれますが。文章は最後まで行かないとわからないが、絵は一瞬で入落が決まります」と、時折ユーモアをまじえて思いをのべられました。
 本に書かれた物語は上越タイムスに連載された時に読んでいましたが、このふるさと、くびき野の風景や住んでいる人たちへの愛情であふれています。『くびき野ものがたり』『金谷山ものがたり』に続く今回の本の出版で、くびき野三部作は完成したことになりますが、おふたりは元気いっぱいです。まだこれから作品が出てくる、そんな予感がしました。
 祝う会の会場では、高校時代の同級生など懐かしい人たちと再会できました。また、岩の原葡萄園の新社長、坂田敏さんなどと地域づくり、会社運営などについて意見を交換することができましたし、エフエム上越㈱の熊田唯志局長さんなどから声をかけていただきました。ありがたかったです。それと今晩の最大の収穫は、私自身の心の中で新たな創作意欲が湧いてきたことです。どんなものをどんなふうに書いていくか、それは秘密です。


2008年11月26日

パブリックコメント条例素案の検討

 市民の声を市政に反映させて市民参画によるまちづくりをすすめることは重要なことです。きょうの市議会総務常任委員会では、その手法のひとつ、パブリックコメント制度の条例化について議論が行われました。
 すでに、市民の声を聞く会や市民検討会などを経て、条例素案が出来あがりつつあります。委員会に示された概要によれば、目的は、「自治基本条例に基づき、市民との情報共有と市民参画の推進」とあります。次に何を対象にするかですが、この点については、①市の憲章、宣言または基本的な計画若しくは指針、②市の理念又は基本方針を定める条例、③市民に義務を課し、又は権利を制限する条例又は規則など、とされています。ここでは何を対象としないかについても明らかにしています。意見提出期間は、これまでの「おおむね1月」を「30日以上」とすることに。やむを得ず30日以上の期間を設けることができない場合は理由を公表して実施するとされています。意思決定及び結果の公表ですが、提出された意見を尊重することはもちろんのこと、提出された意見に対する考え方を公表する義務を明確にすることも定められる、となっています。
 今回の条例化にあたっては、6月議会で大問題になった直江津図書館・社会教育館についてのパブリックコメントの扱いをどうしたか、を抜きに議論できません。行政側の「時間がないという都合」で期間を短くしたこと、寄せられた意見についての検討結果を返さない段階で議会提案したことなどが市民や議会から不信を招くことになりました。
 きょうの委員会で行政側は、素案そのものを示さず、概要だけ委員会に公開して委員の声を聴こうとしました。これでは政策形成過程が見えませんし、自治基本条例が定める、「市長等が市民に対して、政策の立案、実施、評価と見直しに至るまでの過程と内容について説明責任を負う」ことに照らしてもおかしいので、指摘しておきました。また、パブコメの結果を返さずに議案提案をすることができない内容にするよう求めました。次回の委員会は来月の9日の予定です。どういう素案が出てくるか、よく見て、しっかり意見を言いたいと思います。


2008年11月25日

商工会議所との懇談、特別委員会視察、そして地域協議会

 きょうは盛りだくさんです、書くことがいっぱいあって。今朝は8時半頃に家を出て、まず総合事務所へ。途中、平和橋を渡った時に正面に見える吉川中学校が朝日を浴びてとてもきれいに見えました。ここ数日、雨が降りパッとしない天気でしたので、今朝の田園風景はさわやかで気持のいいものでした。何枚かの風景を写真におさめ、記録しました(画像は尾神岳)。いろいろな活動をして、家に戻ったのは午後11時過ぎとなりました。

 午前11時からは上越商工会議所で懇談会です。日本共産党の緊急経済提言を中心にして染谷浩専務理事、田中孝司中小企業相談所長と懇談させていただきました。こちらは、山口典久衆院比例北陸信越ブロック比例候補、橋本正幸衆院新潟6区候補、党市議団(平良木議員は年金者組合の行事に出席)でした。
 山口さんが提言について説明したあと、染谷氏より市内の企業をめぐる状況などを報告していただきました。市内の企業でも海外に進出しているところがあること、昨年10月から始まった責任共有制度(これまで、信用保証協会が保証した事業資金の借入は、原則として、信用保証協会が借入額の100%を保証していましたが、『責任共有制度』の導入により、信用保証協会が保証する割合が借入額に対し外形上80%となりました)が大きな問題になっていることなど教えてもらいました。
 全体として私たちと考えが一致するところが多いのにはびっくりでした。話題の定額給付金問題で染谷氏は、「そんなことよりも定額減税の方が効果がある。安易な消費税の引き上げはすべきでない。中小企業予算というものを早期に実行していただきたい」とも言われました。山口さんと一緒に他団体と懇談するのは初めてでしたが、演説同様、とてもソフトな語りで学ばなければと思いました。

 午後は市議会中山間地対策特別委員会です。合併前上越市の区域にある中山間地、桑取地区を現地視察し、地元住民と懇談させてもらいました。海岸部の有間川からいきなり開拓地へ。たくわんにぴったりの大根がハサにずらりと並んでいます。ハサはいくつもあり、見事な光景でした。道路沿いには用水路があって、きれいに整備されていました。棚田もたくさんあって、天水田では代かきをして水をためています。こういう景色を見るとホッとしますね。
 標高100メートルくらいの棚田の見える場所で地元の篤農家・曽我文隆さんから地域の課題について話していただきました(画像)。農地をどう守っていくかが大きな問題だ。68歳になろうとしている私はまだ若手、あと4,5年経つとどうなるか心配だ。農業がだめになったら集落や地域がだめになる。担い手をどうするかも問題だ。私も新規就農者をひとり預かっているが、資本力もないので、育てていくのがたいへんだ。それに採算がとれるかどうかも不安だ。この辺では10アールあたり15万円ほどコストがかかる。1俵2万円くらいにならないと経営は成り立たない。6年ほど前から自分で作ったものは自分で販売しているが、こういった地区の農産物は差別化して販売しないと成り立たない。行政からもぜひ支援をしてほしい。曽我さんは消費者と直接結びついた経営をされていて、売る米の値段は農協出荷よりも2倍以上高い価格となっています。これを広めたいとも言われていました。話はリアルで、とてもわかりやすかったです。
 桑取小学校のそばにある地域のセンターでは桑取地区の町内会長さんたちや団体のリーダーの皆さんと懇談しました。ここは市議会の若手のホープ、中川議員の地元です。彼を応援した人たちの熱気が伝わってくる懇談会でした。中山間地の直接支払制度は、これまでも農道の舗装など大いに役立った。ぜひ存続させてもらいたい。都市計画の線引きの問題があって家も簡単に建てられない。何とかならないか。今年のコメの生産調整では、平均反収の低いところが増やされた気がする。市長に直接話したがすでに配分が終わっているということでだめだった。19年度の形に戻してほしい。農地・水・環境など事務手続きを簡単にしてもらいたい。次々と要望が出て、すごいエネルギーを感じました。
 きょうの現地視察は市のマイクロバスに乗って出かけました。いつものことながらバスの中は賑やかです。特別委員長に昨日入手したばかりの『限界集落と地域再生』(新潟日報事業社)を見せたら、「おれに売ってくれ」と言われ、手持ちの本がなくなってしまいました。

 きょうの夜は吉川区地域協議会です。連日のように書いている㈱よしかわ杜氏の郷問題についての審議が行われました。
 冒頭、総合事務所からこれまで取り組んできた市民説明会などの結果について報告がありました。7か所で行われた市民説明会の参加者は報道関係者を除くと135名にのぼったそうです。会場でとったアンケートの集計も発表されました。回答を寄せた人数は84名、参加者全体の62.2%でした。吉川区の地域事業費を使い増資により長期借入金を一括返済することについては、「ぜひ存続させたい」が32.9%、「やむを得ない」37.8%、「存続させたくない」22%でした。また、経営者の責任の取り方については、市とJA、会社の3者協議で、2100万円を出資し、総退陣するという方針を出していますが、これで「責任を果たしている」とする人が24.4%、「重すぎる」が12.2%、「今回の負担では不十分」50.0%となりました。経営者責任を追及する声がきびしいのが特徴です。この点について、総合事務所では、「今後、2者協議で詰めていく必要がある」とのべていました。
 審議では、市長が今回の件で地域協議会に諮問しなかったことをめぐって議論沸騰しました。「われわれはいずれ諮問があるということを前提にして勉強会をやり、要望書も出してきた。なぜ諮問しないのか」「1億2200万円を地域事業費から出すことは当初の計画段階(吉川区の地域事業費で何をやるか)では想定外だったはず。ここへきて諮問がないのはおかしい」「私も諮問はあると認識していた。(元議員など)ベテランが地域協議会委員にきているわけではないので、行き違いはあった。地域協議会って何なんだ。これでは次のなりてがいない」等の声が相次ぎました。地域協議会では、最終的に議会での審議を見据えながら、いま一度意見書を出すことを確認しました。
 きょうの会議には市民クラブ、公明党の議員、4名(私も入れて5名)が傍聴に来ていました。これから先がたいへんです。


2008年11月24日

私の一般質問が引用された本

 数か月前のことですが、高知新聞の方から電話があり、11月頃に限界集落についての本を出版するので、その中で私の市議会一般質問を引用させてほしい、との話がありました。本になったことは新潟日報のコラムで知っていました。その本をきょう入手し、関連部分を読ませてもらいました。「棚田の維持に迫る限界」という見出しで上越市のことが7ページを使って紹介されていました。その中で私の2006年3月議会での一般質問が2ページほどにわたり引用されています。私の質問は原稿なしでやっていますので、文章で見ると恥ずかしくなるようなレベルですが、それでも著者から「その質問は古里を愛する切実なものだった」と評価していただきました。この本では、上越市議会に中山間地対策特別委員会が設置されたことや市が「日常生活サポートガイドブック」を発行したことなど最新情報も書かれていて、これには驚きました。本の著者は大野晃長野大学教授です。タイトルは『限界集落と地域再生』(画像)、全国の12の地方紙の共同出版ですが、新潟県では新潟日報事業社が発行しています。ぜひご一読下さい。
 きょうは午前中、私用で飛び回り、午後からは市の㈱よしかわ杜氏の郷についての市民説明会に出席しました。参加者は22日に比べていまいちでしたが、住民意思の確認を求める強い意見や「ISOの取得を考えて計画の中に盛り込んでほしい。産業連関をきちんと分析して地域に貢献する企業に持って行くべき」など積極的な提案がいくつかありました。これで計画された7会場での説明会は終わりです。住民が大きな関心を持っているひとつのテーマでこのような連続説明会をやったことは大いに評価できます。あとは出された意見や要望をちゃんと検討して対応することが大切ですね。


天恵楽を楽しむ会

 昨日は新聞配達からはじまって議会報告会、天恵楽を楽しむ会と続きました。
 議会報告会では、㈱よしかわ杜氏の郷の再建問題についてスライドで報告し、意見交換会をやりました。前日の市民説明会同様、いくつもの提案がだされ、参考になりました。特に道の駅を含めた美しい環境整備を、の話は印象に残りました。新年度予算要望についても防犯灯設置などが出されました。これからの議会報告会では要望が増えていきます。そしてうれしいことに「しんぶん赤旗」日曜版の宣伝をしたところ、3人の人が見本紙を読ませてほしいと持ち帰ってくださいました。
 スカイトピア遊ランドで開催された㈱よしかわ杜氏の郷の酒、受賞酒を楽しむ会は正午から。今回、関東信越国税局酒類鑑評会「燗酒の部」で優秀賞に入ったのは天恵楽[特別純米酒]です。これで2年連続入賞です。この酒は全米最大の日本酒の鑑評会(第8回ジョイ・オブ・サケ)でも金賞を受賞しています。きょうは吉川区内だけでなく、区外からも大勢参加者があり、総勢70人くらいでした。議員仲間では、飯塚、小関、林の3氏と一緒でした。
 会では㈱杜氏の郷で酒づくりにかかわっている人たちやファンクラブの人たちなどと会社の今後について大いに語り合うことができました。この会を契機によしかわの酒に親しむ人が増え、広がりを作り出せればいいなと思います。
 きょうの会では酒だけでなく、料理も堪能させてもらいました。ぜんまい、各種てんぷら、たら、刺身、寿司、そして最後は尾神の手打ちソバです。モミジの赤い葉のてんぷらは初めて食べました。尾神ソバは久しぶりです。自分の生まれ故郷であるからいうのではなく、尾神ソバは最高ですね、美味しくて。
 2次会、3次会と出たので、わが家に帰ってきたのはたぶん午後8時頃かな?めずらしく酒をたっぷりと飲み、家に帰って間もなくダウンしてしまいました。


2008年11月22日

㈱よしかわ杜氏の郷問題で連続市民説明会

 きょう最後の市民説明会が終わったのは午後6時頃でした。1か所目が朝の8時半から始まった市民説明会はきょう予定した5か所をまわり切りました。説明を担当する市役所職員と5か所全部を一緒にまわったのですが、最後の会場を出た時、ひとりの市役所職員が言いました。「いやー、すごいね。ひとつひとつの会場での(市民の)声に特徴があって、吉川らしさがある」。じつは私もそう思ったのです。そしてもうひとつ、付け加えたい。市民の声を聴くことがこれほど大事だということがを実感した説明会は経験したことがありません。
 源地区、東田中地区の市民説明会では、会社再建の見通し、会社役員の経営責任の取り方、地域協議会のあり方などについて厳しい指摘が相次ぎました(画像は源地区の会場で撮影)。「酒の販売環境はいまより悪くなるかもしれない。これをどう見ているか。それを土台にして販売計画を立てるべきだ」「六角山スキーリフト廃止を諮問しながら、一方では(吉川区住民にとっては重要な)杜氏の郷問題で諮問しないのはいかがなものか。これで地域協議会は行政との両輪と言われても困る」「(会社役員が会社に貸し付けているお金を増資にまわすことを)新たに役員が出資するがごとく説明するのはやめた方がいい。きびしいところをきちんと踏まえないと協力する気になれない」などいずれの発言も重く受け止めなければならないと感じました。
 吉川地区の市民説明会、「本当にこの会社は持つのか」「あの時、2億4000万円多く出してもやめれば良かったとならないように」などといった厳しい声とともに、建設的な提案も出ました。「杜氏の郷、五百万石の郷を全国に発信する方針を。新井柿崎線は(近くに酒蔵がいくつもあり)バッカス道路だ。新潟市では酒検定をやっているが、ここでもできないものか。もっときめ細かいビジョンを出してほしい」こういう角度からの議論は大切ですね。
 提案や注文が相次いだのは竹直地区と旭地区の市民説明会です。竹直地区では若い女性が会社のやり方にずばり注文をつけました。「友達にアイスおいしいよ、と教えたものの、会社の大きな門がじゃまになって入りにくい。直売所にはもっと季節感あふれた展示の工夫を。初めて訪れた人がもう1回行きたくなるように改善してほしい」。旭地区の会場では全国鑑評会で金賞を受賞したことのある元杜氏さんたちが㈱よしかわ杜氏の郷の酒の水準をさらに引き上げていくための技術的なアドバイスを繰り広げました。
 市民説明会は24日も2会場で行われます。きょうの説明会は、市が現在考えている再建方策を説明し、質疑をうける、そして最後はアンケートで説明会の良し悪しや市の方針について参加者の声を聞くという流れになっていました。きょうは、説明会の冒頭、総合事務所長から「今回の説明会は自治基本条例に基づくものです」との言葉がありましたが、この条例の精神を改めて思い起こしながら、ずっと傍聴させてもらいました。全体として丁寧さが感じられ、市民の声をしっかりと聴こうとする姿勢があって、とても良かったです。


2008年11月21日

疲れピーク

 明日からの3日間は杜氏の郷関係の市民説明会などがびっしりです。特に明日は午前8時半から説明会がはじまるとあって、昨日からきょうにかけて大忙しでした。市政レポートの作成、印刷はいつもより1日早く行い、そのほかのことも少しでも早くやっておこうとしたものですから、昨晩は、3時間の睡眠しかとれませんでした。そのため、車の運転はスピードが一定せず、ときどきダウンする有様でした。というわけで、きょうの「見てある記」はほどほどにしておいて休みます。


2008年11月20日

もっと市民の中へ

 午後から長峰町内会で議会報告会(画像)をやりました。長峰は㈱よしかわ杜氏の郷のすぐそばの町内会です。地元中の地元、と言ってよいでしょう。ここの人たちは㈱よしかわ杜氏の郷の問題をどんなふうにお考えなんだろう、とずっと思っていました。急なお願いにもかかわらず、7人の方が参加してくださいました。また、市議会文教経済常任委員会の小関さんと上野さんも出かけてくださいました。ありがたいことです。
 会では、私が報告を行い、その後、懇談に入りました。いまから9年前まで町内会の幹部だった人は、「杜氏の郷は長峰の1等地だったところだ。毎日、地権者会議を開いて話し合い、提供した。それが廃止となると残念だ。何とか存続させてほしい」と発言されました。また、別の人たちからは、「できるだけ存続させてもらいたいが、吉川区の地域事業費を使うというのはどうか」「賞に入ることと別に、みなさんの好むお酒を造っていただきたい」などのご意見を寄せていただきました。報告会をやってよかったと思いました。今月は忙しい日程ですが、区内で数か所やりたいと思っています。
 夜7時からは市議会主催の議会報告会です。17日に続いて今晩は大潟区コミュニティプラザで開かれました。議員や行政の人たちをのぞいて30数人の人たちが参加してくださいました。「年金から住民税を天引きするなんて人権無視だ。滞納が多いから安易に認めたのではないか」「住民税の前にすでに介護保険料などが天引きされている。これらがどうであったか検証した上で賛成したのか」「市長は一度も地域協議会に顔を出したことがない。議長や委員長は出たことがあるか」「こういう会はまったく有意義だ。しかし、議員さんがここに大勢おられるのはもったいない。次回は何班かに分けて報告会を広めてほしい」などたくさんのご意見・ご要望が出ました。
 17日と今晩の報告会を通じて思ったことは、議会はもっと市民の中に入って、市民の皆さんの声を聴くべきだということです。この、ごく当たり前のことをもっと追求してこそ、市民に開かれた議会になると思います。市民の方から出されたご意見の中には、議員が気付かない視点もあります。こうした報告会を重ねることによって、論戦も充実するかも知れません。


初雪

 今朝は市役所からの発信です。昨晩、すっかりお酒をいただいて高田に泊まったからです。
 まずは雪のニュースから。昨日の朝、尾神岳に雪が降りました。そしてきょうは、高田平野にも雪が降りてきました。尾神岳や米山が3回白くなると、平場にも雪が降ると言われてきましたが、今年はそうはなりませんでした。私はタイヤを数日前にスノータイヤに履き替えていましたので、どんぴたりでした。
 さて、昨日のことについて少し記録しておきましょう。昨日は新潟市にて党の全県議員団会議でした。12月議会に向けての研修です。国民の生活苦が一段と深刻化しているなかで、どう議会で論戦し、住民の暮らしを守っていくか、いつ総選挙になってもいいように、運動をどう発展させていくか、を学びました。感心したのは、自治体部長が先日の上越地区議員団研修でわれわれが指摘した、「もっと総合的な対策を提案すべき」との声に応えて、雇用や中小企業対策、医療などの分野で充実した提案をしてきたことです。子どもの無保険の問題や低所得者対策での最新情報はとても参考になりました。
 昨晩は高田で「郷土料理とバイキングを楽しむ会」でした。1年に2回ずつやって、今回で10回目。市内の合併前上越市、13区すべての郷土料理を紹介したことになります。今回は清里区と桑取地区の料理でした。いつものことながら、山菜や地元で採れたものを使った料理がおいしい。それと楽しみなのは、普段なかなか会えない人と再会できるのもありがたいですね。昨晩は元市健康福祉部長のTさんをはじめ、何人かの懐かしい人と会い、話をさせてもらいました。三和区で運輸関係の仕事をしている親戚筋のIさんとも会いました。「応援していますよ」の声に励まされました。


2008年11月18日

大切なことを忘れていませんか

 きょうの文教経済常任委員会は緊張感あふれた委員会でした。㈱よしかわ杜氏の郷の再建問題で市は、JA、会社とのこれまでの協議の到達点について報告し、意見を聞きました。
 私たち党議員団が注目してきたことがいくつかあります。これまでの会社の経営陣の責任分として増資する額はどれくらいになり、そのなかで各役員の増資割合はどうなるか。最大の株主であるJAえちご上越が増資に応じるかどうか。新経営陣がいつからスタートし、どんな体制になっていくのか。新たに参画を求めるとしていた民間企業はどこか、などです。
 3者協議のなかで会社への増資については、金融機関から求められる予想損失補償額相当分、1億2200万円を市が増資する。現経営陣は役員が会社へ貸し出した金額プラスアルファ2100万円を経営者責任分として出資する。JAは増資はしないが、会社が軌道に乗るまで当分の間、職員派遣を続けることになりました。会社経営陣の増資額は妥当かどうか、役員の出資割合はどうかという質問には、「役員の中にはすでに現役を退かれている人が多い。そのなかで出ている(数字だ)。出資割合が確定しているかどうかは感知しているところではない。役員さんたちの話し合いの中で精いっぱい出せるところを出されてきた」と市側は答えました。
 会社経営陣は一時も早く交替し、出直し、そのなかで再建策を…今回もそうした発言が委員の中から出ました。株主総会など所定の手続きが必要ですので一定の時間がかかります。市側はこの点について触れ、次のようなスケジュールを示しました。12月の段階で臨時株主総会を開催し、1月から「暫定政権」(市担当部長)についてもらい、コンサルタントと成功報酬的な契約を結んで新しいやり方をやってみる、次期(来年7月1日から)から新たな経営陣が参画する、というものです。注目の新たなスポンサー企業とはまだ協議中とかで、現段階では名前は明らかにされませんでした。
 こうした到達点に立って、市は12月議会に増資を含んだ一般会計補正予算を提出することを明らかにしました。12月議会の日程は25日の議会運営委員会で決まりますが、市では、それまでに吉川区内7か所で市民説明会を設け、十分な説明のうえ理解を求めていくということです。後は吉川区地域協議会への諮問をどうするかです。これは遅くとも議会開会日までに諮問し答申を得ることになると思っていたら、小関議員の質問に答えて、諮問しないで上程していく方針だという答弁がされました。これには唖然としましたね。
 上越市地域自治区の設置に関する条例の第7条2項に掲げられた「地域協議会の意見を聴かなければならない」対象ではないから諮問しないというのですが、そもそも地域の重要課題について関係住民の声をちゃんと聴くために地域協議会が設置されたはずです。同条の1項に照らしても、市長が諮問することは、今回の場合、当然だと思います。日程に追われ、大切なことを忘れていませんか、と言いたい。
 きょうの文教経済常任委員会には吉川区から地域協議会メンバーなど7人が傍聴されました。


2008年11月17日

上越市議会が初の議会報告会

 上越市議会始まって以来の市議会主催の議会報告会が市民プラザで行われました。今年の3月議会で自治基本条例が制定されましたが、その第18条にはこうあります。市議会及び市長等は、市政運営に関する情報を市民に積極的に提供するとともに、市民の意見の把握に努め、市民との情報の共有を図らなければならない。情報共有と説明責任をうたったものですが、この条項に基づき、市議会も、議会でどんな審議をしたかを報告する義務が生じました。そして、審議にあたっては市民の意見も聴いて活動を進めていかなければなりません。きょうの報告会はごく当たり前のこととはいえ、これまでまったくといってよいほど重視されなかったことが実施されたということで大きな前進です。
 参加者は議員や市職員を含め100人くらいになったでしょうか。議長と4人の常任委員会委員長の報告の後、市民の皆さんが待ってましたとばかりに次々と質問や意見をのべました。住民税の年金からの天引き条例にはじまって、地域自治区、中心市街地活性化計画、議員定数、市名問題など議会で重要テーマとなっていることがほとんど出ましたね。
 発言された人たちの考えは、実に新鮮でした。「地域協議会の委員の改選が行われたが、一番関心が高かったのはマスコミだ。議会も委員の意見や気持ちを聴く姿勢があってもよかったのではないか」「上越医療センター病院については中長期計画をしっかり立ててください。議会はもっと市民の中に入って市民の声を市政に反映させてください」「請願の取扱だが、討論もせずに不採択してしまうようでは説明責任を果たせない」「視察の結果は行政改革などに反映されているか。視察したら、それをどう上越市に生かすかという切り口で報告し、HPでも見られるようにすべきだ」など考慮すべきことばかりでした。
 きょうは第1回目。まだまだ手探り状態のところもありますが、今回の経験をもとに、今後改善しながら広げていけば市民の関心も高まり、市民との信頼関係を築いていくことができるはずです。党議員団としても議会主催の議会報告会をより良いものにしていくよう努め、党議員団の議会報告会もさらに発展させていきたいと思います。
 市議会主催の議会報告会は20日(大潟区コミュニティプラザ。午後7時から)も開かれます。お近くの方はぜひお出かけください。

 13日付けの日記「質問続出」についてコメントが寄せられました。注目の㈱よしかわ杜氏の郷再建問題についてです。ご一読ください。


2008年11月16日

60歳の選手が区間新記録

 スポーツにおける感動のドラマは全国レベルの競技だけのものではありません。小さな町の競技でもあるのです。きょうの吉川区の駅伝大会、旧吉川町時代から通算で44回目となる大会でしたが、いくつものドラマがあり、選手や役員、応援の人たちの胸を打ちました。
 そのひとつは、還暦を迎えた選手が区間新記録を達成したことです。第6区、旭ランナーズの補欠選手だった木村富士男さんが急きょ出場することとなり、1,8キロを6分26秒で駆け抜けました(画像は中継所でオーストラリアからやってきた娘婿のグレッグ・ビアーさんにたすきを渡す木村さん)。これまでの区間最高記録は6分34秒でしたから、木村さんはそれを8秒上回る記録で走ったことになります。表彰式で司会の方が、「これは区間新記録です」と伝えると会場ではどよめきが起きました。毎日、こつこつと走り続けている木村さんの快走は中高年ばかりでなく、スポーツ愛好者を励ますものとなりました。
 最終区の第9区でもドラマが待っていました。骨太(チーム名)のランナーは11歳の吉藤皇子さん、中継所でタスキを引き継ぐとまもなく、数メートル先を走っていたトップの選手を抜き去りました。抜かれた選手は旭ランナーズの選手、長谷川徳夫さん(61歳)です。ところが、抜かれてから長谷川さんは驚異の粘りを見せ、20メートルくらいの差を維持しながらグランド勝負にかけます。小雨が降るなか懸命に追いかける長谷川さんと抜かれまいとスパートする吉藤さんに大きな拍手が送られました。年齢差50歳の対決、吉藤さんの勝利に終わりましたが、吉川区の駅伝の歴史に残る名勝負となりました。ちなみに、吉藤さんは区間第1位、長谷川さんは区間第3位でした(画像はゴール後の吉藤さんと長谷川さん)
 きょうの大会で私は、審判車に乗せていただき、全区間の競技を見ることができました。すばらしい大会でした。
 
 きょうは、駅伝大会で来賓として参加したのち、頸城区での議会報告会に出ました。上野議員の旺盛な日常活動を反映し、会には50人を超える人が参加してくださいました。道路や交通安全施設等に関する要望が相次ぎました。夜は、生活相談です。20代の青年に関する深刻な相談をお聞きしました。明日はまず、この相談で動かなければなりません。忙しい1週間が始まります。


2008年11月15日

チェンソーカービング作品登場

 午後2時過ぎ、河沢地内の市道を車で走っていたら、大きな看板のところに何かがあることに気付きました。看板は農地水環境事業を使って「環境にやさしい地域づくり」を宣言したもので、この間、設置されました。それだけでも、ニュースものだ、と思っていたのですが、きょうは看板のそばに素敵な「置物」が置いてあったのです。車を停めてみたら、何とチェンソーカービングじゃありませんか。夏の越後よしかわやったれ祭りで話題になったのに続いて、今度は、環境問題をアピールするものとして登場したのです。区内の看板のそばにチェンソーカービングの作品が飾られたのは初めてでしょう。それにしてもミミズクとクマ、とてもよくできています(画像)。なお、制作者は江村康成さんです。
 きょうは朝から大忙しでした。新聞配達、市政レポートの印刷、歌とコカリナのコンサート、党指導部の緊急会議と続きました。家に戻ったら、時計は午後10時半をまわっていました。


人間ドック

 昨日は午前中、人間ドックでした。体重は昨年のドックの時よりも増えているのではないかと思っていたところ、約1キロ減でした。前日、たくさん食べなかったせいかもしれません。ちょっとでも数字が落ちるとうれしいですね。でも安心できる状態ではありません。メタボの目安になる腹回りは10センチ近くもオーバーしていましたし、運動不足はコレストロール値に出ました。最低でも10分間くらいは歩いてください、休肝日は忘れずに。最後に保健指導で言われた言葉です。
 ドックから戻り、市政レポートを作成、その後、「しんぶん赤旗」日曜版の配達に出ました。そして夜は、吉川区総合事務所による㈱杜氏の郷問題の市民説明会に出席してきました。前日の党議員団の議会報告会同様、ここでも「これまで市の監査はどうだったのか」「私募債は返せるのか」「上越市が出資すると筆頭株主になる。仮に赤字になった時どうしていくのか」など質問、意見が続出しました。総合事務所では市としての方針が確定した後の30日、吉川区内3か所で説明会を開催していきたいとしています。
 ドックで下剤を飲んだら、お腹の状態が安定せず、昨晩は10時頃には眠ってしまいました。この頃、頑張りがきかなくなってきたみたいです。


2008年11月13日

質問続出

 今週の議員活動で最も力を入れることにしてきたのは、よしかわ杜氏の郷問題をテーマにした、きょうの党議員団議会報告会です。議員団で議論をしスライドを作成する、参加の呼びかけをする、市民からの質疑に答えられるように資料を読み直す、などの準備をしてきました。なかなか準備万端というわけにはいきません。一昨日、完成したはずのスライドも、今日午後からの予行演習でかなりの修正をしました。実際、映像を映し出し、説明をくわえようとすると、おかしいことに気付きます。それで、きょうは準備作業が午後4時半すぎまでかかってしまいました。

 報告会(画像)は午後7時からでした。先日の地域協議会主催の懇談会では質問が一人の人からしか出ませんでしたので、どうなるか心配したのですが、きょうは質問続出でした。「今度、増資という話が出てきたが、増資は市だけなのか。(会社の経営にかかわってきた)いろんな団体にどれくらいの比率で増資分を割り振るのか」「損失補償契約については町議会、町民にチャンと説明してあったのか」「こうなりましたという説明だけでなく、増資に至るまでの経緯を説明してほしい。いくつかの選択肢があったはずだし、それぞれのメリット、デメリットがあって、こうなったと説明を」「会社を継続していくためには売上をどれくらいレベルアップしなければならないのか」など……。いうまでもなく想定外の質問もありましたので、納得していただけるだけの答弁ができたか気がかりです。

 もちろん、質問だけではなく、いろいろな意見や提案も出ました。「業界全体として取り組みを考えてもいい。もっと連携を」「これまでの会社は住民から離れていた。住民自らがかかわる経営体制にしないと、最後はまた、税金投入となる」。会社の経営再建を願っての、こうした積極的な姿勢にはびっくりでした。今回の懇談会では、私たち議員団も、「私たちの考える基本的な視点」を打ち出し、経営計画が現実的かどうか、自治基本条例に基づいて市民への十分な説明と意思確認がされるかどうか、などを提起しました。参加者からは、「知らないうちに決まったんでは困る。(市は)本当に意見(住民の意思の意味)を聞いてくれるんだろうね」という声がありました。きょうの報告会には総合事務所の幹部の姿もありました。18日に予定されている次回の市議会文教経済常任委員会に、きょうの議論がどんな形で反映されるか注目したいと思います。


2008年11月12日

このときを待っていた

 市役所へ行く時、必ず通る道に1本のイチョウの木があります。吉川区山方の敬徳寺の大イチョウです。この時期になると、いつ一番美しい黄葉になるか楽しみにしています。そして毎年、気に入った写真を撮ろうと構えているのですが、きれいに黄葉して最高の時となっても空は曇り空であるなど、なかなかいいチャンスはやってきませんでした。ところが、きょうは5年に1回あるかないかのチャンスがやってきたのです。もう説明はやめましょう。きょうの写真は「私の好きな風景」に掲載したものよりもよく撮れていますよ(画像)
 市役所では国保運営協議会を傍聴しました。12月議会提出予定の条例の一部改正や補正予算案について話し合いが行われていました。注目したのは、「その他」の事項で市が説明した国保の資格証明書の発行についてです。当市における国保加入世帯数は2万6374ですが、滞納が始まって2年くらいたっても納税相談に応じない世帯に被保険者資格証明書を出しています。その数、234世帯。このうち、子どものいる世帯数は18世帯です。被保険者資格証明書世帯では、保険診療扱いとなっても医療費は10割自己負担です。事実上、医者にかかれません。最近、「子どもが医者にかかれないことになっていいのか」という世論が高まっていますが、上越市では高校生までを対象に短期被保険者証を発行する予定であることを明らかにしました。一歩前進ではありますが、子どもの権利条例を制定した市の対応としては不十分です。党議員団で至急検討し、市当局に最善の対策を申し入れたいと思います。
 もうひとつ、きょうは市役所で興味深いビデオを見ました。先代の柳家小さん師匠と事実上の師弟関係にあった上越市在住の舞踊家との友情を描いた物語です。今年、ある民放で放映されたものだそうです。学生時代、小さん師匠のもとに飛び込んでいったものの、落語界のきまりのなかで弟子になれず、ふるさと直江津に戻って舞踊家になった青年が落語名人会を毎年地元で開催し、文化活動を推進していきます。その名人会には、毎回、小さん師匠の姿がありました。地元で金が集まらず、開催を断念しようとしたときもありました。師匠の病気が進み、医師から上越行きを強行すれば命の保証がないと言われたときも、小さん師匠は上越市にやってきました。命ある限り上越へ、弟子との約束を守るために。事実上の師弟関係にあったその人は何と現職の市議、佐藤敏さんです。胸が熱くなりました。


2008年11月11日

母を連れて病院へ

 昨日からきょうにかけて市議会報告をB4サイズ1万枚(表裏とも)印刷しました。印刷機の性能は以前のものと比較するとずいぶん良くなってきていますが、写真がいくつもある場合、インクをたくさん使うので、片面を印刷したら、半日ぐらいおいて乾かした方が残りの片面の印刷が楽になります。片面だけ昨日刷ったものは、きょうは快調なテンポで印刷できました。
 きょうは午前9時から歯医者の予約をとってあり、歯の治療が済んでから、母を眼科へ連れて行きました。このところ、「目がぼやっとする」というので、父が入院している病院で診察してもらいました。結果はたいしたことがなく、薬を使い治療すれば通院ですむということでした。母の付き添いで2時間近くかかりましたが、受付、検査、治療、再診予約、支払、薬もらい、この一連の流れを80代の人間が初めての病院でやるにはたいへんだと思いました。
 母の眼の治療が終わってから、父の所へ行きました。母と一緒に父を見舞うのは久しぶりです。「じちゃ、ばちゃだよ。エツが来たよ」そう言う母に父は目を開けようとはしません。おかしいなと思ったら、また熱を出して、水枕をしてもらっていました。熱が上がったり下がったりするのは慣れっこになっていることもあり、母はあまり心配しません。「だめど、目、開けねぇわ」と言って笑い(画像)、10分ほど見舞って、家に戻ることにしました。
 午後は議員団会議でした。都合のつかなかった樋口議員をのぞいて3人で13日夜7時から吉川区コミュニティプラザで開催する杜氏の郷問題についての議会報告会の準備をしました。私の地元の問題ではありますが、市政の重要問題となっていることから市議団4人そろっての報告会としました。約20枚となったスライドもアニメーションをつけてほぼ完成し、あとは最終チェックだけです。総合事務所幹部の話では、他の区の人からも問い合わせが来ているといいます。ありがたいことです。
 父の熱は夕方下がりました。私の顔を見てニコニコするくらい回復しましたから、大丈夫でしょう。


上越市が『戦争体験談集』刊行

 昨日、市役所へ行ったら、発刊されたばかりの『戦争体験談集』(画像)が議員ポストの中に入っていました。総務部の職員から「もうじき出来あがりますよ」と聞いていましたので、楽しみにしていた本です。
 この本には52人の戦争体験談が掲載されています。すべての漢字にふりがながふられていて、ちょっと見たところ、妹尾河童の『少年H』のような感じがします。まだ、ざっとしか読んでいませんが、いくつか心に残る文章に出合いました。
 ひとつは箕輪幸男さんの「和顔に隠された母の思い」です。体調を壊したお母さんが柿崎病院に入院し、付き添うおばあさんや弟さんとともに病院で生活していたある日のこと、父親が戦争にとられるという知らせを聞きます。しかもその日の午前中に、といいます。そこから苦難の生活が始まりました。「母は夜明け前から夕方、月の明かりを頼りに野良仕事」です。男手が必要な農作業をおじいさんとともに一家で支え、時には親戚の援助ももらい、何とかやりとげたそうです。父親のいない生活、どんな苦労も家族が力を合わせて乗り越えていきましたが、お父さんは輸送船とともに海に沈み帰らぬ人となってしまいました。その時、お父さんは36歳、お母さんは33歳という若さでした。その後、お母さんは91歳で亡くなるまで、自分の財布の中に夫の写真を入れていたとあります。戦争が家族を引き裂き、苦難の生活に追い込む様子がよく伝わってくる文章でした。
 いまひとつ紹介しましょう。大竹ハルエさんの体験談です。1945年5月5日の直江津空襲の衝撃のすさまじさを吉川村(当時)で体験したことが書かれています。大竹さんは、当時、軍事工場でもあった柿崎理研工場の電話交換手として働いていましたが、その日は、ちょうど休日で、近くの顕法寺の山に山菜採りに出かけていました。山頂にいた時、見たこともない大きな飛行機が尾神岳のほうに飛んで行き、すぐに引き返し、「まもなく、山々が揺れて木々が波立ち、『ドカーン、ゴーゴーゴー』」。大竹さんは、恐怖で山中の地面に伏したと記しておられます。直江津空襲のことについては、これまで黒井の地元の方から話をお聞きしていましたが、まさか、吉川にいた人たちまで恐怖に落とし入れるものだったとは思いませんでした。
 『戦争体験談集』は、2006年9月議会において、一般質問での私の提案に基づいて検討が約束されていたものです。『戦争体験談集』は、市役所の木田事務所や各区の総合事務所、図書館などにおいてあり、読むことができます。


2008年11月10日

加茂市へ、妙高市へ

 2日間、日記を書かずに過ごしました。何も書かないで一日を終わるというのは変な感じがします。
 一昨日は新聞配達を終えてから加茂市に向かいました。加茂市を訪れたのは吉川高校醸造科存続運動で地元の県議の方のところに陳情に出かけた時以来です。市の中を川が流れ、いくつもの橋がかかっている風景は京都に似ているといいますが、落ち着いた雰囲気があり、いいものでした。
 加茂市の党組織と後援会の総選挙勝利総決起集会は会場いっぱいの人でうまり、活気あふれた会となりました。私は、定数1の市議選の経験を中心に語りましたが、関心を持って聴いていただけたようです。会場では、亀山市議のほかに知っている人は皆無と思っていました。でも、参加者の中には、高校時代の同級生が吉川出身だという人がいたり、妙高市議の望月さんのことをよく知っている人などがおられ、すぐに打ち解けた雰囲気の中で交流できました。もう1時間ほど早く会場についていれば、私が学生時代同級生だったNさんとも会えたとお聞きし、びっくりしました。
 昨日は生活相談を1件対応し、その後、妙高市へ向かいました。上越地区の党議員団の研修会に参加するためです。夜遅くまでかかりましたので、一泊し、先ほど市役所についたところです。ということで、この「見てある記」は市役所から発信しています。
 最後にお詫びです。4日付けの日記で善立寺の檀家総代さんのお名前を間違って記載してしまいました。正しくは蓑輪嶸さんです。心からお詫びして訂正します。


2008年11月07日

金曜日の資源ごみ当番

 今朝は携帯電話の目覚ましを使って起床しました。午前6時半から30分間、町内会の資源ごみ当番に遅れないようにするためです。私の地元の町内会では、水曜日と金曜日に資源ごみ当番があり、2か月に1回の割合で当番が回ってきます。前回は9月議会の最中の水曜日でした。水曜日は家庭において大量に排出されるプラスチックごみを出す曜日ですので、たくさんの人たちがやってきます。金曜日はというと、ビン類、缶類、ペットボトルです。これは、毎週大量に出ることはありません。だから、きょうは数人でした、ごみを出されたのは。きょうの当番では、アノラックを着用しました。時折、風が吹き、落ち葉が舞いました。いよいよ寒い季節到来です。

きょうは、朝のうちに市政レポートを作成、その後、「しんぶん赤旗」日曜版の配達と集金でした。明日は加茂市に出かけます。帰ってくるのは明後日の午前で、その日の正午には妙高市へ出発して翌日の朝、ホテルから市議会に直行します。日記は書けないかも知れません。

 


2008年11月06日

有意義だった「現場でトーク」

 午前は議員団でスライドづくり。よしかわ杜氏の郷の件で20数枚のスライドを作成しました。まだ、今後、どうすべきかについて議論をする必要がありますが、どうにか先が見えてきました。出来はまずまずです。作業中、「ずいぶんわかりやすくなったね。行政側の説明会でも貸してほしいと言われるかも」という冗談も出ました。もうひとがんばりです。

 スライドづくりは、私が個人でしなければならないものもあります。8日に加茂市で行う講演用のものです。吉川区での日本共産党と後援会の活動などについて、こちらも30枚近くのスライドを使ってお話しようかと思っています。こちらの作業はまだ始めたばかり、今晩と明日の夜で完成させなければなりません。間に合えばいいのですが、ちょっと心配です。

 さて、きょうは午後から「市長と市民との現場でトーク」が清里区でありました。中山間地の振興、集落連携による農地保全について、市長と市内の先進的な取り組みをしているリーダーが意見交換するというので参加してきました。

 清里区の櫛池地区農業振興会の報告、市長によるこれまでの市の取り組み報告に続いて、11人のリーダーの皆さんが発言。高齢化が進んで、65歳以上の人たちが集落の多数となっている地域で頑張っている人たちの報告や意見、そして市長とのやりとりに注目しました。

 大島区藤尾の布施正栄さんは、「『限界集落』というレッテルを張られてショックだった。私らのところでは70代、80代の人たちが現役として元気に頑張っている。ただ、若者がどんどん旧上越市へ出てしまって、後継者がいないのが問題だ」とのべました。これには市長が、「地域にはいいものがあるという誇りをもっと持ってほしい」と応じました。吉川区石谷の曽根春英さん(マイクを持っている人)は、「中山間地のコメと平場での価格には差をつけるべきだ」と主張しました。市長は、「所得を確保することが中山間地で生きていくために最低必須条件だ。あらゆる手だてを考えながら、具体的にやっていく時だと思っている。個人的には値段の格差をつけていくことも有効だと思う」と答えました。また、えちご上越農協の常務理事の石澤正親さんも「中山間地のの特産品はおいしいコメが最高だ。卸業者の中には集落を指定してきたり、棚田を指定する業者も出てきている。地域の営農指導員と相談してコメづくりをしていきたい」とのべました。

 意見交換の最後に発言したのは櫛池地区農業振興会の小山文男会長です。小山会長は、「『限界集落』と呼ぶのはもうやめよう。これからは『新しい集落』と呼ぶことにしよう。いまある条件の中で最大限できることをやってみよう。また、(これからも住み続けるためには)付き合い方まで考え直す時期に来ている。新しい付き合い、新しい習慣が必要ではないか」と提案しました。市長は、この提案を評価し、「これからは意識改革も必要」とのべました。

 「現場でトーク」はこれまで13区で行われてきましたが、「現場での陳情会でいいのか」「もっと市民と話し合うスタイルにしないと意味がない」など厳しい意見が出ていました。今回から新たなスタイルのトークにするということも聞いていました。正直言って、3時過ぎには退席する予定でしたが、トークに引き込まれ、とうとう最後まで付き合いました。良い意見がいくつも出て、市長も生の言葉で語る。たいへん有意義でしたね。新スタイルの「現場でトーク」は成功と言えるでしょう。


2008年11月05日

「子宝土偶」登場

 新潟日報全県版に「合併上越文化財めぐり」というのが掲載されています。上越市には指定文化財が353件あります。このなかで私がもっとも好きなものは、吉川区の長峰遺跡から出土した考古資料中の妊婦の形をした小さな土偶です。人間の手の親指くらいかな。お腹が大きく膨らんでいて、お尻もどっしりしていて、とてもかわいいのです。この土偶がきょうの「合併上越文化財めぐり」に載りました(画像)。この土偶には名前が付いていませんが、吉川区内では「ミニ土偶」「ET土偶」などと呼ばれています。私が勝手に使ってきたのは、「子宝土偶」です。これを見ているだけで子どもを授かる、そんな気がしませんか。この土偶はひとりでも多くの人に見てほしく思います。見たい方は、吉川区総合事務所(電話025-548-2311)教育文化グループにお尋ねください。
 さて、きょうは朝から市役所で、チラシ、スライド作成などの作業をする予定でしたが、途中で生活相談が数件入り、それらの解決のために動きました。きょうの相談の中には、衣食住といった生活の基本にかかわるものがありました。こういうものは、最優先です。


2008年11月04日

新米の 検査手伝う ご住職

 吉川区山直海(村屋)にある善立寺の前住職、山越祐英さんの葬儀が午前9時から行われ、参列してきました。山越さんはわが家とは長いお付き合いをしていただいた方です。すでに亡くなられているお連れ合いは、私の父と一緒に生命保険の仕事をされていました。そんなこともあって、私の祖父・音治郎の命日には、祐英さんにわが家に来ていただき、お経を読んでいただいていました。

 山越さんは気持のやさしい人で、世の中のすべての人を味方にしてしまうのではないかと思われるような人でした。面倒見もよく、大勢の人から親しまれていましたので、きょうの葬儀では、参列者は寺のお御堂に入れきれませんでしたね。檀家総代の蓑輪嶸さんが弔辞を読まれましたが、地域に住む人たちと暮らしをともにした様子をわかりやすく紹介されていて、いろんな思い出が浮かんできました。私が中学生だった頃、善立寺では源小中学校の先生方の宿をされていました。ある先生が下宿をされていた女性教師に惚れてしまい、恋物語が生まれたこと、祐英さんは源農協の仕事の手伝いもされていたことなど……。蓑輪さんは、源郵便局長だった山崎文治郎さんが数十年前に作られた俳句を引用されました。新米の 検査手伝う ご住職。いい句です。農協の倉庫でおだやかな表情をして仕事をされていた山越さんの姿が浮かびます。

 午後は党議員団会議でした。市議会報告の作成などで半日もかかってしまいました。予定した議会報告会用のスライド作りは明日に延期しました。よしかわ杜氏の郷問題、スクールバス問題などについて、どう報告するかを整理しないとなかなか前に進みません。

 夕方の6時半からは吉川区地域協議会と同協議会主催の市民との意見交換会に参加してきました。意見交換会はよしかわ杜氏の郷問題がテーマです。協議会委員や行政職員のほかに17人が参加しましたが、意見や質問をした人は原之町の町内会長さん1人だけ。ちょっと予想外でした。それでも、収穫がなかったわけではありません。町内会長さんの、「地域事業費から市の増資分を出すと吉川区の市民にどれだけの負担がかかってくるのか」「損失補てんした後で、また補てんすることがないようにする方策があるか」「マイナスの話もたくさん聞かれるが、協議会の皆さんは自分たちの(存続させたいという)思いをどう区内の人たちに伝えていくのか」という質問と協議会正副会長の答弁は13日に予定している党議員団の議会報告会のスライド作成の参考になりました。
 


2008年11月03日

市兵衛先生の49日法要

 「いや本当に申し訳ございません。こんなに大勢集まっていただいて……」そんな市兵衛先生の声が聞こえてくる感じがしました。地元の川谷地区の人々、源小学校時代の同僚、PTAの人たち、旧吉川町の町長、助役などが専徳寺に集まり、故中村市兵衛先生の49日法要が行われました。
 専徳寺のご住職のお経は何十回も聴いていますが、きょうのお経はいつも以上に張りがあって、お御堂に響きました。
 お経が終わって、元源小学校の教頭だった金子昭治先生が市兵衛先生の教育への思い、人柄などを数々のエピソードを交えて語ってくださいました。学校は子どもが中心、子どもがいて、地域の人たちがいて、教職員がいて学校がある。この先生の思いは、先生が作詞された源小学校児童会歌、「山百合会の歌」に盛り込まれています。元気で強く生きる子どもたち、がんばって成長する子どもたちになってほしい気持ちがよく伝わってくる詩です。この歌が出来上がった時、市兵衛先生は金子先生とともに作曲された竹内憲寿先生のところへお礼に行かれます。その時、お礼の印として持参されたのは、地元で採れた長い山芋だったといいます。京都東本願寺の再建に使う大きなケヤキ材を尾神岳中腹でソリで運んでいる際、雪崩が発生し27人が亡くなるという痛ましい事故がありました。明治10年3月12日のことです。このことをへき地教育活動に採り入れ、児童劇にして世間に広めた先生が当時の源小学校におられましたが、その時の校長が市兵衛先生でした。金子先生のお話に惹き込まれ、市兵衛先生を懐かしく思い出しました。
 きょうの法要では村屋の善立寺のご住職・山越さんも専徳寺の松村さんと一緒にお経を読まれました。山越さんのお父上が1日に亡くなられ、明日が葬儀です。そうしたなかでシャンとしてお経を読んでおられる姿にも心をうたれました。山越さんの葬儀には私も参列する予定です。


2008年11月02日

第16回東京吉川会総会

 朝の6時に吉川をマイクロバスで出発して東京吉川会総会・懇親会に参加してきました。吉川区からの参加者は16人。昨年のように雪の心配もしないでよく、きょうは秋晴れ、快適な一日を過ごすことができました。
 会場は今回も四ツ谷のスクワール麹町。参加者は昨年よりも増え、100人近くにもなりました。昨年の総会では、15回という記念すべき総会にもかかわらず参加者がぐんと減り、先行きがどうなるかと思っただけにうれしかったですね。この点は会の幹部の皆さんも共通の思いだったようです。今回の会は、政治経済が大激動しているなかで開催されました。食の安全もきびしく問われている。そういうなかでふるさととのつながりを大切にして生きていきたいという人が増えてきているように思えました。それが参加者が増えてきていることの底流にあるのではないでしょうか。
 今回の会では、いまの政治について語る人が多かったように感じました。関澤英世会長は冒頭の挨拶のなかで「いま世の中、大変厳しい。政治がダメ、経済がダメ、そこに住んでいる国民が一番つらい思いをしている。これに負けていられない。いい方向を見極めなきゃ一生終われない」とのべておられました。「総額2兆円の定額給付金をくれるといっても、その後、消費税増やすんではだめさ」と周りの人に訴えている人もいました。
 私は4年連続の参加です。毎年参加していると顔なじみも増え、いろんな話を聴き、情報交換することができます。今回は昨年初めて出会った東田中地区出身の人が私の顔を見るなり、「姉がいつもお世話になっています」と声をかけてくださいました。いつも遠くから応援してくださる吉川高校醸造科出身の女性陣の皆さんも「また会えて良かった」と私のところに来て手を握ってくださいました。青年団活動を一緒にやり、その後教職に就いた人などとも懐かしい思い出話をすることができました。この日記を時々読んでくださる人も数人おられました。うれしかったですね(画像)
 
 


2008年11月01日

柿が最高に美味い季節

 あーさぶ、あーさぶ。激しい雨と一緒にあられが降ってきました。今朝の8時ちょっと前のことです。月が変わるとこうも変わるものでしょうか。いよいよ、冬に向かって動き出したという感じです。もっとも、日中はいい天気になり気温が上昇、19度を超えました。
 この時期になると甘柿は完熟しているものが多くなります。きょうは「しんぶん赤旗」の配達と集金でしたが、あちこちで柿もぎをしている人と出会いました。私がその風景をじっと見ているものですから、柿がほしいという気持ちが伝わったのでしょう。山間部で、3人の読者の方からそれぞれ違った柿をもらいました。同じ甘柿でも薄味のもの、ごまがたっぷり入ったものなどいろいろあります。家で何個もご馳走になりましたが、柿が最高に美味い季節です。
 明日は東京は四ツ谷で東京吉川会の16回目の総会です。きょういただいた柿を少し持参して、関東在住の皆さんに味わってもらおうと思っています。


2008年11月投稿分

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