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火葬場で解散日程のニュース聞く

 昨日の深夜、というより今朝早くと言った方がいいのでしょうか、都議選の結果を知りました。結果は極めて残念と言うしかありません。自民党が大敗したのは当然ですが、都政の対立軸、問題点が今回ほどくっきりとしたことがなかったのに、日本共産党が議席を大きく減らす結果となったからです。「東京外郭環状道路の、総額1兆8千億円、1メートルあたり1億円以上という巨大建設工事をやめて福祉や教育に」という分かりやすい訴えは有権者に浸透しなかったのでしょうか。自民か民主かという政権選択論だけで判断し、投票した有権者が多かったのでしょうか。どうあれ、日本共産党が前回よりも得票を伸ばしたものの、議席も得票率も減らしたのは残念です。今回の結果をきちんと分析し、総選挙でこれと同じことが起きないようにがんばらないといけません。

 きょうは葬儀でした。一番心配した雨も出棺時はパラパラで、助かりました。亡くなった「精米所のお父さん」は性格がおだやかな人でしたが、棺の中でも普段と同じく、やさしい、とてもいい顔でした。酒と文学をこよなく愛した「精米所のお父さん」、市の公民館主催の石川啄木セミナーに参加された時のことが思い出されました。修了証書をもらい、受講者を代表して挨拶したお父さんの姿です。頭を低くして、訥弁ながらも、受講した人たちの感謝の気持ちがよく伝わった挨拶だったことを覚えています。「精米所のお父さん」が旅で退屈しないようにと棺の中に入れられた1冊の本は阿刀田高編『お笑いを一席』(新潮文庫)でした。

 火葬中、外の天気は雨風となって荒れました。火葬がほぼ終わろうとしている時間に、外へ様子を見に行ったところ、迎えに来ていたバスの運転手さんから「橋爪さん、たいへんですね」と声をかけられました。私は、わが家からはじまって、わが家の2軒の親戚にも不幸が続いたことを言われたのかと思ったのですが、運転手さんは続けて、「来月、30日になりましたよ。選挙」と言われたのです。21日に衆議院を解散することを決めたというニュースをラジオで聞いたのだそうです。明日からは、総選挙モードに突入です。


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2009年07月13日 23:42に投稿されたページです。

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