きょうの厚生常任委員会は朝からみっちりと審査が続きました。議案の中で最も活発な質疑が行われたのは、防災ラジオ整備の契約でした。
今回の防災ラジオは合併前上越市の区域の世帯などに無償貸与し、市や国からの緊急災害情報を伝えようというものです。整備は今年度から3カ年の計画ですすめられ、今年度は1万5120台を直江津地区、五智地区などに配備する予定となっています。
入札は指名競争入札で行われ、8社が参加。このうち、新井電機㈱が予定価格の73%の価格で落札、関係者をアッと言わせました。今回の入札では2社が予定価格と同額で札を入れたことも話題となりました。
ところで、きょうの委員会で一番質疑が集中したのは、来年以降発注する防災ラジオの仕様書がどうなるかでした。ラジオ本体を起動・終了させる信号にはEWS方式とDMF方式があります。今回、落札した業者はリズム時計工業㈱のDMF方式のラジオを納品することになります。技術的に見て、来年以降は方式を今年度のものと同一のものにするのかと思ったら、川上防災局長はDMF方式にしぼりこむか、EWS方式とDMF方式のどちらを採用してもいいようにするか検討の余地を残し、明言を避けました。きょうの質疑を聴きながら、市民を災害から守る上でどうすべきかなのかもっと勉強しておけばよかったと反省しています。
所管事務調査は重要課題が目白押しでした。新型インフルエンザ対策指針(案)、市立病院改革プラン(案)、生ゴミ収集、滞納世帯の国保短期証などです。このうち、国保税滞納世帯の子どもへの保険証交付について、4月1日から一般証でなく短期証としたことが報告されました。国民健康保険法の一部改正に基づくものだとのことですが、昨年12月に改善されたことがまた一歩後退した感は否めません。