吉川区尾神の町内会長さん宅から電話がきたのは12時20分頃でした。わが家の親戚の井戸尻(いどんしり・屋号)の父ちゃんと母ちゃんが耕運機に乗っていて農道から川へ転落した、危ないようだからすぐに来てくれという連絡でした。ふたりを乗せた救急車が県立柿崎病院へ着いてまもなく、市役所から病院へ向かった私も到着しました。ふたりはすでに意識はなく、顔は変色、唇は紫色になっています。お腹がパンパンにはれていました。着いて5分後には死亡が確認されました。耕運機(荷台付き運搬車)と一緒に川に落ちた時、機械がふたりに覆いかぶさり、逃げ出せなかったのでしょう。溺死でした。
現場(画像)は通称、「釜平(がまびろ)の橋」のすぐそばでした。私が子どもの頃、わが家の田んぼがあった近くです。今年は、この橋の近くに車をとめて何度か山菜採りをしました。私にとってはたくさん思い出が詰まった大事な場所です。まさか、そこで重大事故が起きるなんて。井戸尻の父ちゃんは一昨年、枝払いをしていた時に木から落ち、数ヶ月間にわたって入院しました。この時の転落事故については『春よ来い』第86回、「ギブスのお守り」に書いたことがあります。父ちゃんのことですから、「さあ、帰ってまんまにしようど」などと言って運転席についたことと思います。方向転換しようとした時なのか、それとも運搬車が坂道を下って橋に向かおうとした時なのか。その時、何が起きたのか、まだわかりません。いずれにせよ、運搬車は草を倒しながら川に転落していった。事故原因は徹底究明しなければなりません。二度とこういうことが起きないようにするためにも。
ふたりは私の大事な後援会員です。夫婦ともに歌が好きで、わが家でも何回も歌ってくれたものです。市議選の時にはビラ配布、支持拡大などでどれだけ頑張ってくれたことか。今回はこれまでの支援に感謝し、私がお返しをする番です。葬儀にあたっては私が葬儀委員長です。つい先ほどまで井戸尻の家にいて、みんなで話し合いながら仕事を進めました。明日は夕方6時から「虹のホールおおがた」で通夜、葬儀は明後日の午前10時から同じ場所で行われます。