今朝の「しんぶん赤旗」日刊紙の1面、「発言09」に長岡市山古志支所長の青木勝さんが登場しています(画像)。青木さんは、『山村集落再生の可能性』(自治体研究社)のなかで中越大震災復興と集落再生などについてじつに生き生きと語られていたので、強く印象に残っている方です。
きょうの「発言09」のなかでも中山間地問題や地域づくりを考える場合の大事なことをコンパクトにまとめて発言されているので、繰り返し読みました。「歴史の積み重ね、集落の温かさがあり、ほとんど自給できるコメ、野菜、山菜、加えて高齢になっても安全に暮らせるつながりがあり、街にはない美しい自然と景観がある。これが地域力だと思います」「自治のある地域づくりが大切です。地域個性が光るまちというのは、われわれが議論してきた合併の大前提です」「国土保全は、中山間地域に人々が住み、そこで生活することで持続可能になります」。いま上越市議会で中山間地問題を議論していますが、参考となる基本的な視点、議論のポイントがここにあると思いました。
青木さんは私と同年齢の人です。にいがた自治体研究所の福島さんから「すばらしい人間だ」とお聞きしていますが、ぜひ一度お会いしたいものです。
きょうは昨年まで一緒に議会活動をしていた人のお父さんの葬儀に参列後、デスクワークでした。高田からの帰り道、車の窓を開けて頸城郵便局付近を走っていた時、ニセアカシアの甘い香りが流れ込んできました。旧保倉川の河川敷に数十本あるニセアカシアの木の花がいま満開です。香りはそこからのものでしょう。
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コメント (2)
5月19日付けの記事を読みました。青木さんのような人はその地域の宝です。いつも、自分の住む地域に目をやり、住民の幸せを頭にいれてみえるようです。頭が下がります。山古志の人が良かった自分の地域に帰ってみえる。うれしいですね。
10年ほど前、栄村に行って高橋村長の本を読み感動しました。
私の地方は交通の便、買い物や病院など便利、働く工場なども近くにあります。山登りが好きで、山間部にも出かけるのですが、「この地方の人はどのようにくらしてみえるのだろうか」と考え込みます。
今年2月、山村の民宿で泊り、奥さんと話した。毎日生きているのが、楽しいようで笑顔が溢れる。スキー客がくるのも冬の一時だけ、野菜、山菜、渓流の魚とあるものを利用し、近所との共同生活をして暮らしている。「とうもろこしがなる頃きてください」と言われて帰った。毎日の生活に追われ、人間らしさを忘れている気がしてならない。山間地の人々をみつめ人間らしさを取り返す機会になっている。
投稿者: 伊藤春男 | 2009年05月20日 22:34
日時: 2009年05月20日 22:34
コメントありがとうございました。山間地での暮らしは不便なこともたくさんありますが、助け合いの精神が生きていて、やさしさもある。そして自然に恵まれています。本物の暮らし、人間らしさを取り戻すには山間地が一番ですよね。
投稿者: ホーセ | 2009年05月20日 23:37
日時: 2009年05月20日 23:37