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竣工式で

 旧高田盲学校を改造してできた福祉交流プラザがオープンしました。きょうはその竣工式です。関係団体や来賓など130人を超える人たちが集まって竣工を祝いました。
 会場へは30分ほど早めに行きました。3階にある顕彰コーナーへ行ってみたかったからです。そこには市川信夫さん原作の映画『ふみ子の海』に関するいろんな資料が展示されていると報じられていました。目にとまったのは大きなファイルです。ファイルには各種新聞に掲載された『ふみ子の海』制作の記事や市川さんへのお便りなどがたくさんありました。
 映画『ふみ子の海』を観た時の感動はいまでも忘れませんが、このファイルの中に2007年9月25日の朝日新聞夕刊に掲載された俳優・森繁久弥さんのメッセージがありました。「映画人のひとりとして『ふみ子の海』の完成を心から喜んでいます…よくぞ作ったとエールを送りたい。…かつてはたくさんあった、あの美しい山や川を思い浮かべ、人の情けについて考えるときではないだろうか。…ラストシーンの浜辺でふみ子と一緒に『砂山』を唄い、失ってしまった日本の心を共有したかった」全文を紹介できなくて申し訳ないのですが、これもまたすばらしい文章でした。
 偶然とは面白いもので、このコーナーを出て2階へ降りる階段のところで市川信夫さんに初めてお会いしました。明るい色のスーツを着た小柄な方でしたが、市川先生の「おはようございます」の声が弾んでいるように聞こえました。きょうの日がうれしかったのでしょう。
 式典では利用者を代表して期待の言葉をのべた加藤C子さんの話がとても印象に残りました。「(出来上がった建物が)とてもきれいで広くてびっくりしています。去年の秋ごろから仕事が少なくなってがっかりしていたところへ(この建物の)お掃除の仕事が回ってきてとても喜んでいます。いままでよりも体を動かす仕事です。たくさんの人たちにこのプラザを利用してもらいたいと思っています」障害を持った人たちをも直撃したいまの不況の中で仕事をもらえた喜びがよく伝わってきました。よかったね、C子さん。


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概要

2009年04月03日 23:50に投稿されたページです。

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