きょうから一般質問がはじまりました。初日は元消防職員の瀬下半治議員など7人が登壇、多彩な質問を繰り広げました。注目は今議会の焦点となった西城スポーツ広場と信濃町の廃棄物最終処分場問題についての質問です。
西城スポーツ広場に関しては、高田地区出身の永島義雄議員が、「高田師範をもってくるときに高田の人たちが苦労した歴史があるが、(問題となっている土地は)上越地方の教育の原点ともなった場所だ。自治基本条例を制定し、みんなで情報共有することが基本といいながら、(地元住民との)コンセンサスも得ないで決めるなんておかしいやり方だ。もっと時間をかけて検討すべきだ」と訴えました。これにたいして木浦正幸市長は、「この土地は昭和57年に新大高田分校の跡地を購入したもの。以来、様々な土地利用計画が検討されてきたが、(現在)直接この土地を有効活用する余地はない。利用計画のないところは積極的に売却をすすめていかなければならない。それぞれの思いがあることは認識しているが、質の高い行政サービスを安定的に提供していくためには財源が必要だ」と突っぱねました。
永島議員と市長とのやりとりに議場は熱くなりました。市長が「利用価値のない土地は積極的に売却して行政サービスの財源作りをする」と答弁すると、「次元が違う」「利用価値がないというのはおかしい」とヤジが飛びました。また、市長が「これまで民間に売却すると言ったことはない」と発言した時も、「文教経済委員会で言ったよ」「やっぱり売るんだ」などとヤジ。議長からは「議員のみなさん、静かにしてください」との発言が出るほどでした。
何度も再質問に立った永島議員は、「いま売ればいいやという発想はおかしい。何であの一等地を売らなければならないのか。市民の声を聴かない、これは市民本位ではない。行政権力主導型の市政だ」とバッサリ。すごい迫力でした。
もうひとつ、信濃町の廃棄物最終処分場問題は飯塚義隆議員がとりあげました。この問題は地元の信濃町が地質専門家の調査結果を受けてハッキリと反対を表明。上越地域農業水産団体連絡協議会も関川に汚水流入の可能性があるとして5万4000筆もの反対署名を集め長野県知事などに働きかけた。また、市議会も全会一致で建設反対決議を行ったばかりです。飯塚議員の「こうした動きをどう受け止めているか」という質問には、市長からはごく自然に反対表明がされるものと思っていましたら、動きを「注視していく」発言にとどまりました。これには議場にいる議員もびっくり、「何で反対を言えないのかね」という声も聞こえてきました。当然です。