市議会の議員定数に関する検討委員会(滝沢逸男委員長)が先週の日曜日、きょうと連続して市民の声をお聴きする会を開催しました。先週は吉川区総合事務所の地区別説明会に参加し欠席させてもらったため、きょうはやりくりしてこの会の板倉会場と浦川原会場(画像)に参加してきました。
どちらの会場も60人ほどの市民が集まり、会場はいっぱいになりました。テーマは市議会の定数、選挙区を今後どうしたらいいか。会は検討委員会を代表して笹川栄一副委員長がこれまでの経過を説明、その後、議員定数、選挙区のあり方に分けて市民からの意見をお聴きするという流れで進められました。2つの会場とも発言は多く、特に浦川原会場はまだ終わりそうもない雰囲気が残るほどでした。
合併前、編入される旧町村では、地域の代表を出せるようにということで合併特例法に基づいて定数特例2回、旧市町村を選挙区にして48人の市議を選ぶ仕組みを主張し、合併協議で合意してきました。合併して5年目。市議増員選挙、定例選挙と2回の選挙を経て、今後は地方自治法に規定された法定数内(上越市の場合は上限が38人)での選挙となります。
市議会の定数や選挙区のあり方についての市民のみなさんのご意見を聴いて思ったのですが、合併によって住民サービスが削られるとか、周辺部として取り残されるされるのではという危機意識が依然として強いですね。板倉会場では冒頭、「合併してメリットが見えてこない。水道料、下水道料が上がり、税も上がった。農道整備はしてもらえない」(清里区の方)という発言があり、浦川原会場では「限られた人数にしぼってしまうと市の中心部からだけの議員になる。周辺部から出ていけなくなる」(浦川原区の方)等の意見も出されていました。
市議会議員は地区代表か全市代表かという議論も活発でした。合併協議の段階では、旧町村内であまり聞くことのなかった意見がきょうは出ました。「地区から議員が出ていないということを言う段階ではなく、いまは全市一体になって考えるべきだ。地区にこだわった議員では役に立たない。全市を回って活動を」(清里区の方)「近所の人に頼めばいいという時代は終わりだ。地区制をなくして市全体を考えて良くしてほしい」(安塚区の方)等です。
これまで、日本共産党議員団では「全市1区、定数は38人で」と主張してきました。きょうの市民の皆さんの声をもとにして、さらに議論を深めていきたいと思います。