朝から各派代表者会議、臨時議会、吉川区地域協議会と続く、忙しい一日でした。
各派代表者会議では総括質疑と一般質問のあり方について話し合われました。このなかで、いくつかの会派から総括質疑の持ち時間を一会派当たり30分にしたらどうかとか、一般質問の持ち時間を1人あたり年間で1時間にしたらどうかなど発言制限の提案が出されました。こうした提案は議会運営の「効率性」の観点から出されたものかも知れませんが、市民の負託にこたえて徹底審議することの大切さを再確認してほしいものです。私からは「発言時間の制限は議会の自殺行為。これまでの議会運営については上越市議会小史に書かれているように、改革の積み重ねの中での到達点だ。もし、さらに改革を進めるというなら、分かりやすさを追求して、本会議場でのプロジェクター使用ができるようにしてほしい」と発言しました。きょうの話し合いをふまえ、次回の会議までに各会派で検討してくることになりました。
10時からは臨時市議会です。緊急経済対策ということで市は、2億6037万円の一般会計補正予算を提出してきました。これに対して日本共産党議員団の上野議員など4議員が総括質疑で登壇し、予算規模、今回の対策の特徴、今後の方向性などについてただしました。
上野議員は3番手でした。これまで実態把握、雇用確保でどう動いたか、緊急経済対策の総合性、市独自の緊急雇用安定対策助成金のねらいと今後についてコンパクトに質疑を行いました。このなかで、緊急経済対策として雇用対策、中小企業支援の2つにしぼった理由について市長は、市民生活に密着し即効性がある点をあげ、「市内の循環を促し、お金が広く行き渡るものと期待している。できるかぎりの最大限の対策としてお願いした」とのべました。今回の補正で最も注目されているのは緊急雇用安定対策助成金制度です。この制度では補助対象期間が3月15日までとなっていることから、上野議員は、「年度末になってさらに離職者が増える可能性がある。その時のことを考えたら、ぜひ存続を図るべきだ」と追及しましたが、「国、県の動向を踏まえ、制度の継続、拡充を検討していきたい」との答弁がありました。
同議員にとって総括質疑は初めてですが、これまでのキャリヤを生かした、論理性のあるいい質疑になったと思います。
地域協議会は地元の吉川区の会議を傍聴してきました。地域事業見直しについての諮問に関する会議の傍聴は大島区に続いて2度目です。気になったことがいくつかありました。ひとつは、地域事業費についての数字です。諮問そのものには数字は書かれていませんが、資料のなかに当初の計画で示されたものより2割カットされたものが既定のものとして掲載されていたのです。また、各区の学校等の修繕費が地域事業のメニューとして当初からあったものとして扱われていました。これは、合併前からの一連の経過を知っている者としては理解できませんでした。十分な議論をしてほしいものです。