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介護保険事業計画で骨太の議論

 歯医者、厚生常任委員会、党議員団会議と続くあわただしい一日でした。厚生常任委員会では、市が第2期障がい福祉計画(案)、第4期介護保険事業計画(案)、第5期高齢者福祉計画(案)を示しました。委員には事前に資料が配布されていて、しっかり読んできた委員の質疑は聴きごたえのあるものでした。
 市内には特養ホームに入ることのできない入所待機者が1200人ほどいます。新年度から3年間の計画期間中に整備を予定しているのは1施設100床です。現行の仕組みからいえば施設の整備拡大が保険料にはねかえってくることなどもあって、健康福祉部長は「かなりの決断」だとのべましたが、これに柳沢、平良木の2委員が「こんなことでいいのか」と反発しました。入所待ちで入れない人たちの立場にたてば当然の発言です。制度改正を視野に入れ、国にもっと働きかけを強めていく必要性が浮き彫りになった質疑でした。
 介護保険料についても質疑が集中しました。介護保険運営協議会が「極力引き上げを抑え、サービスを後退させることのないように」と答申している中で、市が打ち出した案は、第5段階の基準額で月額600円の引き上げ(率にして13.8%)、4950円でした。国が介護報酬3%引き上げについて具体化の方針を示した時に、5000円くらいになる可能性があるとの説明でした。過去2回も引き下げ、今回は世論に押されて引き上げを決断したのは政府です。柳沢委員の、介護保険料にはね返らないようにすべきとの主張に、部長が、「主張としては共感を覚える。そうしていきたいという希望を持っている」と答えました。「希望を持っている」というのが精いっぱいだったのかも知れませんが、「一緒にがんばりましょう」と言えば拍手が起きたでしょうに。
 注目の介護労働者の労働条件改善についても平良木議員などが質疑を行いました。私が2年前に一般質問で求めた市内の実態調査は集計作業に入っていて、3月議会前にはまとめられる見込みであることが明らかになりました。健康福祉部、特に介護保険課はこれまでも全国の先進を行く取り組みをしてきました。4月からの改定にむけて頑張ってほしいものです。


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2009年01月14日 23:50に投稿されたページです。

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