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負けちゃいられない

 昨日の新潟日報の10面に、岩塚製菓㈱の槇春夫社長、絵本作家の中村麻美氏、日本画家の大矢紀氏のてい談が掲載されていました。NHKの大河ドラマ『天地人』が始まるその日という絶妙のタイミングで、直江兼続の魅力を語り、ふるさと新潟の〝雪国の心〟を語り、岩塚製菓㈱が製造した「天地人紀行」に込めた思いを語る。見事なてい談でした(画像)
 「見事な」と書きましたが、ここには、『天地人』の放映を絶好のチャンスととらえ、ふるさと新潟をアピールする見本とも言うべきスタイルがあったからです。中村麻美氏は火坂雅志氏の『天地人』が新潟日報で連載されていた時に挿絵を描いた人です。そして大矢紀氏は与板出身の著名な日本画家です。てい談で中心に据えられていたのは、「謀略や裏切りが渦巻き、親子や兄弟間でさえ争った戦国時代に、義と愛の精神で民のことを考え続けた存在」「生き方は無欲そのもの。ぎらぎらした欲望はなく、あくまでも主君をたてて生き抜いた姿は、忠義以前に人間として素晴らしい」(大矢氏)などといった兼続の魅力です。そういうなかで槇社長が、米菓王国・新潟の土産ブランドにしたいと、お菓子の「天地人紀行」の宣伝をしっかりやっていたのにも感心しました。
 ただ、このてい談を読んで残念だったのは、直江兼続の活躍の中心舞台だった上越市のことが全くといってよいほど触れられていなかったことです。てい談をまとめたら、たまたまそうなっただけなのかも知れませんが、南魚沼市や長岡市与板のことが出ていて、上越市のことが出ていないのは納得がいきませんでした。きょう、このことについて市内のある金融機関の職員さんに話したところ、「そりゃ、中越にゆかりの人たちが話をすればそうなりますよ。上越の人たちはもっと宣伝上手にならなきゃ」と言われてしまいました。負けちゃいられませんね、上越も。


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概要

2009年01月05日 23:35に投稿されたページです。

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