おはようございます。昨晩は少しアルコールを口の中に入れただけでぐっすりと眠ってしまいました。一般質問が3日連続であり、疲れがたまっていたのかも知れません。
さて、昨日の一般質問では6人が登壇しました。いずれも他会派議員の質問でしたが、とても勉強になりました。何人かの質問にふれたいところですけれども、きょうはフル回転で「しんぶん赤旗」日曜版を配達しなければなりませんので、市教委の「スク-ルバス等運行の新基準(案)」に関する柳沢周治議員の質問についてだけふれておきたいと思います。同議員の質問は論点整理のうまさと切り口に鋭さがあることで定評があります。きょうの質問展開は、その背景に日頃の勉強の積み重ねがあることを感じさせるものでした。
今回の問題は13区の住民にとって極めて関心の高い住民サービスだ。14通りの方法をひとつにまとめようというのですからなかなかむずかしいところがあると思うが、着地点を誤ると「こんな合併ならごめんだ」ということになりかねない。こう切り出した同議員は、まず見直しにあたっての基本的な理念を問います。そのなかで、「自分が考える理念は教育の機会均等という理念だ。(そこから出発すると)この問題では、2つの視点が大切になってくる。ひとつは、同じ教育を受けるのに様々なハンディを軽減するという視点。いまひとつは、子育て支援から軽減を図るという視点だ。どう考えるか」とのべ、質問を展開しました。
続いて同議員は、教育長にゆだねられた「特例の範囲」について切り込みます。これは、小学校3キロ、中学校5キロという通学距離以下のところにたいする支援の「特例」ですが、そもそも3キロ、5キロという通学距離を線引きの根拠にしたことが適当であったかどうかと疑問を呈し、一定基準以下、地域事情の範囲というものが見えてこない。いままで認められてきたケースが認められないとしたら問題だ、とせまりました。通学支援の線引きとなった3キロ、5キロというのは合併協議の合意事項ですが、そこまで踏み込んだ質問は、いつも市民の目線で考える視点を持っていないと出てこないものです。
柳沢議員の今回の一連の質問は私の一般質問とダブるものです。同議員の質問で、改めて「教育の機会均等」の重みを感じました。このやり取りを聴いていて頭に浮かんだのはこの春だったでしょうか、岩波のブックレット(『格差社会と教育改革』)に載った北大の山口二郎さんと東大の刈谷剛彦さんの対談でした。きょう、明日の時間の中でもう一度読み直して、同議員の質問をさらに深められればいいなと思っています。