市の政策立案などの段階で市民の意見を聴く手続きを定めるパブリックコメント条例づくりが大詰めを迎えています。きょうは総務常任委員会でその素案が示され、調査が行われました。
この条例づくりで私が最もこだわってきたのは、市に提出した意見をとことん尊重する内容にすることでした。それは、直江津図書館問題でパブリックコメントが行われたものの、意見の提出者に対して意見をどう扱ったかお返ししないうちに議会提案されたことが頭にあったからです。一生懸命考え、こうしたらどうだろうと提案した人たちにとって、とくに提案が採用されなかった人たちにとっては、じつに不愉快なことだったはずです。「意見や提案を尊重する」ということはどういうことか。そこでは、採用するかしないかも大事ですが、採用しなかった時に、なぜ採用しなかったかについて市の考えをキチンと示して次の段階に進むすことが重要なポイントのひとつだと思うのです。
今回の上越市の素案では、この点で、大きく一歩を踏み出した内容になりました。素案では、「市長等は、提出された意見を尊重し、計画等の意思決定を行わなければならない」「意思決定を行ったときは、速やかに提出された内容及び提出された意見に対する市長等の考え方を公表しなければならない」という文言が入ったのです。きょうの会議で市側は、提出された意見についてどう扱ったかを速やかに明らかにしたうえで次の行動段階に進むことを条例の逐条解説でより詳しく書き込みたいとものべました。
お昼の休憩時間、党の議員控室では、直江津図書館問題での論戦が実ったね、と話題になりました。