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㈱よしかわ杜氏の郷問題で連続市民説明会

 きょう最後の市民説明会が終わったのは午後6時頃でした。1か所目が朝の8時半から始まった市民説明会はきょう予定した5か所をまわり切りました。説明を担当する市役所職員と5か所全部を一緒にまわったのですが、最後の会場を出た時、ひとりの市役所職員が言いました。「いやー、すごいね。ひとつひとつの会場での(市民の)声に特徴があって、吉川らしさがある」。じつは私もそう思ったのです。そしてもうひとつ、付け加えたい。市民の声を聴くことがこれほど大事だということがを実感した説明会は経験したことがありません。
 源地区、東田中地区の市民説明会では、会社再建の見通し、会社役員の経営責任の取り方、地域協議会のあり方などについて厳しい指摘が相次ぎました(画像は源地区の会場で撮影)。「酒の販売環境はいまより悪くなるかもしれない。これをどう見ているか。それを土台にして販売計画を立てるべきだ」「六角山スキーリフト廃止を諮問しながら、一方では(吉川区住民にとっては重要な)杜氏の郷問題で諮問しないのはいかがなものか。これで地域協議会は行政との両輪と言われても困る」「(会社役員が会社に貸し付けているお金を増資にまわすことを)新たに役員が出資するがごとく説明するのはやめた方がいい。きびしいところをきちんと踏まえないと協力する気になれない」などいずれの発言も重く受け止めなければならないと感じました。
 吉川地区の市民説明会、「本当にこの会社は持つのか」「あの時、2億4000万円多く出してもやめれば良かったとならないように」などといった厳しい声とともに、建設的な提案も出ました。「杜氏の郷、五百万石の郷を全国に発信する方針を。新井柿崎線は(近くに酒蔵がいくつもあり)バッカス道路だ。新潟市では酒検定をやっているが、ここでもできないものか。もっときめ細かいビジョンを出してほしい」こういう角度からの議論は大切ですね。
 提案や注文が相次いだのは竹直地区と旭地区の市民説明会です。竹直地区では若い女性が会社のやり方にずばり注文をつけました。「友達にアイスおいしいよ、と教えたものの、会社の大きな門がじゃまになって入りにくい。直売所にはもっと季節感あふれた展示の工夫を。初めて訪れた人がもう1回行きたくなるように改善してほしい」。旭地区の会場では全国鑑評会で金賞を受賞したことのある元杜氏さんたちが㈱よしかわ杜氏の郷の酒の水準をさらに引き上げていくための技術的なアドバイスを繰り広げました。
 市民説明会は24日も2会場で行われます。きょうの説明会は、市が現在考えている再建方策を説明し、質疑をうける、そして最後はアンケートで説明会の良し悪しや市の方針について参加者の声を聞くという流れになっていました。きょうは、説明会の冒頭、総合事務所長から「今回の説明会は自治基本条例に基づくものです」との言葉がありましたが、この条例の精神を改めて思い起こしながら、ずっと傍聴させてもらいました。全体として丁寧さが感じられ、市民の声をしっかりと聴こうとする姿勢があって、とても良かったです。


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概要

2008年11月22日 23:48に投稿されたページです。

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