スポーツにおける感動のドラマは全国レベルの競技だけのものではありません。小さな町の競技でもあるのです。きょうの吉川区の駅伝大会、旧吉川町時代から通算で44回目となる大会でしたが、いくつものドラマがあり、選手や役員、応援の人たちの胸を打ちました。
そのひとつは、還暦を迎えた選手が区間新記録を達成したことです。第6区、旭ランナーズの補欠選手だった木村富士男さんが急きょ出場することとなり、1,8キロを6分26秒で駆け抜けました(画像は中継所でオーストラリアからやってきた娘婿のグレッグ・ビアーさんにたすきを渡す木村さん)。これまでの区間最高記録は6分34秒でしたから、木村さんはそれを8秒上回る記録で走ったことになります。表彰式で司会の方が、「これは区間新記録です」と伝えると会場ではどよめきが起きました。毎日、こつこつと走り続けている木村さんの快走は中高年ばかりでなく、スポーツ愛好者を励ますものとなりました。
最終区の第9区でもドラマが待っていました。骨太(チーム名)のランナーは11歳の吉藤皇子さん、中継所でタスキを引き継ぐとまもなく、数メートル先を走っていたトップの選手を抜き去りました。抜かれた選手は旭ランナーズの選手、長谷川徳夫さん(61歳)です。ところが、抜かれてから長谷川さんは驚異の粘りを見せ、20メートルくらいの差を維持しながらグランド勝負にかけます。小雨が降るなか懸命に追いかける長谷川さんと抜かれまいとスパートする吉藤さんに大きな拍手が送られました。年齢差50歳の対決、吉藤さんの勝利に終わりましたが、吉川区の駅伝の歴史に残る名勝負となりました。ちなみに、吉藤さんは区間第1位、長谷川さんは区間第3位でした(画像はゴール後の吉藤さんと長谷川さん)。
きょうの大会で私は、審判車に乗せていただき、全区間の競技を見ることができました。すばらしい大会でした。
きょうは、駅伝大会で来賓として参加したのち、頸城区での議会報告会に出ました。上野議員の旺盛な日常活動を反映し、会には50人を超える人が参加してくださいました。道路や交通安全施設等に関する要望が相次ぎました。夜は、生活相談です。20代の青年に関する深刻な相談をお聞きしました。明日はまず、この相談で動かなければなりません。忙しい1週間が始まります。