合併した上越市には地域自治区が設置してあり、そこに総合事務所と地域協議会がある。地域協議会委員の選任にあたっては公募を基本にすえ、定数より多かった場合は選任投票が行われる。これでいま、上越市は全国的に有名になりました。しかし地域自治区は編入された旧町村部だけであり、合併前の上越市の区域に設置することが重要な課題となっています。きょうの総務常任委員会では、「合併前の上越市の区域への地域自治区の設置について」、これまでの経過や今後のスケジュール、検討項目などについて市側が説明し、議会側の意見を聞きました。
昨日の日記でも一部紹介しましたが、市側から、来年3月議会で「地域自治区の設置に関する条例」の改正を行い、市長選が行われる来年10月に施行することをめざすとの説明がありました。そのためには、市民への周知・説明をこれまで以上に丁寧に分かりやすくやって、条例改正案についてのパブリックコメントを今年の12月頃を目途に実施したいとしています。この問題では昨年、16の地域自治区設置案を示し、市民説明会をやったものの、市民から十分理解してもらえなかった、議会内でも実施は時期尚早との意見が大勢を占めて、事実上の先送りをしたという経過がありました。
きょうの委員会では市側の今回の提案に反対論こそ出ませんでしたが、「これを実施しなければ、市が持たないという覚悟での市長の姿勢が大切だ」「今年の県知事選が導入時期かと思っていた」などの声が出ました。私たちの議員団では昨日、検討会をやり、市側の方針案については基本的に賛成する方向を確認しました。町内会と地域協議会の違い、地域協議会と議会の違いなど、市民の皆さんから十分理解していただくためには最低これくらいの期間を確保する必要があると判断したからです。ただ、きょうの委員会で市側は、合併前上越市に設置する地域自治区については昨年示した16の数と区域を基本とすると説明しました。この点は議論を深めないといけないなと思っています。
夕方からは「上越市の学校給食を考える会」が久しぶりに開催されました。市議選などでバタバタしていた時期に重要な動きがあったりしましたので、事務局からこれまでの経過説明が行われ、今後の運動をどうすすめるかについて議論が交わされました。これまでの運動で、民間委託の動きにブレーキがかけられ、今年度新たに派遣による学校給食調理(これは直営にあたる)という事態も生まれています。市教委では派遣で一定の経験を積んでもらい、民間委託に持っていこうという方針ですが、この方針の問題点などについて整理する必要性が指摘されました。会が終了後には懇親会も行われ、楽しいひと時を過ごしました。