« ソバの海苔巻き | メイン | 上越地区消防大会 »

第50回自治体学校

 暑い2日間でした。昨日の朝早くに直江津駅を出発、大阪吹田市で開催された第50回自治体学校に参加してきました。吹田市は自治体問題研究所発祥の地です。会場では、昨年、『山村集落再生の可能性』出版でお世話になった自治体研究社の深田さんなどと再会、吉川から持参したトマトをプレゼントしてきました。当初2日間は出る予定でしたが、地元でのイベントと重なり、勉強は初日の講演と3本の報告(リレートーク)だけでした。それでも、参加して良かった。私が学生だった時代から自治体研究の第一人者として有名だった宮本憲一さんの講演を初めて聴くことができましたし、岡田知弘現理事長の歯切れのいい基調講演で、先日、高田で聴いた岡田講演の復習ができました。構造改革路線の破綻の中で、「社会的弱者が生きていけない社会が到来している」ことを改めて意識、いま、議会活動はどうあるべきかを学びました。

 宮本、岡田講演を聴いた後で行われたリレートークは自治の現場での生き生きとした動きを伝えるものとして印象に残りました。宇和島市の市立病院で働く若藤さんのスピーチは、新潟県立柿崎病院のこととダブらせて聴きました。率直に言って、これまで、病院で働く人たちとの連携をあまり意識しないで運動を進めてきましたが、「仕事着」を着て報告に臨んだ若藤さんのスピーチで大事なことのいくつかを再認識しました。「うじうじしていてはダメ。小さくても声を出さないといけない」そのとおりです。長野県阿智村長の岡庭さんの報告は、「集落を基礎にした地域再生と自律の村づくり」。総論ではなく、個々の集落をどう守っていくか、集落に人が住み続けられるようにするためにはどうすべきかが大事である、と言われた言葉が重く響きました。流暢さはなかったものの、自分の言葉で首長としての考えを誠実に語る姿は忘れません。

 今回の大阪行きは自治体問題の勉強以外でも興味深いものとなりました。読み終わったばかりの『里山を歩こうPart2』(岩波ジュニア新書)の現場を、行きも帰りも特急で通過することになったからです。琵琶湖の北部から西部をJR線が走っていますが、青い湖面、湖に近い田んぼ、おそらく湖に注ぐであろう川の源流地帯などの風景を見ながら、本を読み返しました。こんな経験はめったにできるものではありません。田んぼでは、何という品種でしょうか、穂が出そろい、出穂前の田んぼの緑とは違った色の風景をつくりだしていました。もう少し遅いスピードの電車で通れば、本に登場した三五郎さんのような人の姿も見ることができたかも。帰りの特急では、車掌さんが琵琶湖やトンネル温泉などについて短い紹介をするというサービスもありました。これも良かった。


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.hose1.jp/mt/mt-tb.cgi/1767

コメントを投稿

(TypeKey でサインインしたコメントは即時に、それ以外は承認後表示されます。)

概要

2008年07月26日 23:59に投稿されたページです。

前:ソバの海苔巻き
次:上越地区消防大会

過去の投稿

小さな町の幸せ通信