上野公悦議員が岩手県出身であることは知っていましたが、今回の地震の震源地の近くに生家があることは知りませんでした。市議として初の一般質問に立った上野議員、安心して見ていられました。市議選の中で寄せられた市民の生の声をお年寄りと子どものことに限定して紹介して、市長に実現を迫る。しかも礼儀正しく追及していく。やじひとつ飛ぶことなく、議場全体が彼と答弁者に集中しているのがわかって、とてもいい質問でした。施設使用料の統一によって、値上げとなった施設では利用者数が減っていることを頸城区のデータを使って鮮明にして料金引き下げを求めましたが、これは長年の議員経験がものをいったと言ってよいでしょう。
一般質問はきょうが4日目の最終日。質問者は4人でしたが、その後、一般会計補正予算などが追加提案され、6人が総括質疑を行いました。答弁側の市長にとっては、1日で10人を相手に質問を受ける形になります。総括質疑の1番手である水沢議員の質疑あたりから、ハプニングがいくつか起き、おかしな答弁もでました。水沢議員の質疑に答える時に、間違って次に質疑をする私の答弁原稿を読む。答えを求められていないのに答弁席で原稿を読み始める。「千載一遇の好機」と言っていたものがいつのまにか「苦渋の選択」に。これは完全に疲れから来ています。総括質疑が終わったら夜の8時を回っていました。総括質疑に6人立ったことで、議事日程に無理がでましたね。
注目された直江津図書館・社会教育館の総括質疑、私は、公正で透明性のある事業推進となっているかを自治基本条例に沿ってチェックしていく必要があるとして、いくつか確認させていただきました。新会社直江津駅前ホテルの設立について市長は、「14日の新聞報道で初めて知った」と答えました。また、現在のホテルセンチュリーイカヤが市への売却を見越して2月26日に建物の分割登記をしていることを私が指摘し、これを知っていたかと尋ねたところ、市教委は「知らなかった」と答えました。これは休憩後の本会議で「実は4月2日に確認していた」と訂正しましたが、「7月4日のタイムリミット」(ホテルの一部を市に売却する諸手続きの期限?)が本当に動かないものかどうかも含め、事実関係をさらに追及する必要があります。市民説明会が十分であったかどうか、パブコメの取り組み、扱いはどうかもそうです。明日の文教経済常任委員会審査に期待したいところです。
父が入院している病院へは朝と議会終了後行きました。昨日よりも少し元気が出てきたようです。夕方から2時間ほど父のそばにいてくれた妻の話によると、しゃっくりが止まらなかったものの、「さざんかの宿」「炭坑節」のさわりを歌ったとか。帰りに「おれたち、これから家に帰るけど、がまんできるかね」ときくと、いつもなら首を縦に振るか、「うん」とか言うのですが、今晩は黙っていました。「さみしい?」と言うと、こっくりしていました。ちょっとかわいそうでした。